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コンピュータ科学. 2002.4.16 第1回目講義. 講義予定. 情報と情報量(第1~2週) コンピュータの歴史(第2週) コンピュータの動作原理(第3・4・5週) コンピュータ内部の数値と文字の表現方法(第6・7・8週) オペレーティングシステムとプログラミング言語(第9・10週) 計算科学とシミュレーション(第11週). 成績評価方法 (1)期末試験 (2)小リポート(毎週) 次週の講義前までに、千葉研究室(6420室)の前のポストに提出。 他人のリポートの丸写しは、写した人も写させた人も零点とする。
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コンピュータ科学 2002.4.16 第1回目講義
講義予定 • 情報と情報量(第1~2週) • コンピュータの歴史(第2週) • コンピュータの動作原理(第3・4・5週) • コンピュータ内部の数値と文字の表現方法(第6・7・8週) • オペレーティングシステムとプログラミング言語(第9・10週) • 計算科学とシミュレーション(第11週)
成績評価方法 (1)期末試験 (2)小リポート(毎週) 次週の講義前までに、千葉研究室(6420室)の前のポストに提出。 他人のリポートの丸写しは、写した人も写させた人も零点とする。 情報開示:成績・得点について知りたい人・疑問のある人には、データをお見せします。千葉研究室に来てください。
講義の目的 • コンピュータのしくみを知り、情報分野の基礎知識を身につける。 • 情報分野のアルファベットやカタカナ文字に振り回されないように、コンピュータの基本を勉強する
コンピュータの利用分野 • 家庭電化製品(炊飯器、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機、テレビなど) • ゲーム機(PS2、GameBoy、N64など) • 通信機器(電話機、携帯電話など) • 運搬器具(自動車、電車、新幹線など) • 物流管理、商品管理(宅急便、POSなど) • 医療機器 • 工業・農業等、全産業の製品生産管理 • 気象予報、その他
情報とは • 生物と無生物の違いは? • 生物と無生物にとっての情報とは? • 生物はどのようにして情報を取得しているか? ☆定義:情報 ①生物が行動を決定する際に用いるデータ ②生物が子孫に受け渡すデータ(遺伝子)
情報がなくては生物は生きていけない。 • 情報を適切にキャッチ・処理・利用してきた生物が種間の生存競争に勝ってきたのではないか? • 人間にとっても、情報を適切にキャッチ・処理・利用することが大変重要。 • 情報科学(コンピュータ科学) • 人間が行動を決定するための情報を、数量として客観的に分析評価する科学
情報の氾濫(人間にとって良い状況か?) • 行動を決定するためのデータが多すぎて決定できない状態(今の世の中の状態) • インターネットはこのままで良いのか? • 小中学生から情報たれ流しのインターネットに触れさせる必要があるのか? • 情報たれ流しのTVはチャンネル数が増えるばかり。このままで良いのか? • 携帯電話やゲーム機は本当に必要なのか?
情報量とは 情報を科学的に捉えるために、情報の量を定義したもの。
情報量を比べよう さ 桜
情報量を比べよう か K
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZアルファベット 26文字ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZアルファベット 26文字 あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをん ひらがな 48文字 JIS第1水準漢字 2965個 JIS第2水準漢字 3384個
種類の多い文字ほど、1文字あたりの情報量が多い!!種類の多い文字ほど、1文字あたりの情報量が多い!!
0と1の2文字だけからなる言語体系を考える ☆定義:この場合の1文字が持つ情報量を1ビットとする。
次にABCDの4文字からなる言語体系を考える ABCDの4文字を2文字の言語体系の0と1で表す場合、どのような方法があるかを考えよう。 文字 符号 A 0 0 B 0 1 C 1 0 D 1 1
次にABCDEFGHの8文字からなる言語体系を考える次にABCDEFGHの8文字からなる言語体系を考える この8文字を2文字の言語体系の0と1で表す場合、どのような方法があるか考えよう。 文字 符号 文字 符号 A 0 0 0E 1 0 0 B 0 0 1F1 0 1 C 0 1 0G1 1 0 D 0 1 1H1 1 1
一般の文字(情報)を0と1の2種類の文字(記号)の体系に変換することを2進符号化と言う。一般の文字(情報)を0と1の2種類の文字(記号)の体系に変換することを2進符号化と言う。 ☆定義:2進符号化した時の0と1の桁数を、元の文字(情報)が持つ情報量と言う。
文字 符号 A 0 0 B 0 1 C 1 0 D 1 1 4文字の体系の場合は1文字あたり2ビットの情報量 8文字の体系の場合は1文字あたり3ビットの情報量 文字 符号 文字 符号 A 0 0 0E 1 0 0 B 0 0 1F1 0 1 C 0 1 0G1 1 0 D 0 1 1H1 1 1
問題1 A~Pまでの16文字の体系の各文字を2進符号化しなさい。問題1 A~Pまでの16文字の体系の各文字を2進符号化しなさい。 問題2 16文字の体系の各文字が持つ情報量は何ビットか答えなさい。
一般にN個の文字からなる体系の1文字あたりの情報量は次のように与えられる。一般にN個の文字からなる体系の1文字あたりの情報量は次のように与えられる。 2 a = N a:情報量(ビット) 上式は対数を使うと、a = log2Nとなる。
問題3 アルファベット26文字を全て2進符号化せよ。そして1文字あたりの情報量を求めよ。 [ヒント] Log2 26 = 4.70
問題4 数字の列656599が持つ情報量を、ここまでの考え方を延長して考えてみよう。 [ヒント] 各桁の数字は、0から9までの選択肢から決まっていると考える。 なお、Log2 10 = 3.32
問題5 広辞苑の情報量を求めてみよう。 [ヒント] 広辞苑は約3000ページ、1ページあたり約5000文字で構成される。日本語の文字数は、JIS第1水準漢字が2965個、第2水準漢字が3384個、ひらがな83個、カタカナ86個である。
問題6 CD1枚の情報量を求めなさい (1)まず、トラック間の間隔=1.6μmとして、トラックの本数を求めなさい。 (2)トラック1周の平均長さを直径9cmの円周長と考えて、トラックの総延長の長さを求めなさい。 (3) 1バイトあたりの記録長さを1μm/Byteと考えて、CD1枚の情報量を求めなさい。1Byte=8Bit ピット 6 cm 12cm
符号化と復号化 • 何らかの情報を持つ数字の列を符号(コード)と呼ぶ。 • 情報を符号に変換することを符号化と呼ぶ。 • 符号を情報に変換することを復号化と呼ぶ。 • 特に0と1の数字だけの2進数に変換することを2進符号化と言い、符号の一桁を1ビットと呼ぶ。
問題5の答え 2965+3384+83+86=6518 Log2 6518 = 12.67 3000 x 5000 x 12.67 = 1.9 x 108ビット = 190 メガビット = 23.7 メガバイト (1バイト = 8ビット、1メガ=106)
問題6の答え CD1枚の情報量を求めなさい (1)まず、トラック間の間隔=1.6μmとして、トラックの本数を求めなさい。 0.03/1.6×10-6 = 18750本 (2)トラック1周の平均長さを直径9cmの円周長と考えて、トラックの総延長の長さを求めなさい。 0.09×3.14×18750 ≒ 5300m (3)1ビットあたりの記録長さを1μm/Byteと考えて、CD1枚の情報量を求めなさい。 5300÷(1×10-6) = 5300 x 106ビット ≒ 663 メガバイト