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物理学(電磁気学). 第1回 電荷とクーロンの法則. 電気とは. イメージング 「電気」という言葉から連想する言葉をできるだけ挙げてみよう 3 人1組 制限時間3分間 一番多く挙げられたチームに得点. 静電気の実験. 用意するもの 細長い風船 マフラーなど乾いた布 セロハンテープ ティッシュペーパー ポリプロピレンのビニールひも. なぜ?. なぜ、ティッシュと風船は互いに引きつけ合ったのか?( 引力 がはたらいたのか?) なぜ、ビニールくらげと風船は互いに反発し合ったのか?( 斥力 がはたらいたのか?). 理由(その1).
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物理学(電磁気学) 第1回電荷とクーロンの法則
電気とは • イメージング • 「電気」という言葉から連想する言葉をできるだけ挙げてみよう • 3人1組 • 制限時間3分間 • 一番多く挙げられたチームに得点
静電気の実験 • 用意するもの • 細長い風船 • マフラーなど乾いた布 • セロハンテープ • ティッシュペーパー • ポリプロピレンのビニールひも
なぜ? • なぜ、ティッシュと風船は互いに引きつけ合ったのか?(引力がはたらいたのか?) • なぜ、ビニールくらげと風船は互いに反発し合ったのか?(斥力がはたらいたのか?)
理由(その1) • マフラーで風船をこすると、風船はマイナスの 静電気を帯びる(マイナスに帯電する) • マフラーでビニールひもをこすると、ビニールひもはマイナスの静電気を帯びる(マイナスに帯電する) • マイナスの静電気の同士は反発しあうので、ビニールくらげと風船は互いに反発しあう
理由(その2) • マフラーで風船をこすると、風船はマイナスに帯電する • マイナスに帯電した風船をティッシュに近づけると、ティッシュはプラスに帯電する • マイナスの静電気とプラスの静電気は互いに 引きあうので、ティッシュと風船は互いに引きあう
ポイント • マイナスの静電気同士(もしくは、プラスの静電気同士)は互いに反発しあう ⇔マイナスの静電気同士(もしくは、プラスの静電気同士)の間には斥力がはたらく • マイナスの静電気とプラスの静電気は互いに引きあう ⇔マイナスの静電気とプラスの静電気の間には引力がはたらく
原子スケールの物理 • 静電気の正体は?? → 原子の大きさレベルのスケールを考える • 原子は、原子核と電子でできている • 原子核はプラスの電荷をもつ • 電子はマイナスの電荷をもつ ※ 電荷をもつ粒子のことを 荷電粒子という
原子スケールの物理 • 原子核は、陽子と中性子でできている • 陽子はプラスの電荷をもつ • 中性子は電気的に中性 → 原子核はプラスの電荷をもつ
電荷の大きさ • 電子と陽子が持つ電荷の大きさ(絶対値)は同じ • 電子1つがもつ電荷の大きさ • e:電気素量、単位:C(クーロン) • 帯電した物質は、eの整数倍の不連続な値の電荷しかもてない • 通常、物質中の陽子と電子の数は同じ → 通常、物質は電気的に中性
静電気の正体 • 静電気の担い手: 電子(マイナスの電荷をもつ) • 通常の状態 ⇔ 電気的に中性な状態 • 電子がたくさんある状態 ⇔マイナスに帯電した状態 • 電子が不足している状態 ⇔プラスに帯電した状態
静電気が起こる理由 • 摩擦 マフラーで風船をこすると、マフラーから風船に電子が移動する • 誘電分極 マイナスに帯電した風船をティッシュに近づけると、ティッシュ分子の電荷に偏りが生じる(風船側がプラス、机側がマイナス)
電子の放出のしやすさ • 電子を放出しやすい • 毛皮 • ガラス • 綿 • 紙 • 絹 • 皮膚 • ゴム • エボナイト • セルロイド • 電子を受け取りやすい
電荷の保存則 • 電子の移動によって、電荷の移動が起こる ↓ • ある電気現象によって個々の物質の電荷が変化しても、その現象に関与した物質全体の電荷の総和は変化しない(電荷の保存則) 例: • 風船中の電子が1つ増える→ 電荷は -1 • マフラー中の電子が1つ減る → 電荷は +1 • 物体全体の電荷の総和は変化しない
荷電粒子の間に働く電気力 • クーロンの法則 荷電粒子の間にはたらく力の大きさ f は: • それぞれの荷電粒子がもつ電荷qの積に比例する • 荷電粒子間の距離rの2乗に反比例する ※ ∝:「比例する」という数学記号
電気力のグラフ • 具体的な数値を代入してグラフを書いてみよう.
荷電粒子の間に働く電気力 • 荷電粒子の間にはたらく力 f の向き: • 電荷が異符号のとき(q1q2<0, fの値も負) • 2つの荷電粒子を結ぶ直線上 • 互いに向き合う方向の力(引力)がはたらく 負の電荷 正の電荷
荷電粒子の間に働く電気力 • 荷電粒子の間にはたらく力 f の向き: • 電荷が同符号のとき(q1q2>0, fの値も正) • 2つの荷電粒子を結ぶ直線上 • 互いに遠ざけ合う方向の力(斥力)がはたらく 負の電荷 負の電荷
荷電粒子の間に働く電気力 • 荷電粒子の間にはたらく力 f の向き: • 2つ以上の荷電粒子から電気力を受ける場合 • 1つ1つの荷電粒子から受ける力のベクトル和 負 負 負
荷電粒子の間に働く電気力 • 比例係数: MKSA単位系の場合 • ε0 :真空中の誘電率 • 物質中での誘電率εはε0 よりも必ず大きい
MKSA単位系 • 長さ : メートル(m) • 質量: キログラム(kg) • 時間: 秒(s) • 電流: アンペア(A) • 電荷の単位: クーロン(C) 1Aの電流が1秒間に運ぶ電荷の量
万有引力の法則との比較 • 万有引力の法則 • f : 万有引力 • m: 質量 • 万有引力定数 • クーロンの法則 • f : 電気力 • q: 電荷 • 真空の誘電率 • ともに r2 に反比例する • 人間が生活するスケールで、電気力は重力のおよそ104倍強い • 電気力は負の値をとるが、重力は正の値しかとらない • (電気力は引力・斥力ともにあるが、重力は引力しかない)
練習問題 • 問題1 水素原子は, 陽子とその周りを半径0.53×10-10[m]の 円運動をしている電子からなる. 陽子と電子間に働く 電気力は引力・斥力のうち、どちらか. またその力の 大きさはいくらか. 有効数字2ケタで求めよ.
練習問題 • 問題1(解答) クーロンの法則より さらに 電子と陽子の電荷の大きさは e であるから を代入すると
練習問題 • 問題2 真空中において、電荷-1をもった小球A, B, および電荷+1をもった小球Cが, AB間, BC間, AC間の距離がともに1[m]となるように置かれている. このとき, 小球Aが受ける電気力の大きさを求めよ. またその方向を図示せよ. B A C
練習問題 • 問題2(解答) B A C 図より