100 likes | 271 Views
品質管理 Quality Control 7章 工程の改善と解析 Process Improvement and Analysis 8章 品質マネジメントシステム Quality Management System. 2005 年度前期 工学院大学 品質管理 担当:山下俊恵 教科書:品質管理テキスト、坂本碩也著、理工学社 第 3 版 2005 年 3 月 授業内容: http://datamining-statistics.blog.ocn.ne.jp/yamashita/ の中のカテゴリ「品質管理」. 7 章 工程の改善と解析 7.1. 7.1 工程の改善
E N D
品質管理 Quality Control 7章 工程の改善と解析 Process Improvement and Analysis8章 品質マネジメントシステムQuality Management System 2005年度前期 工学院大学 品質管理 担当:山下俊恵 教科書:品質管理テキスト、坂本碩也著、理工学社 第3版 2005年3月 授業内容:http://datamining-statistics.blog.ocn.ne.jp/yamashita/の中のカテゴリ「品質管理」
7章 工程の改善と解析 7.1 7.1 工程の改善 工程の安定に加えて、工程の改善がされ、管理と改善の活動が繰り返され、企業の発展を押し進める。 7.2 工程能力(Process Capability) 製造工程が安定状態にあるとき、そこから作成される製品の品質の達成能力の限界を工程能力という。 工程の管理図をみると、管理状態・安定状態にあるとする。そのとき、その測定値(特性値)が正規分布に従っているとき、平均μ、標準偏差σであるとき、 工程能力の達成限界:μ±3σで表わす。 平均μに影響されない時、工程能力の達成限界:6σで表わす。
7章 工程の改善と解析 7.2 7.3 工程能力図(Process Capability Chart)とは 時間的順序(加工の順)で品質の測定値をプロットした図で、工程能力を見る。工程能力図には、規格上限SUと規格下限SLが決められている場合もある。
7章 工程の改善と解析 7.3 工程が安定状態、特性値のばらつきは規格を満足。 特性値のばらつきが大きすぎる。工程の改善もしくは規格の再検討が必要。 特性値のばらつきは小さいが、平均(ねらい)が悪い。加工機械、測定値の精度・仕方を検討する。 山と谷の周期的変動があり、例えば、午前と午後の気温の影響を受けるときに起ることがある。 次第に平均がずれて行く傾向。切削工具の磨耗による切削量の変化、触媒の劣化などの影響。
7章 工程の改善と解析 7.4 7.4 工程能力指数Cp(Process Capability Indices):工程能力と規格との比較を数量的に評価する方法。
7章 工程の改善と解析 7.5 7.5 改善方法の手順: 経営者と管理者が先頭に立ち、社員全員の協力により改善運動を以下のように進める。 手順1:データによって問題を発見するための調査を行なう。 各部門の長を中心として、部員とスタッフが情報収集し(品質、数量、原価)、できるだけ層別したデータ(種類別、日別、作業員別など)を収集する。また提案制度、ブレーンストーミングなどを行なう。不良・苦情の洗い流す。問題点は偶然より慢性的(年中)にでることがある。 手順2:問題点を明らかにし、改善の目標を決定する。 問題はグラフ、チェックシート、ヒストグラム、パレート図などで工程能力、現状を把握し、多くの人で問題点の決定、重点的に問題点設定をし、どこまで改善、決定の報告などをする。
7章 工程の改善と解析 7.6 手順3:改善のための組織化と分担の決定。 担当グループや担当者、委員会制度をきちんと決める。工場にとっての重要な問題はQCチームを編成。 手順4:問題点の解析、改善案を作って試行する。 問題点のデータをできえるだけ多く収集し、特性要因図、因果関係を調査。経験や理論から得られた多くの人の意見を整理し、工程能力、統計的手法での調査、実験計画法による実験などを行ない、解析結果から改善案を作成。改善案によって標準案を決定・確認。 手順5:改善案の効果を確認し、標準類のレビューを行なう。 改善結果を管理図などによって、1年以上の管理やチェックを行ない、工程能力や管理状態の変化や効果を確認し正式な標準化をしていく。改善の結果報告書を書く(改善の目的、担当者、期間、調査解析方法、対策に対する検討と効果、結果のポイント、今後の問題点などを記載)。
7章 工程の改善と解析 7.7 8.1 品質マネジメントシステムQMSのポイント: (1)ISO(International Organization for Standardization, 1947年に設立した国際標準化機構)⇒各国の規格統一化、国際的な工業標準化。加盟国:146カ国(2003年1月、我が国は1952年に一員となった)。 (2)ISO 9000 ISOによって制定された品質管理に関する国際規格の1つ(1987年にISO 9000 シリーズ第1版、・・・、2000年版) (3)JIS Q 9000ファミリーはISO 9000を翻訳して規格化。品質マネジメントを効果的に実施・運用するためのサポートとして開発された「JIS Q 9000⇒品質マネジメントシステム、基本説明と用語の既定」、「JIS Q 9001⇒品質マネジメントシステム、顧客および各種規制の要求事項を記載」、「JIS Q 9004⇒品質マネジメントシステム、実施状態の改善の指針を提供」、「ISO 19011⇒品質・環境両マネジメントシステムの監査の手引きを提供」
7章 工程の改善と解析 7.8 8.2 ISO 9001 (JIS Q 9001) : 利点:事業展開に有効、企業評価の社会的な評価、品質保証体質の充実、企業内での品質意識の向上、購入者と組織との契約条件の明確化、PL法に有利。 欠点:改善運動や高品質開発を重視できない、独創的な成果が期待できない(最先端の新製品開発)。