Astratech Implant System - 2 次オペ～補綴まで

1. AstratechImplantSystem-2次オペ～補綴まで • キャストトゥアバットメントを用いたカスタムメイドアバットメントによる補綴の術式

2. AstratechImplantSystem-2次オペ～補綴まで 2次オペ

3. ヒーリングアバットメントの選択 症例に応じて、ヒーリングアバットメントを選びます。 粘膜の厚みと立ち上がりの直径を確認して下さい。 粘膜下からの 立ち上がりを 付与します ゼブラ Ø 4.1 (1.5, 3.0, 4.5, 6.0) プロファイルヒール Ø 5.5 (ショート, ロング) プロファイルヒール Ø 7.0 (ショート, ロング)

4. AstratechImplantSystem-2次オペで発注するもの 軟組織を多く 残し、審美的な 形態を付与する 場合に使います 補綴の立ち上が りを作ります。 4.5/5.0のみ 粘膜の厚み、 立ち上がりの 直径に応じ選 びます。

5. ﾋｰﾘﾝｸﾞｱﾊﾞｯﾄﾒﾝﾄ　ｾﾞﾌﾞﾗ™ﾋｰﾘﾝｸﾞｱﾊﾞｯﾄﾒﾝﾄ　ｾﾞﾌﾞﾗ™ コニカルシールデザインにより、ヒーリングアバットメントゼブラは 全フィクスチャーに共通で連結できますが、 フィクスチャー径により、連結の深さが変わるので、 注意が必要です。 0.7mm 1.7mm 0.4mm 4.5/5.0 ST 4.0 ST 3.5 1.5 3.0 4.5 6.0 ※ゼブラの規格は粘膜の厚みではありません

6. ﾌﾟﾛﾌｧｲﾙ ﾋｰﾙｱﾊﾞｯﾄﾒﾝﾄ (3.5/4.0用) 患者さんの粘膜厚みと、作製する補綴の立ち上がりの直径に 応じて、適切なプロファイルヒールアバットメントを選びます。 7mm 3mm ﾌｨｸｽﾁｬｰﾚﾍﾞﾙ 立ち上が りの直径 5.5 ｳﾙﾄﾗ ﾌｨｸｽﾁｬｰ3.5専用 5.5 ｼｮｰﾄ 5.5 ﾛﾝｸﾞ 7.0 ｼｮｰﾄ 7.0 ﾛﾝｸﾞ

7. ﾌﾟﾛﾌｧｲﾙ ﾋｰﾙｱﾊﾞｯﾄﾒﾝﾄST(4.5ST/5.0ST共通) 患者さんの粘膜厚みと、作製する補綴の立ち上がりの直径に 応じて、適切なプロファイルヒールアバットメントを選びます。 7mm 3mm ﾌｨｸｽﾁｬｰﾚﾍﾞﾙ フィクスチャー 4.5/5.0共通 立ち上が りの直径 ST 5.5 ｼｮｰﾄ ST 5.5 ﾛﾝｸﾞ ST 7.0 ｼｮｰﾄ ST 7.0 ﾛﾝｸﾞ

8. AstratechImplantSystem-2次オペに用意するもの • スクリュードライバーヘックス　ショート • スクリュードライバーヘックス　インターメディエイト • カバースクリューの撤去 • ヒーリングアバットメントの連結に使用します • フォーセップス • コンポーネントを掴みます

9. AstratechImplantSystem-　切開 • フィクスチャーの位置を確認し、切開を入れます。 • 1次オペ時のステントで位置の確認が可能です。 • 探針でカバースクリュー上部のヘックスを探します。 • 小さく切開すれば縫合が必要なくなります。 フィクスチャーの直径より少し 大きめ(4～6mm)に切開すれば ヒーリングアバットメントの連結 のみでの止血が可能です。

10. AstratechImplantSystem-　剥離、カバースクリュー撤去AstratechImplantSystem-　剥離、カバースクリュー撤去 • カバースクリューの上部の粘膜を剥離します。 • フィクスチャー周囲を大きく剥離する必要はありません • ドライバーでカバースクリューを撤去します。 • 撤去後、粘膜がフィクスチャーを覆っても問題ありません 骨がカバースクリューを 覆っている場合は、バー で落とします。 　　　　　　　　→次ページ

11. AstratechImplantSystem-　剥離、カバースクリュー撤去AstratechImplantSystem-　剥離、カバースクリュー撤去 • 骨がカバースクリューを覆っている場合 • ラウンドバーで骨を落とします。 • フィクスチャーとアバットメントの連結面は、コニカルシールデザインにより守られています。 コニカルシールデザインの連結面 骨が入り込む事が無く、カバースクリューが装着されていれば、無傷の状態が保てます。

12. AstratechImplantSystem-　アバットメント連結 フィクスチャー上部を粘膜が覆っている 場合も、アバットメントが粘膜を押し拡げる ように入っていくので、確実に連結できます。 暫間的使用なので、特にフィクスチャー 内部の洗浄は必要ありません。 • ドライバーでヒーリングアバットメントを連結します

13. AstratechImplantSystem-　縫合 • 必要により縫合を行います。 • アバットメントの連結により、充分止血されている場合には、縫合の必要はありません。 　の位置に減張切開を入れると インプラント周囲の付着歯肉が きれいになります。

14. AstratechImplantSystem-　印象手順～補綴まで • キャストトゥアバットメント • カスタムメイドで粘膜下からの立ち上がりを作るタイプのアバットメントです。 • 患者さんの口腔内の状態に合わせて個別に作成できます。 マージンを自由に設定 自由な角度調整

15. AstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するものAstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するもの • 発注するもの • まずは口腔内のフィクスチャーの太さを確認して下さい • フィクスチャー3.5の場合 • フィクスチャーインプレッションピックアップ　ショート/ロング • フィクスチャーレプリカ3.5 • キャストトゥアバットメント3.5 • フィクスチャー4.0ST/4.5ST/5.0STの場合 • フィクスチャーインプレッションピックアップST　ショート/ロング • フィクスチャーレプリカ　4.0ST/ST(4.5ST,5.0ST共通) • キャストトゥアバットメント　 4.0ST/ST(4.5ST,5.0ST共通)

16. AstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するものAstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するもの • 口腔内のフィクスチャーの直径を必ず確認してください • フィクスチャー3.5の場合 • フィクスチャーインプレッションピックアップ　ショートorロング • フィクスチャー4.0ST、4.5ST、5.0STの場合 • フィクスチャーインプレッションピックアップST　ショートorロング

17. AstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するものAstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するもの • フィクスチャー3.5をフィクスチャーレベルで印象する • フィクスチャーインプレッションピックアップを用いる • フィクスチャーの内側に回転防止の六角形が付いていないので先端の丸いピックアップを用います。

18. AstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するものAstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するもの • フィクスチャー4.0ST/4.5ST/5.0STをフィクスチャーレベルで印象する場合 • フィクスチャーインプレッションピックアップST • フィクスチャー内の回転防止用の六角形に合わせた形状のピックアップを用います。

19. AstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するものAstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するもの • フィクスチャーレプリカ • 石膏模型の中に入れて口腔内のフィクスチャーの状態を再現します。 • フィクスチャーに合わせて選択してください。 ＊STは4.5ST、5.0ST共通です。

20. AstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するものAstratechImplantSystem-　印象～補綴時に発注するもの • フィクスチャーの直径に合わせて選択します

21. AstratechImplantSystem-2次オペ～補綴まで 印象手順 フィクスチャーレベルで行います。

22. AstratechImplantSystem-　印象手順 • フィクスチャーレベルでの印象採得にあたり事前に個人トレーを作成します。 • あらかじめヒーリングアバットメントの状態で個人トレー用の印象を採っておきます。 全顎で採る場合の一例

23. AstratechImplantSystem-　印象手順 • 部分欠損の場合アンダーカットをブロックします • 下部弧刑空隙や補綴物の下をブロックします。 • ユーティリティワックスを使う • ワセリンを塗った綿球を使う • 印象材について • シリコン印象材で寸法変化の少ないなるべく固いものをお使いください。

24. AstratechImplantSystem-　印象手順 • プロファイルヒールアバットメントを外します。 • フィクスチャーインプレッションピックアップを連結します • パーツはピックアップとガイドピンの2ピースになっています。

25. AstratechImplantSystem-　印象手順 • ピックアップを繋いだら個人トレーを試適します。 • ガイドピンを操作できるように個人トレーの咬合面側に穴を開けます。 • この時、ガイドピンがしっかり出ることと、ピックアップがトレーに当たっていない事を確認してください。

26. AstratechImplantSystem-　印象手順 • 印象を採ります。 • ガイドピン周囲の印象材をしっかり取り除いて操作できる状態にしておいてください。(あとから印象材から掘り出すのは大変です。)

27. AstratechImplantSystem-　印象手順 • 印象材が固まったら口腔内から印象を取り出します。 • 縁下の粘膜の形態がしっかり印象されている事を確認してください。

28. AstratechImplantSystem-　印象手順 • 印象が終わったら • レプリカ、キャストトゥを印象と一緒にラボに送ってください • 技工指示 • 最終補綴物を一緒に作成 • プロビジョナルを作成

29. AstratechImplantSystem-2次オペ～補綴まで ラボ作業

30. AstratechImplantSystem-　技工手順 • 模型作成(ここからラボサイドの作業となります) • 印象内のピックアップにフィクスチャーレプリカを繋ぎ、ガイドピンでしっかり固定します。 • ピックアップが回転しないようプライヤー等でレプリカを抑えながら作業を行ってください。 • 石膏を流し込みます。 • 印象がラボに届く時間を考慮して、診療室で石膏を注ぐかラボで注ぐかを決めてください。

31. 8.0 1.0 キャスト-トゥ　アバットメント-寸法 8.0mm ショルダー部分はアバットメントの 強度に関係するため、全周に渡り 削り落とす事はお止めください。 1.0mm

32. 仕様 材料: 白金加金 密度: 18.1 g/cm3 溶解温度: 1,400–1,460 ℃熱膨張係数: 12–13×10–6/℃

33. 必要に応じて高さを調節します 角度をつける場合は斜めにカットして下さい。

34. ワックスアップを行います

35. AstratechImplantSystem-　アバットメントセット • キャストトゥアバットメントの形態 • 天然歯の根の形状と同じように作製していく事が可能です。

36. 上部構造の作製 できあがったアバットメントの上に上部構造のワックスアップから作製していきます。 一旦、プロビジョナルを入れて補綴の形態を 検討してから最終補綴の作製も可能です。

37. 正しいリポジショニングをする為に、メタルもしくはアク正しいリポジショニングをする為に、メタルもしくはアク リリックレジンを用いてトランスファーキーを作成します。

38. AstratechImplantSystem-　アバットメントセット • トルクレンチを用いて • キャストトゥアバットメントのアバットメントスクリューの締め付け推奨トルクは25[N]です。 TWビットヘックスを用いて アバットメントスクリューを 締め付けます。

39. AstratechImplantSystem-　アバットメントセット • トルクレンチによるアバットメントセット • 設定したトルクが掛かるとトルクレンチが折れます。 • 折れた所で締め付けをやめて下さい。 • 必要以上に締め付けないようにしてください。

40. 補綴物のセット 粘膜の状態に合わせてマージンを設定しているので、審美的に優れた補綴が可能です。 AstratechImplantSystem-　アバットメントセット