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名取川上流域を対象とした 積雪・融雪観測. 水 環境システム学研究室 担当教員 風間総. 石原健志 天野文子 宮田俊介. はじめに. 背景 積雪・融雪の仕組みを理解することは治水・利水に重要 目的 刈田岳(蔵王)において積雪深調査を行い,融雪量を推定する 融雪量が名取川の流量にどれだけ寄与するかを推定する. 調査方法. かつては測深棒を用いるか,実際に掘ることで観測していた. GPS による積雪深観測, 積雪分布の作成. 国土数値情報による 名取川流域の標高データ. 融雪量と河川流量への 影響を評価. 調査方法. 何%が河川に?. 地表面標高
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名取川上流域を対象とした 積雪・融雪観測 水環境システム学研究室担当教員 風間総 石原健志 天野文子 宮田俊介 水環境学演習Ⅱ
はじめに 背景 • 積雪・融雪の仕組みを理解することは治水・利水に重要 目的 • 刈田岳(蔵王)において積雪深調査を行い,融雪量を推定する • 融雪量が名取川の流量にどれだけ寄与するかを推定する
調査方法 かつては測深棒を用いるか,実際に掘ることで観測していた GPSによる積雪深観測, 積雪分布の作成 国土数値情報による 名取川流域の標高データ 融雪量と河川流量への 影響を評価
調査方法 何%が河川に? 地表面標高 (既知) 積雪深 ① 積雪深 ②
現地観測 • 観測場所 • 宮城県蔵王町刈田岳 • 観測日時 2010.4.29 2010.5.12 • 観測項目 • 位置・高度・積雪密度 宮城県HPより
積雪密度データ • 刈田岳山頂付近 • すみかわスノーパークすみかわ第二ペアリフト付近 • 計8本の平均⇒積雪密度 0.45g/cm 3 測深棒 神室型スノーサンプラー
積雪深データ • 今回の観測で得た位置・高度情報 • 既知の標高データ(夏季の位置・高度情報) 積雪深データ 観測開始前 1470m 誤データ
積雪深データ • 4/29―Y=0.0036X-3.95 • 5/12― Y=0.0027X-3.33
標高メッシュマップ • 名取川水系の流域の標高データ(国土数値情報より) 3次メッシュ(1km×1km) 蔵王連峰 [km] 国土交通省HPより [m]
積雪深の算出 • 標高―積雪深の線形近似式 • 流域の標高データ 積雪深メッシュ 4/29 5/12 0 [km] [km] [m] [m] 4/29 4/29総積雪量 2.73×10m 5/12総積雪量 0.19×10 m
総融雪水量の算出 1000m 1000m 総融雪水量 2.54×10m 6 4/29積雪深 3 5/12積雪深
河川流量データを用いた融雪水量の算定 調査期間 融雪による流量 名取橋における流量 基底流量 降雨流出流量
河川流量に対する融雪の影響評価 融雪の河川への寄与率 融雪の河川への流出率 融雪による流量 河川流量から算定した融雪量 = = ×100 積雪深から算定した融雪量 ×100 河川流量 = = 90.0% 49.2% 融けた雪の9割が名取川に流れ込んでおり, 調査期間中では平均流量の約半分
結論 • 積雪深から求めた融雪水量の9割が名取川に流出 • 河川流量の約半分が融雪水
考察 : 積雪に影響を与える要因について • 標高 • 尾根 • ・風により積雪が移動する • 植生 • ・樹冠により降雪が遮られる • ・風の影響を受けにくい • 斜面の方位・傾斜 etc… これらを考慮することで, より正確に積雪・融雪評価を行えるのではないか
夏期 (既存データ) 補足 位置・高度情報 (地点A,1502m) 位置・高度情報 (地点A,1501.8m) 積雪期 (観測データ) 計測 (1.8m) 計測 (1.8m) 位置・標高・積雪深 (地点A,1500m,0.2m) 位置・標高 (地点A,1500m) 既知の位置・標高 (地点A,1500m)