1013443 箭内 孝

1. 壁面緑化による 夏期の温熱環境緩和効果の検証実験 1013443　箭内 孝

2. 研究目的 今までの都市化は温熱環境を悪化させてきた これからの都市化は環境改善技術と両立させる 環境改善技術として都市緑化が提案されている 壁面緑化は屋上緑化ほど研究が進んでいない 壁面緑化による温熱環境緩和効果を定量的に評価する

3. 実験場所と期間 3m 実験場所 窓 窓 コンクリート壁 茨城県つくば市 N 5.3m 2m 2m 独立行政法人建築研究所 建築環境実験棟１階屋上部 緑化プランタ設置位置 緑化パネル設置位置 南側壁面（白色塗装） 実験期間 7月 28日, 8月 2日, 6日, 10日, 11日

4. 放射実験 緑化パネル コンクリート壁 緑化パネルの放射 環境を解析 2m 緑化パネルと コンクリート壁の比較 2m 緑化パネルの 温熱環境緩和効果を評価 ヘデラヘリックス アメリカツルマサキ

5. 0.12m 0.3m 緑化パネル断面 ピートモス 不織布 0.3m 植栽面 灌水用チューブ 自動灌水装置

6. :長短波放射計 試験体 :熱電対 測器設置位置 0.5m 表面にアルミテープで貼り付け

7. 試験体 放射特性算出式 アルベド I↓：入射長波【W/m2】 Q↓：入射短波【W/m2】 Ts：表面温度【K】 I↑：放射長波【W/m2】 放射率 Q↑：反射短波【W/m2】 σ：ｼｭﾃﾌｧﾝ･ﾎﾞﾙﾂﾏﾝ定数 (5.67×10-8)【W/m2･K4】 日射を含む平均放射温度 MRT【℃】

8. 0.5m 1.0m 0.33m 5.3m 0.23m 0.63m 緑化プランタ 蒸散実験 緑化プランタの蒸散特性を調査 ヘデラヘリックスダミー ヘデラヘリックス ヘデラカナリエンシス ヘデラカナリエンシスダミー ダミープランタの減少重量を緑化プランタの土壌面蒸発量として使用し土壌面蒸発量を除いた植物からの蒸散量のみを評価する

9. 推定蒸散量 ダミープランタ推定減少重量 ダミーの減少重量と環境条件の重回帰分析 最も相関係数の高い 日射【W/m2】･風速【m/s】･飽差【mb】を説明変数とした 蒸散量推定 ←（緑化プランタの減少重量）－（ダミーの推定減少重量） 緑化プランタ減少重量 ダミープランタ減少重量 減少重量(g/h) 時刻

10. ・ ・ Rn=H+LE+G ・ 潜熱flux算出 L=潜熱使用量【cal/g】 E=蒸発量【g/m2】 T=蒸発面温度【℃】 LE=潜熱flux【W/m2】 熱収支式 Rn:正味放射量【 W/m2 】 LE:潜熱flux【 W/m2 】 H:顕熱flux【 W/m2 】 G:地中熱流量【W/m2 】 Rnの中に占めるLEの割合が大きくなる Rnの中に占めるHとGの割合が小さくなる 温度上昇に使われるRnの割合が小さくなる

11. 表面温度が低い しかし MRTが低くなる よって コンクリート壁 コンクリート壁 ヘデラヘリックス ヘデラヘリックス アメリカツルマサキ アメリカツルマサキ 緑化パネル アルベドが小さい 放射実験結果 日中平均放射特性 緑化パネル 蒸散により表面温度を低下させる アルベドが小さいためMRTが低くなる

12. :ヘデラヘリックス :ヘデラカナリエンシス 蒸散実験結果 正味放射量に占める潜熱fluxの割合 ヘデラヘリックス20% ヘデラカナリエンシス40%

13. まとめ まとめ • 夏期の南側白色壁面を緑化パネルで緑化した場合、温熱環境は緩和されることがわかった。 • 緑化プランタを用いた壁面緑化について、その蒸散特性を把握した。