80 likes | 284 Views
2013 年春学期( 月・2限) SCM 論① 第 1 回 講義概要と重要概念の説明. 樋口徹. 講義スケジュール. 第 1 回 講義概要と重要概念の説明:物流の基礎 第 2 回 バリューチェーン 1 :主活動:物流とロジスティクス 第 3 回 バリューチェーン 2 :支援活動 :物流管理: 「アサヒビール」 第 4 回 サプライチェーンの枠組み:物流と関連組織:「鉛筆」
E N D
2013年春学期(月・2限)SCM論①第1回 講義概要と重要概念の説明 樋口徹
講義スケジュール 第1回 講義概要と重要概念の説明:物流の基礎第2回 バリューチェーン1:主活動:物流とロジスティクス第3回 バリューチェーン2:支援活動:物流管理:「アサヒビール」第4回 サプライチェーンの枠組み:物流と関連組織:「鉛筆」 第5回 サプライチェーンの構造:物流サービス:「アイリスオーヤマ」第6回 プル型生産とプッシュ型生産:QC7つ道具(1):「デル」第7回 ブルウィップ 効果: QC7つ道具(2) :「たまごっち」第8回 製品ライフサイクルとSCM 「VTRとDVD」:中間テスト第9回 アセットライトと規模の経済:物流政策とコンプライアンス第10回 規模の経済享受 「サイゼリヤ」:物流関連法第11回 事例研究1:セブンイレブンの事例:物流システムの基礎第12回 物流システムとデータ第13回 事例研究2:クロネコヤマトの事例:物流拠点設定と効率化第14回 在庫管理第15回 物流コスト管理:期末テスト
講義の目的と採点基準 • 講義の目的 企業経営および日常生活において供給網管理の重要性を学び、消費者の手に商品が至るまでの様々な関係者がどのようにかかわっているのかを理解する。ロジスティクス管理3級合格程度の実力を身に着ける。 • 採点基準 中間と期末テスト各30%(合計60%) レポート数回(30%) 質疑応答や出席状況に基づく受講態度(10%) ※参考文献『ビジネス・キャリア検定試験標準テキスト ロジスティクス管理3級』中央職業能力開発協会(2700円+税)
物流の基礎 • 物流(物的流通;physical distribution)は米国における大陸横断鉄道の開通に伴って、商圏拡大した時に誕生した言葉である。 ※自給自足生活なら大規模な物流活動は必要ない。 • 広域に物資を運搬するには、運搬(輸送)と保管を統合して物流として捉えることが必要となる。輸送費用と保管費用の合計が安くなるように、物流システムを設計するようになる。 • 国民生活の中で、物流費用(輸送費用、保管在庫費用、物流関係管理費用)は約9%程度を占めると言われている。 • 国民生活に多大な影響を及ぼす物流を円滑にするために物流インフラ(鉄道・道路・港湾・空港・物流センター)や法体系の整備が進められている。
物流の機能 • 輸送:自動車(トラック)、鉄道、船舶、航空機などの輸送手段によって物品を移動する行為。石油やガスなどのパイプラインも輸送となる。 • 保管:物理的に保存し、管理すること。倉庫や棚などの保管設備の管理と物品の管理作業がある。 • 荷役:物品の荷卸しから格納までの作業と出荷指示に基づいたピッキング、仕分け、積み込み作業などが含まれる。 • 包装:物品の輸送と保管の際に、物品の状態を維持・保護するために容器などを利用する。個装(消費者が購入際の包装状態)、内装(個装を1ダースなどの単位にまとめた包装状態)、外装(輸送・保管に際して物品の保護目的のため、箱、袋、樽、缶、折り畳みコンテナなどにいれた状態) • 流通加工:物流の過程において、値札付け、アイロン、パック詰めなど工場あるいは店舗で行っていた作業を倉庫内で実施。
図 流通機能 店舗 工場 倉庫 (荷役) (荷役) (荷役) (荷役) 輸送 輸送 (包装) 積込 積込 完成品(個装済み) 内装(1カートン) 荷卸し 荷卸し 外装 (保管) ↓ 販売 ( 保 管 ) ↺ (流通加工) 値札付けなど
領域から見た物流の分類 動 脈 物 流 • 調達物流;メーカーにとっては原材料や部品の調達、流通業においては仕入れに関する物流 • 社内物流;社内の拠点間の輸送と保管(倉庫→支店など) • 販売物流(配送);売り上げを上げるための物流(顧客あるいはユーザーへの配送) • 返品物流(リバース・ロジスティクス);返品、回収、廃棄に伴う物流(原因は誤送、破損・汚損、製品の不具合、売れ残り) ※返品物流は販売物流の3倍の費用 • 回収物流;納品に使用したパレットや通い箱などの回収、製品の不具合(リコール)による回収がある。※3R(リデュース、リユーズ、リサイクル)により注目集める • 廃棄物流;廃棄物の輸送や処分を行う物流。家庭からの一般ごみは市町村に処理責任がある(産業廃棄物は排出業者に責任がある)。 静 脈 物 流
領域から見た物流の分類 サプライヤー (協力企業) メーカー (工場) 顧客 (ユーザー) 動脈物流 調達物流 社内物流 販売物流 静脈物流 返品物流 回収物流 廃棄物流