「 mixi 」の拡大と危機

「mixi」の拡大と危機 無料モデルと広告ビジネス佐藤ゼミ谷口仁志

もくじ • ＳＮＳ市場動向 • mixi • 広告ビジネス • mixiの課題

Ⅰ.ＳＮＳ市場動向 • 2006年に急拡大「e-wordsＩＴ用語ランキング1位」 (2006年7月～11月) 「2006年流行語大賞受賞」「2006年ヒット商品番付西の大関」

１．ＳＮＳの起こりと普及 • 「招待制」 • 初期に普及したほとんどが招待制 • リアル社会の延長 • 「実名使用の慣習」 • 個人を特定することができる • 信頼性の高さ • キーワード • 「ネットワーク外部性」

ＳＮＳ利用者数 利用者数（万人）１０４２７１６１１１２００５/３２００６/３２００７/３２．利用者数の推移（総務省資料より）

売り上げ規模 ５５４．４売り上げ（億円）３７５．３１８７．１６０．２１３．７１．７２００４２００５２００６２００７２００８２００９ 3．市場規模推移（矢野経済研究所資料より）

市場売上内訳 売上の大半を広告収入が占めている

Ⅱ.mixiとは ＳＮＳの定義ＳｏｃｉａｌＮｅｔｗｏｒｋｉｎｇＳｅｒｖｉｃｅ人と人とをつなぐコミュニティサイト

１．ＳＮＳの多様化 会員が増えれば増えるほど　　　　　　サイトの価値が上がるネットワーク外部性メガサイト化の進行一人勝ちＳＮＳの淘汰の始まり特定型の出現動画や音楽に特化した　　　　　特定型が増え始める多様化

ポータル型 アイテムショップ型モバイル型特化型ＳＮＳファンクラブ型コマース型イントラネット型２．ＳＮＳの分類一般型ＳＮＳＳＮＳが事業の主体となり、ＳＮＳで収益をあげるＳＮＳがメイン事業の補助的役割、法人提供型

ポータル型

利用者数 660 （万人） 599 470 340 224 138 84 49 26 12 4 0 2004/6 2004/12 2005/3 2005/6 2005/12 2006/3 2006/6 2006/9 2006/11 2004/3 2005/9 2004/9 ２．mixiとはユーザー数は(1万5000人/日)ペースで増加

１．mixi収益モデル mixiの収益モデルはポータル型 ①広告売上　　　　　　②プレムアム売上 ③アプリケーション売上広告費が大半を占める

売上高 経常利益６０００ (百万円) ５０００４０００３０００２０００１０００ 200４年3月期 2005年3月期 2006年3月期 200７年3期 200７年3月期通期通期通期半期通期２．mixi業績売上・利益は順調に増加

Ⅲ.　広告ビジネス • ネットは無料モデルが主流 • Yahoo!!やＧｏｏｇｌｅは広告ビジネスを展開 • mixiの収益は広告売上 • mixiの広告ビジネスはいかに

mixiと広告ビジネス ３つの特徴を活かした広告展開 (1)メディア力を活かした広告展開 (2)ターゲティング力を活かした広告展開 (3)口コミを活かした広告展開

(1)メディア力を活かした広告展開 ネット事業大手に肩を並べるメディア力

広告例 ログインジャックローテーションバナーモバイル広告

(2)ターゲティングを活かした広告展開 • mixiの特有の広告展開といえる男性で 24歳以下で兵庫県在住性別男性で年齢 24歳以下で住所ターゲットに効果的な広告配信が可能兵庫県在住で

広告例 ターゲティングバナーコミュニティテキスト

(3)口コミを活かした広告展開 トップページに反映ユーザーの身近にトップページできること • トピック作成 • アンケート作成公認コミュニティ公認アカウントコミュニティトップページ

Ⅳ.mixiの危機 • 初めてＰＶ数が停滞・減少

１．ＰＶ数低下要因 • 情報の悪用信頼性を悪用し、mixiを利用して実名・プロフィールを手に入れる • 海外ＳＮＳとの競合世界最大手「Myspace」の日本進出。ユーザー数1億2500万人 • 飽きユーザーがmixiに飽き始めた

２．mixiの課題 • 新サービスの継続的投入 • 東証マザーズ上場で得た65億円の資金を　　　いかに新サービスへの投資に利用できるかが問われる • 広告ビジネスを展開し続けるならば　　　　　ユーザー数とＰＶ数の拡大が必要 • 無料モデル・広告ビジネスの崩壊は mixiの崩壊に他ならない

「 mixi 」の拡大と危機