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海底地殻変動観測における 解析手法の高度化

海底地殻変動観測における 解析手法の高度化. 生田領野・田所敬一・安藤雅孝・奥田隆・杉本慎吾 ベサナグレンダ(名古屋大学) 久野正博(三重県科学技術振興センター). 目次. 海底地殻変動計測システム 音速構造・局位置推定手法の改良 計測手法改良案 今後の検討課題 音響システム 海中音速構造の空間変化. アンテナ位置の決定. 超音波送受信装置の 位置の決定. 音波の 走時(往復時間 /2) から海底局位置を決定. 1 .海底地殻変動計測システム. GPS 衛星. 方位・回転測定装置 ( サテライトコンパス ). 船上局 (超音波送受信装置). 海底局

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海底地殻変動観測における 解析手法の高度化

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  1. 海底地殻変動観測における解析手法の高度化 生田領野・田所敬一・安藤雅孝・奥田隆・杉本慎吾 ベサナグレンダ(名古屋大学) 久野正博(三重県科学技術振興センター) 2005年度年次報告会@センター

  2. 目次 • 海底地殻変動計測システム • 音速構造・局位置推定手法の改良 • 計測手法改良案 • 今後の検討課題 • 音響システム • 海中音速構造の空間変化 2005年度年次報告会@センター

  3. アンテナ位置の決定 超音波送受信装置の 位置の決定 音波の走時(往復時間/2)から海底局位置を決定 1.海底地殻変動計測システム GPS衛星 方位・回転測定装置 (サテライトコンパス) 船上局 (超音波送受信装置) 海底局 (超音波送受信装置) 2005年度年次報告会@センター

  4. (Xc,Yc,Zc) (Xa,Ya,Za) (Xa,Ya,Za) (Xb,Yb,Zb) V(ta) V(ta) V(ta) V(tc) V(tb) V(tb) Tb2 T2 Tc2 Tc1 (x2,y2,z2) (x2,y2,z2) (x2,y2,z2) Tb1 T1 T1 Tb3 Tc3 T3 未知数の数;座標9成分+速度N個  連立方程式の数;3N個 (x1,y1,z1) (x1,y1,z1) (x1,y1,z1) (x1,y1,z1) …… …… (x3,y3,z3) (x3,y3,z3) (x3,y3,z3) 音波の走時Tから 海底局の位置(xi, yi, zi)と海中の音速 V (t)を知りたい. 2.解析手法の改良 船上局の位置(X,Y,Z) V(ta) … 2005年度年次報告会@センター

  5. 2.解析手法の改良 測線の分割 分割の評価 各測線の速度係数(Aj)・ 海底局位置(ri)の推定 ×A1,2,3,..,i tobs-tpre= 現状の解析モデル •  複数の海底局を同時に呼んだときの速度構造が共通. •  ある時間長さの測線で速度構造が一定 初期位置の推定 3局の重心位置を「局位置」とする 2005年度年次報告会@センター

  6. 従来の解析モデル; 2.解析手法の改良 ・測線の切れ目が不連続.残差が不連続になる. 2005年度年次報告会@センター

  7. 新たな解法; 2.解析手法の改良 •  複数の海底局を同時に呼んだときの速度構造が共通. •  ある時間長さの測線で速度構造が一定 •  複数の海底局を同時に呼んだときの速度構造が共通. • 速度構造は滑らかに時間変化する. 速度構造f(t) 音速 時間t ・速度の時間変化f(t)を3次B-spline関数の重ね合わせで表現 ・f が滑らか=>∂2f/∂t2が0に近い 2005年度年次報告会@センター

  8. 解を評価 新たな解法; 2.解析手法の改良 •  複数の海底局を同時に呼んだときの速度構造が共通. •  ある時間長さの測線で速度構造が一定 •  複数の海底局を同時に呼んだときの速度構造が共通. • 速度構造は滑らかに時間変化する. 初期位置の推定 滑らかさを調整するハイパーパラメターを指定 速度係数としてのスプライン係数・海底局位置の推定 2005年度年次報告会@センター

  9. 新たな解法; 2.解析手法の改良 ・測線の切れ目は連続になり,残差の不連続も小さくなる. 2005年度年次報告会@センター

  10. 新解析法の検証; -主に数値実験から- 2.解析手法の改良 最も適当な滑らかさを探す. 適当な局位置と速度構造の変化を与え,走時(擬似データ)を合成. 前半-後半の局位置のバラつき具合 ABIC 与えた局位置からのズレ 様々な音速構造の滑らかさで海底局位置を解く ハイパーパラメター=音速変化の滑らかさの指標 滑らか 2005年度年次報告会@センター

  11. 新解析法の検証; -主に数値実験から- 2.解析手法の改良 与えた&推定された速度構造 求められた海底局位置 与えた局位置 真値に最も近い解 ハイパーパラメターが一桁変っても 音速構造の滑らかさはほとんど (~2cm程度)変らない. ABIC 前後半比較 理想的な擬似データではABICで最適な滑らかさを推定して良さそう. 2005年度年次報告会@センター

  12. 新解析法の検証; -実際のデータでは?- 2.解析手法の改良 例;2004年7月,熊野灘における観測 前半-後半の局位置のバラつき具合 求められた海底局位置 前後半比較 ABIC最小 ABIC 収束しない 実際のデータではABICは最適な規準となり得ないようである. 原因は考察中… ハイパーパラメター=音速変化の滑らかさの指標 滑らか 2005年度年次報告会@センター

  13. 複数局を呼んでいる部分(全体の約半分)のみを用いて推定すると・・・複数局を呼んでいる部分(全体の約半分)のみを用いて推定すると・・・ 3.計測手法改良案 –数値実験から- -1.現状の観測デザイン 「局位置」の真値☆ と推定値+ 2004年7月 適当な速度構造の変化を与え,理論走時を合成する. 解のバラつき具合は変らない Unit12 Unit13 Unit14 1km 一局のみ呼んでいる部分は局位置の推定に寄与していない. 2005年度年次報告会@センター

  14. 3.計測手法改良案 –数値実験から- 各海底局位置の真の位置からのばらつき 水平 Unit12 3つの海底局の重心から外に向かって大きなばらつきが生じる. Unit13 Unit14 全局をどこからでも同時に呼べるようにすることで,現在より各局の水平のばらつきを抑えることができるはず. 鉛直投影 2005年度年次報告会@センター

  15. 理論波形の自己相関 4.今後の検討課題 1.音響装置の周波数特性 信号と理論波形の相互相関(左図拡大) ピークが不明瞭 周波数領域で振幅処理を行ったもの トランスデューサの位相特性を見直す必要がある. 2005年度年次報告会@センター

  16. 4.今後の検討課題 音速構造の空間変化    例;2005年8月18日,熊野灘 現在時間変化に比べれば小さいが,最後には空間変化が問題になってくる. 2005年度年次報告会@センター

  17. 5.まとめ • 海底地殻変動観測における解析のモデルを見直した. • 滑らかに時間変化する速度構造をモデルに組み込んだ. • 理想的な数値実験ではABICで最適な滑らかさを決められたが,実際のデータでは更に検討が必要. • 観測デザインについて,現状では一局ずつしか呼ばない部分が無駄であることが判った. • どこからでも全ての局を呼び出せる音響装置が望まれる. 2005年度年次報告会@センター

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