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間接干渉-検査値に及ぼす影響

間接干渉-検査値に及ぼす影響. 薬の副作用・相互作用.    藤田保健衛生大学病院薬剤部   矢野裕章. 作  用. 医薬品の作用. 有 害 作 用. 副 作 用. 副作用の種類(1). 1.主作用の過剰な発現. ◆ 過剰な投与量 ◆有効血中濃度の狭いもの ◆血中濃度に非線形性が見られるもの ◆相互作用により濃度に変化を来すもの. 副作用の種類(2). 2.主作用と無関係の副作用. 薬物の作用が、特定の受容体でなく 他の受容体にも作用する. ◆ 問題は、一過性か否か 主作用に勝るか劣るか. 3.薬物の感受性の亢進. アレルギー. フロセミドの副作用.

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  1. 間接干渉-検査値に及ぼす影響 薬の副作用・相互作用    藤田保健衛生大学病院薬剤部   矢野裕章

  2. 作  用 医薬品の作用 有 害 作 用 副 作 用

  3. 副作用の種類(1) 1.主作用の過剰な発現 ◆過剰な投与量 ◆有効血中濃度の狭いもの ◆血中濃度に非線形性が見られるもの ◆相互作用により濃度に変化を来すもの

  4. 副作用の種類(2) 2.主作用と無関係の副作用 薬物の作用が、特定の受容体でなく 他の受容体にも作用する ◆問題は、一過性か否か 主作用に勝るか劣るか 3.薬物の感受性の亢進 アレルギー

  5. フロセミドの副作用 ◆利尿作用によるもの ◆利尿作用と無関係 聴力障害 循環血流量減少 電解質・代謝異常 低カリウム血症  低ナトリウム血症 代謝性アルカローシス 高窒素血症 血糖値上昇 大量投与により高濃度のフロセミドが聴覚系 末梢に一時的に作用

  6. 主な副作用 ① 肝障害(肝実質性、胆汁うっ帯) ② 腎障害 ③ 消化管障害 ④ 造血器障害 ⑤ 内分泌障害 ⑥ 神経・精神障害 ⑦ 末梢神経、筋肉 ⑧ 代謝障害 ⑨ その他(催奇形性、発癌性など)

  7. 医薬品等の重篤度分類基準 ◆薬事法では製造業者に、   重篤な副作用や、使用上の注意として記載されて   ない副作用で、軽微でない副作用の報告の義務 ◆厚生省通知(平成4年6月)   副作用報告の一層の適正化、迅速化を図るため、   報告を行う症例の範囲についての判断のための    具体的な目安として作成  

  8. 医薬品等の重篤度分類基準 グレード1:                              軽微な副作用と考えられるもの グレード2:                              重篤な副作用ではないが、軽微な副作用でないもの グレード3:                              重篤な副作用と考えられるもの、すなわち、患者の   体質や発現時の状態によっては、死亡又は日常生活に支障をきたす程度の永続的な機能不全に陥る   恐れのあるもの

  9. 医薬品等の重篤度分類基準 ◆副作用の重篤度分類基準: 肝臓      腎臓     血液    過敏症状       呼吸器 ◆医薬品副作用の重篤度分類:    消化器     循環器     精神神経系 代謝・電解質異常

  10. 副作用のグレード グレード1 グレード2 グレード3 総ビリルビン(mg/dL) 1.6以上~3.0未満 3.0以上~10未満 10以上 GOT,GPT(U) 1.2 X N以上~ 2.5 X N未満 50以上~100未満 2.5 X N以上~ 12 X N未満 100以上~500未満 12 X N以上 500以上 AL-P 1.25 X N以上~ 2.5 X N未満 2.5 X N以上~ 5 X N未満 5 X N以上 γ-GTP 1.5 X N以上 - - LDH 1.5 X N以上 - - PT - - 40%以下 γ-GTP 1.5 X N以上 - - 症状等 - 黄疸 肝腫大 右季肋部痛 脂肪肝 出血傾向、意識障害等の 肝不全症状(劇症肝炎) 肝硬変、肝腫瘍 6ヶ月以上遷延する黄疸 副作用の重篤度分類基準:肝臓 N:施設ごとの正常値上限

  11. 副作用のグレード グレード1 グレード2 グレード3 BUN(mg/dL) 1 X Nを越え25未満 25以上~40未満 40以上 クレアチニン(mg/dL ) 1 X Nを越え2未満 2以上~4未満 4以上 蛋白尿 1+ 2+~3+ 3+を越える 血尿 顕微鏡的 肉眼的 肉眼的、凝血塊 尿量 - 500mL/24hr以下 又は乏尿 多尿(腎性尿崩症) 100mL/24hr以下 又は無尿 血清K値(mEq/L) - 5.0以上~5.5未満 5.5以上 症状等 - - ネフローゼ症候群 急性腎不全 慢性腎不全 尿毒症 水腎症 副作用の重篤度分類基準:腎臓 N:施設ごとの正常値上限

  12. 副作用のグレード グレード1 グレード2 グレード3 赤血球 350万未満~300万以上 300万未満~250万以上 250万未満 Hb(g/dL ) 11未満~9.5以上 9.5未満~8以上 8未満 白血球 4000未満~3000以上 3000未満~2000以上 2000未満 顆粒球 2000未満~1500以上 1500未満~1000以上 1000未満 血小板 100000未満~ 75000以上 75000未満~ 50000以上 50000未満 出血傾向 軽度出血(皮下出血) 中東度出血(粘膜出血) 重度出血(臓器内出血) 症状等 - - 汎血球減少症 (再生不良性貧血等) 赤芽球ろう 無顆粒球症 副作用の重篤度分類基準:血液 N:施設ごとの正常値上限

  13. 血糖値上昇 随時血糖120~200 又は 空腹時120~140 食後160~200 随時血糖201~300 又は 空腹時141~200 食後201~300 随時血糖301以上 症状 症状 - - - めまい、頭痛、空腹感、 イライラ感、著明な発汗 等の低血糖症状 糖尿病性昏睡 糖尿病性昏睡 血糖値低下 69~60 59~51 50以下 医薬品副作用の重篤度分類代謝・電解質異常 副作用のグレード グレード1 グレード2 グレード3

  14. 副作用のグレード 代謝性アシドーシス 動脈血pH グレード1 7.35未満~7.20以上 グレード2 7.20未満~7.15以上 7.15未満 グレード3 症状 症状 - - - - 痙攣、テタニー、 高血圧、不整脈 意識障害、血圧低下、 痙攣、呼吸障害 代謝性アルカローシス 動脈血pH 7.46以上~7.50未満 7.50以上~7.60未満 7.60以上 医薬品副作用の重篤度分類代謝・電解質異常

  15. 副作用のグレード グレード1 グレード2 グレード3 血中カルシウム上昇 (mg/dL) 血中ナトリウム上昇 (mEq/L) 血中カリウム上昇 (mEq/L) 5.0以上~5.5未満 10.6以上~12.1未満 150以上~155未満 12.1以上~15.0未満 5.5以上~6.0未満 155以上~160未満 15.0以上 意識障害 160以上 中枢神経症状 6.0以上 不整脈、筋麻痺      同    低下 (mEq/L)      同    低下 (mEq/L)      同    低下 (mg/dL) 8.5未満~8.0以上 3.5未満~3.1以上 135未満~125以上 8.0未満~6.5以上 3.1未満~2.5以上 125未満~115以上 115未満 精神障害、痙攣、意識障害 6.5未満 テタニー、血圧低下、 不整脈、精神症状 2.5未満 脱力、筋麻痺、不整脈 医薬品副作用の重篤度分類代謝・電解質異常

  16. 医薬品の情報(1) ① 添付文書(公的な情報源)     ◆副作用は治験時に、多く集められる   (但し、症例数は少ない、因果関係はあるか?)     ◆発売後は、企業、現場の姿勢と努力のみ     ◆企業間の足並みがそろわない            さらに、相互作用時の処置が明確でない

  17. 医薬品の情報(2) ② 緊急安全性情報(ドクターレター、イエローペーパー)    製薬企業が厚生労働省からの指示により          各医療機関へ配布する  * ジクロフェナクによるインフルエンザ脳症  * チクロピジンによる血栓性血小板減少性紫斑病  * 高カロリー輸液によるアシドーシス

  18. 医薬品の情報(3) ③ 改定のお知らせ、Drug Safety Update     ◆医薬品安全対策情報     ◆年間10回     ◆日本製薬団体連合会(厚生労働省監修) ④ 医薬品・医療用具等  安全性情報    ◆以前は医薬品副作用情報    ◆1~3ヶ月毎に厚生労働省医薬安全局       から発行される

  19. 医薬品の添付文書(使用上の注意) 【警告】   致死的、重篤、非可逆的   特に注意を喚起するもの 【禁忌(次に患者には投与しないこと)】 【相互作用】 【副作用】   以前は、「まれに」、「ときに」、副詞なし 0.1%未満、0.1~0.5%、5%以上

  20. リポバス開発時の副作用 リポバスの副作用(添付文書より) (1) 重大な副作用:横紋筋融解症、ミオパシー     肝炎、黄疸、末梢神経障害、過敏症 (2) その他:  0.1~5%未満 0.1%未満 GOT、GPT,AL-P、LDH、γ-GTP上昇 総ビリルビン上昇 BUN上昇 浮腫、口渇 CPK上昇 筋肉痛

  21. リポバスの副作用(2) 使用成績調査  (4年次まで) 臨床成績(治験) 症例数 1002例 8218例 ー治験時の副作用と使用成績調査の比較ー  44例(4.39%) 218例(2.65%)  (副作用と判定した臨床検査値異常値含む) 副作用 159例(15.87%)(臨床検査値異常)

  22. 承認時の副作用と市販後の使用成績調査 ①治験時は1000例前後、使用成績調査は数倍     ② しかし、副作用報告例は203例対218例で    ほとんど変わらない    症例数が多いにもかかわらず報告例が少ない       → 義務?無関心? ③ 市販後は検査値と副作用をまとめて報告で、    検査値異常の頻度不明 ④ 実態は?

  23. 医薬品の開発(治験) 1. 基礎研究  スクリーニング等 2. 非臨床試験  基礎実験、動物実験等 3. 臨床開発(治験)                       ↓  ↓ 第Ⅰ相  小数の健常成人での薬物動態と安全性 第Ⅱ相  前期:小数の患者での薬物動態と安全性        後期:多数の患者での薬物動態と安全性 第Ⅲ相  大多数の患者で有効性と安全性

  24. 市販直後調査 ①平成13年10月から発売の新医薬品について ② 発売開始後6ヶ月間すべての症例 ③ 迅速な情報把握、必要な安全対策の実施 なぜ:承認前では情報の限界がある   ◆ 患者数、併用薬、合併症、年齢等

  25. エースコールの副作用 安全性定期報告  (6回) 臨床成績(治験) 症例数 918例 5175例 治験時と安全性定期報告時の副作用の比較  82例(8.9%) 548例(10.6%) 副作用 104件 658件  

  26. 作  用 作  用 医薬品併用時の作用 有害作用 副 作 用 有害作用 副 作 用 A薬 B薬

  27. 患者さんは多くの薬を飲んでいる

  28. ソリブジン事件(平成5年) ◆ソリブジンと5-FUの相互作用で白血球減少や、  血小板減少などの重篤な血液障害で、発売後   1ヶ月で死亡例3例を含む、7例の副作用報告 原因:抗ウイルス剤のソリブジン(ユースビル)と、代謝拮抗剤の5-FUの併用で、ソリブジンの代謝物が5-FUの代謝酵素であるジヒドロチミンデヒドロゲナーゼを阻害し、5-FUの血中濃度を上昇させる ◆平成5年10月薬安指示                 緊急安全性情報の配布、添付文書の警告新設

  29. ソリブジン事件(平成5年) 症例1  73才 男  大腸癌でフルオロウラシル系薬剤   を使用。  更に、帯状疱疹でソリブジン使用       9日後に発熱、口のただれ      死亡         WBC 2900→400    RBC 3490000      ヘモグロビン 12g     血小板 1000 症例2  66才 男  肺癌でフルオロウラシル系薬剤     を使用。  更に、皮疹でソリブジン使用          9日後に口内炎、肛門周囲の発疹              WBC 1200→300(12日後)               血小板 32000→3000

  30. 薬物の相互作用 ◆2種類あるいはそれ以上の薬物を同時に使用した 場合、お互いの薬物の影響で作用が変わったり、  有害作用が出現したりする 吸収:吸着、難溶性物質(キレートなど)の形成、     消化管の運動、消化管の液性 分布:蛋白結合率 代謝:代謝の促進・抑制 排泄:尿細管分泌の変化、尿の液性変化

  31. 人と薬物の関係 ◆ 剤形  投与量     内服薬  注射薬  外用剤 ◆ Pharmacokinetics    吸収  分布  代謝  排泄 変動が大きい ◆ Pharmacodynamics    受容体との関係 変動が少ない

  32. 薬物の体内動態(ADME) 吸収  ( Absorption )   吸収率  消化管の状態  相互作用 分布  ( Distribution )   蛋白結合率  相互作用   代謝  ( Metabolism )   肝機能  代謝酵素  相互作用 排泄  ( Excretion )   腎機能  肝機能  相互作用

  33. 薬物の体内動態(ADME) 分布 蛋白結合率 吸収 結合型・非結合型 排泄 分布 吸収率 胆汁 腎臓 作用 代謝 受容体 肝臓 Pharmacodynamics

  34. 薬物のパラメーター ◆半減期   薬物の投与間隔    血中濃度が半分になる時間 → 一定 定常状態に達するのに、半減期の4~5倍かかる ◆分布容積  初期投与量    血中濃度で体を満たした場合の体積    薬によって決まっており、〇〇L/kgで表される ◆クリアランス  維持投与量    単位時間あたりに薬が消失する量    代謝、腎排泄、胆汁排泄による  

  35. 体内動態と相互作用の原因 吸収   7% 分布   2%   代謝  37% 排泄   7% ↓ 合計  53% 薬物動力学的  35% 不明        12% (薬物動態学的) 千葉 寛:ファルマシア31.992.1995

  36. 吸収における相互作用 ① キレートなどの複合体形成    テトラサイクリンと鉄、アルミニウムがキレート    ノルフロキサシンなどのキノロン系抗菌剤と      鉄、マグネシウム、アルミニウムが複合体 鉄;貧血治療薬   Mg、AL;制酸剤 ② 消化管内の pH          制酸剤やH2ブロッカーでpH上昇    イオン型か非イオン型か

  37. 吸収における相互作用 ③ 胃内容排泄速度の変化    メトクラプラミド、抗コリン剤 ④ 腸内細菌叢の変化                     ジゴキシンと抗菌剤(エリスロマイシン、クラリス   ロマイシン、テトラサイクリン)    腸内細菌の減少 → ジゴキシンの不活化抑制   → ジゴキシン吸収量増加 → 血中濃度増加    → ジゴキシンの副作用 ← 低K血症で増悪    更に、クラリスロマイシンは腎排泄阻害

  38. 分布における相互作用 ① 蛋白結合率  →  高いほど問題となる    酸性薬物   アルブミン    塩基性薬物  アルブミンとα-酸性糖タンパク     結合型   : 薬効を発揮しない      非結合型 : 薬効を発揮、代謝・排泄あり    

  39. 代謝における相互作用 ① 代謝の阻害    1つの酵素を2種以上の薬物が共有し、        代謝を阻害する ② 代謝の誘導      反復投与で酵素誘導を起こし、代謝亢進       その結果代謝を受け、作用減弱    また、代謝物に活性がある場合は、代謝物が    増えその作用の増強   

  40. 肝細胞中のCYPの割合 CYP3A   30% CYP2C   20% CYP1A2   13% CYP2E1   7% CYP2A6   4% CYP2D6   2% CYP2B6   1% その他    23% ◆CYP3A4、CYP2D6、 CYP2C19、CYP2C9、 CYP1A2の頻度で関与 Shimada:J Pharmacol Exp Ther 70.414.1994

  41. 排泄における相互作用 ① 胆汁排泄 ② 腎排泄     P糖蛋白輸送系     陽イオン輸送系:塩基性薬剤を分泌     陰イオン輸送系:酸性薬剤を分泌 (P ; permeable 透過性の)

  42. 検査値に影響を及ぼす因子 ① 検査の反応系に影響 ② 薬そのもの自体が検査に影響 ③ 薬自体の薬理作用で検査値が影響される ④ 薬が作用し、それによって生体の代謝、生理機能   が変わり、その結果検査値に影響 ⑤ 薬物の効き方が変化した場合(過量投与、相互   作用、ADME異常)上記の全てに影響

  43. ロキソニンの副作用(1) 【禁忌】 【慎重投与】                         消化性潰瘍、血小板機能障害、肝障害、腎障害    心機能不全、過敏症、アスピリン喘息のある患者 【副作用】 総症例13,486例中409例(3.03%)     ショック    皮膚粘膜眼症候群   喘息発作     消化管出血    間質性肺炎   ◆ 溶血性貧血:血液検査をする              ◆ 急性腎不全、ネフローゼ症候群、間質性腎炎    ◆ 肝機能障害、黄疸:GOT,GPTの上昇、          劇症肝炎      ロキソニン添付文書

  44. ロキソニンの相互作用(1) 【相互作用】  ◆リチウム製剤 → 血中濃度上昇               腎におけるPG生合成抑制作用でリチウムの       腎排泄が減少     リーマス  ◆チアジド系利尿薬 → 利尿・降圧作用減弱         腎におけるPG生合成抑制作用で、水・Naの       排泄減少 ロキソニン添付文書

  45. ロキソニンの相互作用(2)  ◆クマリン系抗凝固剤 → 抗凝固作用の増強        PG生合成抑制作用により血小板凝集が抑制     ワーファリン  ◆SU系血糖降下剤 → 血糖降下作用増強         ロキソニンの蛋白結合率は97%で競合     ダオニール、オイグルコン、グリミクロン  ◆ニューキノロン剤 → 痙攣誘発                ニューキノロンがGABAの受容体への結合を      阻害し、ロキソニンがその阻害を増強     クラビット、シプロキサン ロキソニン添付文書

  46. 横紋筋融解症 病態:何らかの原因で横紋筋が壊死・融解し、      筋細胞成分が血中に流出   ◆筋細胞成分のミオグロビンや   筋細胞内酵素のクレアチニンホスホキナーゼ     (CPK)、GOT、GPT、LDHが血液中に流出   カリウム、リンなどの電解質も放出

  47. 横紋筋融解症の原因 ◆細胞膜抵抗の上昇と膜の不安定化 ◆コレステロール含量の低下により、細胞内ユビキノンの減少が起こり、ミトコンドリアの機能異常が起こり筋障害が起こる

  48. 横紋筋融解症原因薬物 HMG-CoA還元酵素阻害剤               メバロチン、 リポバス、 ローコール フィブラート系高脂血症用剤                 べザトールSR ニューキノロン系抗生物質           テオフィリン類 トランキライザー ブチロフェノン系向精神薬

  49. クロフィブラート系高脂血症薬 ① 中性脂肪、コレステロールの低下 ② 脂肪組織からの遊離脂肪酸の遊離抑制 ③ 肝臓での脂肪酸の合成抑制 ④ 胆汁中へのコレステロールの排泄促進 ⑤ クレアチニンホスホキナーゼ、血清クレアチニン    尿中のミオグロビン ⑥ 他剤との併用や、腎障害時に注意

  50. HMG-CoA還元酵素阻害薬 ① コレステロールの生合成を低下 ② LDLの肝臓へのとりこみ増加 ③ 副作用は筋炎と睡眠障害 ④ メバロン酸から合成されるユビキノンの合成阻害

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