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長崎版EMECの推進による 「海洋フロンティア・プロジェクト」. 背 景. 全国でもトップクラスの海洋県 ①地理的条件 ○4千キロを超える海岸線(全国第 2 位) ○島の数は全国一(594:全国第 1 位) ○104の港湾と286の漁港 ②海洋関連産業の集積 ○造船は本県最大の基幹産業 ⇒三菱重工業長崎造船所、佐世保重工業、大島造船所をはじめ、 大中小あらゆる規模の造船所が存在 ⇒新たな市場として環境・エネルギー分野へ進出 ○製造業のみならず、漁業も重要な産業の一つ
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長崎版EMECの推進による 「海洋フロンティア・プロジェクト」
背 景 全国でもトップクラスの海洋県 ①地理的条件 ○4千キロを超える海岸線(全国第2位) ○島の数は全国一(594:全国第1位) ○104の港湾と286の漁港 ②海洋関連産業の集積 ○造船は本県最大の基幹産業 ⇒三菱重工業長崎造船所、佐世保重工業、大島造船所をはじめ、 大中小あらゆる規模の造船所が存在 ⇒新たな市場として環境・エネルギー分野へ進出 ○製造業のみならず、漁業も重要な産業の一つ ③海洋エネルギーに関する先進県 ○本県の海域において、洋上風力発電や潮流発電などの調査事業や 実証事業の実績がある 環境省「洋上風力発電実証事業」 (五島市椛島沖)
目 標 ①国が進める海洋エネルギー実証フィールドの誘致整備 ②洋上風力発電・潮流発電等の海洋エネルギーによる発電ファームの導入促進 ③実証実験から実用化、商用化まで見据えた取組を、浮体構造物や水密技術など 造船分野等の技術を活用して推進 ④上記の取組みにより、海洋エネルギーに関する国内産業を本県に集積 新産業創出(雇用創出、所得向上) ○海洋産業における新たな市場の開拓 ○海洋県として新たなビジネスモデル構築
(参考)国の動き「海洋再生可能エネルギー利用促進に関する今後の取り組み方針」(参考)国の動き「海洋再生可能エネルギー利用促進に関する今後の取り組み方針」 <政府として今後推進すべき施策>(内閣官房・総合海洋政策本部) 総合海洋政策本部-平成24年5月25日 (1)実用化に向けた技術開発の加速のための施策 (ア) 実証フィールドの整備推進 ・英国の欧州海洋エネルギーセンター(EMEC)のような、 実証フィールドの整備を、自治体とも連携して取り組む。 (イ) 実証フィールドの活用と他の関連施策との有機的連携推進 (2)実用化・事業化を促進するための施策 (ア) 海域利用に係る関係者との調整のあり方 ① 基本的考え方 ・海域利用の調整に当たっては、他の海域利用者等との 共存共栄を図ることが重要。 ② 円滑な調整のための環境整備 ・具体的な共存共栄のあり方として、海洋構造物の魚礁 効果の活用、洋上作業における漁業関係者の協力、観 光資源としての活用、地元関係者の発電事業への参加 等、様々な方策が考えられるが、これらについて、関 係者間で共通認識を有することが重要 (イ) 海域利用に係る法制度を検討し、早急に結論を得る。 (ウ) 海洋構造物や発電機器の安全性を確保する制度の明確 化等を図る。 (エ) 適切な環境影響評価のあり方を検討していく。 (オ) 普及・コスト低減に向けた取組み ・海洋特有のコスト面に関する課題に対応する。事業化の 見通しが立った段階においては、固定価格買取制度の活 用も視野に入れる。 *本方針で掲げた具体的な課題の解決に向け、関係省庁の連携を 一層強化する。また、我が国における海洋再生可能エネルギー 利用の重要性に関し、国民への普及・啓発に努める。 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6222.htm 日本版EMEC H24年度(H25.3)に、国がスペック(場所の要件等)を公表。その後希望自治体を公募(締め切り:H26.2)、最初の実証フィールドの選定をH25年度中に行う。
■平均潮流エネルギー[kW/m2] 日本版EMEC (参考)EMEC:ヨーロッパ海洋エネルギーセンター(The European Marine Energy Centre) Orkney Islands イギリス、スコットランド北東端沖合いに分布する約70の島々。本島とはペントランド海峡で隔てられる。スコットランドの一行政区画をなし、面積990平方キロメートル。人口は1万9900人(2007)。 EMEC:ヨーロッパ海洋エネルギーセンター(The European Marine Energy Centre) ■スコットランドにある潮流発電デバイス実海域試験サイト。EU、イギリス政府、スコットランド政府の3者によって設立されたセンター。 ■スコットランドは、北海での石油・ガスの掘削で培った産業基盤と、世界有数の強い波力・潮流を有する強みを活かし、2020年までに波力発電と潮流発電で1.6GWの導入量という野心的な政策目標を掲げて取り組んでいる。政府としても、技術開発や実海域試験場(EMEC)の整備に投資をしている。 ■ EUでは、2020年までにエネルギー需要の20%を再生可能エネルギーでまかなうことを、EU各国に義務付ける法案について合意し、達成に向けて順調に進んでいる。 ■ 潮流サイト8バースは既に全てふさがっており、運営は順調にいっていると考えられる。 イギリス EMEC周辺 (オークニー諸島) 出典:http://www.renewables-atlas.info 海洋エネルギーの開発等が進む欧州では、2003年、イギリス北部のオークニー諸島に、実海域で大規模な実証試験ができる欧州海洋エネルギーセンター(European Marine Energy Centre:EMEC)が建設され、各国の実証実験海域となっている(潮流発電と波力発電)。そこでは、12の企業が進出し、160人分の雇用が生まれており、建設需要やメンテナンス需要による雇用の発生、企業関係者の来訪による経済効果などが、生まれている。(英国の平均失業率8.4%、オークニー諸島4%) 8
取組内容・スケジュール 今年度の主な取り組み ○8~9月頃 :EMEC視察団派遣(漁業者等も参加) ○11月頃 :候補地において整備誘致に向けたシンポジウム開催 ○来年2月末 :国の公募提案締め切り ※今年度中に決定する見込 地場企業、研究機関の皆様の参画を促進するため、組織化や受発注拡大のための マッチングなど、支援施策を今後構築する方向で検討中。
全体イメージ図 海洋エネルギーファーム 実証 実用・商用化 <所要設備> ・海底送電ケーブル ・海況データ測定設備 ・変電設備 ・データセンター ・気象観測ステーション 等 資料:川崎重工業㈱ 【取組①】 海洋エネルギー実証フィールドの整備(誘致) ☆海洋エネルギー産業の拠点形成 【取組②】 漁業調和型事業の推進 地場企業の参画 ●製作 ●部材供給 ●輸送・建設設置 ●メンテナンス 等 【取組③】 海洋エネルギーに関するFITの先行導入 【取組④】 国と連携した海底送電網等インフラ整備の推進 10
最後に ○現在、海洋エネルギーに関する県内外の企業、研究者と情報交換をしております。 ○今後、デバイスを開発するメーカーへの地元企業のご紹介等を進めていきたいと考えていますので、海洋エネルギーの 市場参入にご関心のある方は、自社の保有技術等を含めてお知らせ頂ければと思います。