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フランスパン. Boulangerie fran çaise. パンの歴史. 5000 年くらい前にメソポタミアで。 ヨーロッパへは紀元前 8 世紀にローマへ。 (主食としてのパン。職人は紀元前 2 世紀ごろ) フランク王国誕生時から、フランスでも。 日本は安土桃山時代(ポルトガル宣教師) ⇒ポルトガル語の p ão から「パン」へ 「フランスパン」がフランスで普及するのは 20 世紀になってから. フランスにおけるパンの分類. 「フランスパン」はフランスでは言われない。 ①「 伝統パン ( pain traditionnel )」
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フランスパン Boulangerie française
パンの歴史 • 5000年くらい前にメソポタミアで。 • ヨーロッパへは紀元前8世紀にローマへ。 (主食としてのパン。職人は紀元前2世紀ごろ) • フランク王国誕生時から、フランスでも。 • 日本は安土桃山時代(ポルトガル宣教師) ⇒ポルトガル語のpãoから「パン」へ • 「フランスパン」がフランスで普及するのは20世紀になってから
フランスにおけるパンの分類 • 「フランスパン」はフランスでは言われない。 ①「伝統パン(pain traditionnel)」 ⇒日本で言う「フランスパン」はこれに該当 ②「田舎パン(pain rustique)」 「伝統パン」以前にフランスで一般に食されていたパン ③「ウィーン風パン(pain viennois)」 外来起源のパンで、牛乳・バター・砂糖などを加えた菓子パン ④その他・・・外国のパン、地方のパン、無醗酵パン、 工業パン(スーパー等で売られる)、食事療法パン
伝統パン • パリ発祥の白パン。20世紀に全国、世界にひろがる。 • 水、小麦粉(T55*)、イースト、塩のみで作る。 • 法令により「職人(ブランジェ)」だけが製造でき、かつ決められた製法や形態(重さ、長さ、太さ、クープの数)に従ったものだけを指す。 *フランス国産の灰分が100gあたり0.5~0.6gの白色小麦粉。
伝統パン バゲット(baguette) 長さ 75cm 焼き上がり後の重さ 280g クープ(切れ目)の数 6~7本
バゲットより太い伝統パン • バタール(batard) 長さ65cm 重さ280g クープの数3~4本 • ドゥリーヴル(deux-livres) 長さ65cm 重さ700g クープの数3本
バゲットより太い伝統パン • パリジャン(parisien) 長さ75cm 重さ500g クープの数5~6本
バゲットより細い伝統パン • フィセル(ficelle) 長さ40cm 重さ125g クープの数 3~4本 • フルート(flûte) 長さ65~75cm 重さ 200g クープの数5~6本
棒状以外の伝統パン • エピ(épi) 生地にはさみを入れて、麦の穂のように焼き上げたパン • ブール(boule) 球形のパンでブランジェの語源にもなった。 クープは十字に入れる。
棒状以外の伝統パン • ファンデュ(fendu) 二つに割れた形をしている • クーペ(coupé) 短く一つだけクープの入ったパン。 「コッペパン」の語源
棒状以外の伝統パン • シャンピニョン(champigon) キノコ型 • タバティエール (tabatière) 昔のパイプ用タバコ入れに似た形
田舎パン • 「伝統パン」登場前にフランスで作られていた • ライ麦、灰褐色の小麦、ふすま、胚芽、干果、ドライフルーツ等を入れる場合がある • 自然醗酵もしくはイースト醗酵 • 一般に家庭で作られるが、ブランジェリーでも製造・販売もされる。 ただし自家用でない場合、必ず窯焼き、直捏(自然醗酵)でなくてはならない • 「伝統パン」より茶褐色、日持ちが長い
田舎パン • パン・ド・カンパーニュ (pain de campagne) • パン・オ・セーグル (pain au seigle) ライ麦パン。 ライ麦の比率によりパン・ド・セーグル、メテイユ、パン・オ・セーグルと呼び名が変わる
ウィーン風パン • 中世以降、主にハプスブルク家から伝えられた菓子パン • バター、砂糖、卵、牛乳など加えたもの • 伝統パン、田舎パンは「ブランジェリー」で売られるのに対して、菓子パンは「ヴィエノワズリー」で売られる • 職人はブランジェまたはパティシエ
ウィーン風パン • クロワッサン(croissant) 三日月形と三角形 生地とバターを何層にも重ねて焼く 三日月形はバターではなくマーガリンで作られる
ウィーン風パン • ブリオッシュ(brioche) ノルマンディ地方原産 卵、牛乳、バターで作られるキノコ型のパン マリーアントワネットの「パンがなければ・・」で有名
ウィーン風パン • その他 パン・オ・ショコラ(チョコレートパン) パン・オ・レ(牛乳入りパン) パン・オ・レザン(干しブドウ入りパン) デニッシュ etc
地方のパン • アルザス(フランス北東部) クグロフ ブレッツェル
地方のパン • プロヴァンス地方 (南部) フーガス
地方のパン • ブルターニュ地方 (北西部) クィニーアマン
コルシカ島のパン • 栗の粉で作ったパン
パン職人(boulanger)になるには • フランスでは「パン職人」以外の者が販売を目的に「パン屋さん」を掲げてはならない。 • 「パン屋さん」は、パンを製造せずに販売だけしてはならない。 • 「パン職人」以外の者が製造したパンを売ってはならない。 • 「伝統パン」は「パン職人」以外が製造してはならない。
パン職人(boulanger)になるには • 旧来⇒パン屋さんで修業、後に資格 • 近年⇒学校等で資格をとる方が一般的。 中学校(コレージュ) 職業高校(リセ・プロフェッショネル)かCMA(見習いセンター)〔4年間〕 ●2年後・・・CAP(職業適性証)・食品BEP(職業教育修了証)取得 ⇒職業人、見習いとして最低限有すべき資格(まだ「職人」と言えない) ●4年後・・・B.P(職業証)・職業バカロレア(食品)取得 ⇒ようやく職業人の基本、「見習い」の終了、「職人」の始まり。 ●B.M(職人証)・・・CAP取得後3年の実務経験、CAPのない場合は10 年の実務経験があれば受験可能。取得すれば一人前の「職人」 ●B.M.S(上級職人証)・・・経営や語学能力も身につけた幹部、店主にもなれる。