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生産環境整備学講座. 灌漑排水学研究室. 林 春奈. 土壌水分が大豆の生育に及ぼす影響. 1.研究の背景・目的. 転換畑で、大豆の生産が増加 国民の食需要の変化により、減反政策が行われ、 転換畑 でのダイズ栽培が増えている. 平成. 田作と畑作でのダイズの作付面積の推移. 平成. しかし、. ダイズは湿害に弱い ダイズは 湿害 に弱く、排水の不十分な水田圃場でのダイズ栽培では、生育不良となる. 現在は、 汎用化 等の 排水改良 が進められており、水田でのダイズ栽培が確立されつつある. 水田の転作率. (水田が転換畑として利用されている率). 検討内容.
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生産環境整備学講座 灌漑排水学研究室 林 春奈 土壌水分が大豆の生育に及ぼす影響
1.研究の背景・目的 • 転換畑で、大豆の生産が増加 • 国民の食需要の変化により、減反政策が行われ、転換畑でのダイズ栽培が増えている 平成 田作と畑作でのダイズの作付面積の推移
平成 しかし、 • ダイズは湿害に弱い • ダイズは湿害に弱く、排水の不十分な水田圃場でのダイズ栽培では、生育不良となる 現在は、汎用化等の排水改良が進められており、水田でのダイズ栽培が確立されつつある 水田の転作率 (水田が転換畑として利用されている率)
検討内容 そこで、 排水条件が生育状況や収量に及ぼす影響 生育量の違いによる、汎用化整備の必要性
無排水区 地表排水区 地下排水区 畑 試験区 無排水区 • 水田試験区 地表排水区 • ベントナイト客入による土層改良 処理 地下排水区 • 代掻き • 畑地試験区 無処理
体積含水率をTDRを用いて測定 発芽期 栄養生長期 生育状況 開花期 登熟期 収量 2.研究方法 • 土壌水分量の測定 • 生育調査
生育調査の測定項目 生育状況 発芽率、草丈、茎の太さ(直径)、葉の枚数、節数、開花率、莢数 収量 子実数、莢数、乾物生産量、稔実数、登熟率
3.結果及び考察 発芽期 : 7/7~7/20 ,7/27~8/11 栄養生長期 : 8/12~9/1 開花期 : 9/2~9/16 登熟期 : 9/17~10/20 収穫期 : 10/21
土壌水分量 発芽率 無排水区 地表排水区 地下排水区 畑 測定日 測定日 7/27~8/11 7/7~7/20 畑:低い →過乾燥の影響 他の3試験区:高い 発芽率 発芽期は、過湿や過乾燥に弱く、適度な土壌水分量が必要である 無排水区:低い →湿害の影響 他の3試験区:高い 発芽率 発芽期 <多雨期> <少雨期>
無排水区 無排水区 地表排水区 地表排水区 地下排水区 地下排水区 畑 畑 <草丈> <茎の太さ> <葉の枚数> <節数> 栄養生長期・開花期・登熟期
無排水区 無排水区 地表排水区 地表排水区 地下排水区 地下排水区 <莢数> 畑 畑 生育状況は、全生育調査期間を通して、 地下排水区と畑で優れており、 無排水区と地表排水区では劣っていた
降雨量 無排水区 地表排水区 地下排水区 畑 発芽期 栄養生長期 開花期 登熟期 <土壌水分量θと降雨量の経日変化>
無排水区 無排水区 地表排水区 地表排水区 地下排水区 地下排水区 畑 畑 降雨量 生長の劣る無排水区では、栄養生長期の 土壌水分量が高く、 過湿状態により生育が阻害された 24時間容水量 生長阻害水分点 <土壌水分量θと降雨量の経日変化> 栄養生長期 ダイズの生育は、栄養生長期の土壌水分量に影響される
乾物 生産量 子実数 莢数 (粒) (莢) (g) 無排水区 25.3 16.3 11.0 地表排水区 30.5 19.0 16.4 地下排水区 47.8 30.5 23.8 畑 43.1 29.8 23.5 収量 地下排水区・畑 ≫ 地表排水区 > 無排水区
無排水区 無排水区 地表排水区 地表排水区 地下排水区 地下排水区 畑 畑 降雨量 24時間容水量 生長の劣る無排水区では、全測定期間の 土壌水分量が高く、 過湿状態により低収量になった 生長阻害水分点 <土壌水分量θと降雨量の経日変化> 開花期 ダイズの収量は、土壌水分量に影響される
生育状況 収量 4.まとめ 土壌水分量 水田試験区では、 排水が不十分 生育が劣る・低収量 排水が十分 生育・収量とも畑と同程度
よって、 水田の汎用化が行われれば、畑とほぼ同様の 圃場として利用できる可能性がある ダイズ栽培を行うには、排水改良が必要