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PCB 問題の現状. 日本子孫基金 新居田真美. はじめに. PCB とは. 工業的に広く使用→現在は製造禁止 熱に強い、絶縁性に優れる、化学的に安定な性質のため 毒性 カネミ油症事件 コプラナ PCB はダイオキシンと同様の毒性 発ガン性 環境ホルモン→ 次世代への影響が懸念 環境中に残留 生物によって分解されにくい 高次の生物に生物濃縮(魚介類、鳥類、ヒトなど). 世界の PCB 汚染. アジア地域も広く汚染 なくすためには各国の協力が必要. 日本の現状. 代表的な電気機器. PCB の用途. トランス. コンデンサ.
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PCB問題の現状 日本子孫基金 新居田真美
PCBとは • 工業的に広く使用→現在は製造禁止 • 熱に強い、絶縁性に優れる、化学的に安定な性質のため • 毒性 • カネミ油症事件 • コプラナPCBはダイオキシンと同様の毒性 • 発ガン性 • 環境ホルモン→次世代への影響が懸念 • 環境中に残留 • 生物によって分解されにくい • 高次の生物に生物濃縮(魚介類、鳥類、ヒトなど)
世界のPCB汚染 • アジア地域も広く汚染 • なくすためには各国の協力が必要
代表的な電気機器 PCBの用途 トランス コンデンサ 引用:環境省(2001)パンフレット「ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の適正な処理に向けて」 安定器
PCBの保管方法 東京都環境局(2001)「PCBの適正な管理にご協力ください」パンフレット
PCBの処理 • 1976年に高温焼却法が認められる • 海上で感熱紙1778tを焼却実験 • 鐘淵化学が約5500tを焼却処理(1987〜1989) • 1998年、化学処理法が追加 • 2001年、北九州市でPCB処理施設建設が決定 処理施設計画に対して、住民の同意が得られず、処理は進んでいない
保管の報告がスタート 栃木県 環境省 東京都 現状をどれだけ把握できるかが課題
法律の問題点 事業者 事業者 PCB機器を 新しいものと交換 PCB安定器を使用中 PCB廃棄物を保管中 届け出の義務なし 使っていることを知らない人が多い 都道府県に保管量・状況の報告義務あり 通常のゴミと間違えてPCBを捨てる可能性が大
日本の現状における問題点 • 現在の使用状況、PCB廃棄物量が把握できていない。 • 処理が進んでいない • 処理施設の具体化している地域が少ない • 一般市民の理解が進んでいない • 現在もPCBによる汚染が進んでいる • 魚介類の汚染 • DXN汚染もPCBの寄与が大きい
PCBを含んだ蛍光灯安定器 日本子孫基金事務所にて撮影
なぜ安定器を問題にするのか • 不明になっている数が多い • 耐用年数が近づいている • 相次いで学校の蛍光灯安定器破裂事件が起こっている • 一刻も早い発見・回収が必要 • 回収には市民の関心が必要
私たちの取り組み これまでの活動 • 政府に申し入れ • 行政による回収・処理 • POPs会議参加 • PCB対策の必要性を訴える • 社会的な関心を集める • 蛍光灯からPCB揮発を調査 • シンポジウム開催 • アジア地域内の情報交換 • ワーキンググループ
今後の取り組み • 蛍光灯安定器の調査 • 一般市民にアンケート • CODEX委員会の食品添加物・汚染物質部会参加 (3月、オランダ) • 食品のPCB汚染基準について決める部会 • PCBの源を断つことを訴えるポスターを作成 • ポスターを用いて、各国政府代表・NGOにアピール
結論 • 日本ではPCBに対する対策がようやく始まった • 法律の成立、保管届け出の義務 • しかし、不十分な点がある • 使用中のPCB機器は把握されていない • PCBの問題を知らない人が多い • 処理を進めることが重要 • 1カ所のみ処理施設建設が決定 • さらに施設を建設することが必要
最後に • 人間の工業世界とは無縁な極域の生物を汚染 • 使用を禁止しても汚染は減らない • 残留性、難分解性 • 未来に持ち越してはいけない • 世界的な協力が必要 • 技術、市民への情報提供など