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快適、安全な住まいへ

快適、安全な住まいへ. ある高齢者夫婦の住宅改修例. 第 1 章 相談段階. 「おばあちゃんがこの頃元気がなくて・・・」. 「おじいちゃんはお店を閉めるっていうし。」. 「残り少ない時間を安全で快適に          過ごさせてあげたいんです。」. ■ 1  インテーク・・・初回相談. 娘: 高齢の両親が隣家に二人で生活をしている。 父親は数十年間タバコ屋を営んできたが、最近耳も遠く、金銭管理も難しくなってきており、店を閉めることを決意した。 そこで、店舗部分を住居として有効に使い、夫婦二人が今後生活しやすい環境に整えたい。. 対象者の娘. ケアマネージャ.

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Presentation Transcript


  1. 快適、安全な住まいへ ある高齢者夫婦の住宅改修例

  2. 第1章 相談段階 「おばあちゃんがこの頃元気がなくて・・・」 「おじいちゃんはお店を閉めるっていうし。」 「残り少ない時間を安全で快適に          過ごさせてあげたいんです。」

  3. ■1 インテーク・・・初回相談 娘:高齢の両親が隣家に二人で生活をしている。父親は数十年間タバコ屋を営んできたが、最近耳も遠く、金銭管理も難しくなってきており、店を閉めることを決意した。そこで、店舗部分を住居として有効に使い、夫婦二人が今後生活しやすい環境に整えたい。 対象者の娘 ケアマネージャ

  4. ■1 インテーク・・・初回相談 娘:ただし、母親は現在も絶対的な権限を有しており、自分が納得しないことは受け付けない。数年前に改築の話がほぼ決まっていたのに、母親の「工事中の生活が煩わしい」の一言で中止になったことがある。今回も母親が納得するかどうか多少不安が残る。 対象者の娘 ケアマネージャ

  5. ■2 対象者の生活状況 対象者:Aさんの妻 女性 89歳疾患・障害:両膝関節症・貧血症・脳虚血要介護度:要介護1ADL:日中は寝室で寝ていることが多い。   膝の痛みがあり、歩行は伝い歩き。   入浴、排泄はなんとか自立している。   食事は娘が作ったものを夫と共に   自宅台所で食べる。   通院などの外出時は娘が介助して   いる。 対象者:Aさん 男性 91歳家族状況:妻と二人暮らし疾患・障害:腰痛症、難聴要介護度:要支援ADL:加齢による下肢筋力の低下により   多少すり足状態であるが、   屋外(庭先)への移動は自立。   入浴、排泄も自立

  6. ■3 対象者の住宅状況 ・・・持ち家・木造平屋建て 

  7. ■4 家族からの要望箇所 ②店舗部分をなくして、 寝室兼居間として使いたい。 ①和式から洋式の便器に取り替えたい。

  8. 第2章 チームアプローチ ケアマネージャと福祉住環境コーディネータが現場調査 家族の意見をどうまとめ、発展させるのか・・・?!

  9. ■5 現場調査・住宅内チェック箇所 浴室床と浴槽段差 h=300mm 上り框 段差 h=300 開き戸 和式トイレ 店舗と併用の6畳間

  10. 検討者: CM・福コ・本人・相談者娘 ■6 住宅整備の目標 ■夫婦が、これからも出来る限り  自立した生活を送ることができる  よう整備をする。 ■相談者は、廃業によって生活が  変わってしまうので、  なるべく以前のタバコ店の雰囲気も  保ちつつ、過ごしやすい環境を造る。 ■トイレの利用が二人にとって  行いやすい状態とする。 ■二人とも高齢であるため、  転倒防止には十分考慮する。

  11. 参加者: CM・福コ・本人・相談者娘 ■7 住宅整備調整会議 ■トイレの導線を短くできないか。

  12. 参加者: CM・福コ・本人・相談者娘 ■7 住宅整備調整会議 ■この場所は屋根、庇が絡み合っている水下の箇所なので、増築したとしても天井高さを確保できない。

  13. 参加者: CM・福コ・本人・相談者娘 ■7 住宅整備調整会議 ■対象者妻の寝室の開き戸を引戸に

  14. 現在の開き戸の場合

  15. 引戸にすると・・・

  16. 参加者: CM・福コ・本人・相談者娘 ■7 住宅整備調整会議 ■土間部分が広いので、居間の一部   として使えないか? ■自転車を置くから今のままの   広さが必要。

  17. 参加者: CM・福コ・本人・相談者娘 ■7 住宅整備調整会議 ■掃き出し窓ではなく、腰窓とし、   面格子を取り付ける。 ■自動販売機が無くなって、明るくなる   のは良いが、防犯性が気になる。

  18. ■8 福祉用具、助成金利用など ・その他サービス:住宅改修翌年 介護タクシーとヘルパー(生活援助)利用 ・福祉用具:利用なし  対象者夫婦は 「人に依存してはいけない。 出来る限り自分たちのことは自分たちで。」 という意識が人一倍強い。 CMや娘がデイサービス等の利用の必要性を感じて、 対象者夫婦説明しても、まったく興味を示さない。 H17年に、娘さんが椎間板ヘルニアになった ことをきっかけに介護タクシーとホームヘルパーの 利用を決意。 ・助成金:介護保険住宅改修費利用 

  19. ■9 住宅整備内容決定 1・対象者の店舗部分と寝室 畳からフローリングへ変更 段差はこのままでOK 横手摺の設置 窓の取替え (面格子付き) 垂れ壁撤去

  20. ■9 住宅整備内容決定 2・トイレの改修 引戸の位置変更 横手摺の設置 人感センサーライト L型手摺の設置 洋式便器に取替え 温水便座設置

  21. ■9 住宅整備内容決定 3・妻の寝室 開き戸から引戸へ変更 横手摺の設置

  22. ■10 工事にあたって考慮すべき点  ①工事中の生活:相談者夫婦には工事期間中の1週間、娘の家で生活してもらう。   娘の家とは言っても、相談者夫婦が遠慮をしたり、落ち着かなかったりするので   工事は必ず1週間で完了させること。(延長しないよう配慮) ②養生・清掃:床、壁の解体を伴うので、隣接する廊下・台所・洗面所へのホコリの  侵入を防ぐよう十分にシート等で養生をすること。 ③近隣挨拶:工事車両の駐車、工事中の騒音が出るため、ご近所3軒挨拶すること。

  23. 第3章 工事~アフター いよいよ工事開始 住宅改修によって夫婦の生活はどう改善されたか?

  24. ■11 施工 床施工の様子 断熱材敷き込み 防腐・防蟻材塗布 根太 鋼製束 大引 防湿シート 基礎

  25. ■12 施工中の追加事項 夜のトイレ利用を考慮して、 トイレへの導線上である廊下の照明も 人感センサーライトに取り替えることにした。 上り框部分の段差が気になるので、念のために余った手摺材をたてに取り付けた。

  26. ■13 工事完了 

  27. ■13 工事完了 

  28. ■13 工事完了 

  29. ■13 工事完了 

  30. ■13 工事完了 

  31. ■13 工事完了 

  32. ■13 工事完了  • <目標達成度評価> • ・トイレ利用     ・・・高 手摺取付、洋式便器への取替え • 夫婦二人の自立支援 ・・・中 トイレへの導線確保、畳からフローリングに変更                 (ベッド利用) • 転倒防止      ・・・中 手摺取付、引戸へ取替え、 • 雰囲気の残存    ・・・中 タバコ屋の番台と同じ位置に窓を設置                 (同じ風景をみてもらう)

  33. ■14 モニタリング ・・・工事直後 トイレが和式から洋式になったことで立ち座りが楽になった。 トイレに行くまでにずっと 横手摺がついているのでトイレに行くのが非常に楽になった。 父親はベッドを利用することで立ち座りも楽になったようだ。 両親がトイレに行きやすくなったようで安心している。

  34. ■14 モニタリング ・・・半年後 対象者は以前の部屋のレイアウトでないと落ち着かないのか、 6畳間の間に棚を置いて寝室スペースと居間スペースに分けて生活をしている。 夫婦ともにトイレへの導線、排泄動作は円滑に自立して行われている。 対象者は仕事を辞めた直後は時間をもて余していたが、今は「安気な生活が良い」と口にし、この生活に慣れてきている。

  35. ■15 その後の対応 ・これによって脱衣所と洗い場から浴槽への  入浴動作がより容易に行えるようになった。 ・また洗面脱衣所の床を廊下と同じ高さに  揃えて段差解消を行った。 ・今年の冬には「安全、快適」に入浴したい。  という妻の希望から、  在来の浴室をユニットバスに改修した。 ・更にユニットバス内と脱衣所に温風乾燥機を設置し、ヒートショック現象の抑制を考慮した。 *この改修には倉敷市の住宅改造補助金制度を利用した。

  36. 快適、安全な住まいへ 以上です。

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