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インドにおける BOP ビジネス の可能性. 10951275 畑 克典. BOP ビジネスとは. BOP: Base of the Economic Pyramid. 年間所得 20,000 ドル. 年間所得 3,000 ドル. 1人当たり年間所得が 3,000 ドル 未満の世帯を対象としたビジネス. なぜ BOP ビジネスか. ①将来の市場開拓 ・ BOP 層の所得向上による 将来市場の形成 ・レピュテーション(評判)の向上. ①将来の市場開拓 ・ BOP 層の所得向上による 将来市場の形成 ・レピュテーション(評判)の向上. ②人材のイノベーション.
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インドにおけるBOPビジネスの可能性 10951275 畑 克典
BOPビジネスとは BOP:Base of the Economic Pyramid 年間所得20,000ドル 年間所得3,000ドル 1人当たり年間所得が3,000ドル 未満の世帯を対象としたビジネス
なぜBOPビジネスか ①将来の市場開拓 ・BOP層の所得向上による 将来市場の形成 ・レピュテーション(評判)の向上 ①将来の市場開拓 ・BOP層の所得向上による 将来市場の形成 ・レピュテーション(評判)の向上 ②人材のイノベーション ④原材料の安定調達と コストイノベーション BOPビジネスに 取り組む意義 ③製品サービスの イノベーション ⑤流通チャネルの強化
各地域のBOP層人口 BOP層の7割が アジアに集中 東ヨーロッパ BOP層:2億5400万人 総人口比:63.8% アジア BOP層:28億5800万人 総人口比:83.4% アフリカ BOP層:4億8600万人 総人口比:95.1% ラテンアメリカ・カリブ海諸国 BOP層:3億6000万人 総人口比:69.9% 「The Next 4 Billion](2007)を元に作成
アジア内BOP人口の割合 インドと中国で 7割を占める 「The Next 4 Billion](2007)を元に作成
インドと中国ではどちらが より魅力的な市場か?
マクロ的な視点から比較 • 人口の推移 • 人口構造の特徴 • GDPの推移 • 将来の中間層予測
①人口 インド 12億1019万人 中国 13億3972万人 出所:JETRO 中国概況 インド概況
インドと中国の人口の推移(2000-2012) 中国は6.8%増 2025年には中国を上回り、14.5億人に (国連統計の予測) インドは19.4%増
人口ピラミッドの比較 平均年齢が若い国は 経済発展がスムーズ 中国の平均年齢 34.5歳 インドの平均年齢 25.1歳 出所:World Population Prospects, the 2010 Revision
②経済 中国 7兆3184億ドル (2011年名目GDP) インド 1兆7179億ドル (2011年名目GDP) 出所:JETRO 中国概況 インド概況
インドの名目GDPの推移(1980-2012) 10億USドル 2002年頃から急速に成長 10年で3.8倍に
インドと中国の名目GDPの推移(1980-2012) 10億USドル 6年で2.1倍 2012年 1946 2006年 908 6年で1.9倍 2004年 1931 仮説:インドは2012年から2020年にかけて 大きく成長していくのではないか 1998年 1019
③所得 インド 1514ドル 2011年1人当たりGDP (名目) 中国 5417ドル 2011年人当たりGDP(名目)
アジアの中間層予想(百万人) 中間層の定義:1日当たり世帯支出額が10~100USドル 1人当たりGDP 47,800ドル 2030年予測 2050年予測 1人当たりGDP 21,100ドル 1人当たりGDP 41,700ドル 1人当たりGDP 13,200ドル 2050年には中国とインドに 巨大な消費市場が存在する GDPはPPP換算 出所:アジア開発銀行
2030年世界の中間層比率 世界の中間層の 約4分の1がインド人 2030年にはインドの中間層は中国を超える 出所:アジア開発銀行
結論 • 中国と比較してインドは人口伸び率が高く、平均年齢も若い インドの市場としての潜在的な魅力は高く、 将来的に大きなマーケットが形成される • 現時点では中国に劣るが、今後の経済成長への期待が大きい • 将来的に中間層が爆発的に増えるので大きな市場が形成される
日系企業の進出状況 図は2011年10月時点 計812社 1422拠点 現在926社 1804拠点 (2012年10月時点) 出所:在インド日本国大使館 1年間で・・・ 進出企業数 14.0%の増加 拠点数 26.8%の増加 インドに進出している企業は増加しているが 海外企業に比べると参入が遅く苦戦している
苦戦しているB to C日系企業の特徴 小さく始めて大きく育てる戦略スタンス
インドの所得階層別世帯数分布 富裕層は全人口の3.4% 4000万人の大きな市場 一見すると魅力的だが競争が激しい 出所:NCAREのデータを元に推計
B to C日系企業の現在の戦略 チャレンジャー ニッチャー リーダー フォロワー • 独自性高い • ニッチ製品 価格維持 市場でのポジショニングが曖昧 必要最小限 媒体絞込み コトラーの競争地位分類
B to C日系企業の悪循環 富裕層の市場は競争が激しい 自社のポジショニングが曖昧なまま 中間層・BOP層へ 明確な戦略が必要
なぜBOPビジネスか 企業イメージ ブランドの認知 ①将来の市場開拓 ・BOP層の所得向上による 将来市場の形成 ・レピュテーション(評判)の向上 ①将来の市場開拓 ・BOP層の所得向上による 将来市場の形成 ・レピュテーション(評判)の向上 ②人材のイノベーション ④原材料の安定調達と コストイノベーション BOPビジネスに 取り組む意義 ③製品サービスの イノベーション ⑤流通チャネルの強化
なぜBOPビジネスか ①将来の市場開拓 ・BOP層の所得向上による 将来市場の形成 ・レピュテーション(評判)の向上 ①将来の市場開拓 ・BOP層の所得向上による 将来市場の形成 ・レピュテーション(評判)の向上 ②人材のイノベーション ②人材のイノベーション ④原材料の安定調達と コストイノベーション ④原材料の安定調達と コストイノベーション BOPビジネスに 取り組む意義 企業の認知度だけでなく、BOPビジネスで得た経験が現地での競争優位の獲得につながる ③製品サービスの イノベーション ③製品サービスの イノベーション ⑤流通チャネルの強化 ⑤流通チャネルの強化
インドの消費市場をビジネスとして捉えるにはインドの消費市場をビジネスとして捉えるには ターゲットとする消費者層を明確にし、その行動特性、意識を把握したうえでマーケティング戦略を構築することが重要 マーケティングミックスにより ポジショニングを明確化
インドの都市・農村部人口 インドの都市・農村部人口比 (2011年推計) 中国や南アフリカなど他の 新興国に比べて 都市人口比率が低い 農村部マーケットには大きな機会がある 出所:インド統計局資料
農村部マーケットの難しさ 課題:流通・プロモーションをどうやって行うべきか
海外企業のケースユニリーバのシャクティレディ海外企業のケースユニリーバのシャクティレディ
シャクティレディのビジネスモデル NGO 指導 HUL SHG(自助団体) 2回目以降は在庫を購入 在庫を供給 購入資金を援助 インド15万村をカバーする 5万人の販売ネットワークを構築 女性起業家 (シャクティレディ) 販売 販売 農村部のBOP層 農村部のBOP層 農村部のBOP層 農村部のBOP層
HULのマネジメント体制 HUL社員 エリアマネージャー6人 (インド4エリア) ビジネスモデルを工夫し少人数で 販売効率の悪い農村部をカバー 協力パートナー
B to C日系企業がとるべき戦略~マーケティングミックスの視点から~
まとめ 短期の利益でなく長期的な視点で取り組む必要があり 本社や各ステークホルダーの理解が求められる
参考文献 • 平本督太郎、松尾未亜、木原裕子、小林慎和著/BOPビジネス戦略(2010年)東洋経済新聞社 • 野村総合研究所インドタスクフォース中島久雄・岩垂好彦編/転換期を迎えるインド(2012年)東洋経済 • テッド・ロンドン、スチュアート・L・ハート/BOPビジネス市場共創の戦略(2011年)英治出版 • 小林慎和、高田広太郎、山下達朗、伊部和晃著/BOP超巨大市場をどう攻略するか(2011年)日本経済新聞出版社 • 藤澤武史編著/グローバル・マーケティング・イノベーション(2012年)同文館出版