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卒論再分析 竹中データ

卒論再分析 竹中データ. 高寺 寿恵 行動計量学講座4回生 (になってしまった・・・・・・). 竹中オリジナルのデータ解析. 目的 調査1→ Big Five + 創造的構えテスト N = 197 (有効データ数) 【 内容 】 Big Five の因子分析 創造的構えテストの因子分析 Big Five の5因子→創造的構え因子へのモデル構成. オリジナルのデータ解析(続き). 調査2→ Big Five + 創造的構えテスト + TCT 創造性検査 N = 41 (有効データ数) 【 内容 】

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卒論再分析 竹中データ

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Presentation Transcript


  1. 卒論再分析竹中データ 高寺 寿恵 行動計量学講座4回生 (になってしまった・・・・・・)

  2. 竹中オリジナルのデータ解析 • 目的 • 調査1→Big Five + 創造的構えテスト • N = 197(有効データ数) 【内容】 • Big Fiveの因子分析 • 創造的構えテストの因子分析 • Big Fiveの5因子→創造的構え因子へのモデル構成 実験実習-卒論再分析大会-

  3. オリジナルのデータ解析(続き) • 調査2→Big Five + 創造的構えテスト + TCT創造性検査 • N = 41(有効データ数) 【内容】 • Big Fiveの5因子→創造的構え因子へのモデル構成への当てはめ • TCT創造性検査をMTMM行列分析で分析 • MTMM…Multi Trait Multi Method • Big Five → 創造的構え → 創造性のモデル構築 実験実習-卒論再分析大会-

  4. 再分析するにあたって • 同じことをやっても面白くないので。 • 調査1と調査2のデータをあわせてみて、分析をしてみよう。 • データ数を変えると、因子分析の結果が何か変わるかもしれない…… • 卒論の内容としては、調査1と調査2で多母集団同時分析をするのが、本筋だが 実験実習-卒論再分析大会-

  5. Big Fiveの分析 性格特性論の1つである、性格特性5因子モデルを元にした性格特性をはかるための尺度。かなり信頼の置かれている尺度らしい。質問項目は全部で60項目。各因子は12項目から構成される。 • Big Fiveとは… • 5因子を想定 • 外向性-Extraversion- • 情緒不安定性-Neuroticism- • 開放性-Openness- • 誠実性-Conscientiousness- • 調和性-Agreeableness- † 性格特性論……人の一貫した特性が集まることで性格が形成されると考える理論 実験実習-卒論再分析大会-

  6. Big FiveのCFA(検証的因子分析) • 1因子ごと。 • 分析はCALIS@SAS • モデルはどの因子も右のような感じで。 実験実習-卒論再分析大会-

  7. 外向性 –Extraversion- • 初期モデル • 適合度 Chi^2=256.36 DF=54 p<.0001GFI = 0.8377 RMSEA=0.1257 →イマイチ。 • LM検定をしてみる • ⇒誤差相関を入れてみる。 • 意義はあるか? • 質問項目の内容がものすごく似ているものが検出される。⇒誤差相関を入れてもよさそう。 実験実習-卒論再分析大会-

  8. 外向性 –Extraversion-2 実験実習-卒論再分析大会-

  9. 情緒不安定性 -Neuroticism- • 初期モデル • 適合度 Chi^2=225.4667 DF=54 p<.0001GFI = 0.8548 RMSEA=0.1157 • LM検定の結果からパスを挿入 • Q22.悲観的、Q24.憂鬱な • Q19.動揺しやすい、Q23.緊張しやすい • 解釈できなくはなさそう…… • 各因子の最終モデルは資料p.1-p.2 実験実習-卒論再分析大会-

  10. 開放性 -Openness- • 初期モデル • 適合度 Chi^2=245.95 DF=54 p<.0001GFI =0.8471 RMSEA=0.1225 • LM検定の結果からパスを挿入 • Q33.興味の広い、Q34.好奇心が強い • Q31.頭の回転が速い、Q36.呑みこみが早い • Q25.独創的な、Q29.創造力にとんだ • Q33とQ34、Q25,Q29は内容的に結構被っている印象 実験実習-卒論再分析大会-

  11. 誠実性 -Conscientiousness- • 初期モデル • 適合度 Chi^2=150.2314 DF=54 p<.0001GFI = 0.9026RMSEA=0.0704 • これまでの3つに比べたら、良い感じ。 • LM検定の結果からパスを挿入 • Q37.いい加減な、Q44.軽率な • Q37.いい加減な、Q38.ルーズな • Q37とQ44はともかく、Q37・Q38は同じような印象が… 実験実習-卒論再分析大会-

  12. 調和性 -Agreeableness- • 初期モデル • 適合度 Chi^2=439.52 DF=54 p<.0001GFI =0.7331 RMSEA=0.1736 • スタートのモデルの適合がもっとも悪い因子 • LM検定の結果からパスを挿入 • Q53.親切な  ⇔ Q54.良心的 • Q56.とげがある ⇔Q60.反抗的 • Q49.温和  ⇔Q52.寛大な • Q54.良心的  ⇔Q55.協力的 • Q53.親切  ⇔Q55.協力的 • 解釈できなくはなさそう…… 実験実習-卒論再分析大会-

  13. 無駄とは思いますが • 全体で検証的因子分析 • 1因子のモデル5個分に5つの因子間に共分散を設定 • 初期モデル • 適合度 Chi^2=4078.47 DF=1700 p<.0001GFI =0.5966 CFI = 0.6794 RMSEA=0.0768 • かなり厳しい。 • 因子構造など再検討の余地あり • ⇒探索的因子分析へ 実験実習-卒論再分析大会-

  14. Big Five 探索的因子分析の結果 • 検証的因子分析で、今ひとつまとまらない • →探索的因子意分析へ • PROCFACTOR@SASを使用 • SEFA2001は動かないので…… • ところがBig FIVEなのに6因子で分析していました。 • けれどちょっと面白い結果が。 実験実習-卒論再分析大会-

  15. 怪我の功名??6因子EFAの結果 • うまい具合に6因子抽出 • 2つ以上の因子にまたがって、因子負荷が高い項目も少なめ→Q20、Q24、Q49、Q55 • 因子負荷量の順で出力されるSASの結果を、質問項目番号順に並べ替えると(資料参考) • 4因子(外向性・情緒不安定性・開放性・誠実性)は、理論通りに因子がまとまる。 • 調和性因子に属する項目で2因子に分かれる。 実験実習-卒論再分析大会-

  16. 2つの因子に分かれた調和性の因子 • 逆転項目中心の因子と、そうではない因子に分かれているという印象アリ。 • Factor5:逆転項目⇒怒りっぽい・短気などの悪いイメー  ジのある性格を表す言葉が多い • Factor6:Q53~Q55&Q59⇒親切や良心的など人の    良さを表す項目が集まる • 逆転項目中心の因子に属するQ49,Q52に対してFactor6からの因子負荷量はそう低くはない。 • 調和性因子はワーディングにちょっと難あり? 実験実習-卒論再分析大会-

  17. 正しく5因子で探索的因子分析 • 5因子に、それなりにきれいに分かれる • 2つ以上の因子にまたがって因子負荷が高いものは6因子FAの時より減る(Q20,Q22,Q24)。 • 情緒不安定性・開放性・誠実性は理論どおり • 外向性に属する項目が増加 • 6因子EFAで6番目の因子に属していた項目Q53,Q54,Q55が外向性に移動 • Q59の因子負荷が全体的に減少 (共通性は60項目中ワースト1、0.138) • Q59を除いて因子分析しても、因子パターンに変化なし。 実験実習-卒論再分析大会-

  18. 5因子でEFA 2 • どうもQ53-Q55が悪さをしているらしい。 • Q53-Q55 • 親切な、良心的な、協力的な • 調和性を表しているとも思える • 「他人と関係ある人の良さ」が外向性の側面を持つのか? 実験実習-卒論再分析大会-

  19. α係数の算出 • α係数…内部一貫性に基づいて尺度の信頼性を測るための指標。 • 尺度の信頼性…尺度を用いて多数回独立に測定したときの測定間の一貫性。 • 信頼性が高い⇒偶然要因によって、尺度の得点が    変化する割合が少ない 実験実習-卒論再分析大会-

  20. Big FIVEのα係数 • どの因子も、高い値⇒信頼性はあると思われる。 • ただし、信頼性は • 同じような質問項目を入れる • 質問項目を増やす • といった場合、α係数は高く算出される。 • 同じような質問項目⇒測定している側面に偏りがある。 • Big Fiveは質問項目が似通っているものもあるので(Q1とQ2など)、高いからといって良いと言い切ることはできないのでは? • 尺度の良さについてちょっと疑う余地はあったり? 実験実習-卒論再分析大会-

  21. 創造的構え • 小学生用に作られた質問紙を竹中さんが大学生用に改変、項目も落とされている • オリジナルは60項目あったらしい • 探索的因子分析をして、因子構造を確かめる。 • 理論どおり6因子でEFA (PROCFACTOR@SAS) • 最尤法⇒「共通性が1を超えました」 • 分析できず(ultraオプションで無理やり算出) • 最小二乗法で求めてみる。 実験実習-卒論再分析大会-

  22. 創造的構え6因子のEFA • 最尤法でも最小二乗法でも • 1因子に2項目以下となる因子が存在。 • 理論と大幅に異なる →項目の移動が目立つ • 逆転項目ばかりで1因子構成 • 6因子で分析は具合が悪い? • スクリープロット→ 実験実習-卒論再分析大会-

  23. 因子数をどうするか? • 4因子か5因子あたりが適当か? • 4因子にすると創造的構えを測る側面が少なくなるのでは?⇒とりあえずは5因子で分析 • 5因子での分析の結果 • 分析は最尤法。今度はエラー出ず。 • 逆転項目因子が抽出(6因子のときと変わらず) • 因子負荷量が総じて低い項目3つ。共通性も低い(<.10) • Q16 :自分で何かをしようとするとき周りの人の言うことをよく聞く • Q20 :難しいこと、悩み事は少しずつ考えるようにしている • Q37 :つまらないことでもよく覚えている 実験実習-卒論再分析大会-

  24. 創造的構えテスト・5因子EFA • 因子負荷が総じて低い、共通性が低いという理由で、5項目除去 • 5項目⇒Q16, Q20, Q28, Q36, Q37 • 因子の解釈が出来るか? • そもそも創造的構えテストでなくなってしまうのでは。 • 因子1:逆転項目が集中 • 因子2:自己信頼感中心 • 因子3:各質問項目混在 • 因子4:客観性+自己信頼 • 因子5:細心さ中心 実験実習-卒論再分析大会-

  25. 因子の解釈はすべきか? • 理論と大幅に違う形での因子抽出 • 項目の移動が多い • 質問項目の内容が、本当に理論通りの因子に含まれるための妥当性があるのか判断に悩む項目あり。 • 3名巻き込んで、項目を分類してもらいました • ⇒理論どおりにどの因子に分類するかが4人で一致する項目もあれば、分類に意見が分かれる項目もあり 実験実習-卒論再分析大会-

  26. 分類が特に一致しなかった項目 • 【理論の因子名】・・・質問内容 • Q5.【自己信頼】・・・何か考えなければいけないとき自分でよく考える。→客観、持久力 • Q6.【自己信頼】・・・何かを考えるときは変わった考えができる→客観、挑戦、探求 • Q14.【客観】・・・困ったことが起きるとどうしてなのか良く考える→客観、最新、挑戦、探求 • Q31.【持久力】・・・ものを考えるときあまりきちんと考えられない(逆転)→客観、細心さ • 再分析だし、創造的構えにこだわる必要はないか! 実験実習-卒論再分析大会-

  27. 因子の解釈逆転項目因子について • EFA4因子で分析しても、やはり逆転項目因子が抽出される。 • どの因子数(4,5,6)でも抽出⇒項目間の相関が高い? • 解釈 • 創造性とは • ある目的達成または新しい場面の問題解決に適したアイデアや新しいイメージを生み出し、あるいは社会的・文化的にまたは、個人的に新しい価値のあるものを作り出す能力、およびそれを基礎づける人格特性 • =つまりは何かを生み出そうとする能力や姿勢 実験実習-卒論再分析大会-

  28. 逆転項目因子について • 逆転項目⇒Q10,Q15,Q18,Q21,Q30,Q31,Q32 • 文章が、全体的に何かを生み出そうということに対して消極的な態度や受身的な内容 • 逆転していない項目の文末に多いパターン • ~~できる、自分で考える • ~~が好きである、~するのが楽しい • 創造的構えの各側面としてよりも、非創造的側面としてまとまったのではないか?⇒非創造性因子 • ただし、各項目の得点に対して逆転処理をしたので、値の小さい人が消極的・受身的、となる(ややこしい) 実験実習-卒論再分析大会-

  29. 因子2について • 自己信頼感の項目に挑戦性の項目が混ざる • 挑戦的な姿勢・行動は自信があってこそではないか。 • Q1.Q9は挑戦性的側面を持つ • 4名の項目分類の結果Q1, Q9挑戦性 • 自信+挑戦意欲、因子 • but!自己信頼の部分と、挑戦性の部分に分けたい 実験実習-卒論再分析大会-

  30. 因子2は2つに分かれるか? • 因子2に属する項目で(強引だが)2因子EFA • 最尤法、PROC FACTOR • 結果→→ • 挑戦性と自己信頼の2因子抽出(上が挑戦性) • 卒論のモデルでは • 自己信頼⇒Q3,4,8 • 挑戦性⇒Q1,9,24,25,27 実験実習-卒論再分析大会-

  31. 因子3について • (各因子に属するはずの)項目が混在。 • 質問項目の共通性は何か?(あえていうなら) • 思考や知識の多方面性……? • アンテナを様々な方向に向けているというイメージが。 • 項目分類では、客観性か探求心かに分類されがち。 • 創造的人格のもつ特性(by フランク・バロン)の1つが近い? • 「一回により多くの観念を抱き、より多くの観念を比較し、したがってより豊富な統合を行う能力が極めて高い」 • 創造的構えの中では、探究心とするのが一番妥当 実験実習-卒論再分析大会-

  32. 因子4・5について • 因子4:客観性の項目3つと自己信頼項目2つ⇒解釈に困る • 因子5:細心さ項目3+持久力1 • Q29【持久力】 • 最初から最後まで…というのは細心さの表れ? 実験実習-卒論再分析大会-

  33. 創造的構えテスト少しだけCFA • 逆転項目ばかりの非創造的因子 • 1因子分析@CALIS • 適合度 Chi^2=18.11 DF=14p=0.20GFI =0.9788 CFI =0.9930 RMSEA=0.0352 • 適合はかなりよい、LM検定では何も出てこない • これだけ逆転項目でのまとまりが強いのは尺度構成、ワーディングに大きく見直しの余地ありでは? • 創造的構えテストに対しては、とにかく分析していて、尺度構成の見直しをしてくれって気でいっぱいでした。 実験実習-卒論再分析大会-

  34. 感想 • これが時間的に精一杯のところです……。 • 再分析を甘く見てました… • 因子分析ってムズカシイ。 • 特にEFA • SEFA(使えてないけど)、すごいんだ、と改めて思う • 分析する側にとって、困った項目の扱いをどうするか(ex.削除)についての情報を与えてくれるのは、非常にありがたい 実験実習-卒論再分析大会-

  35. 参考文献・参考マニュアル • 狩野裕,三浦麻子(2002/5). Amos, Eqs, Calis によるグラフィカル多変量解析 [増補版] 現代数学社. • SASのマニュアル@213(初めてこれで色々調べたかもしれない) • SASで学ぶ統計的データ解析シリーズの本 東京 : 東京大学出版会 , 1987 • 竹中さんの卒業論文 実験実習-卒論再分析大会-

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