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自閉症児の指導

自閉症児の指導. 独立行政法人国立特殊教育総合研究所  齊藤宇開. 平成 17 年度 国立特殊教育総合研究所 プロジェクト研究 「養護学校等における自閉症を併せ有する幼児児童生徒の特性に応じた教育的支援に関する研究-知的障害養護学校における指導内容,指導法,環境整備を中心に-」. 全国調査の結果概要. 質問紙の回収率について. 注)回収率及び在籍の有無は設置学校種に基づいた分類である。よって,知的障害養護学校で肢体不自由クラスが併設されている場合の回答であっても,ここでは知的障害養護学校で分類している。. 図1 各学校種別の自閉症の幼児児童生徒の割合①.

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自閉症児の指導

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Presentation Transcript


  1. 自閉症児の指導 独立行政法人国立特殊教育総合研究所 齊藤宇開

  2. 平成17年度 国立特殊教育総合研究所 プロジェクト研究「養護学校等における自閉症を併せ有する幼児児童生徒の特性に応じた教育的支援に関する研究-知的障害養護学校における指導内容,指導法,環境整備を中心に-」平成17年度 国立特殊教育総合研究所 プロジェクト研究「養護学校等における自閉症を併せ有する幼児児童生徒の特性に応じた教育的支援に関する研究-知的障害養護学校における指導内容,指導法,環境整備を中心に-」 全国調査の結果概要

  3. 質問紙の回収率について 注)回収率及び在籍の有無は設置学校種に基づいた分類である。よって,知的障害養護学校で肢体不自由クラスが併設されている場合の回答であっても,ここでは知的障害養護学校で分類している。

  4. 図1 各学校種別の自閉症の幼児児童生徒の割合①図1 各学校種別の自閉症の幼児児童生徒の割合①

  5. 図2 各学校種別の自閉症の幼児児童生徒の割合②図2 各学校種別の自閉症の幼児児童生徒の割合②

  6. 図3 S61の調査と今回(H16)の調査の比較①学部別「診断あり」の割合図3 S61の調査と今回(H16)の調査の比較①学部別「診断あり」の割合

  7. 図4 S61の調査と今回(H16)の調査の比較②学部別「疑いあり」の割合図4 S61の調査と今回(H16)の調査の比較②学部別「疑いあり」の割合

  8. 図5 知的障害養護学校における自閉症教育に関する取り組み状況図5 知的障害養護学校における自閉症教育に関する取り組み状況

  9. 表5 自閉症教育に関する教職員の意識(%)表5 自閉症教育に関する教職員の意識(%)

  10.  図6 知的障害養護学校教員が 指導において困難を感じる事柄について 図6 知的障害養護学校教員が 指導において困難を感じる事柄について

  11. 表6 指導において困難を感じている内容(%)表6 指導において困難を感じている内容(%)

  12. (1)自閉症の特性の理解 • 医学的診断基準(三つ組み) • 自閉症スペクトラム • ローナ・ウィングによる四つのタイプ • 認知の特性

  13. 自閉症 医学的診断基準 ・脳機能の障害が強く推測される ・3歳以前に発症 ○社会的相互交渉の質的な障害 ○言語性,または非言語性コミュニケーションの質的   な障害 ○活動と興味の範囲の著しい限局性 *以上の三つの症状が認められる行動的症候群

  14. ○ローナ・ウイングによる四つのタイプ ・孤立群  このタイプは、周りに他人が存在 しないかのように振る舞う。 自分の目的がある場合は、 他人に対しての反応もある。 「人を物のように扱う」とも見える。 ・受動群  社会的にまったく孤立している 訳ではない。人との接触も受け入れ、 他人を避けはしないが、自発的に 関わりを持とうとはしない。 ・積極・奇異群  他人との接触を活発に行うが、 「普通の子のように自分と同年代の人に」 ではなく、大人や世話をしてくれる人に 対してのことが多い。とりわけ自分の 要求や、自分の関心事を一方的に喋る ことが多い。また、相手の感情や 事情には注意を払わず,不適切な程のスキンシップが、しばしば 見られる。自分の思い通りに周りが 関心を示さないと、扱いにくくなったり、 攻撃的になったりする。  ・形式ばった大仰(おおぎょう)な,大袈裟な群

  15. 自閉症の認知特性 (1)知的能力に偏りがある場合  ○言語性知能より→動作性知能(WISC等)  ○感覚的な記憶より→機械的記憶  ○聴覚的な情報処理より→視覚的な情報処理  ○特異な能力を併せ有することがある

  16. (2)「社会性」につまずきのある子どもの教育的ニーズの把握ポイント(2)「社会性」につまずきのある子どもの教育的ニーズの把握ポイント • 「自閉症(発達障害)への理解」レベルの社会性↓↑ • 「社会のルール(社会的規範)を守る」レベルの社会性 *社会性の捉えの違いや段階(ステップ)を明確にして教育的ニーズの把握をする

  17. 社会性・行動につまずきのある子ども • 中枢神経系の機能障害又は機能不全 • 認知能力の歪みの障害 • 情動のコントロールの困難 • 自閉症 (発達障害)のある子どもにとっての基軸行動に課題 ・セルフマネージメント(自己管理能力)          ・指示に従う,指示どおりに行う          ・楽しいこと,嬉しいことは何か          ・表出性のコミュニケーション     など 社会性・行動につまずき

  18. ソーシャルストーリー 社会性・行動につまずきのある子ども • 自閉症スペクトラム障害や他の発達障害の子どものために、対人関係の場面を正確に説明し、その場面での適切な対応の仕方を情報として伝えるもの。「5W1H」の情報を視覚的に伝え、目に見えないルールを目に見えるかたちで示しています。 *社会性の捉えの違いや段階(ステップ)を明確にして教育的ニーズの把握をする

  19. (3)いわゆる「心の理論」の障害 ○心の理論障害があることとは,   →他者(相手)の意図やすでにもっている知識や感情を推測(理解)することが難しい。  →対人関係やコミュニケーション,想像性に困難を生じることがある。

  20. (4)シングルフォーカス  同時に二つ以上の事柄を意識内に捉えること(複数の情報の同時処理)ができないことで,一つの限局した部分に意識が集中してしまう。  注意のコントロールがきかず,今,していることから意識の向きを他のことに変えることが困難。 例)電話をしながら,料理をしながら,赤ちゃんの安全   を確保・・。

  21. (5)セントラルコヒーレンス •  「中心的首尾一貫性」,または「中心性統合/統合的一貫性」。「いろいろな情報をまとめて,全体像をつかむ力」のことで,自閉症の人は,この力が弱い。(最近では,弱いのではなく,著しく興味があるという説もある。) •  健常の人の場合,入ってくる情報をその脈絡の中で処理して,細かい部分(記憶)は切り捨て,情報をまとめてより高いレベルの意味へる。一方,自閉症の人にとっては,情報のどの部分が必要で,どの部分が不必要なのか判断できず,情報を捨てることができない。

  22. 上記(1)~(5)を実践につなげるために学校全体で確認するべきポイント上記(1)~(5)を実践につなげるために学校全体で確認するべきポイント • 指導(支援)目標設定のための観点を決める ・・・<内容> • 「基軸行動」から取り組む  ・・・<内容> • 有効性が認められつつある教育的支援方法から学ぶ ・・・<方法> • 個別の指導計画を活用するなど,チームでアプローチを実践する ・・・<方法>

  23. 観点を決める 例)筑波大学附属久里浜養護学校 • 生活に役立つ力を!(生活に役立つ力は,般化の問題を考えること。般化の問題を改善することで,将来や現在の生活の充実を図る。) • 社会的な行動の形成を! (社会的な行動の形成は,「自閉症(発達障害)の特性に基づくものと,社会のルール(社会的規範)を守るレベルのものに整理できる。支援と指導の双方向からのアプローチする。) • 個々の認知発達を視野にした課題を!(認知)(それぞれの認知発達特性に合わせた,個人別の課題学習やインシデンタルティーチングを行って,発達の歪みを改善することができる。)

  24. 「基軸行動」から取り組む 基軸行動とは ・広範な機能領域の中で中核となる行動 ・基軸行動の変化は同時に他の多くの 行動の変化をもたらす

  25. 「基軸行動」 (私案) • セルフマネージメント(自己管理能力) • 指示に従う,指示どおりに行う • 楽しいこと,嬉しいことは何か • 表出性のコミュニケーション • その他

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