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実空間における関連本アウェアネス 支援システム. 中田豊久, 金井秀明, 國藤進 北陸先端科学技術大学院大学. アウェアネス支援. CSCW(Computer Supported Cooperative Work) などで主に「遠隔共同作業支援」を目的として研究されてきた.. アウェアネス. 遠隔共同作業者. User. 状況情報など. アウェアネス支援. 本研究では「物」に関連する情報をユーザに気づかせるシステムを提案する.. アウェアネス. 情報空間. User. 図書情報. 情報空間の情報とは.
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実空間における関連本アウェアネス支援システム実空間における関連本アウェアネス支援システム 中田豊久, 金井秀明, 國藤進 北陸先端科学技術大学院大学
アウェアネス支援 • CSCW(Computer Supported Cooperative Work)などで主に「遠隔共同作業支援」を目的として研究されてきた. アウェアネス 遠隔共同作業者 User 状況情報など
アウェアネス支援 • 本研究では「物」に関連する情報をユーザに気づかせるシステムを提案する. アウェアネス 情報空間 User 図書情報
情報空間の情報とは • 「この本を買った人はこんな本も買っています」(Amazon.com)
実空間 ⇔ 情報空間 実空間(例えば本棚) 情報空間(例えばAmazon.com) 例えばユーザの行動履歴など
目的と手法 • 実空間と情報空間のつながりが良くない. • 目的は,情報空間の情報を利用した実空間の活性化. • 情報空間としては,今回は,Amazon.comのデータを使用する. • 情報空間の情報を実空間に映し出すために,スポットライトを使用する(補助的にディスプレイを使う).
システム概要 ある本を指定位置にかざすと.... 関連する本にスポットライトがあたり,補足情報がディスプレイに表示される
システム構成 部屋の中で 紛失物探し 本棚で 関連本探し ・ ・ ・ ・ ・ 光による物探し支援システム 物の3次元位置を取得して,そこにスポットライトを照射する
光による物探し支援システム • 隠れた物でも,頻繁に移動する物でも探し出すこをを支援するシステム. 物の位置を計測 そこにスポットライトを照射
パーティクルフィルタによる位置推定 Jeffrey Hightower (2002) 1 2 計測値 3 4 5 6
ムービングライトによる照射 Z ムービングライト座標系(M) Y Y X Pp=AtAryArzArpArtPm X 位置計測器座標系(P) ロボットアームの逆運動学問題と等価 Z
デモビデオ 部屋の中で 紛失物探し 本棚で 関連本探し ・ ・ ・ ・ ・ 光による物探し支援システム 物の3次元位置を取得して,そこにスポットライトを照射する
システム構成 部屋の中で 紛失物探し 本棚で 関連本探し ・ ・ ・ ・ ・ 光による物探し支援システム 物の3次元位置を取得して,そこにスポットライトを照射する
本棚での関連本アウェアネス • 関連本推薦 • ある1つの本を入力として,それに関連する本をその付近から見つけ出す. • 学習による関連本推薦 • 最初に2つの本を順番にシステムに与え,その間の関係を学習させる.次に,1つの本をシステムに与えると,先に学習した関係に従った関連本をシステムが見つけ出す. • 部分ネットワークによるランキング表示 • 複数の本を指定し,その中での重要度を計算しランキングする.
関連本推薦 • 本棚にある全ての本について,Amazon.comのWebサービスを利用して「この本を買った人はこんな本も買っています」情報を2つ先まで取得して,関係ネットワークを形成する • 関係ネットワークの中で,ユーザの指定する本に最も少ないリンク数で接続する本棚の本を,関連本とする. 本7 本6 本9 本3 本1 本2 本4 本5 本8
部分ネットワークによるランキング表示 • 指定された本の中での重要度は,関係本データの有向グラフを表現する隣接行列の最大固有値を持つ固有ベクトルの値の大きさで決定する(Googleでの検索結果をランキングするアルゴリズム(PageRank)). • 売り上げランキングに比べ,より自分にとって重要な本を与えてくれる可能性が高い. 本7 本6 本9 本3 本1 本2 本4 本5 本8
デモビデオ 部屋の中で 紛失物探し 本棚で 関連本探し ・ ・ ・ ・ ・ 光による物探し支援システム 物の3次元位置を取得して,そこにスポットライトを照射する
実行例: ネットワーク分析関連の調査(1) 学習による関連本推薦 関連本推薦 実践ネットワーク分析 ネットワーク分析 Social Network Analysis 学習結果の適用 関係の学習 自然科学の統計学 統計学
実行例: ネットワーク分析関連の調査(2) 1 2 3 ネットワーク分析 実践ネットワーク分析 Social Network Analysis (25542) (6817) (88184) 5 4 部分ネットワークによるランキング表示 統計学 自然科学の統計学 (9435) (16755)
定性的評価 • 利点 • 実物の本を使ってシステムを利用できるのが良い. • 関連本検索は,どのような本を経由して関係が結ばれているか分かって面白い. • 学習による関係本検索は,違った視点の関係本を見つけたいときに便利である. • ランキングを表示することで,複数の候補の本の中からどれを最初に見るべきかの示唆を得ることが出来る.
定性的評価 • 課題 • 図書館や書店では,本をかざす場所が多数必要になり現実的ではない. • 特に図書館の場合,位置的に近くにある本には類似した本が多いので,関連本検索があまり機能しないと思われる. • スポットライトを人が遮ってしまうことがある. • ディスプレイを見なくてもスポットライトだけで推薦する本が特定できると良い. • 学習による関係本検索において,なぜこの本を推薦するのか分からないような推薦が発生する. • マウスでクリックするのではなく,タッチパネルが良い.
関連研究 • P. Dourish, Portholes:アウェアネス支援による遠隔共同作業支援(1992) • S. Maneeroj, 計算機上に仮想図書館を形成(2002) • G. Reitmayr, HMDによる図書館での拡張現実(2003) • C. Pinhanez, プロジェクタにより店舗で商品検索支援や商品情報を表示(2003) • A. Butz, カメラを使用した図書館での本探し支援システム(2004)
おわりに • 実空間を活性化させる目的で,近くにある関連本を推薦するシステムを構築し,定性的評価を行った. • 今後は定量的な評価,さらにスポットライトを使った新しいアプリケーションを作成していきたい.