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一大クラスター構想 ― 日本のさらなる成長を目指して ―. 名古屋大学経済学部 多和田ゼミ 白草秀樹 田中真一 田村洸樹 新美隆太 橋本和洋 松原翔 森藤三武朗 岸本千秋. 発表の流れ. 発表の流れ(案). (1)現状分析 ① 日本の現状 ② 自動車産業の現状 ③ 問題意識 (2)次世代自動車 ① 次世代自動車の現状と将来 ② 次世代自動車産業発展により期待できる効果 (3)産業クラスター ① 産業クラスター ② イノベーション ③ まとめ (4)クラスター分析 ① はじめに ② 東海地域に目を向ける ③ 関西地域に目を向ける.
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一大クラスター構想―日本のさらなる成長を目指して―一大クラスター構想―日本のさらなる成長を目指して― 名古屋大学経済学部 多和田ゼミ 白草秀樹 田中真一 田村洸樹 新美隆太 橋本和洋 松原翔 森藤三武朗 岸本千秋
発表の流れ(案) • (1)現状分析 • ①日本の現状 • ②自動車産業の現状 • ③問題意識 • (2)次世代自動車 • ①次世代自動車の現状と将来 • ②次世代自動車産業発展により期待できる効果 • (3)産業クラスター • ①産業クラスター • ②イノベーション • ③まとめ • (4)クラスター分析 • ①はじめに • ②東海地域に目を向ける • ③関西地域に目を向ける • (5)一大クラスター構想 • ①一大クラスター構想 • (6)政策提言 • ①本章の目的 • ②政策提言:機関の設置 • ③TAMA協会の例 • ④機関の割合 • ⑤課題
はじめに・・・ • 東日本大震災 • 円高 • タイの洪水 • 欧州財政危機
第1章 現状分析 ①日本の現状から ②自動車産業の現状へ③問題意識
(1)現状分析 ①日本の現状 世界のGDP推移 BRICSのGDP成長率 現在第4位 日本の成長率は最低 資料出所:IMF 「World Economic Outlook(2011年4月版)」より作成
(1)現状分析 ②日本の現状 GDP成長率寄与度 資料出所:内閣府「平成21年度年次経済財政報告書」より引用 輸送機械産業はGDP増減率に対する寄与度が大きい
(1)現状分析 ②日本の現状 国内輸送機械産業内訳 • 資料出所:経済産業省「最近の中部地域の自動車産業の生産等の動向について(2011年10月 )」より引用 自動車産業⇒約97% 航空機産業⇒約3%
(1)現状分析 ②日本の現状 影響力係数 自動車産業の影響力係数がトップ 資料出所:総務省統計局 「平成17年産業連関表34部門表」 「平成17年産業連関表108部門表」より作成 事務用品以外は自動車産業と密接に関わっている 影響力係数が1を超えると生産波及が大きい
(1)現状分析 ②日本の現状 産業別就業者割合 資料出所:総務省統計局「産業別就業者数」より作成
(1)現状分析 ②自動車産業の現状 国内自動車保有台数 飽和状態 資料出所:自動車検査登録情報協会「自動車保有台数推移表」より引用 国内自動車保有総数は飽和状態
(1)現状分析 ②自動車産業の現状 国内自動車販売台数 減少傾向 資料出所:日本自動車工業会「自動車統計速報2000年1月号~2010年1月号」より作成 国内自動車販売台数は減少傾向
(1)現状分析 ②自動車産業の現状 メーカー別総生産台数 資料出所:OICAproduction statisticsより作成 新興国メーカーの台頭が目立つ
(1)現状分析 ②自動車産業の現状 国別自動車販売台数 増加 減少 資料出所:九州経済産業局「世界の自動車産業の現状」より引用 新興国の自動車市場は拡大している
(1)現状分析 ②自動車産業の現状 世界市場における日本車シェア 資料出所:経済産業省「日本の産業を巡る現状と課題」より引用 ●世界の生産台数は増加している ●日本はシェアを維持している
(1)現状分析 ②自動車産業の現状 まとめ • 自動車産業は日本のGDP成長率に大きく寄与 • 自動車産業は国内での販売台数が減少 • 海外では新興国メーカーが台頭してきた • 海外市場においては苦境の中シェアを維持
(1)現状分析 ③問題意識 問題意識 拡大している海外自動車市場においてシェアを維持しているにも関わらず、日本のGDPは増加しない・・・ • 自動車産業における更なる強みが必要 • 自動車産業が持続的に成長することが結果的に日本経済を支える
第2章 次世代自動車 ①次世代自動車産業の現状と将来 ②次世代自動車産業発展により期待できる効果
(2)次世代自動車 ①次世代自動車産業の現状と将来 国内電気自動車保有台数と生産台数の推移 たった2000台!! 資料出所:一般社団法人次世代自動車振興センター「電気自動車等保有・生産・販売台数統計」より作成
(2)次世代自動車 ①次世代自動車産業の現状と将来 ハイブリッド自動車保有台数・生産台数の推移 大幅に増加 資料出所:一般社団法人次世代自動車振興センター「電気自動車等保有・生産・販売台数統計」より作成
(2)次世代自動車 ①次世代自動車産業の現状と将来 充電インフラの現状 充電設備の設置は進んでいる! 講演資料:「電気自動車が作り出す未来2011/8/11」より引用
(2)次世代自動車 ①次世代自動車産業の現状と将来 世界の次世代自動車の販売台数予測 予測 資料出所:野村総合研究所2010年「2020年までのエコカー販売市場を展望」より作成
(2)次世代自動車 ②次世代自動車産業発展により期待される効果 エネルギー資源可採年数 資料出所:経済産業省資源エネルギー庁「世界のエネルギー消費と供給」より作成
(2)次世代自動車 ②次世代自動車産業発展により期待される効果 国別エネルギー自給率 資料出所:IEA「Key World Energy STATISTICS 2011」より作成
(2)次世代自動車 ②次世代自動車産業発展により期待される効果 石油の用途 資料出所:資源エネルギー庁「資源・エネルギー統計年報(平成17年)」より作成
(2)次世代自動車 ②次世代自動車産業発展により期待される効果 各部門におけるCO2排出量 資料出所:独立法人国立環境研究所「2009年度(平成21年度)の温室効果ガス排出量(確定値)について」より作成
(2)次世代自動車 ②次世代自動車産業発展により期待される効果 運輸部門のCO2排出量 資料出所:エコドライブ普及推進協議会「運輸部門別二酸化炭素排出割合(輸送機関別)2009年度」より作成
(2)次世代自動車 ②次世代自動車産業発展により期待される効果 新車のCO2排出量比 燃料枯渇問題への対応 資料出所:次世代ものづくり基盤技術産業展(ポートメッセなごや) 日産自動車株式会社講演資料「電気自動車が作り出す未来2011/8/11」より引用
第3章 産業クラスター ①産業クラスターとは ②イノベーション ③まとめ
(3)産業クラスター ①産業クラスターとは 産業クラスターとは • マイケル・E・ポーターによって示された産業集積概念 →「特定分野における関連企業、専門性の高い供給業者、サービス提供者、関連業界に属する企業、関連機関(大学、規格団体、業界団体など)が地理的に集中し、競合しつつ同時に協力している状態」 • クラスターの地理的広がり →明確な定義はなく、その規模は一都市程度の小さなものから、国全体さらには隣接数か国に及ぶ大きなものまで、大小さまざまである。 • クラスターの形態 →さまざまなバリエーションがあり、水平的関係のものもあれば、垂直的関係のものもある。
(3)産業クラスター ①産業クラスターとは クラスターの経済効果 ①外部経済効果 →クラスターを構成する企業や産業の生産性向上 ②イノベーションの促進効果 →新製品のアイディア、専門知識・機関の集積 ③連鎖的発展効果 →地域のブランド化による更なる集積 マイケル・E・ポーター(1999)『競争戦略論Ⅱ』ダイヤモンド社 P67
クラスター形成の必要性 • コストの高い地域や国においては、高付加価値の創出によってブランド化を図り、価格競争に対応するために有用かつ現実的な手段となるのがイノベーション • イノベーションを効果的にする方法としてクラスター形成が必要と考える。
第4章 クラスター分析 ①東海地域に目を向ける ②東海地域における課題点
(4)産業クラスター ①東海地域に目を向ける 業種別製造品出荷額等(平成21年) 資料出所:愛知県県民生活部統計課「平成21年あいちの工業」より引用
(4)産業クラスター ①東海地域に目を向ける ガソリン車の部品構成比 資料出所:中部経済産業局 「2つの危機の影響と中部経済圏の将来像」より作成
(4)産業クラスター ①東海地域に目を向ける 自動車部品の地域別シェア 資料出所:中部経済産業局講演資料「2つの危機の影響と中部経済圏の将来像」より作成
(4)産業クラスター ①東海地域に目を向ける 東海における産業分布図 資料出所:中部大学「東海地域の産業クラスターと発展の課題」より作成 資料出所:筆者作成
(4)産業クラスター ②関西地域に目を向ける 関西地域の製造業業種別出荷額割合 資料出所:経済産業省「2005年工業統計」より作成
(4)産業クラスター ②関西地域に目を向ける リチウムイオン電池の国内・世界市場における関西地域のシェア 世界市場 国内市場 資料出所:産業情報調査会調べ、経済産業省統計、近畿経済産業局統計より作成
(4)産業クラスター ②関西地域に目を向ける 世界のリチウムイオン電池市場におけるメーカー別シェア 資料出所:会社四季報「業界地図2012年版」より作成
(4)産業クラスター ②関西地域に目を向ける 世界のリチウムイオン電池市場見通し 資料出所:大和証券「ダイワが選ぶ最新株式テーマ」より引用
第5章 政策提言① 一大クラスター構想
世界では次世代自動車産業界をリードするために熾烈な競争が繰り広げられている。世界では次世代自動車産業界をリードするために熾烈な競争が繰り広げられている。 • 開発のスピード、効率といった要素が重要になってくる。 • 東海地域・関西地域一体となって次世代自動車産業に必要な産業(自動車産業・電池産業)を発達させる (個々に自己完結型クラスターを形成するのではなく) • お互いに連携し既存産業の技術やノウハウを共有しながら一大クラスターを形成する。
①情報のフィードバックが迅速に行える →東海と関西の産業集積の距離が近い。(名古屋~大阪138km) ②片方の市場が発達すればもう一方の市場も発達する →関西地域の電池産業が発達すれば東海地域の自動車産業も発達する →東海地域の自動車産業市場が発達すれば関西地域の電池産業も発達する ③知的ロックイン効果を防ぐ。 →特定の地域内のみで完結している産業クラスターに起こる、過去に成功した地域がその成功体験に縛られることで、新たな考え方が生まれづらくなる状態に陥ってしまうこと
統括機関を設置する背景 • 一大クラスターを形成するにあたって • ・・・自発的に連携するのか? • →取りまとめ役、進行役が必要 • 統括機関の設置
機関の設置 • 東海・関西は地域間の連携が強い • 連携は大企業間、有名大学が中心 • 情報共有と東海・関西の相互利益が必要
関係図 資料出所:筆者作成
情報交換の場の提供 • 地理的メリットを活用した月1度の会合 • 大企業・組織のみならず中小企業にも参入が容易に • 効果 • 次世代自動車技術の早期把握 • マッチングと多角化の斡旋 「競争」と「強調」の均衡
産学連携の強化 • 地元の企業が各経済連合会に産学連携の要請とニーズを公表 • 統括機関を中心としたマッチング • 実現可能性と将来性の両立⇒イノベーション • 人材育成 長期インターンシップ 連携先に社員派遣し、共同研究