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ネリカの普及について. 総合政策学部 3 年 舘野美幸. 発表の流れ. 先学期までの研究のレビュー 先学期の研究を振り返って(筑波を訪問して) 訪問した上で考えられる、ネリカが普及しない新たな問題点 NGO の視点からネリカの普及を考える 今後の予定 参考文献. 課題の設定、手法、研究の意義. 研究の目的 →ネリカを普及させるには、どういった 政策が考えられるかを明らかにすること。 手法 →緑の革命との比較 研究の意義 →食料自給率達成、外貨獲得の手段. アフリカの食糧事情と、米の消費動向. ・多くの国が、輸入に依存している状況にある。
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ネリカの普及について 総合政策学部3年 舘野美幸
発表の流れ • 先学期までの研究のレビュー • 先学期の研究を振り返って(筑波を訪問して) • 訪問した上で考えられる、ネリカが普及しない新たな問題点 • NGOの視点からネリカの普及を考える • 今後の予定 • 参考文献
課題の設定、手法、研究の意義 • 研究の目的 →ネリカを普及させるには、どういった 政策が考えられるかを明らかにすること。 • 手法 →緑の革命との比較 • 研究の意義 →食料自給率達成、外貨獲得の手段
アフリカの食糧事情と、米の消費動向 ・多くの国が、輸入に依存している状況にある。 ・米の輸入急増の要因
なぜ農業か、なぜアフリカか? • 農業部門での成功なしに、工業化をすることはできない。 • 潜在的な成長の可能性 • 日本の対アフリカ支援 工業化 農業分野で 得られた資金
米の輸入増に対する先進国の責任 コーヒー、ココア アフリカA国 欧米諸国 アフリカC国 アフリカB国 安い食料 → 以上の理由からも、先進諸国による、アフリカの 稲作支援が求められる
ネリカとは 日本政府 農業研究機関 WARDA UNDP ロックフェラー 財団 ネリカ誕生 乾燥や病害虫に強い 西アフリカ種 掛け合わせると 収穫の多いアジア種
ネリカの特徴 • 肥料を投入しなくても収量が多い • 収穫が早い • 病害虫や雑草に強い • 高たんぱく
ネリカの普及状況 • アフリカでの伝統的な稲作 →ダブル・クロッピングシステム • 米の品種選考への住民の参加 • 農民が、農民のために、種子を育てる ネリカ米は、品種だけでなく、 その導入のされ方も、優れている。
緑の革命の問題点 • 品種の問題 • 多額の投資が必要。→所得格差の増大、不公平感の増大 • 第三世界から利潤を得ていたのは、農業投入財を売り込んだ国際多国籍企業である。
緑の革命 • 国際稲研究所が、1966年、アジアの稲作を「革命的」に変えた新品種IR-8 を選抜することに成功した。 IR-8の特徴 • 肥料を与えれれば、高収量である • 分げつ力が強い • 非感光性 • 生育期間が短い • 短稈である。
緑の革命から得られた教訓 ・安全が、最大化より優る ・生計維持は商業化より優る。 ・農場の資源利用は外部からの投入財より優る。 農民にとって大切なことは、生産性よりも、 “所得最大”である。 →新品種の導入よりも、在来種を生産しつつ、 高所得を得ている農家を真似たほうが よいのか?
緑の革命(IR-8)とネリカの比較 • 品種の比較 • 普及段階での比較 • 新品種を導入する前の状況の比較 →やはり、ネリカは普及させたほうが よい!!!
ネリカをより普及させるための提案 • 品種育成への取り組み • 普及の課題 • 普及に向けた取り組み 研究機関 普及員 農民
ネリカを普及させる手段としての マイクロクレジットネリカを普及させる手段としての マイクロクレジット • マイクロクレジットとは ・対象は貧困層の女性 ・5人一組の連帯性 ・無担保・低利での貸し出し ・返済率は98%を超えている。 • 従来の金融システムの問題点
マイクロクレジットのアプローチによる分類 • 最小限アプローチ EXグラミン銀行 ・現金のみを貸し付けている。 • 統合的アプローチ ・一定のトレーニング期間を条件に、現金を貸し付けている。
ネリカの普及に、どのようにマイクロクレジットを導入するかネリカの普及に、どのようにマイクロクレジットを導入するか • ネリカの普及のために統合的アプローチの提案。 現金だけでなく、技術も伝わる。 MC CBSS 女性農民 女性 農民 そのほかの 普及員など
今後の課題 • 連作障害についての詳しいデータを入手 • 特許権について、詳しく知る。 • 現在入手可能な資料について • 筑波にある、農林水産業研究センターへの訪問
先学期までの研究を振り返って (筑波の農林水産業研究センターを訪問して)先学期までの研究を振り返って (筑波の農林水産業研究センターを訪問して) • 緑の革命との比較の誤りの指摘 • 特許権はなし • マイクロクレジット導入は現実的ではない。 春学期にやった研究の見直し
しかし、留意点として。 • 研究機関からの視点は、参考にはなるが、より多面的な見方が必要。 • EX 緑の革命の扱い方について 今学期は、より多方面からの 資料の入手をしていく予定。
訪問した上で考えられる ネリカが普及しない新たな問題点訪問した上で考えられる ネリカが普及しない新たな問題点 • 現場における総合的な技術開発と普及の推進が必要。 足りないのは、肥料と 技術である。 今学期では、先進国のNGOの立場から、 ネリカの普及を考える。
NGOの立場から、どういった支援ができるか • 笹川アフリカ協会では、ネリカを支援している。これについて詳しく調べたところ、 • 緑の革命の推進者であり、ノーベル平和賞受賞者のノーマン・ボーログ博士が中心となって、支援をしている。 →そもそも、緑の革命を失敗であったと定義すると、ネリカの普及を考えられないのではないか?
今後の予定 ノーマン・ボーログ博士、緑の革命について もう一度詳しく調べる。 緑の革命は成功であり、 アフリカでの緑の 革命を目指す。 ネリカは無理だ。アフリカ の食糧事情改善には 他の策を考える。 緑の革命に比べ、やはりネリカ には利点がある。
参考文献 • 蓬原雄三「イネの育種学」(1990) 東京大学出版 • 増見国弘「農業技術協力ODA/NGO」(2002)農林統計協会 • ヴァンダナ・シヴァ「緑の革命とその暴力」(1997)日本経済評論社 • 石谷孝佑「米の辞典」(2002)幸書房 • 国際協力研究 2003年2月号 • 1999年4月号 • 世界週報 2002年3月23日号 • 経済セミナー 2001年8月号 • 法学セミナー 1999年4月号 • 月刊 アフリカ 2002年11月号 • 国際開発ジャーナル 2002年11月号 • アジア経済 1999年9、10月号 • 21世紀の国際共同研究戦略の構築 2003年3月 独立行政法人 国際農林水産業研究センター
参考文献 • 細見眞也 島田周平 池野旬 「アフリカの食糧問題」(1996) • アジア経済研究所 • 友松篤信 桂井宏一郎 岸本修 「国際農業協力論」 (1994) 古今書院 • 「開発援助プロジェクトの最前線」 (2001) 同友館 • 草野孝久 「村落開発と国際協力」(2002) 古今書院 • 藤田康樹 「アジアの農業者たち」 (1999) 農林統計協会 • 鈴木福松 増見国弘 「農業技術協力ODA/NGO」(2001)農林統計協会 • 小田紘一郎 「新 データブック 世界の米」(1999) 農林水産技術情報協会 • 小田紘一郎 「変わりゆく世界の米事情」(1988) 全国食糧振興会 • 高須次郎「遺伝子組み換えイネの襲来」(2001)緑風出版 • 増田萬孝「国際農業開発論」(1996) 農林統計協会
参考URL • www.undp.or.jp/Publications/Nerica.pdf • www.undp.or.jp/environment/021127_1.html • www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/ wssd/type_2/2_3_1.html • www.sahelnet.org/mt/archives/000024.html • www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/ heya/qa/alt/altqa020803.htm • www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/ science/Earth/200208/4week/01.html • www.jica.go.jp/jicapark/frontier/0211/04.html • www.idcj.or.jp/4Publications/QNEWS_%2037.pdf • http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/1899097.stm
http://www.warda.cgiar.org/warda1/main/Achievements/nerica.htmhttp://www.warda.cgiar.org/warda1/main/Achievements/nerica.htm • http://www.warda.cgiar.org/publications/KBtext.pdf • http://www.warda.cgiar.org/publications/NERICA8.pdf • http://www.scienceinafrica.co.za/nerica.htm • http://www.mofa.go.jp/policy/environment/wssd/2002/event31-2.html • http://www.saa-tokyo.org/japanese/about/birth.html