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日本経済入門 日本と東アジアの成長と貿易

日本経済入門 日本と東アジアの成長と貿易. アジア研究所 小山直則. 今日学ぶこと. 第 7 章 生産と費用 既存企業と優位性と参入障壁. M.Porter の 5 つの競争要因. 新規参入. 製品の差別化の程度が 低いと買い手の価格交渉力 が強くなる ( 日用品など ). 競争優位 ( 参入障壁 ). 競合 ( 既存企業の ライバル関係 ). 売り手. 買い手. 技術力や特許 などによって 寡占化している 場合は売り手が 価格支配力をもつ。. 互換性が低く、乗換費用 が安い場合、代替品に 乗り換えられる。. 代替品.

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Presentation Transcript


  1. 日本経済入門日本と東アジアの成長と貿易 アジア研究所 小山直則

  2. 今日学ぶこと 第7章 生産と費用 既存企業と優位性と参入障壁

  3. M.Porterの5つの競争要因 新規参入 製品の差別化の程度が 低いと買い手の価格交渉力 が強くなる(日用品など) 競争優位(参入障壁) 競合(既存企業の ライバル関係) 売り手 買い手 技術力や特許 などによって 寡占化している 場合は売り手が 価格支配力をもつ。 互換性が低く、乗換費用 が安い場合、代替品に 乗り換えられる。 代替品

  4. M.Porterの5つの競争要因 • 新規参入 ⇒新規参入企業である中国のHaier(ハイアール)が日本の家電産業(既存企業)を追い越していまや世界一となっている。 (2) 売り手 ⇒インテル(CPU)やMicrosoft社はPCメーカーに対して売り手である。 ⇒これらへの費用が高くなるとPCメーカーの収益が圧迫される。

  5. M.Porterの5つの競争要因 (3) 買い手 ⇒家電メーカーと買い手の間には、流通構造がある。 ⇒松下電器はナショナルショップのネットワークを用いて自社製品を流通させていたが、 ⇒現在はヨドバシカメラやヤマダ電機などの大型量販店に流通構造が変化している。 ⇒流通構造は買い手の消費行動に影響を与える。

  6. M.Porterの5つの競争要因 (3) 買い手 ⇒小売業者と顧客の間には情報の非対称性がある(顧客情報)。 ⇒セブンイレブンは情報システムによって商品情報を把握している。 ⇒具体的に誰がいつ何を買ったかという顧客情報まで正確に把握できない。 ⇒しかし、顧客がインターネットを用いて商品を購入した場合やコンビニのカード決済機能を用いた場合は、顧客情報を蓄積させることができる。

  7. (3) 買い手 問題 日本マクドナルドは24時間の宅配サービスを始めました。このサービスを開始した背景やビジネス効果を説明してください。 ●背景⇒新規の顧客開拓 ①高齢者 ②子持ちの主婦層 などへの宅配サービス ●ビジネス効果 ①インターネットとの補完性の利用 ②顧客情報の蓄積 ③注文生産による費用削減、食品の安全性拡大 M.Porterの5つの競争要因

  8. (4) 代替品 ⇒マクドナルド店舗がインターネット注文、宅配サービスを行うと ⇒インターネット市場の拡大とともに店舗の売り上げも拡大するという補完性によって利益を得ることができる。 M.Porterの5つの競争要因 インターネット市場の拡大 インターネット 注文 補完関係 店舗の利益拡大 従来の店舗

  9. (4) 代替品 ⇒従来の店舗型書店は、インターネット型の書店(Amazon)などに顧客を奪われる。 ⇒したがって、インターネット型書店の経営も行い店舗との補完性を用いて事業を拡大する必要がある。 例. 淳久堂書店 M.Porterの5つの競争要因 ネットで注文して書店で受け取る。 インターネット 型書店 代替関係⇒補完関係 従来の書店 (店舗型)

  10. (4) 補完性を用いたビジネス ⇒インターネットの利用拡大にあわせてコンビニ店舗の利用度も増やそうという考え方が補完性である。 ⇒インタネットで注文した商品を店舗で受け取るとコンビニ自体も儲かるというシナジー効果が生まれる。 M.Porterの5つの競争要因 インターネット 情報 ネットで注文して店舗で受け取る。 補完関係 コンビニ店舗

  11. ●既存企業の優位性 ⇒参入障壁の高さは、既存企業の優位性(Incumbency Advantage)を表す。 ⇒参入障壁が低いと収益(PIE)を他社に奪われる。 ⇒消費者余剰=業界の潜在的収益力(PIE: Potential Industry Earnings) 既存企業の優位性と新規参入 需要曲線 消費者余剰 企業の限界費用

  12. ●業界の潜在的収益力(PIE: Potential Industry Earnings) ⇒PIEの拡大要因 ①売り手の費用削減 ②代替財の価格上昇 ③補完財の価格下落 ④人口増加 ⑤所得の増加 既存企業の優位性と新規参入 需要曲線 消費者余剰 企業の限界費用

  13. 既存企業の優位性と新規参入 ●参入障壁(既存企業の優位性)の例 • 規模の経済性 • 累積投資の優位性(学習効果、イノベーションの優位性) • ネットワーク外部性 • 乗り換え費用(Switching Cost) • ブランド

  14. ●規模の経済性(Economies of Scale) ⇒生産量が増えるほど(少なくともある範囲で)平均費用が低減する効果を規模の経済性という。 (1) 規模の経済性 平均費用 小さな機械よりも 大きな機械で大量 生産すると、平均 費用が安くなる。 500トン 1500トン 生産量

  15. ●新規参入 ⇒既存企業の市場に新規参入するためには、 ⇒参入後の価格の下落を考慮に入れて、営業利益で固定費用をまかなえなければならない。 ⇒参入に巨大な初期投資(固定費用)が必要な場合、規模の経済性が参入障壁となる。 ●利潤 =価格×生産量ー可変費用ー固定費 ⇒利潤<0ならば、 固定費>価格×生産量ー可変費用 *営業利益 =価格×生産量ー可変費用 (1) 規模の経済性

  16. (2) 累積投資の優位性 ●累積投資の優位性(Cumulative Investment) ⇒例 • 学習経済(Learning Economy or Learning by Doing) • イノベーションの優位性

  17. (2) 累積投資の優位性 ●累積投資の優位性 • 学習経済(Learning Economy or Learning by Doing) ①個人レベルの学習 同じ作業の繰り返しによって作業効率が上昇する。 ②企業レベルの学習 生産工程や組織を経験によって定期的に調整(Coordination)すれば、組織的に効率性が高まる。 ⇒学習経済では累積生産によって平均費用が低下し、新規参入に対する障壁となる。

  18. (2) 累積投資の優位性 ●累積投資の優位性 (2) イノベーションの優位性 ⇒研究開発の蓄積は、既存企業のイノベーションの確率を高める。 ⇒既存企業は政府の研究開発支援によって研究開発の蓄積を高められる。 ⇒しかし、研究開発の蓄積が少ない新規企業は既存企業とのイノベーション競争に遅れるため、既存企業の累積投資は参入障壁となる。

  19. (3) ネットワーク外部性 ●ネットワーク外部性と参入障壁 ⇒同じブランドを利用する消費者が増加すると、製品への価値が高まるような効果をネットワーク外部性という。 ⇒例. 携帯電話 携帯電話を所有する人が多いほど利用者の製品への価値が増大する。 ⇒既存企業はネットワーク(電話網)を所有し、新規企業が保有できない場合、ネットワーク外部性は参入障壁となる。

  20. ●剃刀と剃刀の刃のような補完財や現在利用している財の間に互換性が高い場合は乗り換え費用が発生する。●剃刀と剃刀の刃のような補完財や現在利用している財の間に互換性が高い場合は乗り換え費用が発生する。 ⇒例. 既存企業のプリンターには同社のトナーしか利用できない場合(補完財、互換性が高い)、新規企業製品への乗り換えには費用が掛かるため新規企業は参入しにくくなる。 *補完財 剃刀と剃刀の刃、プリンターとトナー ⇒例. ソフトウェアのアップロードと新規ソフトの購入 既存製品を使う場合は、無料でアップロードできるが、新ソフト購入には費用が掛かるため新規企業は参入しにくくなる。 (4) 乗り換え費用(Switching Cost)

  21. (1) 規模の経済性 ●総費用 ⇒総費用TC=可変費用VC+固定費用FC ⇒例. 固定費用 広告費、製品開発費用 ⇒例. 可変費用 顧客の注文処理費用

  22. ●可変費用(VC) ⇒単純化のため、 VC=定数c×生産量X と考える。 ⇒例. 生産量が100個、定数が10円ならば、 可変費用は10円×100個=1,000円となる。 ⇒図の青い領域 (1) 規模の経済性 c 可変費用 100個 生産量

  23. ●総費用(TC) ⇒各生産量に対する可変費用に固定費用を上乗せすれば、 ⇒総費用は青い四角形と緑の四角形の面積の合計となる。 (1) 規模の経済性 固定費用 c 可変費用 100個 生産量

  24. ●平均費用(AC) ⇒平均費用   =総費用/生産量 AC=(VC+FC)/X =c+FC/X ⇒図 生産量が多くなるにつれて、固定費用が分散されて平均費用が小さくなっていく。 (1) 規模の経済性 平均固定費用 この高さが平均費用 平均可変費用 固定費用 c 可変費用 生産量 100個 200個

  25. ●平均費用(AC) ⇒平均費用   =総費用/生産量 =(c×X+FC)/X =c+FC/X ⇒平均費用 =定数+平均固定費用 ⇒生産量が拡大すると平均固定費用が小さくなるので、平均費用が低下する。 (1) 規模の経済性 平均固定費用 この高さが平均費用 平均可変費用 固定費用 c 可変費用 生産量 100個 200個

  26. ●平均費用(AC) ⇒平均費用  =定数+平均固定費用 ⇒生産量が100個から200個に拡大すると平均固定費用が小さくなるので、平均費用が低下する。 ⇒規模の経済性による固定費の分散。 (1) 規模の経済性 平均費用曲線 平均固定費用 この高さが平均費用 平均可変費用 c 固定費用 可変費用 生産量 100個 200個

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