150 likes | 287 Views
07070707 行動分析学特論補習. 前回の「公正交換指標」 ( Fair Exchanger Marker ) : → 定量的な「自己決定の場」の特定 → 「消費ー生産」という形での社会的関係の 成立 → 治療・教授ではなく「交換」という対等な社会的関係の成立. 望月昭( mochi@lt.ritsumei.ac.jp). 「人権」はどのように保障されるか. 1 ) ルールか? 2 ) 意識か? 3 ) 行動か? 「自己決定という社会行動を基本ユニットとした人権の行動的ボトムアップ」という発想. 「社会形成フィクション」. 「人間」であること:
E N D
07070707行動分析学特論補習 前回の「公正交換指標」(Fair Exchanger Marker): → 定量的な「自己決定の場」の特定 → 「消費ー生産」という形での社会的関係の 成立 → 治療・教授ではなく「交換」という対等な社会的関係の成立 望月昭(mochi@lt.ritsumei.ac.jp)
「人権」はどのように保障されるか • 1) ルールか? • 2) 意識か? • 3) 行動か? 「自己決定という社会行動を基本ユニットとした人権の行動的ボトムアップ」という発想
「社会形成フィクション」 「人間」であること: ・・・譲渡や交換が、ようするに交易が可能であれば、われわれは火星人でも「人間」であると定義して、少しも不都合だと思わないだろう(笠井潔、1995, p.101) 交易(交換)という具体的な関係が、相互に「人間であること(人権)」を保証する 具体的社会的行動から人権が発生(権利のボトムアップ)
フランス人権宣言 「人は、自由かつ権利において平等なものとして出生し、かつ生存する」 世界人権宣言 「すべての人間は、生まれながら自由で、尊厳と権利について平等である」 ルール(契約)による人権の保障 (トップダウンの権利要求)
●理念や思想として,自己決定(自由)を問題にするのではなく,●理念や思想として,自己決定(自由)を問題にするのではなく, ●人間関係の問題として,これを操作するのでもなく(トータルな人間関係を作る、あるいは変えるという意味ではなく) ●その時々に(“今”)、「自己決定」(=他者の存在や指示ではなく,選択肢の内容そのものから選択する)という「行動」を生み出す具体的な設定を環境に布置していく
昔から言われていることですが・・・ 消費者モデル(consumer model) 人権があるから「消費者」としての権利がある ではなくて・・・・ 消費あるいは「交換」(否定も可能な選択)という具体的な行動を通じた対等な人間関係の創出をはかっていく
「社会的援助関係」 のひとつとして福祉や教育の文脈からではなく、権利発生を後押しした別個の援助者が存在する 具体的行動随伴性からの「権利」の発生 ●施設において選択メニューをスタートさせたのは? 心理職、福祉職? (野崎・望月,1993) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/other/aichi_col/z01/z01020/z0102001.htm ●スーパーマーケットで、補助具を使った支払いを、容認、 援助してくれたのは?(赤根,1995) ●バス通学を見守り支援してくれた人は?(渡部匡隆, )
自己決定を基本とした「人権」を保証していくことをノーマリゼーションの実現と考え、それを「今」、実現するためには・・・・自己決定を基本とした「人権」を保証していくことをノーマリゼーションの実現と考え、それを「今」、実現するためには・・・・ 教育・福祉・心理という文脈から つまり、Human Servicesというより より単純な、Serviceという文脈や 方法を追求すべきかもしれない?
否定選択肢つきの選択機会の意味 3) 援助(Service)の基本的機能として ●障害(impairment)の軽重にかかわりな く「援助つきの行動」を保証すること ●「知ること」と「援助すること」の違い 「デニーズへようこそお客様の平均年収は?」 「この商品は、最近若い方に人気ですよ」 「地域の住人に心理テストをして未然に 心の病の発現を予防しよう」 ●「人権」の基本的ユニット 対等な「交換」
援助の基本的スタンス 被援助者を、「神様」でも「子ども」でもなく、特定のサービスの消費と提供という限定された関係の中で過不足なく援助していくにはどのような設定が必要か?
生産者(売り手)としての行動成立 • →ベテルの家 ? • →ビッグ・イシュー ? • →FSJG ? • →学生ジョブコーチ ? 今を○としていくために、障害の治療という観点から人を扱わない。 いま、社会の中で、対等な関係の中で「できる」ことは何か?
「浦河ベテルの家」 ○→× ○→○
VTRベリー・オーディリー・ピープル(第6巻)VTRベリー・オーディリー・ピープル(第6巻) 1)「非」援助論でいう「非」とは何をさすか 2)この集団では「障害」をどのようにとらえているか 3)行動分析学的な用語でこの実践を表現するとどのように表現できるか.
参考文献 • 今回の授業の望月らによる研究は、 ●望月昭・野崎和子(2001) 障害と言語行動:徹底的行動主義と福祉.浅野・山本(編)「ことばと行動」、第10章,213-235. 簡便版は ●望月昭・野崎和子(1988-1999) 「講座コミュニケーション指導・再考」(10回連載 月刊実践障害児教育, 以上の後半 http://www.ritsumei.ac.jp/kic/~mochi/14-Mochizuki(1998-1999).pdf