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研修施設および 研修プログラムについて

研修施設および 研修プログラムについて. 広島市立広島市民病院精神科 和田 健. 研修施設. 指導医が常勤し、 他の診療科との連携による診療が行われている施設. ① 専門医研修施設 専門医指導医が常勤する研修施設 ② 特定研修施設 特定指導医が常勤する研修施設  ( 特定機能病院または同等の医療機能を有する施設 ). 今日お話しすること. ◆ 研修施設について ◆ 現在の細則に基づく研修事項 ◆ 専門医制度整備指針によるカリキュラム ◆ カリキュラムとは? ◆ 現在検討中のプログラム案の呈示. 今日お話しすること. ◆ 研修施設について

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研修施設および 研修プログラムについて

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Presentation Transcript


  1. 研修施設および研修プログラムについて 広島市立広島市民病院精神科 和田 健

  2. 研修施設 指導医が常勤し、 他の診療科との連携による診療が行われている施設 ①専門医研修施設 専門医指導医が常勤する研修施設 ②特定研修施設 特定指導医が常勤する研修施設  (特定機能病院または同等の医療機能を有する施設)

  3. 今日お話しすること ◆研修施設について ◆現在の細則に基づく研修事項 ◆専門医制度整備指針によるカリキュラム ◆カリキュラムとは? ◆現在検討中のプログラム案の呈示

  4. 今日お話しすること ◆研修施設について ◆現在の細則に基づく研修事項 ◆専門医制度整備指針によるカリキュラム ◆カリキュラムとは? ◆現在検討中のプログラム案の呈示

  5. 研修施設の認定 指導責任者が、以下の書類を専門医制度委員会に提出 ①研修施設認定申請書(様式8) ②研修プログラムの内容に関する資料 ↓ 専門医制度委員会による調査と審査 ↓ 理事会の決議による承認

  6. 研修施設の更新 指導責任者が、以下の書類を専門医制度委員会に提出 更新は5年ごと、更新年度の3月末までに ①研修施設認定申請書(様式11) ②研修プログラムの内容に関する資料 ↓ 専門医制度委員会による調査と審査 ↓ 理事会の決議による承認

  7. 移行措置 ◆平成25年3月31日までに認定を受けた指導医及び研修施設は、それぞれ専門医指導医及び専門医研修施設と読み替えるものとする。 ◆前項により読み替えられた専門医指導医の次回更新時のみ、専門医制度委員会指導医講習会に参加したことを証明する資料の提出は必要としない。

  8. 現在の研修施設(総数77) 3→1 大学附属病院が32 2→5 14→15 8→8 34→30 6→6 10→11 2→1

  9. 今日お話しすること ◆研修施設について ◆現在の細則に基づく研修事項 ◆専門医制度整備指針によるカリキュラム ◆カリキュラムとは? ◆現在検討中のプログラム案の呈示

  10. 研修すべき診療場面または疾患-1 a)リエゾン精神医療(5例) b)medical psychiatry(5例) c)精神科救急医療(5例) d)せん妄(10例) e)アルコールからの離脱状態(5例) f)せん妄以外の器質性精神障害(5例) g)せん妄以外の症状性精神障害(5例)

  11. 研修すべき診療場面または疾患-2 h)自殺企図のために受診した患者(5例) i)重度ストレス反応または適応障害(5例) j)身体表現性障害(2例) k)摂食障害(2例) l)産褥に関連した精神および行動の障害(2例) m)他に分類される障害あるいは疾患に関連した 心理的および行動的要因(2例)

  12. 研修すべき診療場面または疾患-3 n)統合失調症 o)気分障害 p)パニック障害 q)強迫性障害 r)解離性障害 s)睡眠障害 t)人格障害 u)てんかん v)認知症

  13. 経験目標症例数 58例のうち80%以上の経験が求められる すなわち、47例以上 ケースレポートは8例(約1200字) 5例はa)からm)に該当しなければならない

  14. 研修すべき特別な診療技法など-1 a)主要な身体疾患について、その病態,診断,治療などの概要を理解する。 b)精神疾患の診断にあたり、治療を行いつつ,全身状態に配慮し、身体疾患に由来する精神症状を発見するための適切な診察,検査を実施するという基本的な考え方と技法を理解し、実行する。 c)身体疾患と精神疾患を併発した患者に対する向精神薬の適切な使用方法を理解し、実行する。

  15. 研修すべき特別な診療技法など-2 d)身体疾患と精神疾患を併発した患者に対する支持的精神療法を理解し、実行する。 e)身体疾患と精神疾患を併発した患者に対する危機介入を理解し、実行する。 f)精神科的緊急事態の適切なマネジメント、患者と家族の治療およびケアを理解し、これらを実行する。 g)身体疾患の発病,悪化,慢性化などに関連する心理的要因を把握して修正するための技法を理解し、実行する。

  16. 研修すべき特別な診療技法など-3 h)重症身体疾患,慢性身体疾患の患者と家族の心理を理解し、それに対するケアを実行する。 i)緩和ケアを受ける患者と家族の心理を理解し、それに対するケアを実行する。 j)患者家族に対する支持的精神療法を理解し、実行する。 k)他の診療科の医療者との適切な協力関係を作るための技法を理解し、実行する。

  17. 研修施設の申請にあたって ◆当面の間、現在の細則に定められた研修内容  をクリアできるプログラムでよい ◆新しい専門医制度下では、より詳細なプログ  ラムの作成、運用が必須となる

  18. 今日お話しすること ◆研修施設について ◆現在の細則に基づく研修事項 ◆専門医制度整備指針によるカリキュラム ◆カリキュラムとは? ◆現在検討中のプログラム案の呈示

  19. 研修カリキュラムに必要な内容 研修目標 (1)到達目標 ①一般目標(総論) ②個別目標(各論) (2)経験目標 研修方略の明示

  20. 研修カリキュラムに必要な内容 (1)到達目標 ①一般目標    めざす専門医師像に応える医師養成カリキュラムの一般的目標    (総論的目標)

  21. 研修カリキュラムに必要な内容 ②個別目標  具体的研修目標の範囲、要求レベルを明確にする(各論的目標)  目標1 基本的知識      学ばねばならない基本的知識、レベルの明示  目標2 診療技術      診療技術(人間関係つくりも含む)、必要とされる検査、処置、      などに関する範囲、要求度の明示  目標3 手術、処置技術      臨床で使用する処置、手術などの技術習得、求められるレベルの明示  目標4 医療倫理、医療安全、医事法制、医療経済など      医療倫理に沿った診療の実施、ICの実施、グループ医療体験など  目標5 生涯教育      生涯研究、EBMに基づく医療、生涯学習の習慣づけ

  22. 研修カリキュラムに必要な内容 (2)経験目標 ①臨床症例経験:当該領域の担当医として疾患症例の経験 ⅰ.必須経験疾患症例の内訳 ⅱ.担当症例数 ②検査経験:必要とされる検査経験の種類を明確に分類 ⅰ.検査の意義、適応に関して理解していることが求められる検査 ⅱ.検査所見を判断することが求められる検査 ⅲ.検査を自身で実施することが求められる検査 ⅳ.経験検査数 ③手術、処置経験

  23. 研修カリキュラムに必要な内容 研修方略の明示 1.研修目標達成のため、項目毎に具体的研修方略を示す ⅰ.自己学習により学習すべき項目内容を明確にする ⅱ.臨床現場で指導医の下での研修内容     (学会の定める指導マニュアルに沿った指導医の直接指導による) ⅲ.学会が企画、認定した講習、教育集会などで研修すべき事項 2.医療倫理、医療安全、医事法制、医療経済教育などにおける具体的研修方法 ⅰ.学会が企画した講習などの受講の義務化 ⅱ.実地診療の場での指導担当医による教育(伝統的屋根瓦方式) ⅲ.院内種々関連委員会への参加、など 3.生涯研修の習慣づけ   学術発表、論文発表の義務づけ、研修会、教育講座の受講 4.他の制度などとの連携   研修の特定部分を他の制度下の研修に託す時はその部分を明確にする

  24. 認定施設での研修カリキュラムの作成  各研修施設には、学会の決めたカリキュラムに沿って具体的研修目的、方法など具体的な研修プログラムが作成されていなければならない

  25. 指導医マニュアル ・担当指導医による指導のためのマニュアル、指導者研修  などを学会ごとに整備する ・テキストや講習、その他方法などは各学会で検討する

  26. その他整備すべき書式 ◆研修マニュアル ◆研修記録用紙  (研修手帳)

  27. 今日お話しすること ◆研修施設について ◆現在の細則に基づく研修事項 ◆専門医制度整備指針によるカリキュラム ◆カリキュラムとは? ◆現在検討中のプログラム案の呈示

  28. カリキュラムとは? ◆カリキュラムとは、教育活動計画書である ◆それによって、学習者はある特定の教育目標に到達 するための学習が可能となる ◆カリキュラムは“目標”・“方略”・“評価”の 3要素から成り、必要に応じて改変されなければな らない

  29. 研修プログラム立案のプロセス 研修医のニーズの把握 患者・社会のニーズの把握 研修ニーズ 育てたい医師像の明確化 研修目標の設定 研修方略の立案 形成的評価の立案 総括的評価の立案

  30. 専門医像の明確化 コンサルテーション・リエゾンサービスを きちんとこなせる能力がコアになる? 米国では、Psychosomatic medicine 個人的意見ですが、言うなれば   一般医療の最前線で機能する   「脳」と「こころ」の専門家

  31. 学習目標 通常期待される効果は、 一般目標:General Instructional Objective(GIO)として学習者に明示される 観察可能な具体的行動、つまり動作を伴う態度や技術だけでなく、暗記・理解・応用などの知識領域の行動も含まれる目標が、 行動目標:Specific Behavioral Objectives (SBOs)と呼ばれ、GIOと密接に関連づけられる

  32. 一般目標、GIO 期待される学習成果 学習の結果 何のために どのような状態になっているかを 総括的に示す 学習者が主語

  33. 行動目標、SBOs 学習者がGIOを達成した時、 何ができるようになっているのか 一般目標を達成するためには どんなことができるようになる必要があるかを 具体的に示す 学習者が主語

  34. 今日お話しすること ◆研修施設について ◆現在の細則に基づく研修事項 ◆専門医制度整備指針によるカリキュラム ◆カリキュラムとは? ◆現在検討中のプログラム案の呈示

  35. 注意事項 ◆これから示すプログラム案は、現在まだ検討段階のものである ◆今後新制度にむけて、約2年をかけて学会で整備していく ◆経験症例数などはあくまで暫定的な(少し高めの)数字である ◆研修目標ごとにその方略、評価も明示する必要がある ◆できるだけ新制度に対応できるプログラムを準備していただきたい

  36. プログラムの概要 日本専門医評価・認定機構によると、精神科領域については、日本精神神経学会を基盤領域とし、日本総合病院精神医学会(当学会)はサブスペシャリティ領域に位置づけられている。 日本精神神経学会による精神科専門医に求められる基本的知識や技能に加え、総合病院の精神科診療場面で標準的に要求される専門的知識や技能を習得した専門医を育てるための専門医プログラムである。 総合病院における精神科診療場面とは、コンサルテーション・リエゾン精神医療を中心とし、緩和医療、救命救急医療における自殺企図者の診療、臓器移植における精神医学的問題、精神障害者の身体合併症医療、精神科救急などが含まれる。

  37. 主たる研修目標 1)総合病院精神科医を特徴づける能力 2)総合病院精神科医に必要な医学的知識と技術 3)すべての精神科医に必要な能力 4)教育および研究に関する知識と実践

  38. 総合病院精神科医を特徴づける能力 #1 医療および地域連携について理解し、実践できる #2 他職種との連携を行いながら、チーム医療の一員 として役割を果たすことができる #3 身体疾患およびその治療を考慮しながら、適切な 精神医学的診断が下せる #4 身体疾患およびその治療を考慮しながら、適切な 治療マネジメントが行える

  39. 総合病院精神科医に必要な医学的知識と技術 #5 身体合併症を有する精神疾患について適切に マネジメントが行える #6 各診療科からのコンサルテーションへ適切に 対応することができる #7 自殺企図患者に対して、身体科医と連携し、 適切にマネジメントが行える #8 緩和ケアについて理解し、緩和ケアチーム一員として機能できる

  40. すべての精神科医に必要な能力 #9 必要な関連法規を理解し、運用できる #10 患者・家族と良好な治療関係を確立し、患者中心の治療を すすめることができる #11 患者および医療スタッフの安全を守り、危機管理に対する 態度を身につける #12 適切な面接、診察、検査結果に基づき、精神医学的診断が 下せる #13 適切な治療法を選択するとともに、経過によって診断およ び治療を見直すことができる

  41. 教育および研究に関する知識と実践 #14 医学研究について理解し、リサーチマインドを 持って診療を行える #15 医学教育について理解し、医学生や初期研修医 に対して教育的役割が果たせる

  42. 各病院の特徴を記載(例) 当院の研修プログラムの特徴は、特定機能病院として、3次救命救急センターを有すること、がん診療連携拠点病院に指定されていることから、救急医療およびがん医療における精神医学的ニーズに関する経験を積むことができる。 救命救急センター入院者の約10%が自殺企図者であり、自殺未遂者の精神科診療を数多く経験することができる。また、3年間の研修期間のうち6ヶ月間は、救命救急センターの専属精神科医として自殺企図者の診療に携わることができる。また、指導医とともに緩和ケアチームに参加し、外来診療、回診、ケースカンファレンスに参加することができる。 その他、有床施設であれば入院診療、精神科救急、児童思春期や認知症、移植精神医学などについて自院の特色を記載。

  43. 3年間のスケジュール(例)

  44. 週間スケジュール(例) 精神科入院病床を有する場合

  45. 週間スケジュール(例) 精神科入院病床を有さない場合

  46. 指導体制 指導体制: 指導医名: ・指導医 ○○○○、指導医番号 ○○ ・指導医 ○○○○、指導医番号 ○○

  47. 研修方略、Learning Strategies #1 外来および入院患者の診療 #2 指導医によるカルテチェック #3 教育カンファレンス #4 必読書など教育コンテンツによる自己学習 #5 学会および研究会への参加 #6 ポートフォリオの作成 #7 他科へのローテーション

  48. #1 外来および入院患者の診療 ◆週に2日精神科の一般外来を担当する ◆週に5日院内コンサルテーションに対応する ◆指導医とともに入院患者を担当する ◆PGY4からは単独で入院患者を担当する

  49. #2 指導医によるカルテチェック ◆外来および院内コンサルテーション初診患者は、 毎日のカンファレンスで指導を受ける ◆週1回の外来患者カンファレンスで指導を受ける ◆週1回の入院患者カンファレンスで指導を受ける

  50. #3 教育カンファレンス ①教育レクチャー   指導医による講義を概ね年10回受ける。 講義のテーマとして以下が推奨される。  ・CLPの役割とチーム医療  ・強制治療、同意能力、ICなどの法的問題  ・CLPに必要な身体的および血液検査  ・脳画像検査と脳波  ・精神薬理学Ⅰ– 基礎身体疾患  ・精神薬理学Ⅱ– 薬物相互作用  ・一般医療における心理療法  ・電気けいれん療法  ・精神科救急  ・自殺患者の評価と対応  ・せん妄

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