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エビングハウスの記憶実験 ー忘却量をいかに測るかー

エビングハウスの記憶実験 ー忘却量をいかに測るかー. B4 KANEKIYO Michiwo. 時が全てを流してくれる・・・・. なんて歌謡曲がありますね では、どのくらいの時間が経てば、どれだけの思い出、忘れられるのでしょう?. 悉く、忘却量は. 記憶しているものの種類、覚え方、その他さまざまな要因に依存しているだろう 「高次精神活動」←記憶、思考、感情 正確な測定が行えない 種々雑多な要因が絡む→統制難しい 実験的方法は困難・・・. エビングハウス (1885) の 記憶実験. 「 無意味音節 (nonsense syllable) 」

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エビングハウスの記憶実験 ー忘却量をいかに測るかー

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Presentation Transcript


  1. エビングハウスの記憶実験ー忘却量をいかに測るかーエビングハウスの記憶実験ー忘却量をいかに測るかー B4 KANEKIYO Michiwo

  2. 時が全てを流してくれる・・・・ • なんて歌謡曲がありますね • では、どのくらいの時間が経てば、どれだけの思い出、忘れられるのでしょう?

  3. 悉く、忘却量は • 記憶しているものの種類、覚え方、その他さまざまな要因に依存しているだろう • 「高次精神活動」←記憶、思考、感情 • 正確な測定が行えない • 種々雑多な要因が絡む→統制難しい • 実験的方法は困難・・・

  4. エビングハウス(1885)の記憶実験 • 「無意味音節(nonsense syllable)」 • TOB,SAB,GEXのような子音-母音-子音の音節 • 等質性 • 様々な影響を取り除ける • 記憶時の条件一定 • 23ページ参照 • どれだけ守れるのかは微妙・・・

  5. 23ページ抜粋 • どの系列も始めから終わりまで、一定の速さで通して読むこと • ときどき、テストして再生し、途中でつまったら、系列の残りを終わりまで読むこと • 学習の過程では、できるだけ集中して速く目標に達する意図をもつこと • 記憶術のような特別の方法は用いず、単純な反復によって記銘すること • テスト期間中の生活条件をコントロールして、大きな変化や不規則な生活を排除すること

  6. 忘却量≒記憶保持量 • 「再学習を行ったときの節約率(Q)」 • (残っている)記憶量の指標 • Q = (t1-t2)/t1 * 100 • t1:最初に覚えたときかかった時間 • t2:再度学習したときにかかった時間 • 保持間隔「r」の関数となる • 間隔狭いとQは大きくなり逆に広いとQは小さくなる

  7. 忘却曲線 数式を当てはめれないかなー・・・・ • 縦軸:Q、横軸:r

  8. 実験式 実験式! • 最小二乗法 • データとモデルの距離を最小にするパラメータを探索 • 忘却曲線の実験式→ データの散布図 数式化 7章、8章でね♪

  9. 実験式における2つの注意 • ただ当てはめただけ • 「たまたまデータが当てはまる」以上の意味は含んでいない • 1つとは限らない • 忘却曲線の別の実験式 • 横軸を保持間隔の対数とする

  10. どれがいい? • 適合度(fitness) • 実測値との差の2乗和 • 適用範囲の広さ • [2.3]、極限0 • [2.4]、-∞ → 適用範囲限られる • 式の単純性 • 節約の原理 • [2.4]、パラ1個(aのみ)より、べたー

  11. 実験式数理モデル • 実験式 • データに式を当てはめただけのもの • 数理モデル • データ発生のメカニズムに対し考察を含むもの • 単にあてはめ、ではない

  12. 忘却曲線の数理モデル • ロンドン(1950)が提案 • 忘れるけど、思い出すのもあるはず • 記憶の回復=保持量×忘却量 • 記名した全量をR0、時間t後の保持量R(t) λは忘却の速さを、μは回復の速さを表すパラメータ 微分方程式を解く

  13. エビングハウスが残したもの、忘れたもの

  14. 残したもの • 2つの指針 • 興味ある要因以外の統制 • 客観的な指標による測定 • 心理現象の操作的定義(operational definition) • 近代心理学の出発点 • 行動主義的記憶研究(20世紀前半)

  15. 忘れたもの • バートレット(1932)の批判から抜粋 • 刺激条件単純化≠反応単純化 • 無意味音節でもいろいろ連想するじゃないか • そもそも一般的な記憶についてではない • 特殊な習慣のもとでの記憶あり、忘却である • 記憶研究だけではなく多くの高次精神活動に対する実験心理学的研究にあてはまる

  16. 記憶 統制&客観的指標 エビandバー バートレット: 指標は客観的? ソコだけしか分かっていないではないか それをもってして、「記憶は云々」というのはいかがなものか エビングハウス: 興味ある要因以外は出来るだけ統制しよう客観的指標で測定しよう ⇒ココがはっきりわかる

  17. 殊、高次な心理現象の測定では • 測定にのりやすい要因(反復回数や保持時間)のみ取り上げ、より重要な要因を見落とし&無視したりすることがないように注意が必要である • c.f. じょーじ曰く「その測定により何が明らかになり、捨てられたかを考えた上での測定が大事」

  18. 寧ろ • 測定にのりにくい複雑な要因について深慮することが、心理学にとって重要な場合も多々ある • 例)エビングハウスが「ノイズ」として切り捨てた被験者の経験や学習方略という要因 • バートレットの記憶実験 • 意味や方略を重視した記憶実験 日常生活的には重要なのでは?

  19. バートレット(1932)の記憶研究 • 物語文を材料とした記憶実験 • 再生された物語は被験者自身にとって分かりやすいように変容される傾向があった • スキーマによるもの • スキーマ(schema)(邦訳:「図式」) • 人間のもつ構造化された知識体系 • 記憶においてはスキーマが重要な役割を担う • 実はヘッド(Head, Sir H.)さんが提案した • バートレットはこの用語が嫌いらしい

  20. スキーマ バートレット(+私の思い込み) • 記憶の仕組み • 詳しくは「想起の心理学・第I部・第10章・想起の理論」を見てね 再生された物語 物語 意味内容の取り込み 手がかりをもとに再構築 記憶

  21. 意味や方略を重視した記憶研究 • オースベル(1960) • 先行オーガナイザー • 有意味受容学習 • クレイク&ロックハート(1972) • 処理水準(記銘の深さについて) • ナイサー(1982) • 日常的な記憶現象 • “Memory Observed”という本

  22. 節約率摩訶不思議 • Q = (t1-t2)/t1 * 100 • t1:最初に覚えたときかかった時間 • t2:再度学習したときにかかった時間 • 再生すべき項目は13個*2回 • 再生時間は考えないの? • エビングハウスさんは考えていました • Q = (t1-t2)/(t1-85) * 100 • 85←13個*2回の再生時間(秒)を後に推定

  23. エビングハウスの結果 • 以下HPより抜粋(邦訳本にもあります) • http://psychclassics.yorku.ca/Ebbinghaus/

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