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地震災害と地理情報

地震災害と地理情報. 情報学部情報社会学科 岩崎一孝 http://kiroro.ia.inf.shizuoka.ac.jp/. 講義の概要. 地理情報システムとは 兵庫県南部地震と地理情報システム 地理情報を防災に生かす. 地理情報システムとは. 英語の用語、 Geographic Information System の訳語 。略して Ｇ Ｉ Ｓ. GIS とは. コンピュータ上の地図を共通のプラットフォームとして、地域情報を表示、加工、分析したりするシステムのこと。 （岩崎） 広義には、 地図を代表とする空間的な情報を処理するためのコンピュータシステム

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Presentation Transcript

  1. 地震災害と地理情報 情報学部情報社会学科 岩崎一孝 http://kiroro.ia.inf.shizuoka.ac.jp/

  2. 講義の概要 • 地理情報システムとは • 兵庫県南部地震と地理情報システム • 地理情報を防災に生かす

  3. 地理情報システムとは • 英語の用語、 Geographic Information Systemの訳語。略して Ｇ Ｉ Ｓ

  4. GISとは • コンピュータ上の地図を共通のプラットフォームとして、地域情報を表示、加工、分析したりするシステムのこと。（岩崎） • 広義には、地図を代表とする空間的な情報を処理するためのコンピュータシステム http://okabe.t.u-tokyo.ac.jp/okabelab/sada/docs/classgis-j.html

  5. GISの利点 • 地域情報の可視化visualizationができる（一目で理解） • 質の異なるデータの重ね合わせが可能 （データの重ね合わせが新たな価値を生むこともある） • 地図で示されたデータの定量的分析が可能

  6. ＧＩＳの利点　地域データの可視化（一目で理解可能）ＧＩＳの利点　地域データの可視化（一目で理解可能）

  7. １世帯当たりの牛肉年間購入額の地域差 １世帯当たりの豚肉年間購入額の地域差

  8. GISの利点 質の異なる情報を重ね合わせることができる ５０ｍ間隔メッシュ標高データとラスター画像 ５０ｍメッシュ標高立体地図と富士山火山地質図

  9. GISの利点 浜松市における地盤条件ごとの人口割合 40% 35% 30% 地図で示されたデータの定量的分析が可能 25% 65歳以上人口割合 20% 20-24歳人口割合 総人口割合 15% 10% 5% 0% 埋土 古生層 段丘面 段丘崖 変成岩類 扇状地堆積物 旧河道堆積物 自然堤防堆積物 後背湿地堆積物 堤間湿地堆積物 谷底平地堆積物 砂州・砂丘堆積物 埋土（明治23年以降）

  10. 兵庫県南部地震とGIS • 阪神淡路大震災以降GISは特に注目をあびる。 • 阪神淡路大震災では、GISを利用した被害想定による迅速な救急・救援対策はとれなかった。 • 地震後の被害実態の把握、地震被害の分析などにGISが大きな役割を果たした。

  11. 死者発生場所の地図化 幅２ｋｍの被害集中ベルトの発見 亀田ほか(1996)より

  12. 被害集中ベルトの発見　その２ 構造物被害の分布 亀田ほか(1996)より

  13. 西宮市における建物被害 山口ほか（１９９７）より

  14. 木造建物の古さと全壊率分布 山口ほか（１９９７）より

  15. 地盤条件と死者分布

  16. 地理情報を防災に生かす 阪神淡路大震災では、GISを利用した被害想定による迅速な救急・救援対策はとれなかった。東海地震では、GISを利用した被害想定を行い、迅速な救急・救援対策にいかせなか。

  17. 浜松市の地盤条件を考える 浜松市地盤デジタル地図と浜松市

  18. 浜松市の地盤条件ごとの人口を算出する 浜松市における地盤条件ごとの人口割合 40% 35% 30% 25% 65歳以上人口割合 20% 20-24歳人口割合 総人口割合 15% 10% 5% 0% 埋土 古生層 段丘面 段丘崖 変成岩類 扇状地堆積物 旧河道堆積物 自然堤防堆積物 後背湿地堆積物 堤間湿地堆積物 谷底平地堆積物 砂州・砂丘堆積物 埋土（明治23年以降）

  19. 静岡市の地盤を考える

  20. 磐田市の軟弱地盤と鉄道 磐田市の鉄道線路被害発生地域を探り出す。

  21. ま　と　め • GISの定義を紹介し、その利点として、 • 可視化(visualization)により地理情報の理解が簡単にできる • 様々なデータが重ね合わせ可能　新たな価値を生む • 地図化した情報の定量的分析が可能 をあげた。 • 兵庫県南部地震では、地震被害の把握や分析にGISが利用され、GISが脚光を浴びるようになった。その中でも有名なのは、被害集中ベルトの発見である。 • ＧＩＳを防災に活用することにより、東海地震発生時にも、被害軽減あるいは、迅速な救急・救援対策に生かすことができると思われる。

  22. 授業への出席ご苦労さまでした。 岩　崎　一　孝 ウェブページに本日のpptファイルを公開します。 岩崎のホームページから探してください。 http://kiroro.ia.inf.shizuoka.ac.jp

  23. 本日の課題 • 地震災害の予知や復旧支援に、GISが有効なのはなぜか、本日の講義を参考にして簡潔に論じてください。 • うまく書けない人は、授業の感想を書いてください。 E-mail: iwasaki@inf.shizuoka.ac.jp

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