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第 10 回 炎症、免疫、アレルギーの栄養

第 10 回 炎症、免疫、アレルギーの栄養. 炎症の4主徴 ①疼痛(カリウム等) ②発赤(血管拡張)③腫脹(滲出) ④発熱(代謝亢進)⑤(機能障害). 炎症の生化学的変化. 香川靖雄ほか . コア人体の分子生物学 , 丸善 , 1997, 222p. 改変. 生体の感染の最初の防衛ラインは皮膚と粘膜.

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第 10 回 炎症、免疫、アレルギーの栄養

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Presentation Transcript


  1. 第10回 炎症、免疫、アレルギーの栄養

  2. 炎症の4主徴 ①疼痛(カリウム等) ②発赤(血管拡張)③腫脹(滲出) ④発熱(代謝亢進)⑤(機能障害) 炎症の生化学的変化 香川靖雄ほか. コア人体の分子生物学, 丸善, 1997, 222p.改変

  3. 生体の感染の最初の防衛ラインは皮膚と粘膜  身体には、まず第一次防衛ラインとして皮膚と粘膜があります。皮膚の表面は適度な酸性に保たれ、また、口、喉、鼻、気管、肺、腸、性器などの器官では粘膜により、細菌やウィルスの進入を防いでいます。目などの粘膜から出るリゾチームという酵素は細菌の細胞壁を溶かして守ります。また粘膜からは粘液を分泌して外敵を洗い流しています。  そして、この第一次防衛ラインを突破された時に活躍してくれるのが、免疫系と呼ばれるものです。この免疫系が、進入してきた細菌やウィルスから私達の身体を守ってくれます。

  4. 免疫系とは免疫を行うための統一組織 免疫系は、扁桃、胸腺、全身に分布するリンパ節、骨髄、循環する白血球やリ  ンパ球など、脾臓、虫垂、腸管壁のリンパ組織から成る。   免疫系とは、単純にいえば、リンパ球、単球、好酸球、好中球 (いずれも白血球に属します) のこと。 免疫で活躍する主な細胞: 好中球  :ブドウ球菌などの化膿菌を食べて殺菌。    好酸球 :アレルギー反応を終わらせる作用を持つ。 マクロファージ:単球に由来する、食作用の旺盛な大型 細胞。 リンパ球: BとTの2種がある  ① B細胞:抗体を作る働きをします。  ② T細胞:未熟なリンパ球が胸腺に入り、「教育」を受けた細胞。      。     キラーT細胞  :ウイルスの感染を受けた細胞、腫瘍細胞を破壊。    ヘルパーT細胞 :キラーT細胞やB細胞が機能を援助。  ③免疫機能の役目から、Th1, Th2, NK, サプレッサーTなどのリンパ球がある。

  5. 免疫系の実体:扁桃、胸腺、全身リンパ節、全身を循環する白血球、骨髄、脾臓、虫垂、腸管リンパ節免疫系の実体:扁桃、胸腺、全身リンパ節、全身を循環する白血球、骨髄、脾臓、虫垂、腸管リンパ節 出版社許諾が得られない為、表示できません。 香川靖雄ほか. ナースのための生化学・栄養学. 改訂4版, 南山堂, 2006, 133p.改変

  6. 血液像丸い赤血球の中に矢印の様な多種類の白血球がある。単球はマクロファージになる。血液像丸い赤血球の中に矢印の様な多種類の白血球がある。単球はマクロファージになる。 好酸球 多核白血球 単球 リンパ球 好塩基球

  7. リンパ球の種類 • B細胞:抗体を産生 • T細胞:キラーT細胞とヘルパーT細胞 • Th1細胞 :キラーT細胞、NK細胞、マクロファージなどを活性化 。 • Th2細胞 :B細胞を活性化して、抗体産生を促進。    • サプレッサーT細胞 :免疫を抑え、攻撃を止める                   指令を出す。     • NK細胞:キラーT細胞と同様に、ウイルスに感染した細胞や腫瘍細胞を破壊。                 キラーT細胞と異なる点は、先天的にこの性質を備えていることで免疫の主役。

  8. リンパ球の分化とB細胞、T細胞による免疫応答リンパ球の分化とB細胞、T細胞による免疫応答 香川靖雄ほか. コア人体の分子生物学, 丸善, 1997, 225p.

  9. 抗体=免疫グロブリンの種類、構造、機能 IgM は、免疫反応の最初に出現する抗体である。 IgGは次に現われる

  10. 抗体の構造:Y字型、先端で抗原を結合 抗原結合部位 Cと書かれた部分は共通構造 Vと書かれた先端は抗原毎に特異的に異なった構造で、一つの抗体は一つの定まった抗原としか結合しない。 HはH鎖(大きなペプチド) LはL鎖(小さなペプチド) 「蛋白質立体構造データベース」.Available from <http://pdbj.protein.osaka-u.ac.jp/> (accessed 2007-11-06)

  11. 特定抗原と反応する抗体を作るB細胞(図のB2)のみが増殖して抗体を増産する。クローン(一つの細胞の子孫細胞)の選択説特定抗原と反応する抗体を作るB細胞(図のB2)のみが増殖して抗体を増産する。クローン(一つの細胞の子孫細胞)の選択説

  12. 免疫には2種ある。 体液性免疫は抗体で 細胞性免疫はT細胞で病原体を破壊する。

  13. 出版社許諾が得られない為、表示できません。出版社許諾が得られない為、表示できません。 香川靖雄ほか. 図説医化学.     改訂4版, 南山堂, 2001, 250p.改変

  14. リンパ球のT細胞とB細胞への分化

  15. 免疫系の異常:機能低下と活動亢進 • 免疫系の異常は大きく2つに分かれます。   • 1つは免疫機能の低下であり、低下すると感染症やガンになりやすくなります。   • 他は活動亢進で、免疫が働き過ぎるとアレルギー (花粉症など) や自己免疫疾患 (リウマチなど) になりやすくなる。

  16. 過敏症(アレルギー)の諸型(Ⅰ~Ⅳ)、V型は自己免疫過敏症(アレルギー)の諸型(Ⅰ~Ⅳ)、V型は自己免疫 出版社許諾が得られない為、表示できません。 香川靖雄ほか. 図説医化学.  改訂4版, 南山堂, 2001, 402p.

  17. アレルギー反応の症状は全身の多くの臓器に現れるアレルギー反応の症状は全身の多くの臓器に現れる

  18. I型:アナフィラキシー型

  19. 放射線によるリンパ球の破壊とリンパ球による免疫応答回復放射線によるリンパ球の破壊とリンパ球による免疫応答回復 出版社許諾が得られない為、表示できません。 香川靖雄ほか. 図説医化学.  改訂4版, 南山堂, 2001, 403p.

  20. 喘息児童数は10年で倍増(文科省 学校保健統計2006年)喘息児童数は10年で倍増(文科省 学校保健統計2006年) 全国の幼稚園と小中高校の健康診断結果から抽出した約336万人のデータを基に実施した。   喘息は幼稚園で10年前の2・4倍 幼稚園2・4%(1996年1・0%) 小学校3・8%(同1・6%) 中学校3・0%(同1・5%) 高校1・7%(同0・8%)。 年齢では6歳が4・2%と最も高く、以降は低下している。  アトピー性皮膚炎は、厚生労働省研究班が02年に実施した調査で1歳半の10人に1人がかかっているなど深刻化。今回から医師の所見があったものを集計。  幼稚園で3・8%、小学校3・6%。中学校2・8%、高校2・2%。

  21. 衛生説:除菌グッズは短期には安全、長期にはアレルギーの原因衛生説:除菌グッズは短期には安全、長期にはアレルギーの原因 寄生虫を感染させて予防しようと真剣に検討されている。

  22. 2004年の主題:未来の食品 トレンド &イノベーション部門 POSIFood=point of sale individualized food=  売場でテーラーメイドする食品 栄養科学と加工販売システム 個人の栄養、嗜好、美容、人生目標

  23. 食物アレルギー用のテーラーメイド・フードゆめみのり開発食物アレルギー用のテーラーメイド・フードゆめみのり開発 アレルギーは個人対応 βラクトグロブリン牛乳、小麦、卵などでも研究が成功している。 アレルゲンのαサブユニット、GlymBd28Kの遺伝子変更による除去とGlymBd30Kの還元剤無しの除去法 香川靖雄, 「暮らしの中の栄養遺伝子学」, 『栄養と料理』, 72(4), 2006.4 p.166-8

  24. 大豆蛋白質の欠点、低含硫アミノ酸を新品種で解決牛乳、卵アレルギーの代替テーラーメードフードの実現大豆蛋白質の欠点、低含硫アミノ酸を新品種で解決牛乳、卵アレルギーの代替テーラーメードフードの実現 香川靖雄, 「暮らしの中の栄養遺伝子学」, 『栄養と料理』, 72(4), 2006.4 p.166-8

  25. アレルギー対応の代替食品

  26. 不対電子 活性酸素とは反応し易い酸素の化合物です。活性酸素による人体の損傷を防ぐ抗酸化食品には赤ワインのポリフェノールやお茶のカテキン、ビタミンCやビタミンEがあります。 酸素 酸素 スーパーオキシドアニオン 不対電子 酸素 水素 ヒドロキシラジカル 電子 水素 酸素 酸素 水素 不対電子 過酸化水素 原子核 原子核 酸素 酸素 フリーラジカルは他の物質と反応しやすい。 原子核 一重項酵素

  27. 活性酸素 炎症反応 心筋梗塞 運動 適切な栄養 肥満した脂肪組織に単球が進入しマクロファージで炎症 葉酸不足→高ホモシステイン血*

  28. 活性酸素 活性酸素は8ーOHdGだけでなく酸化LDLも形成

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