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入江洋志 高橋幸弓 元田宇亮. ヘッジファンドにレバレッジ規制を導入すべきか - 肯定派 -. 我々は、. ①そもそものヘッジファンドのレバレッジ比率が高い. ②ヘッジファンド自身のリスク管理では不十分. ③ 資産規模の小さい FX でもレバレッジ規制が課されている ので 、規模の大きいヘッジファンドにもレバレッジ規制を課すべき. 以上の3点から、ヘッジファンドにレバレッジ規制を導入すべきであると主張する!!!. ①そもそものヘッジファンドのレバレッジ比率が高い. 規制が必要!!. 2007 年 レバレッジ比率: 60 倍 自己資本比率: 1.67 倍.
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入江洋志 高橋幸弓 元田宇亮 ヘッジファンドにレバレッジ規制を導入すべきか-肯定派-
我々は、 ①そもそものヘッジファンドのレバレッジ比率が高い ②ヘッジファンド自身のリスク管理では不十分 ③資産規模の小さいFXでもレバレッジ規制が課されているので、規模の大きいヘッジファンドにもレバレッジ規制を課すべき 以上の3点から、ヘッジファンドにレバレッジ規制を導入すべきであると主張する!!!
①そもそものヘッジファンドのレバレッジ比率が高い①そもそものヘッジファンドのレバレッジ比率が高い
規制が必要!! 2007年 レバレッジ比率:60倍 自己資本比率:1.67倍 レバレッジ比率が高い! 回復の兆し =今後、市場が回復する可能性
さらに 今回の金融危機でヘッジファンドはハイレバレッジを効かせていた。 今回の金融危機において、損失を被ったヘッジファンドの投資家からの解約請求が相次ぎ、解約に応じるために大量のポジションの解消を行った。 金融市場の安定化のためにも、ヘッジファンドの自己資本を強化することが必要。 株価や原油の一層の下落!! よってレバレッジ規制を導入すべき!!!
②ヘッジファンド自身のリスク管理では不十分②ヘッジファンド自身のリスク管理では不十分 しかし、過去の事例を見てみるとヘッジファンドのリスク管理は適切になされたとはいえない!!! リスク管理は投資家がヘッジファンドを評価するにあたっても上位項目!!
LTCM危機 リスク管理が不十分!! ノーベル経済学賞受賞者2人をスタッフとして、高度な金融技術を駆使して、高い収益率を記録していた有名な米国のヘッジファンド。設立当初は債券アービトラージ戦略で収益を上げていたが、収益性の低下から、その他の戦略も手掛けるようになったほか、レバレッジを引き上げて大規模なポジションを造成。1998 年8月、ロシア財政問題の顕現化を契機とする信用リスク懸念から起こった「質への逃避」による流動性の低下により、ポジションを手仕舞う過程で多額の損失を被った。 2006年9月には米国系ヘッジファンドであるアマランス・アドバイザーズ(Amaranth Advisors,総資産95億ドル)が天然ガス価格の急落で約60億ドルの巨額の損失を出し,事実上破綻。リスクの大きな天然ガス取引への過度の依存と,それを防ぐはずのチェック機能が働いていなかったとされる。 アマランス・アドバイザーズの巨額損失 金融危機 ヘッジファンドハイリスク・ハイリターンな部分に投資していた。 →リスク管理の甘さにより、市場の急変に対応できなかった。 ヘッジファンドが投資したCDOの約8割が損失!!
ミスリーディングな情報を投資家に与え、期待効用を最大化する投資家に信頼区間外における損失がより大きくなるポジションをとるインセンティブを与える!!ミスリーディングな情報を投資家に与え、期待効用を最大化する投資家に信頼区間外における損失がより大きくなるポジションをとるインセンティブを与える!! ヘッジファンドがリスク管理手法として用いているのは以下の方法 保有資産の下方リスクを評価するリスク管理手法。時価会計への移行に伴い、企業、特に金融機関の保有資産リスクを評価するために考案された。金融資産を一定期間保有する場合、特定の保有期間内に、特定の確率の範囲内で評価される期待最大損失額を見積もることが可能。資産構成の見直しや損失に対して自己資本の増強の必要性がわかる。 VaRのリスク指標としての妥当性に関しては、以下の問題点がある。 ①VaRが信頼区間外のリスク(テイルリスク)を捉えられないこと ②VaRが劣加法性を満たさないこと VaR(バリューアットリスク) 期待ショートフォール
ヘッジファンド自身でのリスク管理には限界がある。投資家保護の観点からもリスク管理を徹底するために、ヘッジファンド自身のリスク管理に加え、レバレッジ規制をかけるべき!!!!ヘッジファンド自身でのリスク管理には限界がある。投資家保護の観点からもリスク管理を徹底するために、ヘッジファンド自身のリスク管理に加え、レバレッジ規制をかけるべき!!!! 妥当性に欠け、現在のリスク管理手法では不十分であると言える!! ヘッジファンドがリスク管理手法として用いているのは以下の方法 VaRの問題を解決する新たなリスク管理手法。信頼区間外のリスクも織り込むことができるため、投資家にミスリーディングな情報を与える可能性が低く、概念上VaRに比べて優れたリスク指標。 期待ショートフォールを実務に応用するには、推計値の安定性確保やバックテスティング手法の確立といった課題がある。 また、期待ショートフォールは主観的になりがちである。(VaRは客観的) VaR(バリューアットリスク) 期待ショートフォール
③資産規模の小さいFXでもレバレッジ規制が課されているので、規模の大きいヘッジファンドにもレバレッジ規制を課すべき③資産規模の小さいFXでもレバレッジ規制が課されているので、規模の大きいヘッジファンドにもレバレッジ規制を課すべき 店頭取引・取引所取引共通の規制として、取引の額(想定元本)の4%以上の証拠金の預託を受けずに業者等が顧客にFX取引を行わせることが禁止されることとなった。つまり、レバレッジが25倍に規制されることとなった。 FXとは 通貨ごとに定められた保証金(または証拠金)を証券会社等に預託しておこなう通貨の売買取引のことをいう。売買の際は、証拠金にレバレッジをかけて取引できるため、FX取引で保有するポジションに有利に為替相場が変動すると、レバレッジ効果により大きく収益をあげることができる。一方、不利に相場が変動すると大きく損失を被る可能性もある。 FXとヘッジファンドは高いレバレッジをかけられる点で類似している。
図2 FXの資産規模 図3 日本のヘッジファンドの資産規模 2009年3月期の市場規模は5951億円 2005年度の市場規模は約3兆円 資産規模が小さいFXでも投資家保護の観点から、レバレッジ規制がかけられている。ヘッジファンドも高レバレッジのヘッジファンドが存在することからレバレッジ規制をかけるべき!!
我々は、 ①そもそものヘッジファンドのレバレッジ比率が高い ②ヘッジファンド自身のリスク管理では不十分 ③資産規模の小さいFXでもレバレッジ規制が課されているので、規模の大きいヘッジファンドにもレバレッジ規制を課すべき 以上の3点から、ヘッジファンドにレバレッジ規制を導入すべきであると主張する!!!