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決定性 PDA : dPDA. 形式言語とオートマトン:第 6 回. プッシュダウンオートマトン( PDA ). FSA のような単純な装置では扱えない入力の判断を、 FSA にプッシュダウンスタック1本を付け加えた、プッシュダウンオートマトン( PDA )という装置で行う PDA は FSA の「有限状態制御装置」と「入力の入ったテープ」に加えて、プッシュダウンスタックを持つ プッシュダウンスタックは半無限の竹筒のような記憶装置であり、押し込んだ最後のものしか取り出せない これで L={a n b n |n>0} を判別出来るようになる
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決定性PDA:dPDA 形式言語とオートマトン:第6回
プッシュダウンオートマトン(PDA) • FSAのような単純な装置では扱えない入力の判断を、FSAにプッシュダウンスタック1本を付け加えた、プッシュダウンオートマトン(PDA)という装置で行う • PDAはFSAの「有限状態制御装置」と「入力の入ったテープ」に加えて、プッシュダウンスタックを持つ • プッシュダウンスタックは半無限の竹筒のような記憶装置であり、押し込んだ最後のものしか取り出せない • これでL={anbn|n>0}を判別出来るようになる (aを読むたびにPDSにAを押し込むことで、Aを何個押し込んだかを記憶できる)
状態の有限集合 が定義されているときは, 入力記号の有限集合 どの に対しても, プッシュダウン記号の有限集合 は定義されていない。 (動作の決定性が保証される。) 動作関数 初期状態 ボトムマーカー 受理状態の有限集合 決定性プッシュダウンオートマトン
のとき 決定性プッシュダウンオートマトンの 1ステップの動作(1) … 有限制御部 状態
… 有限制御部 に遷移する。 状態
のとき 決定性プッシュダウンオートマトンの 1ステップの動作(2) … 有限制御部 状態
… 有限制御部 に遷移する。 状態
初期様相 … 有限制御部 状態
次の様相 … 有限制御部 状態
のとき, 入力語を受理。 動作停止時の様相 … 有限制御部 状態
入力語を読み終えたとき,受理状態に遷移し,その時プッシュダウンスタックは空(ボトムマーカーのみ)なので,M31は入力語 aaabbbを受理する。
入力語は読み終えたが,受理状態ではなく,プッシュダウンスタックも空ではない。これ以上遷移できないので M31は入力語 aaabbを拒否する。
入力語を読み終えることができない(これ以上遷移できない)ので,M31は入力語 aaabbbbを拒否する。
同様に, ・ M31は,aだけから成る入力語は読み終えることはできるが,読み終えて遷移する状態は受理状態ではなく,かつその時のプッシュダウンスタックは空でない。 また, ・いくつかの aの後にいくつかの bが来て さらに aが来るような入力語, ・ bから始まる入力語 は,いずれも M31はその入力語を読み終えることができない。
よって, である。