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平成 20 年度 設計演習. ~鋼矢板護岸の設計~. 平成 20 年 6 月 27 日. 本日の内容. 設計条件 矢板の設計方法 土圧の計算方法 根入れ長の設計 設計計算例. 鋼矢板壁の設計. 前回の講義で配布した配布資料 No.1 , p95 . 『 タイロッド式鋼矢板壁工法の設計 』 を行ってもらいます. 具体的には, pp.108 ~の設計計算例を参考に設計を進めてもらいます.
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平成20年度 設計演習 ~鋼矢板護岸の設計~ 平成20年6月27日
本日の内容 • 設計条件 • 矢板の設計方法 • 土圧の計算方法 • 根入れ長の設計 • 設計計算例
鋼矢板壁の設計 • 前回の講義で配布した配布資料No.1,p95.『タイロッド式鋼矢板壁工法の設計』を行ってもらいます. • 具体的には,pp.108~の設計計算例を参考に設計を進めてもらいます. • 構造物に被害を及ぼす外力として,地震があります(新潟地震や阪神大震災etc).通常では地震時のことを考慮して設計を行いますが,今回は,常時(地震のことを考慮しない)における構造物の設計を行ってもらいます.
設計条件 土の内部摩擦角:φ 背面土として用いられる土の種類に応じた数値を使用. 水深:Hw 基準水面より海底面までの深さ(m) 天端高さ:Hc 基準水面より矢板天端までの高さ(m) タイロッド取付位置および残留水位 上載荷重:q 土の単位堆積重量:γ φ=31°~40°,Hw=6.5m~8.5m,Hc=3m~4m 残留水位およびタイロッド取付位置は各自設計条件を参照. ただし,Hc>T.R.L.>=R.W.L.
載荷重 主働土圧 地下水 水圧 受働土圧 • これらの外力に耐えうる構造物を設計することが重要 • 構造物(矢板)に作用する外力 矢板 • 矢板背面の土砂による主働土圧 • 地下水による水圧 • 根入れ部における受働土圧 裏込め土
土圧 • ランキン土圧・・塑性平衡状態における土中応力から土圧を 算定 • クーロン土圧・・土中にすべり面を想定し,くさび状の土塊を 剛体と仮定し,力の力学的なつりあいから土 圧を算定 s1=gz s3 すべり面 W P R s3 s1=gz
土圧の計算方法(常時) 配付資料No.1p372.4土圧・水圧 構造物に作用する土圧は,砂質土,粘性土等の土質,構造物の種類及び挙動による主働,受働等の状態,常時,地震時等の状況等に応じて算定する. ※港湾の施設の技術上の基準・同解説(参考資料No.1p289) • 土圧強度 壁面が鉛直となす角 荷重 • 主働土圧係数 ψ=β=0°の時,土圧係数は以下の式により算出 ここに,d:壁面摩擦角
β ψ
鋼矢板壁の設計(根入れ長) • 古典土圧論によるもの ①フリーアースサポート法(Free earth support法) ②フィクストアースサポート法(Fixed earth support法) • 根入れ部を弾性支承としてとく方法 ③ロウ(P.W.Rowe)の方法 参考資料No.1pp.666-667.参照 今回は,①の考え方と,仮想梁法の考え方を用いた仮想鉸点法によって,矢板壁の断面設計を行う.
上載荷重q 2.0+γ×(天端高さ-残留水位) 海水の単位体積重量=1.03tf/m3×残留水位(1.5m)
水平力とモーメント タイロッド取付点回りのモーメントを求める 荷重分布図から,左図のように水平力Sを求める.(三角形の面積)
根入れ長の計算 主働土圧,受働土圧および残留水圧によるタイロッド取付点まわりのモーメントの釣り合いより決定する. Fs:安全率(常時のみ考慮:1.5) MP≧Fs・MA 受働土圧 主働土圧 MA=PA・lA+Pw・lw MP=PP・lP 根入れ長Dを含む3次方程式 ●D3+■D2+▲D+◆=0 上式を満足するようなDを求める.
本日の講義はここまで! • 再来週の講義の前日までに,各自で設定した条件に基づく根入れ長を求めておいてください. • 説明したように,根入れ長の算定には3次方程式を解く必要があります. • ここで,土圧強度の算定や,根入れ長の算定で計算ミスをすると,鋼矢板の断面の決定等に影響を及ぼします.計算ミスの無いように!