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「自作パソコン市場」研究 ーパソコンは「買う」から「作る」時代へー. 東洋大学 経営学部 マーケティング学科 塚田ゼミナール 4年生 坪田 真吾. はじめに 第一章 1-1 パソコン市場について 1-2 PC ベンダーについて 第二章 2-1 パソコン普及率について 2-2 PC を使う消費者について 2-3 消費者が何処で PC を購入するか 2-4 消費者が何を重視して購入するか 2-5 PC に対する消費者の不満 第三章 3-1 提案:自作 PC という手段
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「自作パソコン市場」研究ーパソコンは「買う」から「作る」時代へー「自作パソコン市場」研究ーパソコンは「買う」から「作る」時代へー 東洋大学 経営学部 マーケティング学科 塚田ゼミナール 4年生 坪田 真吾
はじめに 第一章 1-1 パソコン市場について 1-2 PCベンダーについて 第二章 2-1 パソコン普及率について 2-2 PCを使う消費者について 2-3 消費者が何処でPCを購入するか 2-4 消費者が何を重視して購入するか 2-5 PCに対する消費者の不満 第三章 3-1 提案:自作PCという手段 3-2 自作PCのメリット・デメリット 3-3 消費者(特に学生)に訴えかけるためには 3-4 ケーススタディー「九十九電機株式会社」 -マニアック市場での優位性と弱さ- おわりに 目次
普段使用しているPCに満足をしているか? • おおよそ8割の消費者が何らかの不満がある はじめに 出展:シマンテック社 「パソコン利用時のストレス調査」2006~2008
なぜ消費者は不満があるのにもかかわらずベンダー(パソコン製造メーカー)製のPCを買うのか?なぜ消費者は不満があるのにもかかわらずベンダー(パソコン製造メーカー)製のPCを買うのか? • 消費者自身の求めるものを限りなく100%に反映したPCはないのか? PCは「買う」から「作る」時代へ
IT専門調査会社IDC Japan 株式会社によると、家庭用のパソコン市場規模は、ここ数年五百万台の出荷数になる。 2007年度家庭市場は546万台 1-1 家庭用PC市場規模 出展: IDCJapan 「2007年国内PC市場実績」
ベンダー(PC製造メーカー)の市場シェア率 1-2 PCベンダーについて 出展: IDCJapan 「2007年国内PC市場実績」
PCベンダーには大きく2種類に分けられる パッケージ化されたPC 基本的にハードディスクやメモリなど、性能やPCケース等の外観を決められており、 シリーズ化されている製品。 デザインや小型化などで各ベンダーは差別化を図っている。 BTO(Built to Order) 受注生産方式のパソコンである。 これは消費者から性能など選択してもらい注文を受け生産する。 パッケージ化されたPCと違い消費者側から見れば用途や資金に合わせたセッティングができる。 パッケージ化されたPC BTO(受注生産方式)のパソコン NEC 富士通 LENOVO HP など
日本国民がどれぐらいパソコンを所持しているか日本国民がどれぐらいパソコンを所持しているか 内閣府の消費動向調査によると、世帯別では1990年代前半までは10%台と一部専門家やマニアに限られたものであった。 しかし、90年代後半からはWINDOWS95の登場もありどんどん普及率が上昇し、2008年には73.1%と過去最高となった。 2-1 パソコン普及率について 出展: 内閣府 「消費動向調査」
国勢調査の統計によると、日本の世帯数は2005年の時点で4906万3000世帯である(このうち1445万7000世帯は単独の世帯である)。国勢調査の統計によると、日本の世帯数は2005年の時点で4906万3000世帯である(このうち1445万7000世帯は単独の世帯である)。 • 単純に全体の世帯×73%で計算すると約3581万5990世帯がパソコンを所有していることになる。 • またこれを単純計算国で個人では何%がもっているか計算すると、最低でも国民の28%はパソコンを所有していることになる。 • 毎年500万台も出荷台数規模があるので、人によってはパソコンを複数所持している人が居るはずである。正確にはもっとパソコンが家庭の中にある筈である。 出展: 内閣府 「消費動向調査」 統計局 「平成17年度国勢調査 」
主な用途としてインターネットを利用したものとワード・エクセル等の文章作成がわかる。主な用途としてインターネットを利用したものとワード・エクセル等の文章作成がわかる。 2-2 パソコンの使用目的について 出展:日経PConlineビジネス パソコン満足度調査2007・2008年
出展: 総務省情報通信政策局「通信利用動向調査報告書世帯編」 総務省統計局「家計消費状況調査」
出展: 総務省情報通信政策局 「通信利用動向調査報告書世帯編」 総務省統計局 「家計消費状況調査」
出展: 総務省情報通信政策局 「通信利用動向調査報告書世帯編」 総務省統計局 「家計消費状況調査」
半分半分の割合で実店舗とインターネット等の通販にわかれている。これで分かることはパソコンは実際実物を見に行っても行かなくてもどちらでもよいと考えれる。またインターネット等の通販で購入する消費者は、1度パソコンを購入したことがある確率も高いのではないかとも考えれる。パソコンは白物家電と同じようにコモデティー化をしている。半分半分の割合で実店舗とインターネット等の通販にわかれている。これで分かることはパソコンは実際実物を見に行っても行かなくてもどちらでもよいと考えれる。またインターネット等の通販で購入する消費者は、1度パソコンを購入したことがある確率も高いのではないかとも考えれる。パソコンは白物家電と同じようにコモデティー化をしている。 2-3 消費者が何処でPCを購入するか 出展:日経PConlineビジネス パソコン満足度調査2007・2008年 2008年
「性能」と「価格」というキーワードが重要視されている。「機能」「好みのスペック」は「性能」の内に入るとすれば、「性能」が一番重要視されていることになる。また「メーカーが信用できる」「そのメーカーが好き」「同じメーカーのパソコンを持っている」「サポートが充実」等の理由から「メーカー(ベンダー)」の力もそれなりに重要視されていると考えれる。「性能」と「価格」というキーワードが重要視されている。「機能」「好みのスペック」は「性能」の内に入るとすれば、「性能」が一番重要視されていることになる。また「メーカーが信用できる」「そのメーカーが好き」「同じメーカーのパソコンを持っている」「サポートが充実」等の理由から「メーカー(ベンダー)」の力もそれなりに重要視されていると考えれる。 2-4 消費者が何を重視して購入するか 出展:日経PConlineビジネス パソコン満足度調査2007・2008年 2008年
「性能」等でPCを購入下のにもかかわらず、2割程度しか満足してない。「性能」等でPCを購入下のにもかかわらず、2割程度しか満足してない。 ・6割強がパソコンの動作が遅いと感じてる。 ・約5割の消費者がエラーに遭遇している。 2-5 PCに対する消費者の不満 出展:シマンテック社 「パソコン利用時のストレス調査」2006~2008 日経PConlineビジネス パソコン満足度調査2007・2008年
現状のパソコンでは消費者は不満がたまることになる。現状のパソコンでは消費者は不満がたまることになる。 • 原因として • パソコンのスペック不足 • 不必要なアプリケーション等によるパフォーマンス低下 • 正しいPCの知識不足 ベンダーが供給するPCと消費者が求めるPCが一致していない。
「コストパフォーマンス(「機能」「価格」)が優れていて快適なパソコン」を消費者は求めているとしたが、消費者の個々の使い方や感覚の違いによってその理想とするパソコンは変わってくる。私は、そのニーズにあったパソコンを提案する。それが「自作パソコン」である。「コストパフォーマンス(「機能」「価格」)が優れていて快適なパソコン」を消費者は求めているとしたが、消費者の個々の使い方や感覚の違いによってその理想とするパソコンは変わってくる。私は、そのニーズにあったパソコンを提案する。それが「自作パソコン」である。 3-1 提案:自作PCという手段
自作パソコンとは? • パソコンパーツを自分で取り付けて組み立てするパソコンである。
しかし、自作パソコンには、デメリットとして「難しいイメージ」や「パソコンに対してのある程度の知識が必要」、「サポートがあまりない」などがあげられる。しかし、自作パソコンには、デメリットとして「難しいイメージ」や「パソコンに対してのある程度の知識が必要」、「サポートがあまりない」などがあげられる。
メリット • スペックを細部まで決めれる。 • 新しいテクノロジーの製品にチャレンジできる。 • パソコン内部のパーツを自由に交換できる。 • パソコンの外装(PCケースやキーボード・マウスやディスプレイ)を自由に選択できる。 • 高機能のパソコンを作るとき、ベンダー製よりコストパフォーマンスがよい。 • デメリット • 一定のパソコンの基礎知識を必要とする。 • ヘルプや修理などのアフターケアが殆ど無い。 • 低価格で自作パソコンを作ろうとするとき、ベンダー製よりコストパフォーマンスが悪い。 3-2 自作PCのメリット・デメリット
メーカー製品名・重量・サイズバッテリ・駆動時間・価格メーカー製品名・重量・サイズバッテリ・駆動時間・価格 • Eee PC 901-X 1.1kg225×175.5×22.7/39mm8.3時間59,800円ASUSEee PC 900-X 0.99kg225×170×20/33.8mm4.3時間49,800円ASUSEee PC 701 SD-X 0.91kg225×164×22/37mm3.7時間39,800円AcerAspire one 1.1kg249×170×29mm3時間54,800円MSIWind Netbook U100 1.0kg260×180×19/31.5mm2.5時間59,800円HPHP 2133 Mini-Note PC 1.27kg (3セルバッテリ時)1.44kg (6セルバッテリ時)255×166×27.2mm6セルバッテリ時は最厚部53.4mm2.3時間 (3セル)4.6時間 (6セル)59,850円 (スタンダード)79,800円 (ハイパフォーマンス)マウスコンピューターLuvBook U100 MSI Netbook U100と同等59,800円GIGABYTEM912X 1.3kg235×180×42mm3.5時間79,800円EverrexCloudBook CE1220J 1kg230×172×33/41mm3.5時間54,800円DELLInspiron Mini 9 1kg232×172×27.2/31.7mm3.7時間49,800円から工人舎SCシリーズ0.8kg189×155×25.4/33mm3.2時間89,800円から工人舎 低価格ノートパソコンの存在
低価格で自作パソコンを作ろうとするとき、ベンダー製よりコストパフォーマンスが悪い。低価格で自作パソコンを作ろうとするとき、ベンダー製よりコストパフォーマンスが悪い。 ・台湾系ベンダーが低価格ノートパソコンを販売 ・大手ベンダーも追随する動 きが活発 出展: 価格.COM 「パソコン」調べ 日経産業新聞 「IT見本市台湾で開幕」 2008年6月4日 BNCランキング 「拡大するミニノートPC市場」
新たなOS(例えばWINDOWS7)や現存のアプリケーションのアップデート等からパソコンのスペック要求は高くなっている。新たなOS(例えばWINDOWS7)や現存のアプリケーションのアップデート等からパソコンのスペック要求は高くなっている。 • 本当であれば、常に進化するパソコンに合せるようにスペックを高めないといけない。 • 起動時間や演算処理のタイムロスを少なくできるのであればやはり性能は維持したい。 将来にむけて
・ほとんどのNETBOOKには ドライブなどは付いていない。 ・動作は遅く、WEB閲覧や メール等の作業以外は厳しい。 ・YOUTUBEやニコニコ動画等の動画サイト の閲覧も厳しい • 出展:Allabout「低価格ノートパソコンがおすすめな人は」
下は富士通のFMVFB70Tを自作パソコンで作るといくらお金が掛かるかを表したもの。下は富士通のFMVFB70Tを自作パソコンで作るといくらお金が掛かるかを表したもの。 ベンダー製品のPCと違い、 広告費や人件費等の消費者にとって いらない費用がかからない。 *:メーカー不明品は類似するスペックのパーツを選択 出展: 価格.COMの該当商品調べ
長期スパンで考えると自作パソコンが高性能なスペックを安価ですむ。長期スパンで考えると自作パソコンが高性能なスペックを安価ですむ。 PCケース・OS・ディスプレイ ・キーボード等は、初期に購入したものを 使用すると費用がかからない。 つまり、半永久的に1台のPCで、 最新のPCを手に入れれる。 部品を入れ替えることによって時代にあったスペックの維持ができる。
ごみを無駄に出さずエコロジーである。 出典:有限責任中間法人 パソコン3R推進センターHPより
ヘルプや修理などのアフターケアが殆ど無い。ヘルプや修理などのアフターケアが殆ど無い。 ASUS(アスース)は自作パソコン用にマザーボード等を製造しているが、ソニーやアップルにOEMでノートパソコンを生産・供給している。 その他のパーツは、Intel社など実績のある会社が生産している。 ヘルプについてはQ&Aサイトなどで補える。 故障などの心配はいらない 出展: 日経産業新聞2005年12月9日「世界のノートパソコン生産」
パソコンの知識に対して。 ? ? ? ? ? ? ? ? ?
消費者が何を重視して購入するか 「性能」と「価格」というキーワードが重要視されている。「機能」「好みのスペック」は「性能」の内に入るとすれば、「性能」が一番重要視されていることになる。また「メーカーが信用できる」「そのメーカーが好き」「同じメーカーのパソコンを持っている」「サポートが充実」等の理由から「メーカー(ベンダー)」の力もそれなりに重要視されていると考えれる。 出展:日経PConlineビジネス パソコン満足度調査2007・2008年 2008年
3-3 消費者(特に学生)に訴えかけるためには3-3 消費者(特に学生)に訴えかけるためには 学生に自作パソコンを(東京だけでも高校~大学生の総数は約200万人) デザインが優れている等カッコいいモノにこだわる学生は多い。 財団法人日本産業デザイン振興会の「デザイン」に対する調査の中で多くの人が意識はしている結果になった。
約7割の人がデザインに興味がある 色・模様・素材、見た目、機能性、 使いやすさ、価格の妥当性 が重要視されている。 • 出展:財団法人日本産業デザイン振興会HP
消費者に訴えかけるためには やはり消費者自身がパソコンの知識を学ぶ必要性がある。 グループ等で組み立てを覚えれる教室 マニュアル等の作成・配布 大切なのは自作パソコンのアドバンテージを魅力的に伝えれるか。 一番重要なのは直接さわって簡単に出来てしまう事を理解してもらうことである。
昭和37年:秋葉原に九十九電機株式会社は設立した。当初は電子部品等を販売していた。昭和37年:秋葉原に九十九電機株式会社は設立した。当初は電子部品等を販売していた。 • 昭和52年:米国アップル社のパソコン販売を開始。 • 昭和59年:OA機器の総合専門店「ツクモパソコン 本店」を出店。 • 平成8年:インターネット通販事業立ち上げのため、 ツクモホームページを開設。 • 平成12年:業界最大級の自作パソコン用パーツ専門店「TSUKUMO eX.」 • 九十九電機は、電気街の秋葉原の中では老舗の小売店であり、時代の変化にも敏感に対応し、いち早く新しいパソコン部品や電子部品を扱っていた。パソコンケース専門店など他の同業他社にはない特色のある店舗があるほか、インターネット通販が好調に推移するなどヘビーユーザー向けのパソコン専門店として地位を確立し、2007年8月期には年売上高約319億9100万円を計上していた。 3-4 ケーススタディー「九十九電機株式会社」-マニアック市場での優位性と弱さ-
ユーザー人口が19万人の小規模な市場。 • 店舗維持費が掛からないため、低価格で消費者に商品を販売可能なネット専門のパソコンショップの台頭。(九十九電機は秋葉原に店舗を6箇所所有) • DELL等のBTOPCやNETBOOKの普及。 • パソコンパーツの利益率の低さ。(たった2~5%と推測される) • 新たなるユーザー生み出す能力やシステムがなったこと。 去年10月末に、九十九電機株式会社は民事再生法を 適応し、今年1月6日にはヤマダ電機に譲渡した。
ツクモ電機としての企業は消えるが、ツクモのネームや店舗はそのまま維持し、従業員の雇用も維持するとされている。ツクモ電機としての企業は消えるが、ツクモのネームや店舗はそのまま維持し、従業員の雇用も維持するとされている。 • 大きな資本が入ったことによって、今後資金面で出来なかったことをできるようになると考える。 • パソコンの作り方などのパンフレットを店内に設置したり、HP上でもコーナーを設けたりしており、初めての人を意識しているツクモ電機であれば、この自作パソコン市場に新たなユーザーを獲得できるはずである。
・シマンテック社 「パソコン利用時のストレス調査」2006~2008 http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20080618_01 ・IDCJapan 「2007年国内PC市場実績」 http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20080304Apr.html ・内閣府 「消費動向調査」 http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/shouhi.html ・統計局 「平成17年度国勢調査 」 http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/index.htm ・日経PConlineビジネス パソコン満足度調査2007、2008年 http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20071023/285293/?P=1 http://pc.nikkeibp.co.jp/article/special/20080818/1007029/ ・総務省情報通信政策局「通信利用動向調査報告書世帯編」 http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/statistics/statistics05b1.html ・総務省統計局「家計消費状況調査」 http://www.stat.go.jp/data/joukyou/index.htm ・価格.COM http://kakaku.com/ BNCランキング 「拡大するミニノートPC市場」 http://bcnranking.jp/news/0810/081008_11958.html ・日経産業新聞 「世界のノートパソコン生産」 2005年12月9日 ・日経産業新聞 「IT見本市台湾で開幕」 2008年6月4日 出展:財団法人日本産業デザイン振興会HP http://www.jidpo.or.jp/activity/research/0801/res.html ・パソコン画像・周辺機器画像はすべて価格.COMより http://kakaku.com/ 参考資料
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