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平成2 3年度 ハートサポート研修会. いじめ ・ 不登校 ・問題行動等の現状と課題及び今後の取組について. 菊池教育事務所 指導主事 澤田 みほ. 1 いじめの現状. 本県のいじめの現状と取組. 「 熊本県公立学校いじめアンケート」について . 目的 ・いじめの実態をより正確に把握し、適切な対応を早急 に実施し、いじめを解消 ・いじめの早期発見・対応・解消に向けた校内体制整備 特徴 ・公立小、中学校及び県立学校のすべての児童生徒に、 無記名で実施 ・長期欠席者等に対しても、家庭訪問や郵送、後日別室 での実施などの努力を指導.
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平成23年度 ハートサポート研修会 いじめ ・ 不登校 ・問題行動等の現状と課題及び今後の取組について 菊池教育事務所 指導主事 澤田 みほ
1 いじめの現状 本県のいじめの現状と取組 • 「熊本県公立学校いじめアンケート」について • 目的 • ・いじめの実態をより正確に把握し、適切な対応を早急 • に実施し、いじめを解消 • ・いじめの早期発見・対応・解消に向けた校内体制整備 • 特徴 • ・公立小、中学校及び県立学校のすべての児童生徒に、 • 無記名で実施 • ・長期欠席者等に対しても、家庭訪問や郵送、後日別室 • での実施などの努力を指導
いじめの実態 平成22年度熊本県いじめアンケートの集計結果よりいじめの実態 平成22年度熊本県いじめアンケートの集計結果より 2,485人 13,260人 • Q1 今の学年になっていじめられたことがある • 小学生13.1% 中学生4.8% • Q2 今も続いていますか • 小学生 29.7% 中学生37.3% • Q3 どんないじめを受けましたか • 冷やかし、からかい、いいがかり、脅し • 仲間はずれにする、無視する、殴る、蹴る 実施者数 小学校101,061人 中学校51,313人
「今の学年になっていじめられた」と回答した児童生徒の割合(県全体)「今の学年になっていじめられた」と回答した児童生徒の割合(県全体)
「今の学年になっていじめられた」と 回答した児童生徒の学年別割合(県全体)「今の学年になっていじめられた」と 回答した児童生徒の学年別割合(県全体)
「誰からいじめられましたか」との問いに「同級生」と回答した児童生徒の割合(県全体)「誰からいじめられましたか」との問いに「同級生」と回答した児童生徒の割合(県全体)
いじめられたことを誰かに相談しましたか (県全体)
いじめに関する調査結果より Q4いじめを受けた人は誰に相談しましたか 【複数回答】 1 家族 2 担任 3 友だち・先輩 Q5 相談しない理由は何ですか 小学校 1 先生に相談すると余計にひどくなる 2 親が悲しむ 3 自分の弱いところを見せたくない 中学校 1 先生に相談すると余計にひどくなる 2 自分の力で解決できる(できた)から 3 自分の弱いところを見せたくない
いじめを注意してほしい いじめを解決してほしい 相談にのってほしい 止めるように指導してほしい いじめに早く気付いてほしい 相談にのってほしい いじめられたときどんなことをしてほしいですか 小学校 中学校
アンケート結果から見えてきたもの • 教職員は、「いじめはどこの学校でも、どの児童生徒にも起こり得る」との認識を持ち、児童生徒が発するサインを見逃さないためにも、感性を磨くことが必要 • 多くの児童生徒が、いじめを受けたと感じており、その解消のために早急な取組をチームとして行うことが必要 • いじめられた割合は学年により差があるため、発達段階に応じて、自己有用感をはぐくむ取組を行うことが必要
いじめ対応の手引き p7をご覧ください。 P22 生活アンケート P23 いじめの発見チェックリスト P24 教職員の振り返りチェックリスト P25 子どものサイン発見チェックリスト
いじめ根絶月間の取組から(平成22年度) 市町教育委員会の取組例 ●委員会主催不登校会議の実施 ●委員会主催教育相談の実施 ●「いじめアンケート」を実施し、校長会で報告 各学校での取組例 ●校内人権集会の実施(校長講話等) ●学校便り等で保護者への啓発 ●教育相談の実施 ●日常の取組の強化
専門家の活用 ●スクールソーシャルワーカーの配置(H19~) 精神保健福祉士又は社会福祉士の有資格者を教育事務所に配置 ●いじめ・不登校アドバイザーの配置(H5~) 教職経験者等を相談員として教育事務所に配置 ●スクールカウンセラーの配置(H7~) 臨床心理士等の有資格者を管内5中学校に配置
統計上の「不登校児童生徒数」とは, 「学校基本調査」において, 4月1日から翌年3月31日までに、①~⑥の理由で、30日以上欠席した児童生徒数(病気等を除く)
平成23年度の状況 • 4月報告 • 長期欠席者 小学校 3名 中学校 35名 • 5月報告 • 長期欠席者 小学校 4名 中学校 48名 • 不登校児童生徒 小学校 1名 中学校 17名
不登校児童生徒の割合 平成22年度菊池管内目標 0.84%以下 (100人あたり 0.84人) (不登校児童生徒数 135名以下) 平成23年度菊池管内目標 0.79%以下 (100人あたり0.79人) 不登校児童生徒数130名以下 達成状況 0.88% (100人あたり 0.84人) 不登校児童生徒数 143名
2 “愛の1・2・3”+1運動の確実な実施 2 “愛の1・2・3”+1運動の確実な実施 • 1日欠席→電話連絡 • 2日欠席→家庭訪問 • 3日欠席→校内不登校対策委員会 • 4日欠席→SSWが出席したケース会議 プラス1
ともに手をたずさえて p36 • 1日欠席→電話連絡 • 2日欠席→家庭訪問 • 保護者への対応について配慮したいこと
ともに手をたずさえて p24 • 3日欠席→校内不登校対策委員会 • ・情報は事前に入手 • ・現状と今後の支援の方向性を協議・確認・実行 • ・コーディネーターが果たす役割は大きい
ともに手をたずさえて p26 4日欠席→SSWが出席したケース会議 ○支援方針と対応策の吟味、検討 ○ケース検討会議の留意点 「この子はこういう子だ」と決めつけない
スクールソーシャルワーカーの活動状況 平成23年度・・・2名配置 (松本・津﨑) 日常的な活動として ○本人・家族または、学校関係者や他機関に対して の面接、訪問、電話相談 ○ケース検討会議の開催と参加 ○福祉サービスの紹介 ○他機関との連絡調整 ○研修への参加 年間 1275時間(2名合計)
ともに手をたずさえて p25 • 不登校児童生徒を持つ保護者(親)の会 • 悩みを抱えた保護者が相談に来られることを踏まえて、場の雰囲気が自由に語り合える(情報交換できる)ことができるように配慮が必要です。
個別の指導記録の作成と小中連携を ともに手をたずさえて p28 保護者、教職員、関係機関(SC・SSW等)の関係者の共通理解のために作成を
児童虐待防止と学校 • 児童虐待とは何か • 法律では、保護者がその監護する児童に対して行う、4種の虐待行為を「児童虐待」と定義。 • ① 身体的虐待 • ② 性的虐待 • ③ ネグレクト(保護の怠慢) • ④ 心理的虐待 文部科学省HP 「児童虐待防止と学校」研修教材
教職員のすべきこと 子どもの人権を守るために ●虐待の早期発見等の努力義務 ●虐待に関する通告の義務 ●虐待を受けた子どもの保護・自立支援 のための関係機関との連携・協力 文部科学省HP 「児童虐待防止と学校」研修教材
問題行動とは • 生徒間暴力、対教師暴力、対人暴力、器物破損 • 家出・無断外泊 • 深夜徘徊 • 性非行 • 性被害 • 初発型非行(万引き) • 授業妨害 • 恐喝・脅迫 • 飲酒 • 喫煙 • 薬物乱用 • ネット上のいじめ それぞれの事例について対応のポイント や具体的な対応例が示してあります。
教育的予防 中・長期的対策 ① 心の居場所としての学校、学級づくりの取組 • 児童生徒の自主的活動、体験的活動の計画的な実施 • よりよい人間関係を築くために、自主的な態度を育てる 道徳教育、特別活動の充実を図る校内研の実施等
中・長期的対策 教育的予防 • ② 構成的グループエンカウンター」や • 「アサーショントレーニング」「ピア・サポート」等の取組 • ○心と心のふれあいを深め、自己の成長を図ろうとするグループ体験 • ○互いに心と心を通わせ、所属の欲求満たし、 集団への帰属意識を高める • ○相手を攻撃しない方法で自己主張、自分の意見をのべる方法 小1~中3までの9年間を通した 人間関係づくりプログラムの作成と実施等、 教育的予防となる取組をぜひすすめましょう。
望ましい人間関係づくり • ソーシャル・スキルトレーニング • ピア・サポート • 構成的グループエンカウンター • アサーショントレーニング など • ○小1から中3までを見通して計画的に • 設定し、実践しましよう。
八代第三中学校の取組例 • 人間関係づくりの全体計画 • よりよい人間関係を築くための学習年間計画 • (小学校1年~中学校3年) • 小中連携した人間関係づくりの発達上の特質 熊本県自立支援実践モデル事業
八代第三中学校の研究成果と課題 • ●連携のための時間確保 • ●不登校の原因は複数の要因 • →地域や関係機関との連携の必要性 • ●不登校の原因の一つは学力 • →学力保障の取組
学校の実態を踏まえて • 本研修会の講話及び資料 • + • 各学校の実態 • + • 地域の学校の実態 • 今年度の目標実現に向けた具体的な取組を
最後に 本研修会にご参加いただいたハートサポーターズの皆様が、今後 各学校や持ち場におかれ、生徒指導や支援の中心となってご活躍 いただきますようよろしくお願いいたします。 ありがとうございます。