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文明論概論12

文明論概論12. 福沢諭吉の 『 文明論之概略 』 (1875 年・明治 8 年). 文明開化. Civiliazation の訳語「文明開化」(福沢) 福沢諭吉(1835-1901) 『 文明論之概略 』 の参考にしたヨーロッパの著作ーギゾー 『 ヨーロッパ文明史 』 バックル 『 英国文明史 』 ジョン・ステュアート・ミル 『 自由論 』 など. 文明論.

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Presentation Transcript


  1. 文明論概論12 福沢諭吉の『文明論之概略』 (1875年・明治8年)

  2. 文明開化 • Civiliazationの訳語「文明開化」(福沢) • 福沢諭吉(1835-1901) • 『文明論之概略』の参考にしたヨーロッパの著作ーギゾー『ヨーロッパ文明史』 • バックル『英国文明史』 • ジョン・ステュアート・ミル『自由論』など

  3. 文明論 • 「文明論とは、人の精神発達の議論なり。その趣意は、一人の精神発達を論ずるにあらず、天下衆人の精神発達を一体に集めて、その一体の発達を論ずるものなり。」(緒言冒頭、9ページ)→「故に文明論、あるいは衆心発達論というも可なり」(同上)→メンタリティー

  4. 文明の定義(その1) • 「文明とは、人間交際の次第に改まりてよき方に赴く有様を形容したる語にて、野蛮無法の独立に反し、一国の体裁を成すという義なり」(57ページ) • 「文明とは人の安楽と品位との進歩をいうなり。」(61ページ) • 「人間の目的はただ文明に達するの一事あるのみ」(72ページ)

  5. 野蛮・半開・文明 • 文明の3段階進歩説 • 「文明化の過程ということは、文明の「進歩」の過程として歴史を見ることを意味します。」(丸山真男、上、94ページ)→18世紀啓蒙の進歩観(知性の進歩と社会の進歩がワンセットになっているのが啓蒙思想の特色、同上、96ページ)→「完成の思想」(97ページ、マイネッケ)→「歴史にゴールがあるという考え、これは東アジアにはない思想」(98ページ) • 第2章 西洋の文明を目的とする事(25-27ページ)

  6. 文明の精神 • 文明の外形(衣服、飲食、器械、住居より政令、法律に至るまで、断髪、肉を食う、30ページ)と文明の精神 • 文明の精神ー人民の気風(31ページ)(この書物の中核的な概念の一つ、丸山真男、上、124ページ)、「一国の人心風俗」(32ページ)、「全国人民の気風」(33ページ)→「人民一般の智徳」を進歩させること • 「文明は人の智徳の進歩なり」(第4章 一国人民の智徳を論ず、 75ページ

  7. 自由 • 「自由の気風はただ多事争論の間にありて存するものと知るべし」(37ページ) • 「西洋の文明の他に異なるところは、人間の交際に於いてその説一様ならず、諸説互いに並立して互いに和することなきの一事にあり」(第8章 西洋文明の由来、191ページ、ギゾーの説を紹介-「価値が多様であり、その間の闘争の中から自由が出てきた。単一の原理から多様な原理への発展が文明の進歩をもたらした。これが『ヨーロッパ文明史』の一つの基調であって」(丸山真男、上、134ページ) • 「不羈独立の風」こそ西洋文明の中核たる「自由独立の気風」(194-195ページ)

  8. 文明の定義(その2) • 「智徳の進歩」「衆論」の形成 「文明とは結局、人の智徳の進歩というて可なり」(第3章 文明の本旨を論ず、61ページ) 智徳=智恵と徳義

  9. 日本文明批判 「我が国の文明を西洋の文明に比較して、その趣の異なるところは、特にこの権力の偏重に就いて見るべし」(第9章 日本文明の由来208ページ) 「権を恣にしてその力の偏重なるは、決して政府のみにあらず、これを全国人民の気風といわざるを得ず。この気風は即ち、西洋諸国と我日本とを区別するに著しき分界なれば、今ここにその原因を求めざるべからずといえども、その事甚だ難し。」(212ページ)

  10. 第10章 自国の独立を論ず • 「日本の文明は西洋の文明よりも後れたるものといわざるを得ず。文明に前後あれば、前なるものは後なるものを制し、後なるものは前なるものに制せらるるの理なり。」(263ページ) • 「外国に対して自国の独立を謀るが如きは、固より文明論の中に於いてささたる一カ条に過ぎざれども・・・」(264ページ)

  11. 世界の現状認識 • 「国と国との交際に至りては・・・平時は物を売買して互いに利を争い、事あれば武器を以て相殺すなり。・・・今の世界は、商売と戦争の世の中と名くるも可なり。」(273ページ)

  12. 独立心「国の独立は即ち文明なり」 • 「全国人民の間に一片の独立心あらざれば、文明も我が国の用を為さず、これを日本の文明となづくべからざるなり。」(292ページ) • 「今の日本国人を文明に進るは、この国の独立を保たんがためのみ。」(297ページ) • 「国の独立は目的なり。今の我が文明はこの目的に達するの術なり。」(300ページ)

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