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数論アルゴリズム 確率的 COMPOSITES 判定の各種テスト. 4.20 川原 未鈴. 1、絶対擬素数テスト. 絶対 擬 素数 ( Absolute Pseudo-Prime ) AP s P しかし 、どんな に対しても( 2.8 )を充たすn があり、それを 絶対擬素数 AP s P という。. 参考 定理 2.2.2 ( P.40 ) もし n に対して ( 2.8 ) これ を充たさない b が存在すればn. 定理 4.2.1 無限に多くの AP s P が存在. この AP s P を精密化して得られたアルゴリズムが・・・.
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数論アルゴリズム確率的COMPOSITES判定の各種テスト数論アルゴリズム確率的COMPOSITES判定の各種テスト 4.20 川原 未鈴
1、絶対擬素数テスト • 絶対擬素数(Absolute Pseudo-Prime)APsP しかし、どんなに対しても(2.8)を充たすnがあり、それを絶対擬素数APsPという。 参考 定理2.2.2 (P.40) もしnに対して (2.8) これを充たさないbが存在すればn 定理4.2.1 無限に多くのAPsPが存在 このAPsPを精密化して得られたアルゴリズムが・・・
絶対擬素数テスト (AbsolutePeseudo-Primality Test) APsPT 算法4.2.1(APsPT) 入力 奇数 出力 判定「」あるいは 主張「ℙ」 手順 (ⅰ)以下を (a)ランダムにを選ぶ (b)もしgcd(b,n)>1なら「」と判定して終了 (c)もし(2.8)が不成立なら「」と判定して終了 (ⅱ)「nはAPsPか確率1-」と 主張して終了
~計算量~ 定理1.4.1と注意1.3.2から、各bに対する(2.8)の計算量は (4.3) また、SDによるGCDの計算量は注意2.1.2から更に少ない。 参考 定理1.4.1 一つの数のn乗に必要な乗算回数は最少 注意1.3.2Õを次のように定義する: 注意2.1.2 互除法SDの計算量は𝜪
手順(ⅱ)のところ Q、なぜの確率が1-な のか? A、に対し(2.8)を充たすb全体はの真部分群だから。 nがAPsPの時は無効+定理4.2.1より算法4.2.1APsPTは「COMPOSITESRP」すら保証しない。 そこでこの欠陥を埋めてくれるアルゴリズムが…
2、平方剰余規準テスト 平方剰余規準QRC 命題2.3.1 任意のp, に対して (mod p) 命題2.3.1のQRCから、もしならば (mod n) (4.4) これを充たさないbが存在すればと判定できる。 そこで平方剰余規準テスト(Quadratic Residuosity Criterion Test)QRCT を得る。
平方剰余規準テスト QRCT 算法4.2.2 (QRCT) 入力 奇数および反復回数 出力 判定「」あるいは 主張「ℙ」 手順 (ⅰ)以下を (a)ランダムにを選ぶ (b)もしgcd(b,n)>1なら「」と判定して終了 (c)もし(4.4)が不成立なら「」と判定して終了 (ⅱ)「確率1-」と主張して終了
(ⅱ)のところ Q、なぜの確率が1-な のか? A、どんなに対しても(4.4)を充たすb全体は ~計算量~ は注意2.3.3の様に高速に実行できるので、各bに対して計算量は(4.3)の通りになる。
両方保証される 「COMPOSITESRP」 「PRIMESP」 このアルゴリズムでも十分に実用に耐える程度効率的であるが、更に現在最高速で簡単なCOMPOSITESアルゴリズムが・・・
3、強擬素数テスト nは奇数なので偶数n-1の2指数e:=e(2)は簡単にできるので、 とする。 任意のに対して が成り立つ。 位数は , i=1,2,e ここで、もしならば、巡回群の位数2の元は -1 唯一つである。
よって任意のに対してnを法とする合同式 又は 又は 又は のうちでいずれか一つが成立するはずである。 いずれも充たさないbが存在すればと判定できる。 そこで強擬素数テスト(Strong Pseudo-Primality Test)SPsPTを得る。
強擬素数テスト SPsPT 算法4.2.3(SPsPT) 入力 奇数および反復回数 出力 判定「」あるいは 主張「ℙ」 手順 (ⅰ)初期化 を計算 (ⅱ)以下を (a)ランダムにを選ぶ (b)もしgcd(b,n)>1なら「」と判定して終了 (c)もし(4.5)が不成立なら「」と判定して終了 (ⅱ)「確率1-」と主張して終了
~計算量~ -1として、手順(ⅱ-a)を 『順次 b』 に変更すれば、これはEZHの下では(ⅲ)の出力を 『「」と判定して終了.』 とできることが証明されている。即ち、決定性アルゴリズムとなる。 この反復回数だから計算量は (4.6) となる。
算法4.2.3SPsPTも各bに対する計算量(4.3)で「COMPOSITES」が保障され、(4.6)よりEZHの下で「PRIMESP」も保障している。算法4.2.3SPsPTも各bに対する計算量(4.3)で「COMPOSITES」が保障され、(4.6)よりEZHの下で「PRIMESP」も保障している。 (ⅲ)のところ Q、なぜの確率が1-なのか? A、任意に対し(4.4)を充たす は()/4個以下となること が既知だから。