1 / 21

コアセミナー( 2007.06.21 )

コアセミナー( 2007.06.21 ). ~ WinBEST-KIT を用いた 細胞周期のシミュレーション~. 生物資源環境科学府 生物機能制御学講座 担当:岩本一成. 本日の内容. 細胞周期について~役割・制御機構~ WinBEST-Kit を用いた細胞周期のシミュレーション. 細胞周期について. 開始. 細胞の分裂 ( Mitosis ). DNA 複製のため の準備期間. G2/M checkpoint. G1/S checkpoint. DNA の複製 ( Synthesis ). 細胞分裂の ための準備期間.

callie
Download Presentation

コアセミナー( 2007.06.21 )

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. コアセミナー(2007.06.21) ~WinBEST-KITを用いた 細胞周期のシミュレーション~ 生物資源環境科学府 生物機能制御学講座 担当:岩本一成

  2. 本日の内容 • 細胞周期について~役割・制御機構~ • WinBEST-Kitを用いた細胞周期のシミュレーション

  3. 細胞周期について 開始 細胞の分裂 (Mitosis) DNA複製のため の準備期間 G2/M checkpoint G1/S checkpoint DNAの複製 (Synthesis) 細胞分裂の ための準備期間 • 細胞周期の役割は、正常な細胞の増殖や細胞の分化など • 多岐にわたる。 • 細胞周期の異常は、細胞のがん化の原因の一つである。 • 細胞周期の進行は、厳密に制御されている。

  4. 細胞周期エンジン サイクリン(Cyclin)とサイクリン依存性キナーゼ(CDK) ~細胞周期を進行をコントロールするリン酸化酵素  車に例えると、“アクセル”の役割を果たす 不活性化状態 不活性化状態 活性化状態 不活性化状態 CDK P P P P CDK CDK CDK Cyclin Cyclin Cyclin Cyclin 結合 リン酸化 リン酸化 Cyclin~A, B, C, D, E, Fなどが存在 CDK~1, 2, 3, 4などが存在 CyclinとCDKが結合するペアは 決まっている。

  5. CDKインヒビター CDKインヒビター(CKI) CDKに結合し、その活性を抑制する。 車に例えると、“ブレーキ”の役割を果たす。 活性化状態 不活性化状態 CKI P P CDK CDK CKI Cyclin Cyclin 結合 CKI~p16, p21, p27などが存在

  6. チェックポイント機構 チェックポイント~細胞周期が次のステップに進行するときに、 ミスやエラーがないかどうかを監視している機構 ミスやエラーがあった場合は、細胞周期の進行の停止を引き起こす。 G2/M チェックポイント G1/S チェックポイント 細胞周期 これらのチェックポイントは、主にDNAの損傷を監視している。

  7. 活性化 阻害 がん抑制遺伝子p53 p53~DNAの損傷をチェックポイント機構に伝達する化学種 Mdm2~p53を阻害する化学種 DNA Damage p53 Mdm2 p53は振動様のダイナミクスを示す。*1 各チェックポイントへ *1 Geva-Zatorsky N et al., Mol Syst Biol., vol.2, 2006

  8. G1期からS期への移行 G1期からS期への移行は、G1/Sチェックポイントにより監視 細胞周期のS-phaseへの進行には、E2Fが重要な役割を果たしている。

  9. G1/Sチェックポイント DNA damageがp53を活性化し、p53は、p21の合成を促進する。 p21は、CycE/CDK2およびCycA/CDK2の活性を抑制し、Rbのリン酸化を阻害する。 その結果、E2Fの活性化が阻害され、S phaseへの進行が遅延する。

  10. G1/Sにおける各化学種のダイナミクス G1/S期におけるサイクリンA, Eの典型的な発現パターン サイクリンEが発現した後に、サイクリンAが発現する。

  11. G2期からM期への移行 G2期からM期への移行は、G2/Mチェックポイントにより監視 細胞周期のM-phaseへの進行には、MPFが重要な役割を果たしている。

  12. G2/Mチェックポイント DNA damageがp53を活性化し、p53は、p21および14-3-3の合成を促進する。 p21はCycB/CDK1(MPF)の活性を抑制し、14-3-3はCdc25の活性を抑制する。 その結果、MPFの活性化が阻害され、M-phaseへの進行が遅延する。

  13. G2/Mにおける各化学種のダイナミクス G2/M期におけるMPFの典型的な発現パターン MPF CycB/cdk1(MPF)の発現によりM期へ進行する。

  14. チェックポイントの効果~G1/S DNA damageが発生した場合、 CycEおよびCycAの発現が遅延する。 p53が振動様のダイナミクスを示す。

  15. チェックポイントの効果~G2/M DNA damageが発生した場合、 MPFの発現が遅延する。 p53が振動様のダイナミクスを示す。

  16. 細胞周期シミュレーション G1期からS期への移行とG2期からM期への移行の シミュレーションをWinBEST-Kitを用いて行う。 下記のアドレスにアクセスして、 WinBEST-Kit用のファイルをダウンロードしてください http://www.brs.kyushu-u.ac.jp/~kazunari-i/coresemi/ g1s.bkw G1/Sモデル g2m.bkw G2/Mモデル coresemi_070621 今日の講義資料 リンクを右クリックして、“対象をファイルに保存”をクリック

  17. G1/Sモデル 化学種28個、キネティックパラメータ77個から構成

  18. G2/Mモデル 化学種18個、キネティックパラメータ46個から構成

  19. シミュレーション条件 G1/Sモデル calculation time: 4000 secぐらい “signal”の値を0.000、0.003、0.005に設定 主にCycE, CycA, p53のダイナミクスに注目 余裕のある人は、他の化学種のダイナミクスも見てください G2/Mモデル calculation time: 4000 secぐらい “signal”の値を0.000、0.003、0.005に設定 主にMPF, Wee1, p53のダイナミクスに注目 余裕のある人は、他の化学種のダイナミクスも見てください

  20. G1/Sシミュレーション DNA damageなし DNA damageあり p53 CycE p53 CycA CycE CycA DNA damageが発生するとサイクリンEおよびAのピーク時間が遅延した。 →細胞周期の進行が一時的に停止した。

  21. G2/Mシミュレーション DNA damageなし DNA damageあり p53 MPF Wee1 MPF Wee1 p53 DNA damageが発生するとMPFのピーク時間が遅延した。 →細胞周期の進行が一時的に停止した。

More Related