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1. 工賃倍増プロジェクトの報告. 2009 年 11 月 5 日(水) 就労継続支援(B型)事業所 「聴覚障がい者就労支援施設工房ふくろう」 特定非営利活動法人ふくろう. 2. NPO ふくろうの紹介. 設立の契機 耳が聞こえない人の中には、精神・知的・肢体等の障がいを併せ持つ人もおり、一般企業に就職するのはなかなか難しい状況にあります。他の障がいを併せ持つ人あるいは高齢の耳の聞こえない人たちは「手話でコミュニケーションできる就労の場」と「手話のできる仲間と出会える場」を求めており、水戸市聴覚障害者協会で協議検討を重ねてまいりました。
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1 工賃倍増プロジェクトの報告 2009年 11月5日(水) 就労継続支援(B型)事業所 「聴覚障がい者就労支援施設工房ふくろう」 特定非営利活動法人ふくろう
2 NPOふくろうの紹介 設立の契機 耳が聞こえない人の中には、精神・知的・肢体等の障がいを併せ持つ人もおり、一般企業に就職するのはなかなか難しい状況にあります。他の障がいを併せ持つ人あるいは高齢の耳の聞こえない人たちは「手話でコミュニケーションできる就労の場」と「手話のできる仲間と出会える場」を求めており、水戸市聴覚障害者協会で協議検討を重ねてまいりました。 平成16年4月、水戸市聴覚障害者協会を運営母体として手作りパン・クッキーの製造・販売を行う「聴覚障害者福祉作業所」が開設されました。 行会社自立支援法の施行に伴い、平成19年1月、特定非営利活動法人ふくろうを設立し、平成19年4月水戸市聴覚障害者協会より運営母体を移行し、就労継続支援(B型)事業を開始しました。
3 NPOふくろうの紹介 作業内容:手作りパン・クッキー製造・販売 利用者:8人 (定員15名) 正職員:ろう者1人、健聴者1人 非常勤職員:ろう者3人、健聴者1人 理事:ろう者5人、健聴者3人 耳が聞こえない利用者だけでなく、正職員、支援員、理事も聞こえない人と聞こえる人が一緒に活動しています。 プロジェクト応募の動機 平成19年度の平均工賃は1万円を超えていましたが、「障害者自立支援法」による利用者の自己負担が生じることになったため、結果として利用者に経済的負担をかけることになっています。 工賃引き上げを目指すためには、手作りパン・クッキー生産量を増加したいが、9時~15時までの作業時間(5時間)、または利用者数(4人~6人)では生産量の増加に限界があります。そこで、原価計算の方法、経費節減の検討方法、新商品の開発方法、販売ルート・販売方法などをコンサルタントに依頼することを決定し、当プロジェクトに応募しました。
手作りパン・クッキー製造販売事業経営改善の方針手作りパン・クッキー製造販売事業経営改善の方針 工賃引き上げ目標の設定と改善計画の策定・計画 販売ルート、販売方法の改善 製品の品質、デザイン、包装等の改善 新商品の開発 経費節減の検討 平成20年10月1日~平成21年3月30日の6ヶ月間(9回)、引き続き平成21年5月22日~9月30日の6ヶ月(13回)、県障害福祉課より社団法人茨城県経営コンサルタント協会を紹介して頂き、1年間ご指導を受けました。 初めてコンサルタントが来所し、以下のように経営改善の方針を協議してスタートしました。 4 工賃倍増プロジェクト会議
経営改善の方針に基づいて、作業時間の分析、財務分析、販売環境の分析をコンサルタントに行って頂き、また店舗チラシ・デザインの作成方法、クッキー・菓子パン作業改善、作業効率の向上、食材購入方法の検討、新製品の開発、商品構成の改善、販売方法、販売ルートの開拓、原価計算等を幅広く指導、サポートして頂きました。この中から、5つの改善事例を挙げたいと思います。経営改善の方針に基づいて、作業時間の分析、財務分析、販売環境の分析をコンサルタントに行って頂き、また店舗チラシ・デザインの作成方法、クッキー・菓子パン作業改善、作業効率の向上、食材購入方法の検討、新製品の開発、商品構成の改善、販売方法、販売ルートの開拓、原価計算等を幅広く指導、サポートして頂きました。この中から、5つの改善事例を挙げたいと思います。 作業場の改善(厨房レイアウト) 店づくりの改善(店舗レイアウト) 販路拡大(販売ルート) 新商品の開発(コア商品) 経費節減の検討(コストダウン) 5 5つの改善事例
コミュニケーション 安心・安全 改善後 改善前 快適・スムーズ 効率化 店舗へ 店舗へ 中古オーブン、中古ホイロを処分して、作業台の周りを広くしたことによって、製造作業・運搬作業が快適でスムーズになり、効率化を図ることができました。 6 改善事例① 作業場(厨房レイアウト) 中古オーブン、中古ホイロは殆ど使用せず、パン製造作業台の周りが狭くなり、新ホイロ(発酵機)から新オーブンへ運搬し、焼きあがったパンを台に置き、店舗に運搬する際に通りにくいため、効率が悪い。
改善後 商品販売 ゾーン コミュニケーション ゾーン 入り口 この部分から「ストアコンセプト」を発信することはもっとも重要性です。また、商品販売ゾーンとコミュニケーションゾーンに分けるレイアウトを変更しました。 7 改善前 改善事例② 1階 常陽銀行 店づくり(店舗レイアウト) 入り口 2階 公園側 1階の常陽銀行、公園側から来られたお客様は、入り口を見て陳列台が見えません。入り口の重要性に気が付きませんでした。
8 改善事例③ 改善前 改善後 販路拡大(販売ルート) 販売先:13ヶ所 累計:50ヶ所 販売先:16ヶ所(委託販売を含む) 累計:60ヶ所(委託販売を含む) コンサルタントからスーパー、施設(レストラン)を紹介して頂き、これまでの販売先13ヶ所から委託販売を含めて16ヶ所に増やし、木曜日、金曜日に追加しました。
ターゲット シーン 近隣に住むどちらかというと高齢の方 日常 食パン シーン 日常の朝食や昼食での主食として さつまいも 食パン 開発の方向性 1食完結 惣菜パン 主食 食パン 秋の味覚 「さつまいも」食パン試作 あん パン 惣菜 パン 試食・販売 ふくろう店 9月14日~9月30日 お客様に試食を提供 お試し販売 製品販売決定 嗜好 『芋ミニ食パン』 10月1日~本格的販売 9 改善事例④ 新商品の開発(コア商品)
経費節減の検討(コストダウン) 食材購入方法の検討 作業効率の向上 原価計算 商品構成の改善 他 現行 検討 新たな食材購入先として「B事業所」を紹介して頂き、現在の購入先「A事業所」と見積もり合わせを行った結果、右記のように同じ材料の36種類でも1万3千円位の差額があります。 A事業所のみ食材を注文しています。 問題点 今後 現行の食材より安い食材を選んでも味が変わる可能性があります。好みの味が人によって違います。 第三者に試食して頂き、ヒアリングを行います。この結果により、A・B事業所の材料選択を行います。 10 改善事例⑤
(円) (円) 11 売上げ目標・工賃引き上げ目標 【売上】 販売先2ヶ所増加により、前年度比売上増となっております。今後とも、原価低減の検討継続、イベント参加増加による売上げの伸びを目標にしていきます。 【平均工賃引き上げ】 上記の売上げ増加により、平成21年度から平均工賃1万5千円を超える見込みがあります。 1年間、県障害福祉課及びコンサルタントのご指導を頂き、誠に感謝しております。今後ともご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。