500 likes | 1.15k Views
<講師用資料>. 1日経営者研修 事例演習編 製造業版 - ハッピー紙器 -. Version .1.0. 2008 年 3月 特定非営利活動法人 IT コーディネータ協会. 本ケーススタディについて. 2. <ケーススタディ(課題)に取り組み、事例を体験、IT経営を実感> 経営者 “ IT 経営 ” 研修テキスト<1日コース> 第 2 部:演習編 製造業版 - ハッピー紙器編 - は、 実在する企業をモデルにして教材用に作成されたものです。 したがって企業名、人物名、数値などは全て架空のものですが、モデル企業のストーリーになるべく沿って組み立てています。
E N D
<講師用資料> 1日経営者研修事例演習編製造業版 -ハッピー紙器- Version.1.0 2008年 3月 特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会
本ケーススタディについて 2 <ケーススタディ(課題)に取り組み、事例を体験、IT経営を実感> 経営者“IT経営”研修テキスト<1日コース>第2部:演習編 製造業版 -ハッピー紙器編-は、 実在する企業をモデルにして教材用に作成されたものです。 したがって企業名、人物名、数値などは全て架空のものですが、モデル企業のストーリーになるべく沿って組み立てています。 モデル企業の「経営戦略企画書(概要)」及び「IT経営企画書(概要)」を、課題1~10の課題を通じ様々なツールや手法を使用して策定していくプロセスを疑似体験していただき、IT経営を実感していただければ幸いです。1部の演習では実際にツールや手法を用いる場面もありますので、モデル企業の経営者になった気持ちで、取り組んで下さい。
4 ケーススタディの課題成果物 ケース企業のIT経営の戦略ストーリーは、課題11「経営戦略企画書(概要)」と課題12「IT経営企画書(概要)」の両企画書に集約されます。両企画書策定に当たっては、課題1~10の様々ツールや技法が使われています。その1部を演習で体験していただきます。
「経営戦略企画書」と課題のマッピング 当社を取り巻く外部環境 社長の思い 経営目標 (機会) (脅威) (経営理念) (社長の思い) 重要成功要因(CSF) 重要成功要因のアクションプラン 当社の現状 (強み) (弱み) 5 課題1:社長の思い 課題3:SWOT分析 課題4:業界特性分析 課題6:重要成功要因(CSF)の抽出 課題10:アクションプラン立案 (重要成功要因アクションプラン) 課題3:SWOT分析 課題7:重要成功要因(CSF)の優先順位付け
「IT経営企画書」と課題のマッピング 6 課題7:重要成功要因(CSF)の優先順位付け 課題10:アクションプラン立案 (重要成功要因アクションプラン) 経営戦略との橋渡し 課題10:アクションプラン立案 (IT経営アクションプラン) と「IT経営戦略テーマ」より策定 課題7:重要成功要因(CSF)の優先順位付け 課題9:IT成熟度評価 課題9:IT成熟度評価 課題10:アクションプラン立案 (重要成功要因アクションプラン) 課題10:アクションプラン立案 (IT経営アクションプラン) と「当社のIT化の現状」より策定
ケーススタディの進め方(演習課題がある場合、ない場合)ケーススタディの進め方(演習課題がある場合、ない場合) 7 (必)ツール・手法の解説 (選)演習課題の解説 演習課題がある 演習課題がない (必)ケース企業での検討例解説 (選)ワークシートを活用して演習
事例企業「ハッピー紙器」とは、社長の話 8 30年前、勤務していた地元の中堅中小ダンボール加工メーカーの下請けとして独立した。これまで、親会社のラインでは採算の合わない「小ロット」、「短納期」、「規格外」。「小箱」の仕事を主に請け負ってきた。ダンボールは梱包する商品の業界の景気に左右される。親会社の取引先の業界が不景気に陥り、親会社からの仕事の依頼が激減、経営は悪化の一途を辿っていた。年齢的なこともあり廃業を考えていた。 廃業の話を、ゲーム専門店で店長をしている息子に相談すると、「最近ではインターネット上での売買が盛ん。ダンボールを梱包材として使う事業者や個人に直接販売できるかもしれない。いい方法がないか専門家に相談してみよう」と、商工団体の専門家派遣制度に申し込んだ。ITコーディネータが派遣され、今後の生き残り戦略、インターネット及びIT活用についてについて相談し、息子も交えて「経営戦略企画書」、「IT経営企画書」を策定した。息子も後継者として会社に入り、背水の陣で実行に移した。 その結果、インターネットを活用して新規のお客様の開拓に成功し危機を脱した。今ではオリジナル商品を販売するまでに至っている。息子はIT経営応援隊の「経営者研修会」や「CIO育成研修会」にも積極的に参加し、更にITを活用して儲ける=「IT経営」のヒントを学び、実践して続けている。 *本事例は、実在する企業をモデルに「1日経営者研修会」向けに作成したものです。企業名、人物、数値等は全て架空のものです。
事例企業「ハッピー紙器」会社概要 ビフォアアフター事例企業「ハッピー紙器」会社概要 ビフォアアフター 9 検討開始時の状況 検討開始3年後の状況 <経営> ・売上高:15,000千円/年 (最盛期の1/2、手間賃のみ) ・従業員数:3名(うち1名・非常勤) 職人2名、事務軽作業1名 <経営> ・売上高:48,000千円/年 3.2倍にあがった (開始時の4倍、材料費込) ・従業員数:5名(うち1名・非常勤) 職人3名、軽作業1名、事務1名 ・売上構成比:ネット販売比率90% ・リピート率:80% ・自社商品:企画品10点、オリジナル3点 3年後 IT経営 で実現 <IT活用> ・PC2台(事務スペース、作業スペース) ・LANでインターネットにつながっている ・ホームページはないが作れる人材はいる ・図面、仕様書等はほとんど紙ベース ・会計事務所が用意した会計ソフトを使 ていて、売掛金管理なども行っている ・Excel、Wordは使える 本ケース研修で「経営戦略企画書」「IT経営企画書」策定のプロセスを疑似体験します。 インターネットの出現によって経営環境が激変し、小規模事業者にもチャンスをもたらしています。チャンスを捉え強みを生かしたビジネスモデルを構築し、実践することが大事です。そして不断の経営革新を続ける必要がありますね。まだまだこれからが勝負です。(社長)
課題1:社長の思い <解説> 10 向かうべき方向を再確認するためのステップです。
課題1:社長の思い <演習課題> 11 <演習> ハッピー紙器の「社長の思い」「戦略目標」を整理します。下記の①から⑦で「社長の思い」と「戦略目標」に当てはまる項目を記入してください。 ①経営の自立化・経営安定化(特定顧客への依存率を低める) ②売上構成:ネット販売比率90%以上 ③売上:現在の3倍 ④お客様のリーピート率:80%以上 ⑤自社商品の開発、販売 ⑥自社商品:3点(うちオリジナル商品 1点) ⑦小箱・オーダーでネット販売トップになる ヒント! 「社長の思い」は、こんな会社にしたいというビジョン、「戦略目標」はビジョンの達成度をはかるものさしなります。 「戦略目標」は数値で設定されるのが望ましいですね。
課題1:社長の思い <ワークシート> 社名の由来です!
課題1:社長の思い <検討例> 社名の由来です!
課題2:現状(As-Is)事業ドメイン分析 <解説> 12 「顧客」「顧客ニーズ」「ビジネス競争力」から 現在の事業価値=自社の存在価値を明らかにします。そして今のお客様でいいのか、今のお客様のニーズに十分応えているのか、競争力を高めるにはどうしたらいいのか、わが社はどんな存在でいたいのかを考える材料にします。 現状顧客 全社、または該当事業の 現在の主要な顧客の特性、属性 顧客のニーズ(こうなったらいいなあ)・ウオンツ(これが欲しい)は何か、 最近の傾向を含めて整理する。 ニーズ ノウハウ 顧客のニーズに応えている商品、 サービス、企業力等、競争力となって いるのは何か整理して下さい。受け入れられている理由。 事業価値 顧客にとって、社会にとって自社の存在価値は何か?
課題2:現状(As-Is)事業ドメイン分析 <演習課題> 13 <演習> ハッピー紙器の「現状顧客」(お客様はどこの誰なの?)とその「ニーズ」(そのお客様のニーズは何なの?)について整理して下さい。 ヒント! 事例企業「ハッピー紙器」とは、社長の話 を参考にして下さい。
課題2:現状(As-Is)事業ドメイン分析 <ワークシート> 現状顧客の取引先が斜陽となり、厳しい経営を迫れている。 ダンボール業界は梱包する商品の業界の景気に左右される。新ターゲット顧客の設定と、開拓が急務! 現状(As-Is)事業ドメインと事業価値 現状顧客 中堅中小ダンボールメーカー数社 ニーズ ラインでは採算の合わない「小ロット」「短納期」「規格外」「小箱」「低価格」 ノウハウ金型なしで製造可能な職人 技、低コスト、短納期 事業価値 中堅中小ダンボールメーカーの便利屋さん
課題2:現状(As-Is)事業ドメイン分析 <検討例> 現状顧客の取引先が斜陽となり、厳しい経営を迫れている。 ダンボール業界は梱包する商品の業界の景気に左右される。新ターゲット顧客の設定と、開拓が急務! 現状(As-Is)事業ドメインと事業価値 現状顧客 中堅中小ダンボールメーカー数社 ニーズ ラインでは採算の合わない「小ロット」「短納期」「規格外」「小箱」「低価格」 ノウハウ金型なしで製造可能な職人 技、低コスト、短納期 事業価値 中堅中小ダンボールメーカーの便利屋さん
課題3:SWOT分析 <解説> 14 ・自社の将来の実力を「強み」と「弱み」の視点から予測し、評価します。 ・外部環境の変化を「機会」と「脅威」の視点から予測し。分析します。 顧客はなぜ取引してくれるのか? (案外これがはっきりしていない) 経済環境の変化はビジネスチャンスを生みだす 自社にとってチャンスになり得る経済環境変化は何か? 自社の強みを殺す危険性がある経済環境の変化は何か? 酒の席の人気の話題
課題3:SWOT分析① <演習課題> 15 <演習> ハッピー紙器のSWOT分析をします。a~sまでの各項目について、S(強み)、W(弱み)、O(機会、チャンス)、T(脅威)に分類して下さい。 外部環境のO(機会、チャンス)、T(脅威)については、視点によってどちらともとれるケースがあります。 ヒント! SWOT分析は(外部)経営環境の変化をO(機会、チャンス)、T(脅威)で分類し、社内の経営環境分析をS(強み)、W(弱み)で分類するものです。 まず、(外部)経営環境のことか、社内のことを言っているのか判断し、 (外部)経営環境のことであれば、その環境が会社にとってプラス= O(機会、チャンス)かマイナス=T(脅威)かで判断します。社内のことを言っているのであれば、それが、会社のいい所=S(強み)なのか、弱い所=W(弱み)なのか判断します。
課題3:SWOT分析① <ワークシート>
課題3:SWOT分析① <検討例>
課題3:SWOT分析② <検討例> 内部環境分析 外部環境分析 強み Strengths 機会 Opportunities ①インターネット取引が盛んだ (e)②モールやマッチングサイトが安価に利用できる (n)③低価格、少ロット、短納期要請が高い (o)④インターネットが安価に導入活用できる (q)⑤リサイクル法施行により需要は増加して いる (s) ①金型なしで製作できる職人技の高品質 (a) ②規格外オーダーメイド商品に強い (j) ③小箱に強い (k) ④「低コスト」、「短納期」、「少ロット」対応可能 (m)⑤若い後継者がおりITリテラシーが高い (p) 弱み Weaknesses 脅威 Threats ①知名度も信用もない (d) ②設備、人資源に乏しく、大量生産はできない (f) ③仕事のやり方が場当たり的 (h) ④限られた取引先に依存した経営 (i) ⑤財務体質は弱い (l) ①梱包する商品の業界の景気に業績が左右される (b)②同業社からの受注は激減している (c)③石油の高騰などにより原材料費がアップしている (g)④海外からの輸入ものが増加している (r) (商品は既に梱包されている)
マッチングサイト、ショッピングモール、オークションサイト例マッチングサイト、ショッピングモール、オークションサイト例 <参考資料> <マッチングサイト例>ザッカネットhttp://www.zakka.net/ <ショッピングモール例>楽天市場http://auctions.yahoo.co.jp/ <オークションサイト例>yahooオークションhttp://zendanren.or.jp/
<解説> 課題4:業界特性分析 16 自社の属する業界特性を競争の視点で分析します。ライバル企業の動向、新規参入の動き、代替品の可能性等を見極めながら、自社の新しい方向を考えます。例えば販売チャンネルはこれまでのチャネルでいいのか、もっといい仕入先は開拓できないかなどについてです。業界特性分析には、マイケルポータの「5つの競争要因分析」にチャネルの視点を加えて利用します。 新規参入者 の視点 競合企業 の視点 マイケル・ポーターの競争要因分析(5 Forces)+チャネルの視点 供給業者(仕入先) の視点 顧客 の視点 ①現状の仕事は誰もが参入しやすいか? ・しにくいか? ②障壁の高さ、低さと、想定される 新規参入者は? ①現在、または近い将来の競合者は誰? ②競合者と自社を比較して、勝っている ところ、負けているところ チャネル の視点 代替製品 の視点 ①顧客の状況、動向等、 顧客は儲かっているか? ・成長分野にいるか? ・ニーズは? ②顧客との関係(売り手 市場、買い手市場・・) 仕入先、パートナー企業(協力会社)の力は? ・力関係は? ・協力関係は? 販売ルートはある? ・そこの力は? ・力関係は? ・協力関係は? ①とってかわられる代替商品、 代替サービスの可能性はあるか? ②商品・サービスの寿命は?
課題4:業界特性分析 <検討例> 通常はまず現状の事業ドメインで分析をするが、大幅変更をするため新ターゲット顧客を想定して分析した。 あるべき姿(To-Be)業界特性表
業界特性参考サイト <参考資料> 全国ダンボール工業組合連合会http://zendanren.or.jp/ 全日本紙器ダンボール工業組合連合会http://www.mmjp.or.jp/zenshiki/top.html
<解説> 課題5:あるべき姿(To-Be)事業ドメイン分析 17 より付加価値の高い商いをするために 今後「ターゲットとしたい顧客」、その「ニーズ」、持つべき「ビジネス競争力」を整理します。 そして将来の事業価値=自社の存在価値と現状のギャップを明らかにします。 ターゲット顧客 新たな事業機会のなかで、今後メインとなる(したい)顧客を明らかにする。現状と同様でもOK。 今後メインとなる(したい) 顧客のニーズ・ウオンツを明らかにする。 ニーズ ノウハウ・強み 顧客がご満足し、他の追随を許さないサービス、企業力等、競争力となるものは何か整理する。 事業価値 顧客にとって、社会にとって自社の新たな存在価値は何か? As-Is と To-Be の ギャップ To-Be と As-Is の一番大きなギャップまたは急務なことは?
<検討例> 課題5:あるべき姿(To-Be)事業ドメイン分析 あるべき姿(To-Be)事業ドメインと事業価値 新ターゲット顧客へ大幅に変更する! ターゲット顧客 ・インターネット販売をする 小規模事業者、個人 ・小箱を必要とする事業者 (雑貨メーカー、販売業等) ノウハウ・強み ・小箱に特化・金型なしでオーダーメイド商 品の製造可能な職人技 ・低コスト、短納期 ・インターネット販売 ニーズ ・商材にぴったり ・「小ロット」「短納期」「低価格」 事業価値の再定義 小箱・オーダーメイドに特化!必要なダンボールを迅速、低価格で提供するビジネスパートナー As-Is と To-Be の ギャップ ネット顧客の新規開拓が急務!
<解説> 課題6:重要成功要因(CSF)の抽出 18 あるべき姿(To-Be)を実現するための重要成功要因(CSF)を抽出します。抽出方法にはSWOT分析で抽出された強み(S)、弱み(W)、機会(O)、脅威(T)の項目を利用したマトリックス分析手法などがあります。 SWOTマトリックス分析手法(クロス分析)
課題6:重要成功要因(CSF)の抽出① <検討例> 小箱・オーダーメイドに特化!必要なダンボールを迅速、低価格で提供するビジネスパートナー ネット顧客の新規開拓が急務! 重要成功要因(CSF) 機会 Opportunities 脅威 Threats なかでも 重要なものを抽出 ①インターネット取引が盛んだ②モールやマッチングサイトが安価に利用できる③低価格、少ロット、短納期要請が高い④インターネットが安価に導入活用できる⑤リサイクル法施行により需要は増加して いる ①梱包する商品の業界の景気に業績が、左右される②同業社からの受注は激減している③石油の高騰などにより原材料費がアップしている④海外からの輸入ものが増加している (商品は既に梱包されている) 強みを活かす 脅威を活かす 強み Strengths ①自社HPをつくりインターネット販売を開始する ②雑貨の業者間取引マッチングサイト、ショッピングモールやオークションに出展する ④ボリューム商品を企画商品として開発する ⑤ネット、アナログの口コミの徹底活用 ①リピート率を高めて固定客づくりをする ②安価な仕入先を開拓する ①金型なしで製作できる職人技の高品質 ②規格外オーダーメイド商品に強い③小箱に強い ④「低コスト」、「短納期」、「少ロット」対応可能⑤若い後継者がおりITリテラシーが高い 弱み Weaknesses 弱みを転換する(弱みを強みへ/弱みが命取り) ①お客様のリスクを引き受ける(試作品無料、料金後払い) ②ネット上での知名度をあげる対策を行う(SEO、リンク対策など) ③繁忙期はパート従業員を活用する ④小口なので現金を取引条件とする(インターネット販売の取引条件) ⑤受注~製作~発送~回収&フォローの業務プロセスを標準化する ⑥経営者、後継者ともIT経営の勉強をする ①知名度も信用もない ②設備、人資源に乏しく、大量生産はできない ③仕事のやり方が場当たり的④限られた取引先に依存した経営⑤財務体質は弱い
課題6:重要成功要因(CSF)の抽出② <検討例> 小箱・オーダーメイドに特化!必要なダンボールを迅速、低価格で提供するビジネスパートナー ネット顧客の新規開拓が急務! 重要成功要因(CSF) ①自社HPをつくりインターネット販売を開始する ②雑貨の業者間取引マッチングサイト、ショッピングモールやオークションに出展する ④ボリューム商品を企画商品として開発する ⑤ネット、アナログの口コミの徹底活用 ①リピート率を高めて固定客づくりをする ①お客様のリスクを引き受ける(試作品無料、料金後払い) ②ネット上での知名度をあげる対策を行う(SEO、リンク対策など) ⑤受注~製作~発送~回収&フォローの業務プロセスを標準化する 強みを活かす 脅威を活かす 弱みを転換する
企画商品とオリジナル商品例 <参考資料> ボリューム商品を<企画商品> <オリジナル商品> LPレコード各種 メール便用 バット用 ノートパソコン用
課題7:重要成功要因(CSF)の優先順位付け課題7:重要成功要因(CSF)の優先順位付け <解説> 19 実行力を高めるために、抽出した重要成功要因(CSF)に優先順位をつけ、絞込みを行います。 「ニーズ」「緊急性」「経済性」「実現可能性」などを評価し絞り込みます。また「リスク」、「前提条件」、「制約条件」を明らかにしておくことも必要です。 今回は演習では取り組みませんが、どんなプロジェクトでも、「リスク」、「前提条件」、「制約条件」を明らかにする必要があります。 ●「リスク」とは、そのCSFを選択、実行することで将来起こり得る事象で、プラス、或いは、マイナスの影響を与えるものです。 ● 「前提条件」とは、そのCSFを選択、実行するための予め必要な条件です。 ● 「制約条件」とは、そのCSFを選択、実行するにあたっての制限事項です。
課題7:重要成功要因(CSF)の優先順位付け課題7:重要成功要因(CSF)の優先順位付け <課題演習> 20 <演習> 課題6で抽出した重要成功要因(CSF)に優先順位をつけ、更に5つに絞り込んで下さい。 ●手順1 各重要成功要因(CSF)を「ニーズ」:必要度合「経済性」:費用対効果「実現性」:実現の容易さ、可能性の大小で評価し下さい。評価は 大←◎○△×→小 の4段階。 ●手順2手順1の結果から、上位1~5位までランク付けして下さい。 ヒント! 何を実現するための重要成功要因(CSF)かを再確認。 また、各CSF説明欄に具体的な実現方法についても記載してありますので参考にして下さい。
<ワークシート> 課題7:重要成功要因(CSF)の優先順位付け 小箱・オーダーメイドに特化!必要なダンボールを迅速、低価格で提供するビジネスパートナー ネット顧客の新規開拓が急務!
課題7:重要成功要因(CSF)の優先順位付け課題7:重要成功要因(CSF)の優先順位付け <検討例> 小箱・オーダーメイドに特化!必要なダンボールを迅速、低価格で提供するビジネスパートナー ネット顧客の新規開拓が急務!
課題8:あるべき姿のビジネスモデル <解説> 21 絞り込んだ重要成功要因(CSF)が有効かどうかの検証が必要です。検証し、可視化するツール(道具)としてバランススコアカードの戦略マップがあります。重要成功要因(CSF)や課題の因果関係を線で結んで行き、利益向上や目標達成に向かうストーリーになっているか確認します。
<検討例> 課題8:あるべき姿のビジネスモデル 凡例 ビジョン 重要成功要因 (CSF) 経営課題 トップ戦略目標 戦略目標 ★お客様の★ 愛を包み幸せを届けるお手伝いをします、ビジネスパートナーとしてお役に立ちます、満足のため常に学び、チャレンジし続けます 経営理念 経営の自立化・経営安定化 小型・オーダーでネット販売トップ 自社商品の開発、販売 ビジョン 凡例 自社商品3(オリジナル1) コストダウン 1.財務の視点 (儲かるか?) 売上:3倍 ネット販売比率90% リピート率80%以上 リピート率を高めて固定客づくり ボリューム商材を企画商品に 2.顧客の視点 (お客に喜ばれる?) 口コミの徹底活用 新規50件/月 ネット上の 知名度向上 自社HPネット販売 マッチングサイト、モールへの出展 現金を 取引条件 3.業務プロセスの視点 (仕事の質は良好か?) お客様のリスクを負う 業務プロセスの 標準化 安価な 仕入先開拓 4.人材と変革の視点 (人や設備が向上しているか?) IT経営の 勉強をする パート従業員の 活用 *検討例は、事例企業における「小箱のオーダーメイド゙に特化したネット販売」のビジネスモデルを検証したものである。期間は3年間を想定。
課題9:IT成熟度評価 <解説> 22 効果的なIT投資には身の丈にあっていることも重要です。 「IT成熟度モデル」を活用し会社のIT化のレベルをチェックします。競争力のあるIT活用をするには、中小企業でも「成熟度レベル3」が必要とされています。「成熟度レベル」をアップし身の丈=IT活用の実力をあげていく計画を立てます。
課題9:IT成熟度評価 <課題演習> 23 <演習> IT成熟度アセスメントを活用し、自社の成熟度を評して下さい。 ●手順1 現状の成熟度をチェック ●手順2 目標とする成熟度をチェック
<解説> 課題10:アクションプラン立案 24 重要成功要因(CSF)を実現するために、「いつまでに」、「何をやるか」具体的なアクションプランを策定します。「もれ」が無いようにいくつかの視点を用い表形式でアクション項目を抽出し、ガントチャートなどで見える化するといいでしょう。 • アクションプランのうち、IT化に関するアクションを、ガントチャートなどで時系列にして、スケジュールを見える化する。 • IT化のみならず、業務改革項目も盛り込むことが大事。 「もれ」が無いように、必要な視点を網羅する。
課題10:アクションプラン立案①(重要成功要因アクションプラン)課題10:アクションプラン立案①(重要成功要因アクションプラン) <検討例> 小箱・オーダーメイドに特化!必要なダンボールを迅速、低価格で提供するビジネスパートナー ネット顧客の新規開拓が急務! *重要成功要因①~⑤対象
<検討例> 課題10:アクションプラン立案②(IT経営アクションプラン) <ガントチャート> 経営戦略 IT化戦略 業務変革 業務変革プロジェクト 業務手順書作成 チェックリスト作成 実行・評価・見直し 業務フロー゙要件定義 パッケージ選定 パッケージ導入・試行 本番 CAD 選定 導入・試行 *検討例の<個別スケジュール>は、1部のみ策定したもので本来は該当する全てのスケジューリングを行う。
課題11:経営戦略企画書(概要) <検討例> 当社を取り巻く外部環境 社長の思い 経営目標 (機会)①インターネット取引が盛んだ②マッチングサイトが安価に利用できる③低価格、少ロット、短納期要請が高い④インターネットが安価に導入活用できる⑤リサイクル法施行により需要は増加して いる (脅威)①梱包する商品の業界の景気に業績が左右される②同業社からの受注は激減している③石油の高騰などにより原材料費がアップしている④海外からの輸入ものが増加している (商品は既に梱包されている) (経営理念) お客様への誓い (社長の思い) 経営の自立化・経営安定化 小型・オーダーでネット販売トップ 自社商品の開発、販売 (3年後) ・売上:現在の3倍 ・売上構成:ネット販売比率90%以上 ・お客様のリーピート率:80%以上 ・自社商品:3点(うちオリジナル商品 1点) 重要成功要因のアクションプラン 重要成功要因(CSF) <1年目> ------------------------------------------------------ ・IT経営の勉強 ・経営戦略~IT戦略策定、実行 ・自社HP製作、オープン ・マッチングサイト、やモールへの出展 ・Webマーケティングの実施、検証 ・受注~製作~発送~回収&フォローの業務プロセスの手順化 ・「お客様カルテ」を作成、活用 ・企画商品に関するマーケテイング、企画商品開発 ・安価な仕入先開拓 ・宅配業者との連携 ・ネット販売に必要なITインフラの整備 <2年目>------------------------------------------------------ ・経営戦略~IT戦略評価、見直し ・実績を活かし口コミの徹底活用 ・スケジュール管理、原価管理、図面管理 ・ニーズ及び発注タイミングに応じたコミュニケーション ・企画商品販売 ・オリシナル商品開発 ・技術の教育 ・パート従業員の活用 ・パッケージ、テンプレート、ASPの活用 ・IT活用人材の育成 <3年目> ------------------------------------------------------ ・経営戦略~IT戦略評価、見直し ・オリジナル商品販売 ・CAD&カッティングマシンの活用 ①自社HPネット販売 ②マッチングサイト、モールへの出展 ③リピート率を高めて固定客づくり ④業務プロセスの標準化 ⑤ボリューム商材を企画商品に 当社の現状 (強み)①金型なしで製作できる職人技の高品質 ②規格外オーダーメイド商品に強い③小箱に強い ④「低コスト」、「短納期」、「少ロット」対応可能⑤若い後継者がおりITリテラシーが高い (弱み)①知名度も信用もない ②設備、人資源に乏しく、大量生産はできない ③仕事のやり方が場当たり的④限られた取引先に依存した経営⑤財務体質は弱い
課題12:IT経営企画書(概要) <検討例> 当社の成功要因 社長のIT化に関する思い IT経営アクションプラン ①自社HPネット販売 ②マッチングサイト、モールへの出展 ③リピート率を高めて固定客づくり ④業務プロセスの標準化 ⑤ボリューム商材を企画商品に ①インターネットを徹底活用して、新規のお客様を開拓する。②お客様にリピータ、ファンになっていただくために、お客様に応じたコミュニケーションをはかりたい。③これまで場あたり的な仕事のやり方だったのを、ITを活用して管理したい。 • <1年目> --------------------------------------------------- • ・IT戦略策定 • ・自社HP製作、オープン(順次バージョンアップ) • ・マッチングサイトやモールへの出展 • ・Webマーケティングの実施、検証 • ・受注~製作~発送~回収&フォローの業務プロセスの手順化 • ・「お客様カルテ」作成 • ・ネット販売に必要なITインフラの整備 • <2年目>------------------------------------------------------ • ・ネット口コミの徹底活用 • ・「お客様カルテ」を「活用して、お客様とのコミュニケーションをはかる • ・スケジュール管理、原価管理、図面管理のパッケージ、またはASPの選定、導入、試行(*officeテンプレート活用も視野に) • ・IT活用教育実施 • <3年目>------------------------------------------------------ • ・スケジュール管理、原価管理、図面管理のパッケージまたはASPの本番稼動 • ・CADの選定、導入、試行 IT経営戦略テーマ <課題別> ①自社HPネット販売 ②マッチングサイト、モールへの出展 ⇒インターネット、Webサービスの徹底活用 ③リピート率を高めて固定客づくり ⇒「お客様カルテ」で顧客DBをつくり、有効なコミュニケーションをはかる ④業務プロセスの標準化 ⇒スケジューリング管理、原価管理、図面管理をパッケージやASPで実現する ⇒CADを活用し生産性を向上する <IT化成熟度> ⇒IT企業文化成熟度向上 ⇒IT活用人材の育成 <その他全般> ⇒ITコーディネータを活用する 当社のIT化の現状 ・PC2台(事務スペース、作業スペース) ・線LANでインターネットにつながっている ・ホームページはないが作れる人材はいる ・図面、仕様書等はほとんど紙ベース ・会計事務所が用意した会計ソフトを使っていて、売掛金管理なども行っている ・Excel、Wordは使える