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IT講習会受講生における習得スキルの地域社会活動への利活用意向

IT講習会受講生における習得スキルの地域社会活動への利活用意向. 山 田 一 隆 立命館大学大学院政策科学研究科博士後期課程 2002 年 10 月 5 日 日本社会教育学会第 49 回研究大会. IT講習. IT基礎技能講習事業 ITの基礎技能を身に付ける講習を広く国民に提供 01 年 1 月から 02 年 3 月まで 01 年度末までに,全国で約 28.8 万講座が開催され,受講者数は約 467 万人 地域住民にとって身近な施設を活用した講習は,今後とも地域社会での暮らしにITを取り入れたものとするきっかけを与えるもの. IT講習.

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IT講習会受講生における習得スキルの地域社会活動への利活用意向

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  1. IT講習会受講生における習得スキルの地域社会活動への利活用意向IT講習会受講生における習得スキルの地域社会活動への利活用意向 山 田 一 隆 立命館大学大学院政策科学研究科博士後期課程 2002年10月5日 日本社会教育学会第49回研究大会

  2. IT講習 • IT基礎技能講習事業 • ITの基礎技能を身に付ける講習を広く国民に提供 • 01年1月から02年3月まで • 01年度末までに,全国で約28.8万講座が開催され,受講者数は約467万人 • 地域住民にとって身近な施設を活用した講習は,今後とも地域社会での暮らしにITを取り入れたものとするきっかけを与えるもの

  3. IT講習 • 総務省「住民へのIT機会の提供等のあり方に関する検討委員会」報告書 • IT講習以降の地域社会における情報化やIT学習機会の推進 • 「地域ITリーダー」の必要性 • IT講習をきっかけとして,地域社会でIT学習機会を豊富化させ,それによる地域住民の学びあいを通して地域社会活動を活性化しようというもの

  4. 本報告の目的 • 地域社会の情報化を推進するために,求められる地域社会のしくみづくりやひとづくりを支援する施策に資する基礎的知見を得ること • IT講習受講生が,そこで習得したスキルを,今後,地域社会での生活場面でどのように利活用していこうとしているのかについて,アンケート調査手法による定量的分析を通して実証的に検討する.

  5. 地域概観 • 舞鶴市 • 京都府の北部に位置,日本海に面した港湾都市 • 海上自衛隊と海上保安庁,府出先機関が立地 • 第一次産業のほか,機械,窯業などの製造業や建設業の就業者が多く,公務員も多い. • 面積:約342km2,人口:約94,000人,高齢者人口比率:20%超(00年国勢調査時点) • 舞鶴市でのIT講習の実施状況 • 01年度末までに142講座(定員3,620名),2,898名受講

  6. 調査概要 • 方法:調査票を講習会場で初日配布,最終日回収 • 時期:01年10月から02年1月 • 対象:舞鶴市で行われたIT講習を実際に受講した661名 • 内容:これまでの地域社会活動への参加状況とそれへの今後の参加意向,およびそれらへのIT講習習得スキルの利活用意向など • 回収数:597,回収率:90.3%

  7. 調査結果の概要 • 女性:62.5% • 男性:60歳代37.5%,女性:50歳代30.2% • 専業主婦:26.6% • 無職(18.4%),パートタイム(15.6%) • 従前パソコン経験あり:55.6% • しかし,そのうち44.9%があまり継続して触れる機会がなかった • 今後の利用意向,上達意欲:積極的がほとんど

  8. 調査結果の概要 • 習得スキルの利活用方面:趣味(70.9%)最多 • 地域活動やボランティア:あわせて26.8% • 地域組織:町内会52.3%で最多 • PTA(33.7%),子ども会(32.0%) • 活動内容:祭り56.3%で最多 • 清掃(55.8%),分別収集(43.7%)

  9. 類型化の基準 • 「あなたは,今後,今回受講されたIT講習会で得た技術を、あなたの暮らしのどの方面で活用したいと考えていますか」 • 仕事指向型 • 家庭指向型 • 地域活動指向型 • 趣味専念型 • 仲間づくり指向型

  10. プロファイルのプロフィール

  11. プロファイルのプロフィール

  12. プロファイルのプロフィール • 仕事指向型 • (+):20-50歳代,自営業,サラリーマン,自由業 • (-):無職 • 年齢と仕事に活用したいという意向には,クラメールの独立係数0.316(p<0.01)で,弱い相関がある. • 家庭指向型 • (+):30-40歳代,サラリーマン,自由業,パートタイム,専業主婦 • (-):男性,自営業,無職

  13. プロファイルのプロフィール • 地域活動指向型 • (+):男性,60歳代以上,農林漁業自営,工業・建設業自営,管理職,自由業 • (-):20-40歳代,商業自営,その他自営,サラリーマン,専業主婦 • 趣味専念型 • (+):60-70歳代,無職,その他自営,農林漁業自営 • 仲間づくり指向型 • (+): 20歳代,自由業,工業自営,専業主婦 • (-):農林漁業自営,商業自営,その他自営

  14. 従前のパソコン経験

  15. 従前のパソコン経験 • 仕事指向型 • 仕事を通して.趣味的な利用は少ない • 家庭指向型 • 家庭や仲間づくりのため • 地域活動指向型 • 地域活動やボランティアのため.援助者なしでふれず • 趣味専念型 • 趣味で使ってきたが,あまり経験がない • 仲間づくり指向型 • 仲間づくり,家庭,ボランティア,地域活動のために.援助者なしだが継続的.仕事利用は少ない

  16. 今後の利用意向と上達意欲

  17. 今後の利用意向と上達意欲 • 仕事指向型 • もっとも上達意欲高い • 家庭指向型 • 今後の利用意向が積極的 • 地域活動指向型 • 5つのプロファイル間では中位 • 趣味専念型 • 利用意向,上達意欲とも最下位 • 仲間づくり指向型 • 今後の利用意向がもっとも積極的

  18. 地域社会の組織とのかかわり

  19. 地域社会の組織とのかかわり • 仕事指向型 • 全体(-):老人会や「その他」 • 現在(+):PTA • 今後(+):子ども会 • 家庭指向型 • 現在,今後(+):PTA,子ども会 • 現在,今後(-):老人会,「その他」 • 地域活動指向型 • 全体(+):老人会や「その他」 • これまで,今後(-):「特にない」 • 現在(+):自治会,老人会,「その他」 • 今後(+):自治会,婦人会

  20. 地域社会の組織とのかかわり • 趣味専念型 • 全体(+):「特にない」 • 全体(-):子ども会,PTA,「その他」 • 仲間づくり指向型 • 全体(+):老人会 • これまで(+):婦人会 • これまで(-):「特にない」 • 今後(+):「その他」,老人会,PTA

  21. 地域社会の活動とのかかわり

  22. 地域社会の活動とのかかわり • 仕事指向型 • 地域社会の活動との特徴的なかかわりはみられない • 家庭指向型 • (+):子育て • 地域活動指向型 • (+):青少年活動,成人教育,介護,分別収集,祭礼 • (-):「特にない」

  23. 地域社会の活動とのかかわり • 趣味専念型 • (-):祭礼 • 仲間づくり指向型 • (-):「特にない」,子育て,祭礼,分別収集 • (+):青少年活動

  24. ボランティア活動とのかかわり

  25. ボランティア活動とのかかわり • 仕事指向型 • ボランティア活動との特徴的なかかわりはみられない • 家庭指向型 • (+):教育,子育て,スポーツ • 地域活動指向型 • (+):多くの分野 • 趣味専念型 • (-):ほとんどの分野 • 仲間づくり指向型 • (+):多くの分野

  26. 小括 • 従前のパソコン利用目的とIT講習で習得したスキルの今後の利活用の方向性との間には強い関連がある. • 受講生は,従前の利用目的に従って,今後ともその方面での利活用を予定している. • 今後の利活用の指向性が( 5つのプロファイルのように)明確な場合には,目的意識がはっきりしているため,IT講習での学習成果の利用意向やさらなる上達意欲は,おおむね平均位よりも高くなる.

  27. 小括 • 実践的な利活用を指向する者にとっては,より高度な学習機会が求められていると考えられる. • 趣味専念型でパソコン未経験者が相対的に多かったことを考慮すれば,IT講習で習得したスキルだけでは,実務的に利活用可能な程度に高度ではない. • 逆に,趣味専念型にとっては,今後,ITを取り入れた余暇生活の充実のきっかけになったと思われる. • パソコンに初めてふれる段階での援助者の有無が,その後の学習機会への欲求に差をもたらしていると考えられる.

  28. 施策のための作業モデル 地域 趣味 ボランティアへのかかわり 地域組織への かかわり 子ども・ 学校組織への かかわり 仲間 仕事 家庭 地域活動へのかかわり

  29. 施策のための作業モデル 地域 趣味 ボランティアへのかかわり 地域組織への かかわり 子ども・ 学校組織への かかわり 仲間 仕事 家庭 地域活動へのかかわり 個人のキャリア開発に生かす

  30. 施策のための作業モデル 地域社会の発展に生かす 地域 趣味 ボランティアへのかかわり 地域組織への かかわり 子ども・ 学校組織への かかわり 仲間 仕事 家庭 地域活動へのかかわり

  31. 施策のための作業モデル 地域 趣味 ボランティアへのかかわり 地域組織への かかわり 子ども・ 学校組織への かかわり 仲間 仕事 家庭 地域組織の活動にかかわっている中心層 地域活動へのかかわり

  32. 施策のための作業モデル 地域 趣味 ボランティアへのかかわり 地域組織への かかわり 子ども・ 学校組織への かかわり 仲間 仕事 家庭 地域活動へのかかわり 地域社会に組織されにくい層

  33. 施策のための作業モデル 地域 趣味 ボランティアへのかかわり 地域組織への かかわり 子ども・ 学校組織への かかわり 仲間 仕事 家庭 地域活動へのかかわり ジレンマ:活動には参加するが,地域社会には組織されにくい

  34. 施策のための作業モデル 共通点:援助者がいなかった→初歩段階での経験 地域 趣味 ボランティアへのかかわり 地域組織への かかわり 子ども・ 学校組織への かかわり 仲間 仕事 家庭 地域活動へのかかわり

  35. 施策のための作業モデル 共通点:援助者がいなかった→初歩段階での経験 地域 趣味 ボランティアへのかかわり 地域組織への かかわり 子ども・ 学校組織への かかわり 仲間 仕事 家庭 地域活動へのかかわり 共通点:機会を作って利用したい→積極的な学習意欲

  36. 仲間 施策のための作業モデル 地域 趣味 ボランティアへのかかわり 地域組織への かかわり 子ども・ 学校組織への かかわり 仕事 家庭 地域活動へのかかわり たとえば「地域ITリーダー」としての実践がジレンマを溶融するのではないか

  37. Willingness to utilize skills of IT/ICT KAZutaka YAMADA Graduate Student of Policy Science, Ritsumeikan University October 5, 2002 @Sapporo

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