400 likes | 537 Views
平成16年度実践報告 【 文部科学省研究指定 】. 学力向上フロンティアハイスクール. ~キャリア教育推進の学習プログラムの開発~. 平成17年 (200 5年 ) 2月14日. 山口県立下関中央工業高等学校. 研究指定期間. 学力向上FHS研究指定事業. 平成15年度~平成17年度(3年間). 県内研究指定校 (9高校). 鹿野高校 佐波高校 防府西高校 西京高校 下関西高校 下関南高校 豊北高校 奈古高校須佐分校 下関中央工高 . 1 はじめに. 山口県立下関中央工業高等学校の沿革 明治43年(1910年)開校 創立94年の歴史と伝統
E N D
平成16年度実践報告【文部科学省研究指定】平成16年度実践報告【文部科学省研究指定】 学力向上フロンティアハイスクール ~キャリア教育推進の学習プログラムの開発~ 平成17年(2005年)2月14日 山口県立下関中央工業高等学校
研究指定期間 学力向上FHS研究指定事業 平成15年度~平成17年度(3年間) 県内研究指定校(9高校) 鹿野高校 佐波高校 防府西高校 西京高校 下関西高校 下関南高校 豊北高校 奈古高校須佐分校 下関中央工高
1 はじめに • 山口県立下関中央工業高等学校の沿革 • 明治43年(1910年)開校 • 創立94年の歴史と伝統 • 卒業生18,116名を輩出 • H16入学定員160名 • H16在籍生徒数499名(内 女生徒7名)
学校の所在地 下関市後田町四丁目25-1 山陽本線幡生駅下車徒歩15分
学科構成(選科、4学科・6コース) 入学定員160名
生徒の進路状況 • 就職希望65%、進学希望35% • 就職希望者の70%は県内就職 • 進学希望者 大学、高専編入 約30名 (国公立大学5~6名) その他(専門学校)
2 本校の教育課題 ・ 学習意欲に欠ける生徒や学習習慣が確立していない生徒に学ぶことの大切さをいかに理解させ、指導するか ・「将来をどう生きたいのか、どうなりたいのか」の「生きる力」を育成するキャリア教育をいかに推進するか
3 本校が取り組む教育実践 • 「確かな学力」の向上及び「生きる力」の育成 • 卒業段階での進路決定への支援と、その後の生き方の選択への支援 校訓碑「質実剛健」 HR棟
4 「学力向上FHS」の研究主題 • キャリア教育を推進するための系統的な三年間の学習プログラムの開発 (学習プログラムは、将来の夢を展望し、その目標に向けた体験、探求の学習活動を積み重ねることで学習意欲を喚起し、学力の向上を図るもの) 設計課題演習
「学力向上FHS」の研究実践項目 ・ 到達目標設定による学習意欲の喚起 ・ 在り方生き方に関するガイダンス機 能の充実 ・ 職業教育の充実 体験的要素と探求的要素を取り入れた3年間の系統的な学習プログラムを開発する
目標; 「確かな学力」の向上及び「生きる力」の育成 学習プログラムの開発 保護者・地域等 計画(P) 情報 学習プログラムに基づく活動計画 実践(D) 改善(A) 目標や活動の改善 インターンシップ、キャリア講話等 評価 評価(C) データ分析、アンケート等
「キャリア教育」の提言 平成11年12月中教審答申「今後の初等中等教育と高等教育の接続の改善について」 生徒に望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身につけさせるとともに、自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する能力・態度を育てる
5 「キャリア教育」とは 「児童生徒一人一人の勤労観・職業観を育てる教育」 「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書」(平成16年)1月公表より 「児童生徒一人ひとりの全人的な成長・発達を促す取り組み」 確かな学力 生きる力 豊かな人間性 健康・体力
6 各学年の達成目標 学 年 テーマ 達 成 目 標 自己の個性を理解し、職業全般に関する知識を増やし、進路選択の方向を定める 第1学年 探 索 目標とする職業に関する体験や知識を深め、勤労観、職業観を確立する 第2学年 行 動 進路を選択し、その実現に向けた取り組み。また、将来のライフプランを設計する 実 現 第3学年
7 推進組織 職員会議 校 長 学力向上FHS推進委員会 (平成15年度に設置) 教 頭 事務長 キャリア教育推進委員会 インターンシップ業務推進 (平成14年度に設置)
8 研究指定3年間の実践計画概要 (1)平成15年度 一年次から三年次までのキャリア教育推進の学習プログラムを作成し、実践、評価、改善を行う (2)平成16年度 平成15年度の評価をもとに、学習プログラムを見直し、実践、評価、改善を行う (3)平成17年度 三年間の系統的な学習プログラムを確立する
9 平成15年度「学力向上FHS」研究実践9 平成15年度「学力向上FHS」研究実践 キャリア教育の学習プログラムの作成及び各学年の教育活動の改善を進めた ◎ 第1学年・ 「総合的な学習の時間」(1単位)で、選科指導 ・ 「進路ノート」で自己理解や生き方の学習 ・ 「工業技術基礎」で専門コースの体験学習 第2学年・各学科・コースの工場見学 ・全学科・全員のインターンシップ41事業所 ・各学科・コースのキャリアセミナー (H16.2) 講師6名 第3学年・就職・進学の進路支援
10 平成16年度の新たな研究実践 ①キャリア教育学習プログラム系統図の作成 ②1年生の選科指導の見直し及び改善 ③2年生のインターンシップの見直し及び改善 ④3年生の進路決定後のライフプラン設計 ⑤外部講師招へいによるキャリア講話 ⑥卒業生の動向調査及びその結果と考察 ⑦教員の研修機会の充実
② 1年生選科指導の見直し及び改善 • 平成10年度から「くくり募集」による選科指導を開始 • 「総合的な学習の時間」を選科指導に活用 • 「ガイダンス・カウンセリング」による選科指導 • 選科を12月に終え、 3学期から決定学科の実習体験で「専門科目の深化」を図る • 過去5年間の実績 生徒の満足度95%
③ インターンシップの見直し及び改善 • 平成11年度から3年生の希望者に実施 夏季休業中 4~5名 5~10日間 • 平成14年度キャリア教育推進委員会設置 全学科の2年生全員を一斉に実施 (受け入れ事業所は本校教員で開拓) • 平成16年度 受け入れ事業所の見直し及び外部講師招へいによる事前のキャリア講話を充実
平成16年度インターンシップ実施内容 ① 対 象全学科2年生全員(156名) ② 実施方法全学科一斉 科目「実習」に位置づけ ③ 時期・期間11月25日~26日の2日間 ④ 実施計画 7~8月 事業所(35)の選定 事業所訪問、協力要請 9月 参加承諾書、事業所の決定、保険申請 10月 参加生徒の振り分け、調整 事業所と打合わせ、実施計画書の作成 11月 インターンシップ 1~2月 感想文、アンケート集約、評価・改善 製品組み立て実習
ドック見学 ガス切断実習 船のドアの組み立て 設計課題演習
体験実習の説明 船体部品溶接実習 消火演習 建築基礎施行実習
土木施工実習 放水演習 情報処理演習 洗髪実習
インターンシップ実施の今後の課題 ①受け入れ事業所の確保 ②実施時期や期間の調整 ③学校間(中学校や高校間)の連絡調整 ④事前指導(事業内容の理解や安全教育)の徹底 ⑤事後指導、教育成果の考察 ⑥保護者の家庭教育の充実 ⑦学修成果の単位認定 造船所での就業体験
進学希望者に対する進路支援 2年生対象 高大連携による体験講座等への参加 山口大学工学部研究室見学等(3月14日予定) 3年生対象 大学等が主催するオープンキャンパスへの参加(夏季休業中)
④ 3年生の進路決定後のライフプラン設計 職業への移行について、LHR、家庭科目「家庭基礎」等で、生涯発達の視点を踏まえ実施できる内容を研究中
⑤ 外部講師招へいによるキャリア講話 1年生キャリア講話 (10月13日) 2年生キャリア講話 (10月26日) 題目 「職業観・勤労観」 講師 ハローワーク職員 題目 「インターンシップについて」 講師 山口県経営者協会職員 ※ 働くこと、生きることの意味を、社会の動向も踏まえて考える機会となった。
学年別キャリア講話の内容 第1学年 「職業観・勤労観について」、他 「今後の雇用状況について」 「社会人になるために」 「入社してからの体験談」 「社会人と学生の違い」、他 第2学年 「試験における面接の心構え」 「社会人としての心構え」、他 第3学年 講師 企業経営者、労働行政職員、卒業生、他
⑥ 卒業生の動向調査の結果分析 ・就職先事業所へ郵送アンケート実施(H16年7月~8月) 調査事業所数 223回答数 191回収率 86.4% 対象卒業生 平成11年~平成15年卒の5年間の就職者 ・アンケート内容及び考察 ①学科別離職率 ②年度別離職率 ③離職理由 ④何年目に離職したか ・その他可能な分析 地域別(県内外、市内)の離職状況 業種別の離職状況 事業所の意見
学科別の就職者に対する離職率 (平成11年~平成15年卒) 160名/479名⇒33.4% ※①5年間の就職者の定着率は良いと判断できる。 ②建築科・土木科は、離職して次の同系の職に就き、ライフステージを高め るという職種の特殊性も起因するものと思われる。
全学科年度別離職率 (平成11年卒~平成15年卒) 5年間の離職者総数160名 ※① 平成13年卒は、平成10年度から開始した「くくり募集」、選科 指導による初の卒業生である。進路支援の成果とみることもできる。
離職理由 (平成11年卒~平成15年卒) (複数回答あり) ※① 離職理由は、「仕事が合わない」や「他の仕事への希望」が多い。 高校のさらなる適切な進路支援が必要とされる。
就職して何年目に離職したか (平成11年卒~平成15年卒) ※① 3年目までが不安定な状況にある。卒業後の事業所と高校の連携 によるキャリア形成も必要と思われる。
卒業生の動向調査結果の課題 「確かな学力」の向上、キャリア教育の推進にどう生かすか キャリア教育型進路指導 従来型の進路指導 (進路決定の指導が中心) (進路発達の指導、進路決定の指導)
⑦ 教員の研修機会の充実 校内キャリア教育教員研修会(H16.9.16) 題目 「キャリア教育について」 講師 県立高校教頭 キャリア教育フォーラムへの参加(10/14,11/13) ※ キャリア教育への理解、認識を深めること等の意識啓発を行った。
11 おわりに • 平成17年度への課題 学校教育活動全体を見直し、発達段階に応じたキャリア教育推進の系統性ある学習プログラムの完成 ①進路支援(キャリアセミナー、ガイダンス・カウンセリ ング)の充実による職業意識の育成 ②インターンシップや高大連携等の体験的進路学習を充実させ、職業や学ぶ意義の理解促進 ③学校情報の積極的な提供(学校紹介HP等)による保護者、地域と連携した体制づくり
平成15~17年度(文部科学省研究指定) 学力向上フロンティアハイスクール おわり