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The Metal Layers. CMOS Circuit design, Layout, and Simulation 3 rd Edition. Chapter 3. Hideki D. MIWA. 目次. 3.1. The Bonding Pad 3.2. Design and Layout Using the Metal Layers 3.3. Crosstalk and Ground Bounce. Chapter 3 メタル層. 回路素子 (MOSFET, キャパシタ,抵抗など ) は,メタル層でつながっている! 材質は,アルミもしくは銅.
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The Metal Layers CMOS Circuit design, Layout, and Simulation 3rd Edition Chapter 3 Hideki D. MIWA
目次 3.1. The Bonding Pad 3.2. Design and Layout Using the Metal Layers 3.3. Crosstalk and Ground Bounce
Chapter 3メタル層 • 回路素子 (MOSFET, キャパシタ,抵抗など) は,メタル層でつながっている! • 材質は,アルミもしくは銅. • 以下のテーマについて見ていきます. • ボンディング・パッドのレイアウト • メタル層のキャパシタンス • クロストーク • シート抵抗 • エレクトロ・マイグレーション
3.1. (ボンディング・)パッド ボンディング・ワイヤ ボンディング・パッド チップ (ダイ) パッケージ (ボード) なお,この章ではパッドの ESD (静電気放電=静電気のビリビリ) に対する 防護対策については扱わない.
3.1.1. パッドを置いてみる (1) • とりあえず置いてみました. 絶縁体 酸化膜
3.1.1. パッドを置いてみる (2) • Ex. 3.1. パッドの寄生容量は? • (答) = (底面の容量) + (周囲の容量) • Table 3.1 より,基板に対する メタル2 の容量はそれぞれ,14aF/um2, 81aF/um (a: atto*) • 計算して 0.172pF と出る. ■ (*)参考: Le Systeme International d'Unites (SI) 接頭語 yotta:1024, zetta:1021 , exa:1018 , peta:1015 , tera:1012, giga:109, mega:106, kilo:103, hecto:102, deca101 , deci:10-1, centi:10-2, milli:10-3, micro:10-6, nano:10-9, pico:10-12, femto:10-15, atto:10-18 , zepto:10-21, yocto:10-24
3.1.1. パッドを置いてみる (3) • Ex. 3.2. スケールファクタが 50nm の場合,レイアウト時のパッドの大きさは? • 最終的なパッドのサイズ (100um) をスケールファクタ (50nm) で割れば良い. • 100/0.05 = 2,000 • この時,寄生容量は変化するのか? • 変化しない. ■
3.1.1. パッドを置いてみる (4) • パッシベーション • 最も上層の絶縁体.チップが汚染されるのを防ぐ. • が,こいつがあるとパッドが表面に出てこない.→ワイヤを接続できんやないか! • OVGL (overglass layer) • パッシベーションを「剥ぐ」領域を指定. • PAD (pad layer) • パッドの領域を指定.
3.1.1. パッドを置いてみる (5) • OVGL を設定して,剥いでみました.
3.2. メタル層を利用した設計およびレイアウト • これまでに出てきたレイヤ: • NWEL (2章) • MET2, OVGL, PAD • これから出てくるレイヤ: • MET1, VIA1
3.2.2. 寄生成分 (1) • 寄生容量 • Table 3.1 の通り. • 寄生抵抗 • メタル層も,n-well 層と同様にシート抵抗で特徴づけできる. • ただし,n-well のシート抵抗と比較して圧倒的に小さいので,本書籍の例では 0.1/square • もちろん,via にも寄生抵抗がある.
(参考) 抵抗率とシート抵抗 • 抵抗率 • 断面積s,長さlの物体の抵抗をRとするとき,R=pl/s の係数 p を抵抗率 [m] と定義した. • シート抵抗 (→p.37) • 抵抗率 p を深さ d で割ったもの Rsquare =p/t [] • R=pl/t/w = Rsquare∙l/w = Rsquare∙square l t s w w
3.2.2. 寄生成分 (2) • Ex. 3.3. スケールファクタが50nmのとき,Metal1 の 1mm x 200nm の配線の描画サイズはどうなるか? さらに,RC遅延を求めよ. • 描画サイズ L = 20,000, W = 4 • 1square: 44, l = 20,000/4 = 5,000square • 抵抗値 R = 0.1/square5,000 = 500[] • 容量 C = (面積)23aF +(周囲)79aF = 162[fF] • Csquare= C/l = 162/5,000 = 32[aF/square] • td = 0.35 RC = 28 [ps] (→2.32式,2.33式) ■
3.2.2. 寄生成分 (3) • 固有伝播遅延 • 信号伝播速度 v = c / r [m/s]c: 光速 (3.0108[m/s]), r: 比誘電率 • 二酸化ケイ素の比誘電率を約 4 と仮定すると,td/meter = 1/v = 6.7[ns/m] =6.7[ps/mm] • 固有伝播遅延よりもRC遅延のほうが支配的.
3.2.2. 寄生成分 (4) • Ex. 3.4. 1010のsquareが,Metal1とMetal2のちょうど同じ位置に配置されている.レイアウトと断面図を描いてみなはれ. • 容量 C12 = 100(0.05)235aF + 40(0.05)100aF = 209aF
3.2.2. 寄生成分 (5) • Ex. 3.5. Ex.3.4. で,Metal2 の電圧が 0->1Vと変化した場合,Metal1 でどうなるか考えてみて下さい. • Metal1 と基板との容量は,C1sub=164aF • 等価回路が Figure 3.9 • C1subの電圧 Vmetal1 = 560mV
3.2.3. 電流の制限 (1) • 与えられた幅および長さのメタルに,どのぐらいの電流を流せるのか? • エレクトロ・マイグレーション (Ex. 3.6) • 川の氾濫と同じで,電流が溢れ結果的に故障となる. • 電流密度 (アルミ) JAl = 1→2 [mA/um] • 電圧降下 (Ex. 3.7)
3.2.3. 電流の制限 (2) • Ex. 3.6. 描画幅が 3 のメタルに流せる最大の電流値と,100100um2のパッドが受けることができる最大の電流値は? • メタル: Imax = JAl∙ W = 10-3∙0.15=150uA • パッド: 100mA ■
3.2.3. 電流の制限 (3) • Ex. 3.7. 導体の長さが1cmで,150uAの電流が流れるときに電圧降下は? • シート抵抗: 0.1/square,square数:10,000/0.15 • 電圧降下: 1V • これを電源ラインとして使うには電圧降下がでかすぎるので,幅を広げないかん. ■ • 一般的に,上層のほうが厚いため,電源をとりまわすのに適している.
3.2.4. メタル層のデザインルール (1) • Metal1 と Metal2 のデザインルール
3.2.4. メタル層のデザインルール (2) • 以下は,マスクを作る上では同じこと. • Via は,VIAというセルを置く.
3.2.5. コンタクト抵抗 (1) • メタル層 (もしくは他層) への接触に関係する抵抗. • 1箇所あたり10を仮定.
3.2.5. コンタクト抵抗 (2) • Ex. 3.8. VIA コンタクト抵抗を示した回路 Fig. 3.14a の等価回路を描け.さらに,Fig. 3.14b の回路に 1mA 流した時の電圧降下を出せ.
3.2.5. コンタクト抵抗 (3) • Ex. 3.8. • Fig. 3.14a, b の等価回路
3.2.5. コンタクト抵抗 (4) • Ex. 3.8. • Fig. 3.14b の抵抗は,1/(1/10 * 4)=2.5 • よって,電圧降下は,1mA2.5=2.5mV • ちなみに,VIAが2本の場合,抵抗は5,電圧降下は 5mV→VIAを打ちまくったほうが電圧降下が小さい.
3.3. クロストークおよびグランドの変動 • クロストーク • ある導体での信号の変化が,他の導体の信号をかき乱す現象. • グランド・バウンス • 電源とグランドの局所的な変動.
3.3.1. クロストーク • クロストーク: ある導体での信号の変化が,他の導体の信号をかき乱す現象. • 導体Aで,信号VA,IA伝送されているとする. • 相互容量: Cm • カップルド電流 (Cmに流れる)Im=Cm∙(dVA/dt) • 相互誘導: Lm • 誘導電圧Vm=Lm∙(dIA/dt)
3.3.2.グランドの変動 (1) • 直流 10,000/1500.1=6.67k 3.33mV
3.3.2.グランドの変動 (2) • 交流 • デカップリング・キャパシタにより,遷移状態の間に必要な電荷を供給し,回路部分にかかる電圧を VDD に維持する.(なぜ?→Ex.3.10) Decoupling capacitor
3.3.2.グランドの変動 (3) • Ex. 3.9. Fig.3.17(b)の回路において,50uAの電流が10nsの間必要であると仮定する.電圧変動を10mVに抑えるためのデカップリング・キャパシタの容量を推定しなはれ. • 供給すべき電荷Q = I∙∆t =50uA10ns=50010-15クーロン • ∆V∙C=Q なので,C≥Q/∆V=50010-15/10mV=50pF ■
3.3.2.グランドの変動 (4) • Ex.3.10. チップ外の負荷を駆動させるために,出力バッファが利用される.VDDが1Vで,30pFの負荷を1nsで900mVまで駆動する時,必要となるデカップリング・キャパシタの容量を求めよ.なお,グランドの変動は無視する.
3.3.2.グランドの変動 (5) • Ex.3.10. (cont.) • 30pFの負荷に供給される電荷は,Q=900mV∙30pF=27pC • デカップリング・キャパシタはつなぎっぱなしなので電圧は1V.これが 900mV に降下したとすると,式(3.8)からデカップリング・キャパシタの容量はC≥27pC/100mV=270pFでかすぎる.
3.3.2.グランドの変動 (6) • Ex.3.10. (cont.) • これを解決するにはバッファのワイヤを太くし,ワイヤの抵抗を減らす. • もしくは,出力バッファ専用のパッドに接続する. • もしくは,チップ外にデカップリング・キャパシタを用意する. • もし,500MHzで動作すると仮定すると,0.2nsで27pFを供給しなければならないので,13.5mA 電流を供給せねばならない.