120 likes | 245 Views
3 C66B の ジェット / カウンタージェットの 強度非対称性. 鹿児島大学大学院 理工学研究科 物理学専攻 博士前期課程 1 年 中村佳代子. Abstract. AGN の ジェットとカウンタージェットを検出し、 強度比対称性を明らかにしよう!!! という目的で電波銀河3 C66B を大学連携で観測し、 解析を行った。. AGN (活動銀河核)の特徴. その1 : 銀河中心が異常に明るい。 → 強いもので10 12 L ⊙ 以上。 その2 : 広帯域放射 → 人類が観測できる全バンド で観測可能。 その3 : しばしばジェットを観測。.
E N D
3C66Bのジェット/カウンタージェットの強度非対称性3C66Bのジェット/カウンタージェットの強度非対称性 鹿児島大学大学院 理工学研究科 物理学専攻 博士前期課程1年 中村佳代子
Abstract AGNの ジェットとカウンタージェットを検出し、 強度比対称性を明らかにしよう!!! という目的で電波銀河3C66Bを大学連携で観測し、 解析を行った。
AGN(活動銀河核)の特徴 その1 : 銀河中心が異常に明るい。 →強いもので1012L⊙以上。 その2 : 広帯域放射 →人類が観測できる全バンド で観測可能。 その3 : しばしばジェットを観測。 などなど AGNモデル
電波銀河って? ・電波銀河とは、 銀河の中心にAGNを持ち、 電波で明るい。 ・大規模なジェットを しばしば持つ。 NGC 5128(ケンタウルスA) http://chandra.harvard.edu/photo/0157/index.html
ジェットとカウンタージェット 観測者の方向に近づくものをジェット、遠ざかるものをカウンタージェットとよぶ。 サイズ(おおよそ):1光年程度の領域から双方向に100万光年の長さ。 正体は? →細く絞られたプラズマの 噴流。 ジェット カウンタージェット
ジェットとカウンタージェットの間に強度比が生じるわけジェットとカウンタージェットの間に強度比が生じるわけ 仮説その1 : ドップラービーミング効果 仮説その2 : カウンタージェットだけが周囲のトー ラスによって強い吸収を受けている。
観測 今回の観測は2005年3月13日に大学連携アレイを用い、鹿島以外の8局で行われた。 観測周波数は8.4GHzである。 大学連携VLBI参加局(赤印)
結果 2005,Mar,13 2002,Mar,1 10mas VLBAでの観測結果 (8.4GHz) (Kharb,Shastri& Gabuzda,(2005)) 今回の解析結果
考察 ①今観測の参加局は8局であったが、解析後最終的に残ったのはVERA+山口の5局のみ。 →Fringeが出ない局や、ほとんど観測を失敗し た局があったため。 なぜカウンタージェットだけでなく ジェットも検出できなかったのか?
②3C66Bのジェット/カウンタージェットの強度比は23.4(Kharb,Shastri&Gabuzda (2005))。この強度比から得られるカウンタージェットの予測値はジェットの強度を11mJy(D.Fraix-Burne et al. (1997))とすると470μJy。 →ジェット:11mJy カウンタージェット:470μJy は検出可能??
入来20mー山口32m基線で考えてみると・・・入来20mー山口32m基線で考えてみると・・・ ノイズrms予測値:1.3mJy 解析結果得られたrms実測値:1.0mJy 最小検出感度をノイズrms×3とすると、 最小検出感度=3mJy となる。 →強度比、ジェット強度の値が正しいならば、カウンタージェットの検出は難しいのでは?
まとめ 今回の観測はジェットもカウンタージェットの検出もできず、強度比対称性を明らかにするまでには至らなかった。大学連携の試験観測が始まって4ヵ月後の観測であり、また観測の条件が悪かったということが大きかったのではないかと思う。 その後3C66Bの再観測がされたのでその解析を行って比較検討できればと考えている。