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沖縄県立看護大学附属図書館. O P C N 図書館だより. 貸出ベスト10. 2008年7月号(第8巻1号). お 知 ら せ. ● 学内利用者用ノートパソコン 10 台追加! データベースを利用する学生のため、従来 3 時間までの利用制限をかけていたことで、迅速 的確な情報検索を必要とする学生を 2 時間前後まで待たせていたことを改善するため、平成 20 年 4 月より学内利用者用ノートパソコンを新たに 10 台追加しました。これにより予約者の待ち 時間が短縮され速やかな情報検索サービス環境のひとつが整備されました。
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沖縄県立看護大学附属図書館 O P C N 図書館だより 貸出ベスト10 2008年7月号(第8巻1号) お 知 ら せ ●学内利用者用ノートパソコン10台追加! データベースを利用する学生のため、従来3時間までの利用制限をかけていたことで、迅速 的確な情報検索を必要とする学生を2時間前後まで待たせていたことを改善するため、平成 20年4月より学内利用者用ノートパソコンを新たに10台追加しました。これにより予約者の待ち 時間が短縮され速やかな情報検索サービス環境のひとつが整備されました。 ●データベースの閲覧等文献検索講習会を随時受付けています! 「文献の探し方や依頼の仕方がよくわからない」と思っている方、お任せください。本館では 本学学生・院生を対象に文献検索講習会を随時開いています。 内容は主にデータベース利用等の基本的な操作や、文献依頼の方法です。受付はカウン ターで行っております。3~6名のグループで申し込んでください。 ●リクエスト本、受け付けています! 看護系・医学系及び教養一般の図書資料について、利用者皆様のリクエストを受け付けています。図書館で購入してほしい本がありましたら、カウンターの「リクエストカード」に記入の上、図書館職員に提出してください。 ●「沖縄タイムス」データベース検索がスタートしました! 図書館出入り口近くのデスクトップPC等(ノートPCでは検索不可)で検索できます。「検索期間」を年月で絞り込み、1997年から検索日の前日までの記事全文がキーワードで検索して閲覧できます。 ◆図書 ◆視聴覚資料 -1-
学部生の声 「私のもうひとつの家」 石黒由貴(学部4年) 私が培った図書館への愛着はとてつもない。居心地が良いから、図書館に行くのが好きだ(とくに個室の机の広さがたまらなく嬉しい)。県外出身の私は、家族より図書館のスタッフに会うほうが多い。そして私は勝手に親近感を抱いている。これは、顔を合わす機会が多いことでの単純接触の原理とも違う。いつも勉強しやすい環境を整えてもらって、お世話になっているからこその自然な気持ち。本当に図書館全体に感謝、感謝なのだ。 また図書館は、安心して勉強できる場だけでもない。4年次になると選択科目が多い ため、みんなで顔を合わす機会が少なくなったが、図書館はそんな4年次が互いに 頑張り合える場、貴重な出会いの場でもある。毎日図書館に来すぎていると、改めて、 自分は図書館の住人と化してはいないかと自分を疑うほどだ。 嗚呼。学食が撤退した今、図書館の存在だけでも本当に有り難い。家で集中して 勉強できない人にとって、まさにオアシスだ。だから、図書館に要望なんてもっての ほかである。…う~ん。それでも、要望はないか?と問われれば、冊数やパソコン台 数の増加、開館時間を延ばして欲しい、など要望は尽きない。人間だもの。そのな かで一番は、空調管理の改善をお願いしたい。なぜなら、亜熱帯の沖縄はただで さえ湿度が高い。そのうえ梅雨の蒸し暑さは、本たちの保存環境にとても良いとは いえないからだ。といっても、近場に就職しない限り4年次の図書館利用のタイムリミットは1年を切った。閉館20分前の音楽や放送内容、新しい仲間(備品や蔵書)が加わる、そんな図書館での一つ一つを、微笑ましく幸せに思ってきた。私は、この図書館から巣立つことが一番名残惜しいかもしれない。蔵書を読み尽くすことはもちろんできていないし、「ER」でさえ全部見尽くしてもない。 そこで、こんな切羽詰った4年次から、後輩の皆さんへメッセージがある。 ~今ある図書館をもっと利用して、自分の興味と考えを広めて深めてみて。そして、図書館をあなたの大事な居場所にしてみて。図書館が居場所だなんていうと、とても根暗でインドアなイメージかも。だけど、要は考えようだよ。休みの日に家でゴロゴロするのも良いけど、図書館にきてゴロゴロしてみよう。…運命の作品に出会えるはず。~ 別科助産学生の声 「図書館の素晴らしさ」 安里幸江(別科助産専攻) この4月より別科助産専攻が設置され、学部生・院生と共に新たに1期生20名の助産学生が入学した。 1年という期間だが、同じ学び舎で過ごす仲間として、どうぞ宜しくお願いします。 4月から授業・演習と着々と学習を進めているが、図書館は演習やレポート作成時の資料集めなど早速 利用している。明るく清潔感溢れ、職員の方々も親切に対応してくれ、図書館では何時でも気持ちよく過 ごすことができる。学生の他にも一般の方々も利用している様子を見ると、地域の方々にも親しまれてい る事を感じる。また助産をはじめ、保健・医療・看護に関する文献・雑誌が豊富に取り揃えられ、ノート型 パソコンの貸し出しや、自宅のパソコンからも図書舘のページにアクセスすれば文献検索も可能だという 点がとても心強く思う。日々の学習、研究をすすめていくにあたり、図書館は大きな支えとなっている。 入学式オリエンテーション時、図書館職員の「今年は助産関連の文献を多く取り揃えました。沢山、利用 して下さい」という言葉が印象深く、学生を応援してくれる気持ちが伝わった。 前期は講義や演習が中心であり、日々の頭づくりに、後期の殆どを占める実習中も図書舘を多く活用す ると思う。これからのキャンパスライフ、図書館と深く関わっていくと思うが、どうぞ宜しくお願いします。 大学院生の声 知念久美子(博士課程前期2年) 私は学内で開学10周年記念のポスターを見るたびに、学部生だった頃を思い出す。看護大学1期で入学、何もかものが新鮮で、毎日ドキドキして通っていた。その思い出の中に、最後の看護学校生が閉館ぎりぎりまで、図書館で勉強していた姿を思い出す。あの頃の図書館は、閉館時間が午後5時頃(午後6時だったかなぁ?)で、看護学生は実習着姿で必死に調べものを していた。私も講義が終わって閉館ギリギリまで課題をしていた思い出があり、少し利用しづら い図書館だった思いがあった。 そして今、社会人になって大学院に進学し、講義や研究のため図書館を利用してビックリした。開館時間が長く、土日の利用も利用可能になり、学外の利用者も多く、とても利用しやすい環境になっている事に驚いた。しかし、仕事を終えて図書館に行きたくても、閉館していたら図書館の利用が出来ない、夜間の調べものが出来ないなど、社会人には少し時間の融通が聞かない事が不便であることに気づいた。大学院生の大半は社会人であり、仕事をしながら、または離島から通っている学生である。そのため、開館時間の延長や夜間利用できるような対応も考慮してほしいと感じている。これから、いよいよ本格的に研究に入る。図書館を上手に利用していきたいと思う。 開学して10年、学生の利用しやすい図書館になっていることにとても感謝し、これからももっと学生が利用しやすい図書館になることを期待している。 -2-
学長コーナー野口美和子(学長) 図書館便りに何かを書くことになって考え込んでしまいます。私はもしかしたら、この大学の中で最も“図書館”に足を運ばなかった人間かもしれません。30歳で大学(短大も含めて)の教員になってこの方、文献検索では一方ならぬお世話になってきましたが、以前は電話で、最近になってはインターネットで問い合わせ、入手でき次第、届けていただいていました。ですから、これまで勤めてきた大学(その内の1つでは図書館運営委員長でしたが)の内部を思い出すことができない位です。 生家には教育熱心な親が児童文学の全集などを買いそろえてあり“読め読め”というので、外で遊びたい子どもであった私にとっては“本”はあまりありがたいものではありませんでした。 しかし、遠い遠い記憶の中で2件だけ図書館から借りて本を読んだ記憶があります。それは、富山県の田舎町の小学校の図書館で、ほぼ60年以上前のことです。小学校4年生の春のことで、図書館で借りたのは初めての体験でした。それをわんわん泣きながら読んでいて母に笑われたことがありました。その本とは、「ととさんの名は阿波の十郎兵衛ェー、かかさんの名はお弓と申しますぅー」の“巡礼お鶴”でした。人形浄瑠璃の世界です。「世の中にはこんなかわいそうな子どもがいるんだ!親に殺されるなんて・・・。知らなかったとはいえ我が子を殺すはめになった親もかわいそう、そんな世の中(むかしむかしの話なのですが)がいけないんだ!」と強く思いました。私の日本人的正義感はその時からのもののようです。もう1件は小学校6年生の夏休みヘルマン・ヘッセの小説を借りました。“枯草の月”“車輪の下”(上下)です。ジージーとあぶらゼミを聞きながらベランダで寝ころんで読んでいました。「若者には、私には、とほうもない未来が広がっているんだ、とほうもない可能性を秘めているんだ!」という有能感を覚えたことを記憶しています。それはなぜだったのかよく分かりませんが、思春期にさしかかっていたのでしょうか。それがきっかけで、野山を遊びまわる子どもから、私はよく勉強する子どもに変身したことは確かです。 その後、受験勉強に明け暮れていましたので、“問題集”以外は読みませんでした。マンガも読みませんでした。ですから、今でもマンガの読み方を知りません。 私が“図書”と本格的に出合うのは、大学に合格し上京したその日からでした。本郷でオパーリンの“生命の起源”を買いました。渋谷や新宿、池袋、本郷には大きな本屋がありました。古い専門書や資料類を除けば、いずれも大学の図書館よりも豊かなジャンルで沢山の本が揃っていました。(沖縄そして県大の近くに大きな本屋がないのがとても残念です。本学の図書館がその代役ができるでしょうか?)本屋で2~3時間は立ち読みを楽しんだ後、財布と相談で、小さな文庫本か新書版を買うのが楽しみとなりました。買ったらだいたいその晩のうちに読んでしまいました。何とも充実した時間でした。以来、読む楽しみを想像して買うのが趣味となりました。買った本で人に貸してなくなったものもいくつかありますが、気に入った箇所には鉛筆で線が引かれていたり、メモが書いてあったりで、今、手にとってもなつかしく、その時の感動を思い出せます。 大学(衛生看護学科)の勉強は、看護学の本はあまりない時代でしたから 友人のノートが唯一でした。医学書は高くてとても買えませんでしたので、 医学部の先輩達の使いふるしの教科書(当時ブルーラインと言っていました: ブルーは医学部の色でした)をいただいて勉強しました。(今だったら図書館 で借りてほしいところをコピーして、マーカーで線をひいて勉強をしたことで しょう。)当時はマーカーがない時代でしたから、先輩達が大切なところに赤色 エンピツで何度も線を引き、ほとんど塗りつぶしてありました。よく見えないので、 よくよく見て確かめて読み進まなければなりませんでしたから、それでかえって よく頭に入りました。 主人も本を買うのが3度の飯より好きでした。散髪代を渡してもそれが本になってしまいますので、いつの頃からか、私が散髪することになってもう長いことたちます。建坪70坪の家の40坪分は内壁がなく、代わりに下から上まで3m30cmの本棚になっていますが、それを埋め尽くし、大きなテーブルと床に本が溢れています。医学・看護学、思想・哲学、政治・経済、土木・建築、自然・科学、文学・歴史、美術・宗教、農業・環境、その上、山野草に料理を加えて、ジャンルと数は、ちょっとした図書館より豊かです。そして、栃木高原山の麓に晴耕雨読の生活となった今も注文で取り寄せ、月に10冊以上は増え続けています。「地震が来たら本の下敷きになって死んじゃうね」と言っています。 沖縄に赴任してからは、本土と沖縄の往き帰りには必ず入重州ブックセンターか、浜松町の国際貿易センタービルの地下の本屋に寄り、各ジャンルのコーナーで時を過ごし、1冊は買います。又、主人が注文して買い揃えてあるものから立ち読みならぬ、盗み読みして、できればバックに入る軽量のものをよくよく選びますので、当たりはずれはありませんし、読み終わると県大の先生方に「これはおもしろかったわ。読みなさい、読みなさい」とお節介しています。最近読んだ本は“脳研究の最前線”(上下)です。とてもおもしろいですよ。心の成り立ちに出会えます。 本を読みあさっていて楽しいことがいっぱいありました。マルクス全集を読んで いて、マルクスが新聞記者としてナイチンゲールのクリミアでの活動について ニューヨークトリビューン社に送った記事を見つけました。それを論文の中で紹 介したこともありました。歴史家ホイジンガーの“中世の秋”を読んでいて、南仏 ローヌ地方の教会の外観のカラー写真を見つけましたが、それは、看護史に 載っている救貧院内部の写真と全く同一の建造物であることがわかって看護史 の教科書を執筆したときに、二つの写真を合わせて紹介できたことは愉快な思 い出です。 全体的にみると図書館とはあまり関係のない生活でしたが、それでも図書館と 図書は私の人生を切り開いて支えてくれたと思います。 -3-
図書館職員の声 図書館にニューフェイス登場!當間千春さんです。どうぞよろしくお願いします。 當間さんは、南部土木事務所からやってきました。バリバリ仕事します!乞うご期待! さて、今年は開学10周年。この節目に当たり、学生が「学ぶ」という真価を発揮して いくためには私たちに何が求められるか、と改めて自らに問うています。那覇・コザの 両看護学校を統合して大学開設構想が発表された昭和63年(1988)から10年余を経 て開学となり、平成16年(2004)に大学院が開設、今年、助産別科が開設されました。 私たちもよく奮闘しているつもりでありますが学生の立場から見ればまだまだと叱咤の 声があるかも。 10周年記念事業の一環で「沖縄県立看護大学の歌」が募集され今月歌詞が決定し ました。作曲は現在募集中(8月31日締切)。5月15日(木)には、野口美和子学長の 「文化に根ざした看護の実践教育研究」と題する講演と「学生・卒業生フォーラム」を実施。「フォーラム」では、卒業生が現状を報告しつつ、学生時代に気づかなかった社会での発見や体験を在学生に語っていました。フロアからの語りの他、離島や県外で働く卒業生はFCSの遠隔通信技術によりリアルタイムで(映像はこの日不通の部分があったが距離を超えて会話できた成果あり)貴重な体験を語ってくれました。学生はじめ参加者はよい刺激を受けたのではと私には思われました。さらに記念講演会は、10月27日(月)に本学での開催が予定されています。講師は尾身茂先生(WHO西太平洋事務局長)。題して「健康と文明」。尾身先生は、ポリオを世界から撲滅し、SARS・鳥インフルエンザの流行防止に尽力し、現在結核等感染症対策に取り組む国際保健分野の第一人者です。 記念式典は10月25日(土)。今後の事業には、記念誌編集、大学グッズ作成も予定されています。また、記念事業と して図書館の蔵書を増やす計画もあり、10周年は激しく駆ける1年になりそうです。 (附属図書館主幹 幸地 哲) 利 用 統 計 データベースでの検索数 「医中誌」での検索がトップ! 発行:沖縄県立看護大学附属図書館 平成20(2008)年7月TEL 833-8806 FAX 833-5134 -4-