190 likes | 286 Views
日本と東アジアの環境と貿易 ( 二 ). アジア研究所 小山 直則. ●消費者余剰 ⇒消費者の財消費から得られる効用 ( 満足度 ) の購入費用を上回る分を消費者余剰という。 ⇒消費者余剰 =効用ー購入費用. 基礎知識:消費者余剰. 価格. 需要曲線. P0. 購入費用. 需要量. D0. ●消費者余剰 ⇒消費者余剰 =効用ー購入費用 ⇒効用は需要曲線の下側の面積で表される。. 基礎知識:消費者余剰. 価格. 需要曲線. 効用. P0. 需要量. D0. ●消費者余剰 ⇒消費者余剰 =効用ー購入費用
E N D
日本と東アジアの環境と貿易(二) アジア研究所 小山 直則
●消費者余剰 ⇒消費者の財消費から得られる効用(満足度)の購入費用を上回る分を消費者余剰という。 ⇒消費者余剰 =効用ー購入費用 基礎知識:消費者余剰 価格 需要曲線 P0 購入費用 需要量 D0
●消費者余剰 ⇒消費者余剰 =効用ー購入費用 ⇒効用は需要曲線の下側の面積で表される。 基礎知識:消費者余剰 価格 需要曲線 効用 P0 需要量 D0
●消費者余剰 ⇒消費者余剰 =効用ー購入費用 ⇒効用(桃色)から購入費用(水色)を差し引いた領域(紫色)が消費者余剰を表す。 基礎知識:消費者余剰 価格 需要曲線 消費者余剰 P0 需要量 D0
●生産者余剰 ⇒企業の収入から生産に掛かる可変費用を差し引いた分を生産者余剰という。 ⇒生産者余剰 =収入ー可変費用 基礎知識:生産者余剰 価格 P0 供給曲線 収入 需要量 D0
●生産者余剰 ⇒生産者余剰 =収入ー可変費用 ⇒以前学んだように企業の限界費用曲線と供給曲線は一致する。 ⇒限界費用曲線の下側の面積は可変費用の大きさを表す。 基礎知識:生産者余剰 価格 P0 供給曲線 可変費用 需要量 D0
●生産者余剰 ⇒生産者余剰 =収入ー可変費用 ⇒収入(緑色)から可変費用(黄色)を差し引いた領域(茶色)が生産者余剰を表す。 基礎知識:生産者余剰 価格 P0 供給曲線 生産者余剰 需要量 D0
●総余剰 ⇒総余剰 =生産者余剰+消費者余剰 基礎知識:総余剰 価格 消費者余剰 供給曲線 P0 生産者余剰 需要曲線 需要量 D0
図2.1 MPNB曲線(教科書36ページ) 価格 MPNB曲線 :消費者余剰と生産者余剰 曲線の垂直距離。 消費者余剰 供給曲線 この三角形の面積は右の図の生産者余剰と消費者余剰の和に等しい。 P0 生産者余剰 需要曲線 需要量 供給量 D0 需要量 D0
●コースの定理 ⇒R. Coaseは 「外部性の発生対象について財産権が適切に設定されるならば、 民間主体間の交渉に取引費用がかからない限り、 ⇒(a) 当事者間の交渉によって最適な外部性をもたらす生産水準が決定され、しかも ⇒(b) 生産者と消費者のどちらにも財産権を与えても同じように最適な状態が実現される」 ことを明らかにした。 2.1. コースの定理
●コースの定理 ⇒(b) 生産者と消費者のどちらにも財産権を与えても同じように最適な状態が実現される。 ⇒汚染を排出する生産者に排出権を与えても ⇒汚染被害を受けている消費者に環境権を与えても ⇒いずれの場合も当事者間の交渉によって最適な生産水準を達成できる。 2.1. コースの定理
●MPNB曲線の下側の面積 ⇒三角形YOQの面積は生産量がQのときの汚染費用を考慮しないときの消費者余剰と生産者余剰の合計に等しい。 ⇒三角形YOQは外部汚染費用を考慮していない。 2.1. コースの定理 MEC曲線 Y MPNB曲線 O 生産量 Q
●MEC曲線 ⇒生産量がZ以下のとき、環境汚染は発生しない。 ⇒生産量がZから追加的に増加したときの外部汚染費用の増分をMEC曲線の高さで表している。 2.1. コースの定理 MEC曲線 Y MPNB曲線 この面積は生産量がQのときの総外部汚染費用を表す。 O 生産量 Q Z
●環境問題の解決 ⇒生産量がQのとき、汚染を考慮しないときの余剰(YOQ)は最大となる。 ⇒しかし、外部汚染費用がIZQとなり、社会的余剰はYOQーIZQとなる。 ⇒この差が最大となる生産量を考えたい。 2.1. コースの定理 MEC曲線 Y MPNB曲線 I O Z 生産量 Q
●環境問題の解決 ⇒MPNB曲線とMEC曲線の交点に対応する生産量Rのとき、社会的余剰が最大化される。 ⇒この生産量は財産権を汚染の被害者に与えても汚染者である企業に与えても実現できる(コースの定理)。 2.1. コースの定理 MEC曲線 Y MPNB曲線 I O R Z 生産量 Q
●解決法1. 環境権 ⇒汚染の被害者に環境権を与える。 ⇒この場合、企業はZ以上の生産を行えば、環境汚染に補償を消費者に行わなければならない。 ⇒生産量がRのとき、ZREの補償が必要となる。 2.1. コースの定理 MEC曲線 Y MPNB曲線 I E O R Z 生産量 Q
●解決法1. 環境権 ⇒企業がZREだけの補償を消費者に行ってRの生産をおこなうことで最適な外部性をもたらす生産量が実現できる。 ⇒生産量Rのとき、経済主体の社会的余剰はYOREーZREとなる。 2.1. コースの定理 MEC曲線 Y MPNB曲線 I E O R Z 生産量 Q
●解決法2. 排出権 ⇒企業にQまで生産活動を行い、環境汚染を排出する権が与えられる場合を考える。 ⇒消費者は企業にERQの補償を行って、企業にRまで生産量を削減してもらう。 ⇒すると、ERQIの外部汚染費用が削減できる。 2.1. コースの定理 MEC曲線 Y MPNB曲線 I E O R Z 生産量 Q
●解決法2. 排出権 ⇒消費者は企業にERQの補償を行って、企業にRまで生産量を削減してもらう。 ⇒生産量Rのとき、経済主体の社会的余剰はYOREーZREとなり、 ⇒解決法1と同じ社会的余剰が達成できる。 2.1. コースの定理 MEC曲線 Y MPNB曲線 I E O R Z 生産量 Q