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What is Self-Regulation?: Unconsciousness, Conservation, and Licensing

What is Self-Regulation?: Unconsciousness, Conservation, and Licensing. Ryosuke SAKURAI University of Tokyo, KLab M2 Contact: 0016610774@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp. 概要. Research Program Unconsciousness and Self-Regulation 無意識と自己制御 Conservation of Regulatory Resources 制御資源の節約

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What is Self-Regulation?: Unconsciousness, Conservation, and Licensing

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  1. What is Self-Regulation?:Unconsciousness, Conservation, and Licensing Ryosuke SAKURAI University of Tokyo, KLabM2Contact: 0016610774@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp 04/17/14

  2. 概要 • Research Program • Unconsciousness and Self-Regulation無意識と自己制御 • Conservation of Regulatory Resources制御資源の節約 • Fulfilled Goal as License to Indulge既達成の目標が果たすライセンス機能 • Research Proposal

  3. 導入 • 日常、人は様々な目標を追求している • 試験で良い成績をとりたい、痩せたい、大会で勝ちたい、お金を貯めたい・・・ • 目標の追求はときに困難を伴い、衝動や欲求を抑える必要に迫られることがある • 眠い、お菓子食べたい、練習をさぼりたい、散財したい・・・ • このような誘惑に抗い、目標達成に向けて自らの行動や認知を制御することは「自己制御」と呼ばれる

  4. 定義 • 自己制御(Self-Regulation):目標の達成に向けた自らの行動や認知の調整*自己統制(Self-Control):自動的・習慣的・内的な行動・衝動・感情・願望の抑制または克服(自己制御の下位概念; Carver & Scheier, 2012) • 目標(Goal):望ましい行動やその結果の心的表象

  5. 主要な自己制御理論 • 制御資源モデル(Limited Resource Model; Baumeister, Muraven, Tice)自己制御は有限かつ共通の制御資源を消費 • 制御焦点理論(Regulatory Focus Thoery; Higgins)接近/回避において促進焦点と予防焦点の自己制御システムが存在 • 目標システム理論(Goal system theory; Kruglanski, Shah)目標と手段は階層的に表象 • 自動動機理論(Auto-motive theory; Bargh, Aarts, Custers)目標の非意識的な活性化はその達成に向けた行動を自動的に駆動 • 実行意図(Implementation intentions; Gollwitzer, Oettingen)状況と行動を結ぶif-then形式の意図が目標達成を促進 • 空想実現化理論(Theory of fantasy realization; Oettingen, Gollwitzer)目標を達成した将来と達成していない現在の思考(将来+現在 Mental Contrasting, 将来 Indulging, 現在 Dwelling)が成功期待から目標達成への効果を調整 • 反作用的統制理論(Counteractivecontrol theory; Fishbach, Trope)状況と表象の変容という観点から誘惑の対処方略を記述 • 動機づけ強度理論(Motivational intensity theory; Brehm, Self, Wright)目標達成の難易度と潜在的な動機づけが資源投入を規定

  6. Unconsciousness and Self-Regulation無意識と自己制御

  7. 無意識と自己制御 • 自動動機理論(Bargh, 1990) • 非意識的に活性化された目標は、その達成に向けた自己制御を自動的に駆動する • プライミングパラダイムを用いた研究 • 非意識的過程:下記の内少なくとも1つの特徴を持つ過程 • 無意図性:実行に意識的な意図を必要としない • 無自覚性:実行されていることが自覚されない • 効率性:実行に必要とされる資源が極めて少ない • 制御困難性:実行されている過程の制御が難しい

  8. 目標プライミング • プライムの種類 • 文字(e.g., Bargh et al., 2001) • 達成目標に関連する語をプライミングすると、後続の課題の成績が向上した • 画像(e.g., Aarts & Dijksterhuis, 2003) • 図書館の画像をプライミングすると、後続の課題における声量が小さくなった • 匂い(e.g., Holland, Hendriks, & Aarts, 2005) • 万能洗剤の匂いをかがせると、身の回りの掃除をより行った *参加者はこれらの効果に無自覚だった

  9. 実行機能と自己制御 • 実行機能(Executive Functions):思考と行動を制御する認知的統制過程 • 実行機能は効率的な自己制御を可能にする • 目標に関連する情報の維持(updating) • 目標追求の進行のモニタリング(shifting) • 目標を阻害する情報の抑制(inhibition)

  10. 実行機能と自己制御 • これまで、非意識的な自己制御はその過程において実行機能を必要としないと想定 • 近年、このような効率性に対して疑義を呈する知見が提出(e.g., Marien, Custers, Hassin, & Custers, 2012) • Marien et al.(2012) • 目標の非意識的な活性化はその達成に向けた実行機能を自動的に占有すると想定 • 結果、他の無関連な目標の追求が阻害されると予測 • 社交目標(1a/2/5)・個人の目標(1b/3)・学業目標(4)を用いて実証

  11. 実行機能と自己制御 • Study 5 • 閾下プライミング操作(社交目標) • 実験条件:socializing, partying, dancing, celebrating • 統制条件:beach, home, summer, smile • 文章校正課題 • 文中の誤植を指摘する課題 • 結果:文章校正課題の成績は実験条件<統制条件 • 社交目標の非意識的な活性化により実行機能が占有された

  12. Sakurai, R., Karasawa, K., & Watanabe, T. (2014). "Unconscious goal activation occupies executive functions: Subliminal priming of the graphic stimulus" Proceedings of International Conference on Education, Psychology and Society, 167-174.

  13. 問題 • 本研究の目的 • Marien et al.(2012)の概念的追試 • 下記の場合でも追試されることを確認 • 新規な目標を活性化させる • プライムとして画像を用いる • 課題の遂行中にプライミングを行う • 仮説 • 目標の非意識的な活性化により、他の無関連な目標の追求が阻害される

  14. 方法 • 実験参加者 • 東京大学の大学生44名(男性28名・女性16名)*測定の不備があった2名を分析から除外済み • 平均年齢21.25歳(SD = 1.86) • 実験デザイン • 閾下プライミングの有無(あり n = 22 vs. なしn = 22; 参加者間) • 防音室内のPC(60Hz)を用いた実験室実験

  15. 方法 • 手続き • 実験の説明 • 2つの無関連な課題を行うと説明 • アナグラム課題 • 閾下プライミング操作 • ストーリー課題

  16. 方法 • 実験の説明 • 言語能力と想像力を測定するため、2つの無関連な課題を行うと教示 • アナグラム課題:10文字のひらがなからできるだけ多くの単語をつくる課題 • ストーリー課題:呈示された画像からできるだけ独創的なストーリーを1つつくる課題*ストーリー課題の説明時に本番で用いる画像を呈示することで、 その画像を目標として表象させることを意図

  17. 方法

  18. 方法 • アナグラム課題(5試行) • 問題呈示前に閾下プライミング操作 • あり条件:ストーリー課題の画像 • なし条件:白色無地の画像 • 全試行終了後、アナグラム課題で気がそれた程度を5件法で測定(1項目) • ストーリー課題

  19. 結果 • アナグラム課題の遂行 • 単位時間あたりの正答数 • あり条件(M = 5.12, SD = 1.38)<なし条件(M = 6.18, SD = 1.23)(t (42) = 2.69, p = .01) • 閾下プライミングを受けるとアナグラム課題の遂行が低下 • 目標の非意識的な活性化による実行機能の占有が確認された*気がそれた程度は条件間で有意差なし(t (42) = 0.69, n.s.)

  20. 考察 • 仮説を支持する結果が得られた • 追試の成功 • Marien et al.(2012)の知見の拡張 • 新規な目標を活性化させる • プライムとして画像を用いる • 課題の遂行中にプライミングを行う • 上記の場合でも、目標の非意識的な活性化による実行機能の占有が生じることが示された

  21. 考察 • 別解釈の可能性 • 統制プライムは白色無地の画像 • ストーリー課題の画像がディストラクターとして機能した可能性 • 結果、アナグラム課題の遂行が低下 • ただし、気がそれた程度(自己報告)に有意差はみられず • より厳密な別解釈の排除のために、目標と無関連な画像を統制プライムとして用いる必要 • 今後の課題

  22. 考察 • インプリケーション • 効率的な自己制御方略の呈示 • プリコミットメント • 目標を活性化させうる物を排除 • 目標の達成 • 短期的な目標は早めに達成

  23. Conservation of Regulatory Resources制御資源の節約

  24. 制御資源モデル • 制御資源モデル(Limited Resource Model; Muraven & Baumeister, 2000)自己制御は有限かつ共通の制御資源を消費すると想定 • 先行の自己制御の発揮は後続の無関連な自己制御の遂行を低下させることを繰り返し実証(=自我枯渇効果) Baumeister Tice Muraven

  25. 制御資源モデル • Baumeister, Bratslavsky, Muraven, & Tice(1998)の実験 • 手続き • 空腹の参加者を焼き立てのクッキーが充満した実験室へ招く • クッキーが入ったボウルとラディッシュが入ったボウルが置いてある • 味覚の実験と称していずれか一方を試食してもらう • 自我枯渇操作(あり vs. なし;参加者間) • 自我枯渇あり:ラディッシュを試食 • 自我枯渇なし:クッキーを試食*クッキーを食べたいという欲望を抑えてラディッシュを食べることは制御資源を消費し、自我枯渇を引き起こすと想定 • 試食後、パズルを解いてもらう • このパズルは解くことが不可能 • パズルに取り組んだ時間を自己制御の程度と定義

  26. 制御資源モデル • Baumeister, Bratslavsky, Muraven, & Tice(1998)の実験 • 結果 • ラディッシュを食べた参加者は、クッキーを食べた参加者よりもパズルに取り組んだ時間が短かった • クッキーを食べるのを我慢してラディッシュを食べるという自己制御により制御資源を消費した結果、後続のパズル課題における自己制御の遂行が低下した • 自我枯渇効果は概ね頑健(d+= 0.62; Hagger et al., 2010 ) • 他方、なぜ自我枯渇効果が生じるかについては未だ議論が続いている • 「できなくなる」派 vs. 「しなくなる」派

  27. 制御資源モデル • 自我枯渇効果は自己制御「できなくなる」から生じる! • 制御資源=血中のグルコース • 自己制御の発揮は血中のグルコース濃度を減少させる • 結果、後続の自己制御に十分なグルコースを消費できなくなるため、自己制御の遂行が低下すると想定

  28. 制御資源モデル • Gailliot et al.(2007) • 手続き • 自我枯渇操作(あり vs. なし;参加者間) • あり条件:ビデオに映る文字を無視するよう教示 • なし条件:上記の教示なし • グルコース操作(あり vs. なし;参加者間) • あり条件:砂糖入りのレモネードを飲ませる • なし条件:人工甘味料入りのレモネードを飲ませる • ストループ課題文字の意味を無視して文字の色をできるだけ素早くかつ正確に答える課題

  29. 制御資源モデル • Gailliot et al.(2007) • 結果 砂糖入りレモネードを飲むことで自我枯渇効果が消失した 制御資源の生理学的基盤がグルコースであることを示唆

  30. 制御資源モデル • 自我枯渇効果は自己制御「しなくなる」から生じる! • 自我枯渇効果の消失 • 意志力の暗黙理論(e.g., Job et al., 2010) • インセンティブ(e.g., Muraven & Slessareva, 2003) • 自我枯渇の認知(e.g., Clarkson et al., 2010) • モニタリング(e.g., Wan & Sternthal, 2008) • ポジティブ感情(e.g., Tice et al., 2007) • 自己肯定(e.g., Schmeichel & Vohs, 2009) • 糖分を含む飲み物で口をすすぐ(e.g., Molden et al., 2012) • 自我枯渇効果が自己制御への動機づけの低下によって生じる可能性を示唆 • 自我枯渇により自己制御「しなくなる」

  31. 制御資源モデル • Job et al.(2010) • 意志力の暗黙理論(有限 vs. 無限)が自我枯渇効果を調整*意志力(willpower)=制御資源(regulatory resource) • 有限理論(limited-resource theory)を持つと、自我枯渇効果が生じる • 無限理論(unlimited-resource theory)を持つと、自我枯渇効果が生じない

  32. 制御資源モデル • 参加者46名の学生 • デザイン 自我枯渇(あり・なし;参加者間)×暗黙理論(有限・無限;参加者間) • 手続き • 意志力の暗黙理論を操作 • 有限理論条件:意志力は有限であることを肯定する質問項目に回答 • 無限理論条件:意志力は無限であることを肯定する質問項目に回答 • 自我枯渇操作(e消し課題) • 前半は文章中の全ての“e”に×をつける • 後半のルールの教示で自我枯渇操作 • 自我枯渇あり条件:母音と隣接/1文字空けて隣接した“e”は×をつけない • 自我枯渇なし条件:前半と同様に全ての“e”に×をつける • ストループ課題:文字の色をできるだけ素早くかつ正確に答える課題 • 一致試行:文字の色と意味が一致(e.g., red) • 不一致試行:文字の色と意味が不一致(e.g., blue)

  33. 制御資源モデル • 結果 • 仮説検証 • IV:自我枯渇×暗黙理論 • DV:不一致試行のエラー率*high score = low performance • 自我枯渇あり:有限>無限 • 自我枯渇なし:有限≒無限 • 有限理論:あり>なし • 無限理論:あり<なし • 有限理論を持った場合のみ自我枯渇効果が生じた

  34. 制御資源モデル • Muraven& Slessareva(2003) • 自己制御への動機づけを高めることで、自我枯渇効果が消失する • 自己制御の遂行動機づけ高:自我枯渇あり≒自我枯渇なし動機づけ低:自我枯渇あり<自我枯渇なし

  35. 制御資源モデル • 参加者 43名の学生 • デザイン 自我枯渇(あり・なし;参加者間)×動機づけ(高・低;参加者間) • 手続き • 自我枯渇操作(シロクマ課題 Thought Suppressionvs. 記憶課題 Memory) • パズル課題:呈示された図形を一筆書きする課題練習試行(1試行;解答可能)の後、本試行(2試行;解答不可能)*持続時間を自己制御の遂行と定義課題の説明によって動機づけを操作 • 動機づけ高条件:パズル課題がアルツハイマー病の治療法開発に役立つ • 動機づけ低条件:上記の教示を行わない

  36. 制御資源モデル • 結果 • 仮説検証 • IV:自我枯渇×動機づけ • DV:パズル課題の持続時間*high score = high performance • 動機づけ高:枯渇あり≒枯渇なし • 動機づけ低:枯渇あり<枯渇なし • 枯渇あり:動機づけ高>動機づけ低 • 枯渇なし:動機づけ高≒動機づけ低 • 自己制御への動機づけを高めることで、自我枯渇効果が消失した

  37. 制御資源モデル • Vohs et al.(2012) • 意志力の暗黙理論と自己制御への動機づけによる自我枯渇効果の消失には限界がある • 中程度の自我枯渇時には自我枯渇効果を消失させるが、高程度の自我枯渇時には自我枯渇効果を消失させない

  38. 制御資源モデル • 参加者 83名の学生 • デザイン 自我枯渇(高・中・無;参加者間)×暗黙理論(有限・無限;参加者間) • 手続き • 意志力の暗黙理論を操作 • 自我枯渇操作 • 高条件:4つの自我枯渇課題(意思決定・ストループ・表情抑制・e消し) • 中条件:2つの自我枯渇課題(意思決定・ストループ) • 無条件:自我枯渇課題を実施しない • 自己制御課題:遅延報酬課題/Cognitive Estimation Test

  39. 制御資源モデル • 結果 • 仮説検証 • IV:自我枯渇×暗黙理論 • DV:遅延報酬課題の成績*high score = high performance • 自我枯渇高:有限≒無限 • 自我枯渇中:有限<無限 • 自我枯渇無:有限≒無限*CETの成績も概ね同様

  40. 制御資源モデル • 参加者 214名の学生 • デザイン 自我枯渇(高・中・無;参加者間)×動機づけ(高・低;参加者間) • 手続き • 動機づけ操作 • 高条件:本実験が消費者の利益・幸福・健康増進に役立つと教示 • 低条件:上記の教示を行わない • 自我枯渇操作 • 高条件:3つの自我枯渇課題(e消し・意思決定・表情抑制) • 中条件:1つの自我枯渇課題(e消し) • 無条件:自我枯渇課題を実施しない • 自己制御課題:遅延報酬課題/Cognitive Estimation Test

  41. 制御資源モデル • 結果 • 仮説検証 • IV:自我枯渇×動機づけ • DV:遅延報酬課題の成績*high score = high performance • 自我枯渇高:動機づけ高≒低 • 自我枯渇中:動機づけ高>低 • 自我枯渇無:動機づけ高≒低*CETの成績も概ね同様

  42. まとめ • 「意志力暗黙理論」や「動機づけ」は自我枯渇効果を消失させる • ただし、この消失効果には限界がある • 自我枯渇・中:消失できる • 自我枯渇・高:消失できない • 自己制御の遂行は「信念」や「動機づけ」のみならず「制御資源の量」によっても規定される

  43. 目標競合時の自己制御 • 日常、人は複数の目標を同時に追求 • 平均して15の目標を追求(Little, 1989) • 人の物理的・心理的資源は有限 • 複数の目標は有限の資源をめぐって競合(e.g., 論文を書く vs. 授業を聞く) • 目標競合時において人は有限の資源をいかに配分しているのか? • 競合目標の達成可能性に焦点を当てて検討 • 焦点目標:現在追求している目標/競合目標:焦点目標以外の目標

  44. 制御資源の節約 • 制御資源の節約(e.g., Muraven et al., 2006) • 後続の課題における自己制御の必要性を高く認知すると、先行の課題の遂行において制御資源を節約する • 先行の課題の成績は低下 • 後続の課題の成績は上昇

  45. 制御資源の節約 • Muraven et al.(2006, Study 4) • ストループ課題とアナグラム課題を行うと説明 • アナグラム課題の自己制御の必要性を操作(高・低)高条件:自らの衝動を抑制する必要があると教示低条件:上記の教示なし • ストループ課題、アナグラム課題の順に実施 • ストループ課題の成績:高条件<低条件 • アナグラム課題の成績:高条件>低条件 • 後続の課題の自己制御の必要性を高く認知した結果、先行の課題の遂行において制御資源を節約した

  46. Sakurai, R., Watanabe, T., & Karasawa, K."The effect of competing goal attainabilityon focal goal pursuit" The 15th Annual Meeting of the Society of Personality and Social Psychology, Austin, Texas, February, 2014.

  47. 問題 • 後続の課題における自己制御の必要性の認知と制御資源の節約度の間には単調な増加関係が想定(Muraven et al., 2006 Study 3) • 自己制御の必要性を高く認知するほど、より制御資源を節約 • 後続の課題の達成が不可能な場合でも同様だろうか?

  48. 問題 • 期待理論(for review Carver & Scheier, 2012) • 成功の期待は資源の投入を促進する • 失敗の期待は資源の投入を抑制する • 動機づけ強度理論(Motivational Intensity Theory; Brehm & Self, 1989; Wright, 2008; Richter, 2013) • 目標への資源の投入は節約原理に基づく • 目標達成が難しいほど、その目標に資源を投入する • 目標達成が不可能だと、その目標に資源を投入しなくなる

  49. 目標競合時における制御資源の配分も節約原理に基づくと想定目標競合時における制御資源の配分も節約原理に基づくと想定

  50. 問題 • 仮説 • 競合目標の達成が不可能だと認知すると、その達成に向けて制御資源を節約しない • 焦点目標の遂行:統制<不可能*統制=自己制御の必要性・達成可能性ともに高い

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