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為替は感情で動く. 名古屋市立大学経済学部 川端 ゼミ. 中部経済学インターゼミ 2013 年 11 月 30 日 名古屋 学院 大学. 構成. 為替レートとは? 美人投票とは? 大学内アンケート結果の分析 為替市場の見方~為替は感情で動いている まとめ. 1.為替 レートとは?. 通常の外国為替の取引における外貨との交換比率である。. 自国通貨は海外で使用できない?. 通貨は各国の政府ないし中央銀行が発行している 。 しかし、一般的に当該国・地域以外で通用しない 。 国境を越える 取引においては、相手地域で通用する通貨へ交換する必要が生じる 。
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為替は感情で動く 名古屋市立大学経済学部 川端ゼミ 中部経済学インターゼミ 2013年11月30日 名古屋学院大学
構成 • 為替レートとは? • 美人投票とは? • 大学内アンケート結果の分析 • 為替市場の見方~為替は感情で動いている • まとめ
1.為替レートとは? • 通常の外国為替の取引における外貨との交換比率である。
自国通貨は海外で使用できない? • 通貨は各国の政府ないし中央銀行が発行している。 • しかし、一般的に当該国・地域以外で通用しない。 • 国境を越える取引においては、相手地域で通用する通貨へ交換する必要が生じる。 • その通貨の交換比率を決定する概念が為替レートである。
為替レートが人為的に変更される • 政府や中央銀行などは当該国家の為替レートに影響を与えることができる。 • 通貨流通量を劇的に変化させることができるため中央銀行による介入が最も影響力が大きい。 • 為替レートが人為的に変更された場合 自国通貨が 増価→切り上げ 減価→切り下げ
変動相場制と固定相場制 • 基準となる通貨と相手通貨との関係には、変動相場制と固定相場制の2通りの方式が存在する。 • 先進国の通貨の多くは変動相場制を採用。
為替介入 • 自国通貨の為替レートを維持、切り下げ、切り上げることにより起こる経済上の効果を期待し、取引を行うこと。 • 自国通貨売りには制約が少ないが、自国通貨買いには基軸通貨が必要なため無制限には行えない。
しかし・・・ • 国の介入によるものだけではなく、人のうわさなどによって為替が変動することもある
2.美人投票とは? 「株式投資は、投票者が100枚の写真の中から最も美しいと思う6人の女性を選び、その選択が投票者全体の平均的な好みに最も近かった者に商品が与えられるという美人投票に見たてることができよう」 John Maynard Keynes
美人投票の一般化 0から100のある値を選択する ゲームの審判が各プレーヤーの選択した数字を集計し、平均値Xを算出する 平均値Xに2/3を乗じ、これをYとする プレーヤー中Yにもっとも近い数字を選択したものとしてY円を得る
ゲームのナッシュ均衡 最大値100→2/3x100=66.66 66.66より大きい数字は勝者になれない 66.66を選ぶとすると→2/3x2/3x100=44.44
[0,(2/3) ⁿ x100] nは無限大、つまり、最適な戦略は0に収斂する ◎すべてのプレーヤーが合理的な選択をするとしたら0を選択することになる
「平均値推測ゲーム」(Nagel 1995) • 平均値推測ゲームを行った • 一つのセッションでは 15 人から 18 人の被験者が同じゲームを 4 回プレイ • 賞金は 20 ドイツマルク • 結果:4 つのグループとも選ばれた数字の平均値は 30 から 40 の間であり、 四つのグループ全体の平均値は 36.73
非合理的な選択の影響 • 仮に選択した値の平均Xに乗数として(2/3ではなく)0.95を乗じた値Yに最も近い数字を選んだ人を勝者としましょう。 • 参加者は10人のうち9人は合理的な選択をし、1人だけ非合理的であるとする。
非合理的な1人が50を選択したとすると平均Xは5非合理的な1人が50を選択したとすると平均Xは5 • つまり0.95x5=4.75を選択すればあたり • しかし、残りの8人が4.75を選択するとX´は9.275 • 繰り返すと・・・
Xk+1=(0.95)x{9Xk+50}/10 • Xkの係数は1より小さく、kが無限大に近づく • Xk(Xkは収束)=Xk+1 • Xk=32.8,参加者全員の選択値の平均は34.5になる。 ●1割の非合理的な選択が招く結果、均衡0が32.8になる。
4.為替市場の見方 周りは為替市場を何を基準に見ているのか? ・経常収支や貿易収支の黒字 ・金利 ・安全な資産であるか(リスク) など様々 その時によって変わる
市場の見方はファッションである ⇒ その見方が非合理的なものだとしても、 多くの人がその考え方をしているならば それに追従しなければ損をしてしまう 実際に為替レートは合理的ではなく、 市場参加者の感情で大きく振れる
リスクオンとリスクオフ リスクオン 投資家が積極的にリスクをとる状態 (リスク選好) ⇔ リスクオフ 投資家がリスクを避けようとする状態 (リスク回避)
欧州(ギリシャなど)の財政状況によって不安が広まり欧州(ギリシャなど)の財政状況によって不安が広まり リスクオンからリスクオフの流れに変わった と考えられる ⇒ リスクオフの風潮に変わったことで、欧州ではない インドやインドネシア、ブラジル等の新興国の通貨 も下がった 逆に、安全な資産と思われている日本円は 買われるため円高に振れた
為替は感情で動いている 投資家のリスク回避姿勢が強まったから ⇒ 新興国自身に問題があるわけではなく、 欧州の財政危機によってブラジルなどの為替が 大きく動くのは合理的とは言えない 「財政危機が起きたことによる不安感」のように、 人間の単純な行動原理や感情で為替は動く
5.まとめ • 本日のアンケート結果 アンケートのご協力ありがとうございました。 ご清聴を感謝します。