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アンケート. 教員氏名:大西 純一 講義番号: R19143 または X44501 ( 高校生 ) 科目名:基礎細胞学. 腎臓 Kidney. 腎臓も吸収器官である. 濾過してから再吸収 脳・心臓と並び再生しない器官. 濾過 濾紙 大きな粒子を除く 限外濾過 コロジオン(ニトロセルロース)膜その他=粒子・高分子( 1-100 nm 以上)を完全に除く、水・溶質は透過する=生体膜!! 逆浸透膜 純水作成 水のみ透過する≒脂質のみの膜. 腎臓.
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アンケート 教員氏名:大西 純一 講義番号:R19143 または X44501 (高校生) 科目名:基礎細胞学
腎臓 Kidney 腎臓も吸収器官である 濾過してから再吸収 脳・心臓と並び再生しない器官
濾過 濾紙 大きな粒子を除く • 限外濾過 コロジオン(ニトロセルロース)膜その他=粒子・高分子(1-100 nm以上)を完全に除く、水・溶質は透過する=生体膜!! • 逆浸透膜 純水作成 水のみ透過する≒脂質のみの膜
腎臓 心拍出量は 約5 L/min。そのうち腎血流量は 1.25 L/min(1/4は腎に) 老廃物の排出・糖・アミノ酸の再吸収→尿 体液の恒常性維持pH調節 重炭酸イオンの再吸収 電解質調節 内分泌(レニン[血圧調節],エリスロポエチン[血球新生]) インスリン分解
原尿 分子量6万以下の分子は濾過 血管内皮の孔,Basement membrane, 足細胞の間の隙間-diaphramを通り抜ける 1日180 L 100-150 mL/minにも(腎血流500-700 mL血漿/minの1/4) 99%は再吸収
血管の様子 草思社「成人病のすべて」
kidney ureter urinary bladder urethra Human Urinary System 中胚葉 - 内胚葉 尿道の一部は外胚葉 尿管 膀胱 尿道
ボウマン嚢/糸球体 足細胞 血管内皮ボウマン嚢/糸球体 足細胞 血管内皮 Physiology, Vol. 20, No. 2, 96-101, April 2005
太矢印:染色体凝縮 ✽印の細胞は脱落しつつあるように見える 細矢印:残った接着部位 血管壁の穴は細胞死でできる
A1: 褐色部,2-6: オレンジのスポットが細胞死のマーカーを示す 培養細胞:対照とUV照射で細胞死を誘導した細胞
Podocyte=足細胞が血管を取り巻く様子 Phys. Rev. 83: 1, 2003
Podocyte足細胞 血管内皮細胞 Department of Cellular and Molecular Medicine UCSD School of Medicine
J. Clin. Invest.116:2090-2093 (2006). Lamina rara interna, lamina densa and lamina rara externa. Foot processes (fp, short arrow), and larger (10-nm) fibrils (long arrows) are located between the endothelium and GBM. The epithelial (Ep) filtration slits (FS) are also cut in grazing section.
★:slit membrane Phys. Rev. 83: 1, 2003
赤:Actin fiber,緑:Microtubule 白と黄色の二つの足細胞を示す 上から 横から 断面 青の分子がAFとMTをつなぐ Phys. Rev. 83: 1, 2003
Ig: 免疫グロブリンドメイン,FN-III: フィブロネクチンドメイン.いずれも接着作用? 50 nm 医学の歩み206: 579,2003
外界と血管が接している J. Clin. Invest. 2004 114: 1412-1414
スリット-信号伝達の機能もある J Am Soc Nephrol 16: 1195-1204, 2005
Department of Cellular and Molecular Medicine UCSD School of Medicine
J. Clin. Invest.116:2090-2093 (2006). 細胞外マトリックスが作る膜 (Basement Membrane)も透過性に重要 成分のひとつLaminin Bの遺伝子を破壊すると,アルブミンやフェリチンなどのタンパク質を通しやすくなる.やがて,右端のように足細胞の構造も変化.
太矢印:染色体凝縮 ✽印の細胞は脱落しつつあるように見える 細矢印:残った接着部位 培養細胞 血管壁の穴は細胞死でできる J Am Soc Nephrol 14:1349, 2003
A1: 褐色部,2-6: オレンジのスポットが細胞死のマーカーを示す 培養細胞:対照とUV照射で細胞死を誘導した細胞
腎臓の細胞は過酷な環境変化に耐える • 浸透圧変化(主にNaCl) • 酸素欠乏,活性酸素 • 高濃度の尿素(600 mM!!にも達する) • Na+排出:Na+,K+-ATPase Betaine, myo-Inositol, Sorbitol, Glycerophosphorylcholineなどを適合溶質として合成・蓄積・排出 熱ショック蛋白質
原尿 分子量6万以下の分子は濾過 血管内皮の孔,Basement membrane, 足細胞の間の隙間-diaphramを通り抜ける 1日180 L 100-150 mL/minにも(腎血流500-700 mL血漿/minの1/4) 99%は再吸収
尿細管上皮(近位尿細管)腸管上皮と同様 黒い点は,免疫的に検出された水チャネル 新潟大医学部アクアポリン
多くの栄養素は近位細尿管で再吸収 東薬大宮川先生「生理学」
NaClと水の循環 水の再吸収で原尿の浸透圧上昇 これに応じて,髄質の間質液も血液も,その浸透圧を300mOsmから1200-1400mOsmに上昇させる(主にNaClで) 遠位細尿管ではNaClの再吸収→浸透圧低下(ここでは水透過性低い) 集合管後半で尿素・尿酸再吸収→浸透圧調整に使用?
鳥などはわざわざ尿酸として排出霊長類はUricaseを失った(Vit. C合成系も) Uricase アラントイン さらに尿素に変換
腎臓での尿素の再吸収だけとっても,多数の輸送体 ここには5種腎臓での尿素の再吸収だけとっても,多数の輸送体 ここには5種 DVR descending vasa recta, AVR ascending vasa recta, tdl-s descending thin limb of short loop, tdl-l descending thin limb of long loop, tal ascending thin limb, TAL thick ascending limb, CD collecting duct, IMCD inner medullary collecting duct)
尿酸の分泌と再吸収 再吸収 分泌 Nephrology Frontier 2:22,2003
血中濃度 尿酸の排出・利用尿酸は痛風の原因になることもあるが,腎臓で機能を果たしているらしい.(全身でも抗酸化剤として働く.200−500 µM [ヴィタミンCの50 µM])ウサギ・ブタは尿酸を積極的に排出ヒト・イヌ・ラットは再吸収優位
尿酸 溶解度が低いので痛風の原因になる(針状結晶) 活性酸素ラジカルのスキャベンジャーとして良い面もある これに有効 Superoxide anion 一酸化窒素 Peroxinitrite 諸悪の元凶 比較的安定,局所ホルモン 反応性高く危険 として血管拡張(バイアグラ!) -O-O-H -O-O- 過酸化物 ヒドロキシラジカル
水分子のみを通す仕組み2つのhalf a-helex dipoleの正電荷が水の酸素原子を固定し,直接的にはN76, N192側鎖のアミド基が水に配位する 通過中の状態 配位した状態(上下向きの水素 結合が切れる) Trends in Biochemical Sciences26: 77, 2001
Pair of half-helices forming selectivity filter +carbonyl oxygen selectivity filter α-ヘリックスのN端は+(青)、C端は-(赤)に帯電しており、全体としてdipole電気双極子として働く
尿量の調節 集合管脳下垂体からのADH(antidiuretic hormon:バゾプレッシン)が作用すると集合管の壁に水チャネルが挿入され、浸透圧によって水が再吸収されて、浸透圧の高い尿が少量だけ排泄される。脳の視床下部には血液浸透圧のセンサーがあり、血液浸透圧が上昇すると下垂体後葉からADHを分泌させる
他の物質との共輸送で:近位尿細管 その他アミノ酸 以下3枚:http://hobab.fc2web.com/sub4-Na.htm