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③ 外資系証券会社. グローバルな組織を生かしたトレーディング・資産運用 →自己売買業務 デリバティブ・証券化等での金融技術の強み 日本でも投資銀行業務を強化 M&A 、不良債権・企業再生ビジネス 株式市場での外国人投資家の取引増大 →外資系証券会社による委託売買の増大 ・日系証券会社との合弁という形もある ・日興シティ、モルガン・スタンレーと三菱 UFJ ・日系会社の顧客基盤が狙い ・ メリルリンチ:山一買収による本格進出→縮小 GS の個人向け夜間株式取引市場 PTS→ 撤退 富裕層向けプライベートバンキング業務は強化. ・株式発行引受ランキング.
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③外資系証券会社 • グローバルな組織を生かしたトレーディング・資産運用 →自己売買業務 • デリバティブ・証券化等での金融技術の強み • 日本でも投資銀行業務を強化 • M&A、不良債権・企業再生ビジネス • 株式市場での外国人投資家の取引増大 →外資系証券会社による委託売買の増大 ・日系証券会社との合弁という形もある ・日興シティ、モルガン・スタンレーと三菱UFJ ・日系会社の顧客基盤が狙い ・ • メリルリンチ:山一買収による本格進出→縮小 • GSの個人向け夜間株式取引市場PTS→撤退 • 富裕層向けプライベートバンキング業務は強化
・株式発行引受ランキング トムソンフィナンシャル調べ
○日本企業関連M&Aアドバイザリーランキング ・公表案件、取引額ベース トムソンファイナンシャル調べ
○株式売買状況2008年:部門別 • 個人: 16.7% (22.8%):保有比率18.9% • 銀行: 0.1 (0.2) : 5.9% • 事業法人: 1 (1.4) : 25.5% • 保険: 0.3 (0.4) : 6.9% • 投資信託: 1.9 (2.7) : 4.9% • 外国人: 46.4 (63.4) : 26.8% • 証券会社の自己売買:26.7 : 1.2% • ( )内は証券会社自己売買を除く割合
注:上記シェアは委託売買中(証券会社の自己売買を除く)のシェア注:上記シェアは委託売買中(証券会社の自己売買を除く)のシェア 日経05.07.01.
④銀行系証券会社 • 戦後~93.3.:銀行・証券の分離 • 自由化で銀行の証券子会社による新規参入 • 93.4.金融制度改革法施行:当面の業務範囲を制限→99.10.業務範囲規制撤廃 • 主としてホールセール業務:当初、社債引受で実績→その後、株式引受・証券化等も強化 • 銀行参入の背景: • 銀行再編に伴う系列証券会社の再編 • リテール中心の従来からの系列証券会社の再編統合 • その後、ホールセールとリテールを統合する動き • 銀行・証券の共同店舗解禁(‘02)、証券仲介業解禁(‘04)
・債券引受ランキング トムソンフィナン シャル調べ ・債券引受では、株式引受に比べて銀行系証券会社の力が強い
・銀行系証券会社の再編 日本証券経済研究所『現代日本の証券市場: 2006年版』p.223
・銀行系証券会社の再編 モルガン日本法人 と統合 日経09.11.15.
メガバンクによる証券業務の強化 • 三井住友による日興証券の買収 • 三菱UFJ証券とモルガン日本法人の経営統合 • 企業文化の違い、米国のシティ・グループの失敗 • 資本面、流動性面での銀行の強み • JPモルガン、バンク・オブ・アメリカによるベアー・スターンズ、メリル・リンチの救済合併 • 銀証融合に有利な規制緩和 • 日本:09年6月銀行・証券の役職員兼務、法人顧客の情報共有を認める
⑤日本の証券業界の変貌 • 戦後~1990年代半ば • 大手4社と中堅・中小証券との安定した業界構造 • 1990年代半ば以降 • 大手2社、ネット証券、外資系証券、銀行系証券 • ホールセールとリテールとの関係 • 異質な業者間の競争 • 業界の流動化:新しい証券ビジネスモデルの模索 • 企業・機関投資家への質の高いサービスの提供 • 海外展開:グローバル展開を目指す野村、アジア重視の大和 • 証券業界変貌の背景 • 金融ビッグバン1997~2001:金融の自由化・規制緩和 • 金融危機: 1990年代後半の日本、2007年以降の世界 • 金融のグローバリゼーション • IT革命 • 長期的傾向としての銀行業務縮小・証券業務拡大
⑥世界の証券業界の変貌○インベストメント・バンク(投資銀行)⑥世界の証券業界の変貌○インベストメント・バンク(投資銀行) • ゴールドマン・サックス、モルガンスタンレー、リーマンブラザーズ • 伝統的に証券発行引受、M&A等の企業金融のコンサルティングに強み( ) • 1980年代以降債券・株式・為替の 、デリバティブ・証券化、プリンシパル・インベストメント(自己資金投資)の業務も急拡大 • ⇒ ・欧州の巨大金融機関も投資銀行化 ・ドイツ銀行、UBS、クレディ・スイス、バークレイズ ・
・市場型金融機関:年金、投資信託、証券化、保険・市場型金融機関:年金、投資信託、証券化、保険
・市場型金融機関:年金、投資信託、証券化、保険・市場型金融機関:年金、投資信託、証券化、保険
・世界の株式発行引受ランキング ・Thomson Reuters
・世界の債券発行引受ランキング ・Thomson Reuters
・世界のM&Aアドバイザリーランキング ・Thomson Reuters
・世界のM&A:地域毎の分布と推移 ・Thomson Reuters
○ゴールドマン・サックスの収益構造:2004-06(09年1-9月期)○ゴールドマン・サックスの収益構造:2004-06(09年1-9月期)
・ 2009年9月末時点 のレバレッジ比率 ・ゴールドマン:13.5倍 ・モルガン:14.7倍 佐賀卓雄「金融システム危機と投資銀行の衰退」『証券レビュー』49巻1号p.62
○米国における銀行・証券の歴史的展開 • :商業銀行の証券業務(会社証券の引受け・販売)の禁止、投資銀行の預金・貸付業務の禁止 • 分離の理由: • 両業務を兼営することに伴う利益相反の発生の防止 • 証券業務のリスクの銀行への波及の防止 • 今回の世界金融危機では大問題 • 日本も戦後、米国流の銀証分離の制度を導入 • 1987年以降:銀行の証券分野への進出を可能にする規制緩和が進展 • 銀行持株会社の証券子会社の業務規制緩和 • :持株会社を通じて相互に進出可能
2008年:世界金融危機の中で投資銀行が経営危機に直面2008年:世界金融危機の中で投資銀行が経営危機に直面 • ベアー・スターンズ、メリル・リンチは銀行(JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ)に買収される • リーマン・ブラザーズの経営破綻 • 最大手投資銀行(ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー)の • FRB(米国の中央銀行)や政府からの支援を受けやすくするために銀行業へ転換 • 自己資本比率規制等の強化 • レバレッジを効かせたトレーディング業務(これまでの収益の柱)が困難になる • 投資銀行の将来?
○世界の金融制度の歴史的展開 • 19世紀後半~第一次大戦:金本位制の下で自由な金融制度 • 国際的資本移動の自由、株式市場も発展 • 1930年代の不安定化した経済・金融の状況 • 戦後~70年代:安定化を重視した規制された金融制度 • 金利規制・業務分野規制・国際的資本移動の規制・固定相場制度 • 1980年代~:金融・証券制度の規制緩和・自由化 • 金利規制の撤廃、銀証分離規制の緩和、国際的資本移動の自由化、金融のグローバリゼーションの進展
○第2章参考文献 • 福光寛・高橋元『ベーシック証券市場論』第5章 同文館出版 • 日本証券経済研究所『詳説:現代日本の証券市場08年版』 • 日本証券経済研究所『図説アメリカの証券市場05年版』 • 証券経営研究会編『証券ビジネスの再構築』日本証券経済研所2004 • 北原徹「金融システムの市場化:アメリカと日本」『月刊資本市場』2007年6月号 • 加野忠『金融再編』文春新書1998 • 西村信勝『外資系投資銀行の現場」日経BP社1999 • 遠藤幸彦『ウォール街のダイナミズム』野村総合研究所1999 • 資本市場研究会『投資銀行の戦略メカニズム』清文社2001 • 倉都康行『投資銀行バブルの終焉』日経BP社2008 • 二上季代司「金融危機と今後の証券業」『証券レビュー』49巻5号