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加速度センサ付 RFID と動画像処理 を用いた位置検出手法の提案. 同志社大学大学院 工学研究科 知識工学専攻 森 本 訓 貴. 発表の流れ. 研究の背景および目的 提案する位置検出法の概要 提案手法で用いる画像処理法 評価実験 まとめ. 研究の背景. ユビキタスコンピューティングのコンセプトが提唱されて以降、実現に向けさまざまな試みがなされ続けている 人 、 物体の位置情報は基礎技術であり重要 さまざまな位置検出法の提唱 GPS (屋外) 光や音、無線(屋内) など.
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加速度センサ付RFIDと動画像処理を用いた位置検出手法の提案加速度センサ付RFIDと動画像処理を用いた位置検出手法の提案 同志社大学大学院 工学研究科 知識工学専攻 森 本 訓 貴
発表の流れ • 研究の背景および目的 • 提案する位置検出法の概要 • 提案手法で用いる画像処理法 • 評価実験 • まとめ
研究の背景 • ユビキタスコンピューティングのコンセプトが提唱されて以降、実現に向けさまざまな試みがなされ続けている • 人、物体の位置情報は基礎技術であり重要 • さまざまな位置検出法の提唱 • GPS(屋外) • 光や音、無線(屋内) など
RFID(Radio Frequency Identification) • 読み取り機に対して,自己の識別コードを電波を用いて送信 • 個体識別手段として利用 • 位置検出の基本的な考え方 • ID信号を受信している限り、読み取り機の近くにタグが存在する
RFID(Radio Frequency Identification) • RFIDによる位置検出法 • 受信電波の強度から3点測量 • 電波の到達時間を比較して物理的な位置を判定する 位置精度:数メートル(1~3メートル)
本研究の目的 • 人手によって持ち運び可能な物体の位置を、既存技術で実現されているよりも高精度で検出 • 高精度の位置検出サービスの実現 • 工具が使用後に所定の位置に置かれたかどうか • 家庭内での物品(マグカップ、髭剃り等)の検索 • 視覚障がい者の日常生活支援のための物体移動通知システム
提案手法の概要 カメラ 位置検出処理 識別ID、位置座標取得 移動・停止情報 識別コード RFIDリーダー 加速度センサ付RFIDタグ 撮影範囲
提案手法に用いるタグ • 通常の識別コードを読み取り機(受信機)に送信する機能 • 加速度センサを具備させる • 自身が停止しているか否かの判定が可能 • 物体が動き出した、停止したといった情報をそのタイミングで識別コードとともに送信 ⇒位置検出において利用
位置検出法の概念図 物体移動開始 物体停止 動き出しから停止までの画像を平均 停止後一定期間の画像を平均 差分、2値化処理により物体検出
位置検出法の特徴 • 平均化、差分といった基本的かつ簡明な処理で構成 • 処理量が負担となることない • 短時間かつ少ないハードウェア量で処理可能 • 物体を動かす際の手の動きを平均化により除去
位置検出法の特徴 • 外光の変化に対してロバスト 移動前の位置
位置検出法の具体例―手で物体を新たに机上に置く―位置検出法の具体例―手で物体を新たに机上に置く― 前半(100フレーム) 後半(100フレーム)
位置検出法の具体例―手で物体を新たに机上に置く―位置検出法の具体例―手で物体を新たに机上に置く― 差分処理 2値化処理
位置検出法の具体例―机上の物体を机上の別の場所に移動する―位置検出法の具体例―机上の物体を机上の別の場所に移動する― 前半(30フレーム) 後半(100フレーム)
位置検出法の具体例―机上の物体を机上の別の場所に移動する―位置検出法の具体例―机上の物体を机上の別の場所に移動する― 差分処理 2値化処理
評価実験の概要 • 加速度センサ付RFIDタグ及び受信機 • RFCode社製 222,00003475,8,Reader,10/23/04 12:45:49PM,H,RFCDAA,SSI=70,,, ダグID 状態(停止:H、移動:M)
評価実験の概要 タグデータ取得ソフト ビデオキャプチャ 動画ファイル タグデータ H M フレームに変換 M H 画像処理 位置を出力
実験結果 新たに物体を置く 別の場所へ物体を移動 検出回数 45回(47回) 20回(34回) 検出率 90%(94%) 40%(72%) (注):( )付の数値は人手で動き出し、停止判断した際の検出率で提案した画 像処理手法の本来の検出率であるといえる。詳しくは考察で述べる。
実験結果―失敗事例― • 差分結果および2値化、重心計算結果 差分結果2値化、重心計算結果 物体の実際の位置 検出結果
検出失敗の原因 • RFIDの性能上の問題 • 停止情報に前後がある • 正確に動き出しから停止までと停止後一定期間のフレームが処理できていない • 人手で停止を判断し再度画像処理 • 検出率が94%、72%に改善 • 残りは手の動きが緩やかであったため失敗 • 手の影響が深刻さが明確に • 今後、パターンマッチング等の併用により検出率向上が必須
まとめ • 高精度の位置検出方法として、加速度センサ付RFIDと動画像処理を用いた位置検出法を提案 • 評価実験を実施 • 新たに物体を置くケースでは、高い確率で位置検出に成功、別の場所に動かすケースでは低い検出率 • タグの性能向上により検出率94%、72%まで可能 • 精度向上に向けパターンマッチング等を併用