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【 第18回宮城県臨床工学技士会勉強会 】. ~呼吸療法機器および ME 機器使用(管理) におけるヒヤリ・ハット~ 東北大学医学部附属病院 集中治療部 開米 秀樹. MRI 装置棟. 東北大学 医学部附属病院 [施設概要]. 西病棟. 新西病棟2 F ME センター. RI 病棟. ※1 :平成 13 年度 ※2 :平成 14 年 4 月 1 日現在. 新西病棟. 新南病棟. 中央診療棟(西). 南病棟. RI 検査棟. 中央診療棟(南). 外来診療棟( B ). 医学部3号館. 管理棟( B ). 医学部2号館.
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【第18回宮城県臨床工学技士会勉強会】 ~呼吸療法機器およびME機器使用(管理) におけるヒヤリ・ハット~ 東北大学医学部附属病院 集中治療部 開米 秀樹
MRI装置棟 東北大学医学部附属病院[施設概要] 西病棟 新西病棟2F MEセンター RI病棟 ※1:平成13年度 ※2:平成14年4月1日現在 新西病棟 新南病棟 中央診療棟(西) 南病棟 RI検査棟 中央診療棟(南) 外来診療棟(B) 医学部3号館 管理棟(B) 医学部2号館 外来診療棟(A)
【事例】人工呼吸器が突然停止し、患者が無呼吸・チアノーゼ状態になるまで放置された。【事例】人工呼吸器が突然停止し、患者が無呼吸・チアノーゼ状態になるまで放置された。
廊下 当時の使用機器及び電源設備 前室 室内の電源の種類 ※他にエアコンなどの動力電源もある {参照}院内にある他の電源 テレメーター 病室 (個室) トイレ ×2 ×2 冷蔵庫 ×2 ×2 電子レンジ ×2 ×2 空気 清浄機 電源タップ 人工呼吸器
人工呼吸器停止の原因調査 事故当時、当院設備課においては、院内全体及び局所的な停電などは確認していない。 また、病室の常用系および非常用系電源のブレーカーも落ちていなかった。
調査・点検結果 1.電源調査結果
2.人工呼吸器(代替器) メーカー点検結果2.人工呼吸器(代替器) メーカー点検結果 ①安定した電源環境下で現象(突然の停止)は再現し なかった。 ②動作保障電源電圧は90V以上であり、また10ms以 内の瞬停は許容する。ただし、ノイズの混入により 動作の継続に障害があると自己判断した場合、リ セットによる自己復帰を行う。 ③今回の電源調査からは確認できないが、冷蔵庫は 長期間の使用において一過的な電源電圧低下の 要因になりうる。 ④部品劣化によりノイズ源となりうる液晶のバックライ トを再発防止として交換した。
各調査・点検結果からの結論 人工呼吸器に常用電源を使用していた事は運用上問題であるが、事故当時の電源異常の有無は確認できず、その後の調査でも異常を特定できなかった。 また、人工呼吸器にも異常はみられず、突然停止した原因は不明であった。
再発防止策 本事例の再発防止策として、病棟側にはMEも在籍する医療安全推進室から、以下の事が通知された。 ①生命維持管理装置は非常用電源に単独で接続する。 ②電気容量など設備的に不明点がある場合は、MEなどの機器・ 施設管理者に確認する。 ③非常用電源の仕様をふまえて、UPSを併用する。 ④各勤務帯での看護チェック項目に電源の確認も付け加える。 ⑤病室とナースステーションが離れているので、巡回やテレメー タの監視を怠らないようにする。 ⑥非常用電源コンセントを患者ベッド頭側の壁面に設置する。
まとめ 人工呼吸器が突然停止した原因を解明する為に、電源電圧調査や高周波調査、ならびに人工呼吸器のメーカー点検を行ったが、原因を特定する事は出来なかった。 しかし、病棟における運用について問題点があった事は事実であり、今後は適正な運用を行うよう指導した。また、ME側としても貸出時や定期的に行う点検等が必要と思われた。 ME機器の使用においては、故障した場合を常に想定し、対応システムを構築する事が重要であると改めて認識した。