環境都市計画９

1. 環境都市計画９ 住居地区 北村眞一

2. 目次 • １．市街地の密度と環境 • ２．土地区画整理事業 • ３．コミュニティ • ４．ニュータウン事業

3. １．市街地の密度と環境 • 市街地密度の特性 • 宅地性：戸建住宅から集合住宅へ • 日照と通風の確保：高層による日照 • 防災と駐車：避難地，駐車場の共有化 • 庭園と樹木と公園：緑地の共有化 戸建て 集合 ２Ｆテラス

4. 市街地密度比較

5. 低密度 • 田園調布 • Ｇ人口密度 • 70人／ha • Ｇ建ぺい率17% • Ｇ容積率22% • 用途地域 • 　低専１種 • 30/80

6. 中密度 • 天沼１，滝山６ • Ｇ人口密度 • 250, 380人／ha • Ｇ建ぺい率33, % • Ｇ容積率51, N66% • 用途地域 • 　中高専２種 • 60/200

7. 高密度 • 京島３，赤羽台１ • Ｇ人口密度 • 610, 750人／ha • Ｇ建ぺい率53, 20% • Ｇ容積率78, 111% • 用途地域 • 準工，中高専２種 • 60/300, 60/200

8. 超高密度 • 大島６団地 • Ｇ人口密度 • 1180人／ha • Ｇ建ぺい率23% • Ｇ容積率266% • 用途地域 • 　中高専２種 • 60/200

9. ２．土地区画整理事業 • 目的：山農村の市街化，宅地供給， • 市街地改造災害復興（震災・戦災）

10. 土地区画整理事業の仕組み • ・公共用地・売却用地の提供 • ・合理的設計のため土地の交換（換地） • ・前後財産の調整・事業費（清算・地価）

11. 減歩（げんぶ） • 公共減歩：土地を公共へ提供する • 保留地減歩：売却する保留地へ提供する • 減歩率：２０〜３０％

12. 施行者 • 個人：１人もしくは数人で可能 • 土地区画整理組合：７人以上2/3以上同意 • 地方自治体：都道府県市町村 • 国土交通大臣：国の利害に影響する場合 • 公団等：都市機構，住宅供給公社など • ＊都市機構：都市公団＋地域公団

13. 効果（土地面積の変化）

14. メリット・デメリット • 面的整備：市街地効果． • 民主的手続き：権利保護・期間の遅延 • 公共施設整備効果：公平配分効果 • 多様性：多様な事業へ応用可能 • 民間の自主性可能：組合施行可能 • 緩やかな市街化：宅地供給・残存農地

15. 略史 • 明治３０：土地区画改良に係る法律 • 明治３２：耕地整理法（旧） • 明治４２：耕地整理法（新） • 大正８：都市計画法で事業の位置付け • 昭和２９：土地区画整理法 • 　Ｔ12関東大震災復興，S20戦災復興， • 　神戸震災復興など

16. 市街化整備の主な事業 • 新市街地の整備：ニュータウン等 • 　新住宅市街地開発事業 • 　　買収形式・土地収容・先買い権 • 既成市街地の整備： • 　特定土地区画整理事業 • 　拠点整備土地区画整理事業 • 特殊： • 　沿道区画整理型街路事業

17. ３．コミュニティ • 近隣住区論 • C.Arther Perry • (1929) 6原則 • １小学校区 • 通過交通ない • レク空間 • 学校等公共施設 • 近隣商店街 • 区画街路

18. 低密度モデル（ペリー）

19. 中密度モデル • ・中心地区における近隣住区の提案

20. コミュニティ目安

21. ４．ニュータウン事業

22. 4.1港北ニュータウン • 経緯 • 　昭和３０４０年代首都圏への人口集中 • 　山間部の宅地の造成の必要性 • 　スプロールによる公共施設不足 • 横浜市の対応： • 　宅地開発指導要綱 • 　高速道路，地下鉄，ＭＭ２１など一環 • 　都市デザイン　

23. 計画規模

24. 地区区分

25. 土地利用（公団）

26. 人口

27. 企業誘致 • 職住近接

28. 港北ニュータウン

29. 土地区画整理事業 • 港北第一，第二地区　1,317ha220,000人 • 　事業費：8,995億円 • 　昭和49ー平成8 • 　権利者：11000人 • 　減歩率：37.5% • 　　　　（公共 26.7% 保留地10.8%） • 　公園10.7%　保存緑地2.4%　計13.1% • 　道路率22.0%

30. 特徴 • 区画整理緩やかな人口増，4,400人／年 • 農業地区の形成 • 核家族化　世帯人数　2.9人 • 流出入人口　＋17000人 ー10000人／年 • 課題 • 　高次機能副都心，地区センター空洞化 • 　自然の破壊後の育成， • 　少子高齢化，多様な生活，周りの育成

31. 4.2八王子ニュータウン事業 • みなみ野シティ • 都市機構（旧住宅都市・地域公団）

32. 開発の経緯 • 昭55． 3 用地買収 • 昭60．12　都市計画決定（土地区画整理事業） • 昭63．10　事業計画認可 • 平 5.8　用途地域の変更及び地区計画の決定 • 平 9． 3 街びらき • 平 9. 4　八王子みなみ野駅開業 • 平13. 3 事業計画変更（第3回認可）

33. 計画諸元 • （1）開発面積：394.3ha • （2）計画人口： 28,000人（70人/ha）　　　　　　　　　8,450戸 • （3）事業期間：昭63〜平24 • （4）減歩率　：平均43.7％ • （5）権利者等：土地所有者：1,673人 • 　　　　　　　（6,598筆）（平16.1末）　　　　　　　家屋：438戸

34. 事業進捗 • 一次造成：327ha／338ha（97％） • (平17.3末) • 二次造成：226ha／338ha（67％）(平17.3末) • 建物移転：431戸／433戸（99％）(平17.1末) • 使用収益開始（保留地処分含む）： • 約 144ha ／ 236ha （ 61 ％） ( 平 17.3 末 ) • 地区内人口： 13,670 人、 4,770 戸 • ( 平 17.3 末 )

35. 関連事業進捗 • JR 横浜線「八王子みなみ野駅」（平 9.4 開設） • 　 乗降人員： 27,685 人／日（平 15 日平均） • 西口駅前広場　平成12年5月開設 • ○ タウンセンター • 八王子南郵便局平成 11年 9月開設 • Mioみなみの（SC）平成 15年11月開設ほか • 　ヒルサイドクラブ迎賓館平成 16年11月開設 • 　シャノン 21 平成 8 年 3月開設 • 　リオン 平成 14年 8月開設 ほか

36. 土地利用計画 • 道路70.5ha(17.9%) • 公園25.4(6.4%) • 緑地56.6(14.4%) • 河川水路3.4(0.8%) • 小計155.9(39.5%) • 施設89.5(22.7%) • 住宅238.4(60.5%) • 合計394.3(100%)

37. 用途地域 • 住居専用地域系 • 　低層１種 • 　中高層１種 • 　住居１種 • 　住居２種 • 　準住居 • 　近隣商業 • 　商業 • 　準工業

38. 地区計画 • 住宅地区の地区計画 • ・壁面線の位置 • 道路境界から1m以上 • 敷地境界から70cm上 • ・敷地の最低限度 • 165m2 • ・他八王子市による

39. コンセプト • 業務核都市八王子のアーバンビレッジ • ・高度な都市性とリゾート性を持つ • 　・クラブ交流都市 • 　　趣味や地域に根ざした交流 • 　・環境共生都市 • 　　地形を生かした雑木林公園 • 　　ホタルの水辺，水循環の再生

40. クラブライフ都市 • みなみ野シティクラブ：居住前情報 • 　　　不動産販売の情報 • みなみ野コミュニティ・サイト（有志） • 　情報交換：趣味グループ，施設 • 　井戸端会議：投稿（休） • 　町内会報：

41. 環境共生都市 • ・水循環の再生する土地造成 • 　兵衛川 • ・緑地ネットワーク • ・自然保全地区としての谷戸を残す

42. 地下水保全・兵衛川 • ・水循環のシステムの保全 • ・兵衛川河道生物保全

43. ホタル • ・棚田再生 • ・カワニナ • ・観察会

44. 地区の空間 • ・集合住宅地区 • 　駅近くの利便性 • ・戸建て住宅地区 • 　電線地中化 • 　コミュニティ道路

45. 公園 • 栃谷戸公園 • 　みなみ野自然塾 • 　（みどりの都市賞） • 丘の公園 • 　展望と雑木林 根株移植工法